僕の彼女を知らないとスパイ  Spy Girl 
 原題:彼女を知らないとスパイ 그녀를 모르면 간첩(クニョルル モルミョン カンチョプ) <2004>

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僕の彼女を知らないとスパイ

持って生まれた美貌と知性、素早い武術まで兼備した私リム・ゲスン(キム・ジョ ンファ)は、巨額の工 作金を持って消えた北 朝鮮工作員キム・ヨングァンを捕らえるために、雨の降る日に水かきなしで臨津江(イムジンガン)を泳いでほとんど死ぬところだった。今は‘ゲスン’という 名前代わりに、私の顔くらい可愛い‘ヒョジン’という名前で学生街のファーストフード店に偽装就職し、消えたキムを捕まえるた めに任務を遂行している。ところが、私を見ようと、なんと多くの男の子たちが集まるのだろう。あぁ、疲れる。そんなある日、ある愚かな三浪生がひどいタッ クルをかけて来る。ハンバーガーが好きなのか、私が好きなのか、毎日出勤簿印を押すようにやってきて、こい つがデジタルカメラで私の顔を撮り、インターネットに<オルチャン(最高の美形)>として公開したではないか。それも<彼女を知らないとスパイ>という サイトに。ひとまず私の殺人的微笑を武器に奴に近づき、サイトを閉鎖しなければならない。

学生時代一等を逃さなかった僕チェ・ゴボン(コン・ユ)。しかし、今は三浪生の道を歩いている。激しい便秘と過剰摂取した牛黄清心丸V9のせいで。心機一 転し、学問に力を入れたある日。運命の神が僕に微笑天使を下ろしてくれた。予備校前のファーストフード店に現れた彼女の名前はパク・ヒョジン。 なのにうちの父さんは、突然入隊令状を差し出すのではありませんか。入隊日はますます迫ってくる。僕の気持ちを伝えるべきなのに、彼女の前で限りなく 小さくなってしまう。どうする? 彼女を逃せば、一生後悔するかも知れない。

【予告編】

監督 パク・ハンジュン <2003>僕 の彼女を知らないとス パイ

出演

キム・ジョン ファ

<2003>僕 の彼女を知らないとスパイ、<2004>マッサージ、 <2006>後悔なんてしない
<2007>青 い自転車

コン・ユ

<2002>同 い年の家庭教師、<2003>僕の彼女を知らないとス パイ
<2004>スーパースター☆カム・サヨン、<2004>Sダイアリー、 <2005>恋の潜伏捜査
<2007>龍が如く(日本映画)、<2010>キム・ジョンウク探し、<2011>るつぼ

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【レビュー&ネタバレ】
オイオイオイ!
誰が「僕の」なんてつけたんだよー!!
ほんとに、どいつもこいつも、
「彼女シリーズ」の恩恵にあずかろうと・・・・・
お客を欺くような姑息な真似はやめなさい。
ほんと、いつのまにか「僕の」なんてついててビックリしたわ。

「彼女を知らないとスパイ」
って、ちょっと言い回しがヘンだけど、
「韓国人なら誰でも知ってる。知らないなら北のスパイだな?」ってこと。
「彼女を知らないとモグリ」みたいな意味合いで、
韓国ではよく使われるようよ。

キム・ジョンファは、目を見張るほどの美貌。
この美しさは何?
mocaの大好きな加藤あいちゃんバリ。
なんだけど・・・
どうしてか、とっつきにくいというか・・・
何かが違う・・・・・
と思う方も多いのか、イマイチ売れませんね。
ドラマ<白雪姫>のメガネっ娘が一番可愛かったわよ。

コン・ユは、<同い年の家庭教師>で、
クォン・サンウにつっかかる不良役だったんだけど、
「この子、かっこいいかも!」
と思ってて、再開を心待ちにしていたのに、
ちょっとイマイチな感じ・・・・・・・・・

もう一人の美女。
キム・ジョンファが働くファーストフード店の店員。
キム・ジョンファより可愛いんじゃ?
と思ったら、ナム・サンミだった。
あまりにも違うキャラで気づかなかったわー
こんな三枚目キャラも演じれるんだー
僕の彼女を信じないでください
では、カン・ドンウォンがプロポーズしていた女の子。
潜伏勤務では、心に傷を抱えたヤクザの娘。
おまえを逮捕するでは、純真でヌケてる婦人警官。

ナム・サンミの腰ぎんちゃくのようについてまわるバーガーキングの店員は、
雪の女王のスンリ、ユ・イニョン!
こういうキャラクターがやっぱりハマるのね(笑)

この作品は、思いっきりラブコメです。
出来としてはイマイチだけれど、
ちょっとせつなくて、ちょっと面白いです。
頭を使わずに見るには、ちょうどいい作品ね。
ラストはすごく好きです。

主人公チェ・ゴボンは、漢字で書くと「最高峰」だなんて。
かなり笑ったわ。
ヒロインの名字、「リム」は、韓国風には「イム」のことよね。
北朝鮮には「リー」という名字が多いけど、
これは漢字で書くと「李」で、韓国では「イ」と読むの。
韓国人は、頭に「リ」」がつく発音が苦手で、
「リ」は「イ」になったらしいわ。
元は同じ民族なのに、不思議よね。

