雪の女王 눈의 여왕

■ 第2話 ■ ハン・テウン/ハン・ドゥック(ヒョンビン)、キム・ボラ(ソン・ユリ)、ソ・ゴヌ(イム・ジュファン)、イ・スンニ(ユ・イニョン)

演出:イ・ヒョンミン(ごめん、愛してる)
脚本:キム・ウニ、ユン・ウンギョン(冬のソナタ)






テウンは三流ボクシングジムのスパーリングパートナーとして暮らしていた。
「ハン・ドゥック」と名前を変えて。
入院しているチュンシクの見舞いに病院を訪れたドゥック。
そこで、自殺騒動を起こしている女キム・ボラに出会う。
「もうこりごりよ。ホントにうんざりなの。どんどん良くなってる。手術さえすれば元気になる。  もう一度だけ検査してみよう。言われた通りにやってきたでしょ。
でも15年間、全然変わらないじゃない!」
ボラは叫ぶ。
「ボラ。それでもこの検査は受けてくれ」
医者は何とかボラをなだめようとするが、ボラは受け入れない。
 「いや、いや、いやよ!!うわーー!」
ガラスの破片を振りかざして「死ぬわよ!」と脅すボラの手を掴むドゥック。
「離して!離せ!離せ!」
と叫ぶボラをドゥックは突き放す。
「悪かった。そんなに死にたいのに邪魔して。さぁ、続けろよ」
と、ガラスの破片を差し出す。
「みんな見てるぞ。口だけじゃダメだろ?さっさと死ねよ」
ドゥックは冷たく言い放つ。
「死ねないと思ってるの?」
ボラはドゥックを睨みつけ、破片を手首に突き刺そうとするが、
またもやドゥックに掴まれる。
「そんなことで死ねると思うか?本当に死にたいなら手首じゃなく、頚動脈を切れ。
あんたが本当に死にたいと思ってるなら、その辺りをヤレ」
ドゥックは冷たく言い放つと去って行く。
言葉も出ないボラ。
ドゥックに突き放された時に切った手の傷を見て、
「血が出てるじゃないの、治療しないの?」
と、高慢な態度で医師たちに手を差し出すボラ。

退院したボラ。
自分の服を勝手に着ている家政婦の娘トゥンナムを見たボラは怒鳴りつけ、
返された服をハサミでバラバラに切り裂いてしまう。
「二度と私のものに触らないで」
部屋に戻ったボラは、石鹸で丹念に手を洗う。
ボラは強迫神経症だ。
病院での出来事を思い出し、不快になるボラ。
「あいつの顔、どこかで見た気がするんだけど・・・」

退院したチュンシクと、ジムの館長と三人で酒を酌み交わすドゥック。
チュンシクが席を離れると、館長はドゥックに口火を切る。
「テウン。そろそろ自分の名前に戻ったらどうだ?」
「その名前はもうピンときません」
テウンはクビを横に振る。
「そろそろ自分の場所に戻ってもいい頃だろう?
勉強をし直して、大学に行って・・いつまでこんな生活を続けるつもりだ?」
館長はドゥックの心配をする。
「館長・・・今でもジョンギュが生きてる気がするんです。
どこかで生きていて、ある日笑顔で戻ってくるような気がするんです。
俺は今のままがいいんです。
こうやって生きなきゃ、ジョンギュに申し訳なくて・・・・・」

一人うなだれながら歩くドゥック。
「テウン!」
自分を呼ぶ声に振り返るドゥック。
「ジョンギュ.. ジョンギュ...」
道の向こうで、ジョンギュが笑って手を振っている。
しかし、それは幻だった。
ドゥックは消えたジョンギュを探して周りを見回す。

「病院で死ぬと大騒ぎしたそうだな」
テウォングループ会長である父ジャンスは、そんな娘に頭が痛い。
「病院にはもう行かないわよ」
ボラは悪びれずに言い捨てる。
「病院に行かないなり、ショーをするなり、好きにしろ」
「ショーですって?」
ボラは父の言葉に耳を疑う。
「他人はお前が死ぬと言えば大騒ぎするが、私は違うぞ」
ジャンスは娘に甘い顔は見せない。
「そうね、その通り。あれはショーよ。なぜ私が死ななきゃいけないのよ。
私はパパが死ぬより先には絶対に死なないわ。
ずっとパパを苦しめながら行き続けてあげる」
ボラは父を斜めから見下げるように言い放つ。
「お前と話していると疲れる。明日は見合いだ」
「何ですって?」
「我が国最高の医大を首席で卒業した医者だ。
金はないが家柄のいい家だ。お前には過ぎた相手だ。
約束してあるから必ず行け」
ジャンスはそう言い捨てると部屋を出て行った。
「パパ!」
父にしてやられたボラは、地団駄を踏む。