キム・ジョンファのアクションも、気持ちいいわよ。
黄色いレインコートを来て、悪どもをやっつける冒頭は引き込まれるし、
ナム・サンミとの対決も笑うわ。

mocaは北朝鮮のスパイものって好きなの。
どの作品を見ても、北朝鮮人って純朴で、
それゆえに天然ボケのように笑える面もあるのだけれど、
すごく癒されるわ。

ヒョジンも、それ故か
かなり大ボケぶりを発揮してくれるわ。

ヒョジンが居候する潜在スパイのムスンたちも、好きだわー
北からのスパイをもう歓迎しないというのもリアルよね。
’北がいったい何をしてくれたんだ?’
韓国で暮らすうちに、当初の使命感も薄れていき・・・
それでも、スパイがやってくれば面倒をみてやる・・・情深い人々。
あの’カルメ焼きのようなお菓子’も、ちょっとしたスパイスに。
懐かしいわー
あれは’ポッキ’というお菓子で、韓国の友人曰く伝統菓子とのこと。
街中でちっちゃな屋台で売られていて、1000Wだったかな?
真ん中の型抜きの部分を割らずにくり貫ければ、もう1枚オマケ。
味は日本のカルメ焼きの方がおいしいと思うわ。
とにかく甘くて・・・

最後はなんだか・・・別れがさびしくなるわね。
けれど、ちょっとホノボノとさせるラスト・・・というか、
エンドロールまで観なきゃ!
エンドロールの中で続きが展開されます。
あの捕まったキム・ヨングァンはどうなったのか心配してたけれど、
バイアグラを売ったお金で司令官を買収し、鉱山送りは免れたそうよ(笑)
ヒョジンをかばって殴られて・・・
あの時から、ちょっとキム・ヨングァンにも同情しちゃって・・・
鉱山送りはかわいそうに思ってしまって・・・
で、エンドロールでは、今度はジナと本物のヒョジンの対決も繰り広げられます(笑)



では、ストーリーを。

任務中のゴボンはパスケースの中のヒョジンの写真を眺めており、
上官にパスケースを没収されてしまう。

そして、過去に戻り・・・

工作金を横領したキム・ヨングァンを追って韓国に潜入したゲスン。
一方ゴボンは、泥酔して吐いていたら不良たちに絡まれ、
黄色いレインコートを着た美女に助けられる。

ゲスンは、駐在スパイのパク・ムスンの家に居候し、
娘の「ヒョジン」の名前を借り、捜査を開始する。
そしてヨングァンが時々現れるというビルを張り込むことに。
そこにはハンバーガーショップがあり、張り込みのためにヒョジンは、
毎日ハンバーガーショップに行きハンバーガーを食べていた。
そこで店長に、「バイトしないか」と声を掛けられる。
そんなヒョジンに一目 惚れしたのが、三浪の予備校生ゴボン。
翌日、ハンガーバー ショップはヒョジン目当てに長蛇の列。
もちろん、ゴボンも並んでいた。
一番にヒョジンに注文できることになったゴボン。
「ご注文は?」と聞かれ、
「前に会ったことない?」と言って、大ひんしゅくを買う。
その店は可愛い子(エンジェル)が多いことで有名で、
目の前の予備校生に大人気。
予備校生は「彼女を知らないとスパイ」という名のサイトをつくっており
エンジェル達の写真を掲載していた。
ヒョジンは店に入るなり大人気となり、
そのサイトの「ナンバー1 エンジェル」となる。
店でも一気に昇進し、ナンバー1だったジナ(ナム・サンミ)は面白くない。
ヒョジンに因縁をつけるが、あっさりボロ負けし、ヒョジンを認めることになる。

サイトに彼女の写真を掲載したのはゴボンだった。
黒い服の男が現れると、全てを投げ出して追いかけていくヒョジンを見て、
ゴボンは、ヒョジンが別れた男を待ち続けているのだと思い込み、
ヒョジンが好きになってくれるかも・・・と、黒い服にサングラスで真似したり・・・
しかし、ヒョジンが自分の写真が載っていることを知り、
自分が北朝鮮のスパイであることがばれてしまったと勘違いし、
ゴボンを追求し、写真を削除するよう要求する。
ゴボンはヒョジンに、「デートすること」という交換条件をつきつける。
仕方なしにゴボンとデートを重ねるヒョジン。


結末よ。


そんなある日、ついにヒョジンはヨングァンを捕まえる。
任務を果たしたヒョジンは、北に帰ることに。
一方、ゴボンにも赤紙が届き、兵役に行くことに。
ゴボンはヒョジンに「口紅」をプレゼントするが、
「写真を削除してもらうために会っていただけ」と、
ヒョジンは「口紅」を置いて去ってしまう。
ラジカセにゴボンが録音したメッセージを聞いたヒョジンは、
ゴボンの純粋で一途な想いに気づく。
そして、例のサイトを覗くと、そこから、ヒョジンの写真は削除され、サイトは閉鎖された。
しかし、ヒョジンの気持ちは浮かない・・・
ヒョジンもゴボンを好きになっていることに気づく。

入隊当日。
ヒョジンはゴボンを見送りに来た。
(あの距離で走っている電車に追いつくのが、さすがスパイ)
基地に到着し、いよいよ入隊というその時、ゴボンは立ち止まってしまう。
上官の制止を振り切り、ヒョジンの元へ駆けつけるゴボン。
「口紅」をヒョジンに渡し、
「この口紅を塗って、キスして欲しかったんだ・・」と告白する。
キスしようとした時、二人は上官たちに引き裂かれる。
「今は別れるけど、いつかまた会えるよ!」
ゴボンはそう叫びながら連れていかれた。
ヒョジンは北へと帰る。

夜。上官からパスケースを奪い返しゴボンの元へ戻す黒い影。
北から再び侵入してきたヒョジンだった。
そして、ヒョジンが立ち去った後、ゴボンの頬にはキスマークが。



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