高慢な態度で見合い相手を見据えるボラ。
「お医者様ならよく分かるでしょう。重症筋無力症がどんな病気か。
子供の頃は二十歳までもたないって言われたけど、
今二十二歳だから、もった方でしょう?私って、結構シブトイんですね。
ご存知でしょうけど、この病気って完治することがないでしょう?
病院に担ぎ込まれて注射を打たれるのが仕事みたいなもので、
まぶたが腫れて見られた顔じゃない時も多いんです」
ボラは高慢な口ぶりで一方的にまくし立てる。
仲介役のボラの叔母は冷や汗をかきながらとりなす。
「でもね、うちのポラとの結婚も悪くないでしょう?
テウォングループは財閥といってもいいわ。
デパート経営に、もうすぐホテル業まで手を広げる計画なの」
そんな必死にとりなす叔母の言葉も、ボラは水の泡にする。
「そんなの外見だけよ。うちの父が高利貸しから始めたの、ご存知ないでしょう?
高利貸しからサラ金、それに資金洗浄。それが元々父の専門なの。
見るからにお金には困ってないように見えるけど、それでも私と結婚します?
私の話は終わったので、これで」
そう言って、ボラは勝手に席を立ってしまう。
「面白い人だな」
黙って聞いていた見合い相手は、愉快に笑う。

チュンシクの働くデパート。
ドゥックが、チュンシクの様子を見にやってくる。
「おい、退院したばかりなのに、あんまり無理しちゃダメだろ。
昨日も遅くまで飲んでたくせに」
ドゥックはチュンシクが見ていられない様子。
「心配するな。ほら、大丈夫だから、帰れ」
チュンシクに追い立てられ、ドゥックは仕方なく帰ろうとする。
「これ受け取れよ。受け取った保険金、全部お母さんに渡したろ。
これで栄養のつくものでも食え」
そう言って、ドゥックは封筒を差し出す。
「お前に、何でそんな金があるんだよ」
チュンシクはドゥックをせつない目でみつめる。
「ありがとう」
チュンシクはそう言ってドゥックを抱きしめると
ドゥックのポケットに封筒をねじ込むと、
「じゃあな!」と、ドゥックを見送る。
帰る途中、ポケットの中に封筒があることに気づいたドゥックは、引き返す。
そこへやってきたボラ。
チュンシクは試着するボラに靴を履かせてやろうとするが、
「どこ触ってるのよ!」
と、突然ボラに顔を蹴り飛ばされる。
チュンシクはわけがわからない。
「チュンシク。大丈夫か?」
ドゥックはチュンシクに駆け寄る。
「俺はただ、靴を履かせようとしただけなのに・・・」
チュンシクは呆然とする。
「あんたが足首を触ったんじゃない。汚らしい、どこを触ってるのよ!
すぐにクレーム係に報告するから」
ボラは高慢な態度で言い捨てる。
「申し訳ございませんでした。本当にそんなつもりはなかったんです」
チュンシクは必死で頭を下げる。
見かねたドゥックは、ボラの腕を掴む。
「謝ってるじゃないか。許してやればいいだろ」
「話なさいよ!」
ボラはドゥックを激しく突き飛ばし、ドゥックは壁に激突する。
騒ぎを聞きつけたマネージャーがやってくる。
「こちらの女性が、私が足首に触ったと言いがかりを・・・」
チュンシクは「助かった!」という表情でマネージャーに説明するが、
「お嬢様」
マネージャーの口からは、思いもよらない言葉が飛び出した。
ボラは、このデパートの会長の娘だったのだ。
チュンシクもドゥックも、呆然とする。
「きちんと社員教育をしてください。分かりました?」
ボラはマネージャーに言い放つ。
マネージャーはひたすら頭を下げるだけだ。
「あんた、病院でえらそうにからかったヤツよね。
何も知らないくせに、余計な口出ししないことね。わかった?」
ボラはドゥックに言い捨てると去って行く。
「チュンシク、悪かったな。俺のせいで騒ぎがデカくなって・・・」
ドゥックは申し訳なさそうにチュンシクに謝る。
「大丈夫さ、まさかクビにはならないさ。心配するな」
チュンシクは明るくおどけてみせる。

「クビになった」
と、ジムにチュンシクがやってくる。
「どうやら、普通のワガママ娘じゃないみたいだ。
あの子の機嫌を損ねてクビになった社員が、山ほどいるらしい。
母さんになんて言おう」
チュンシクの話を聞いたドゥックはジムを飛び出す。
「俺のせいじゃないか。俺が何とかするから、心配するな」
チュンシクが止めるのも聞かず、ドゥックはボラの家へと向かう。
そして、こっそり逃げ出してきた外出禁止のボラと
門の外で鉢合わせする。
「あんた、運転できる?」
ボラに急き立てられ、わけもわからず車を運転させられるドゥック。

「俺に怒ってるなら俺に言えよ。チュンシクは仕事に戻してやってくれ。
元々チュンシクが悪いわけじゃないだろ。
それにあいつ、お前のせいで怪我したの知ってるだろ。ちゃんと謝れよ」
「わかったわよ。わかったからちゃんと運転して。
カンナム(江南)へ行く道、知ってるわよね」
ボラは悪びれもせずに、ドゥックに指図する。
「お前、本当におかしなヤツだな。俺はお前の運転手か?」
ドゥックは腹を立て車を止める。
「わかったわよ。あんたの友達を復職させればいいんでしょ。
謝るかはわからないけど、着いたらデパートに電話を入れてあげる」
しかし着いた途端ボラはさっさと建物の中に入ってしまう。
「約束が違うじゃないか!」
ドゥックは後を追おうとするが、ドアマンに止められてしまう。
そこでは、財閥の子息や令嬢たちが豪華なパーティーを開いていた。
そこへ、ボラに目をつけた財閥の子息がボラに執拗に絡んでくる。
ボラは相手にせずにいるが、そこへ財閥の令嬢が口を挟む。
「この子、あんたとレベルが合わないけどいいの?
父親がどんな手段で金を儲けて財閥面してるか知らないけれど、
元々は下町の出なのよ。成金ってこと」
と、女はボラを侮辱する。
「俺のところへ嫁に来いよ。本物の財閥にしてやるぞ」
そう言ってボラの顔に触れてきた男に、ボラはワインをぶちまける。
「高利貸しの金も、財閥の金も汚いのは同じじゃない」
ボラは言い放つ。
すると今度は、英語で話しかけ「それじゃ通じないわよ」と、
英語を話せないボラを侮辱し始める。
「あんた、テキサス訛りがひどいな。
それで英語と言えるかな?ニューヨーカーには通じそうにないな」
そこへ現れたのはドゥック。
ドゥックは流暢な英語で子息たちを嘲笑った。

ボラを助け出したドゥックは、ボラを車に乗せ、ボラの家へと向かう。
「お前じゃ話が通じないから、父親に直接話す」と。
しかし、途中で検問に止められる。
乗っていた車に盗難届けが出されていたのだ。
外出禁止なのを無断で出てきたボラへの罰だった。
「見合いで恥を晒しただけじゃ飽き足らずく、勝手に出て行ったんだろう?
好きで出て行ったんだ、留置場で夜を明かすなり、好きにしろ」
父ジャンスは娘に冷たく言い放つ。
ボラとドゥックは、留置場にと放り込まれてしまう。
「お前は自業自得だろうけど、俺はどうなるんだよ」
「ついて来いなんて言ってないわ」
ボラはどこまでも強気だ。
そんなボラに、ドゥックは呆れかえる。
「なんで死のうとしたんだ?」
「すごく疲れてて・・・すごく疲れて、悲しくて、寂しくて・・・」
ボラは見せたことのないような悲しい表情を見せる。
「なんていうのを期待してたのなら、ごめんね。
あれはショーなの。本気で死ぬ気なんかなかったってことよ」
しかし、一転して強気なボラに戻ってしまう。

釈放された二人。
「行くところあるのか?あるなら言えよ。
乗りかかった船だ。連れてってやる」
ドゥックはボラにサラリと言う。
「しつこいわね。なんでそこまでするのよ?」
ボラは不愉快だ。
「なんとなく・・・危なっかしくて」
「あんた、私に惚れたでしょ。でも、私はあんたになんか興味ないから」
ドゥックの言葉にボラは一瞬動揺するが、すぐに鼻で笑う。
「なんでそんな生き方するんだ?
そうやって頑なに強がって、何でもないふりして生きてたら、幸せか?
たまには素直になったほうがいいぞ。
俺にっていう意味じゃなくて、お前のことを一番わかってくれてる人に。
一人くらいはいるだろ?でなきゃ、疲れちゃうんじゃないか?」
そう言い放つと、ドゥックは去って行く。
「待って。ホントに、どこにでも連れてってくれる?」
ボラは、真剣な目でドゥックに尋ねた。

ドゥックはボラを乗せ、海までやってきた。
「あんたはここにいて」
そう言うと、ボラは一人岸壁に向かって歩いて行った。
ボラの様子が気になるドゥック。
「もしや・・?」
慌ててボラの後を追うドゥック。
しかし、ボラは崖の上にある墓にやってきたのだった。

「長い間来られなかったね。ごめんね。こんなところに一人ぼっちにして。
なんで先に死んだのよ。どうして私を置いてけぼりに・・・
私もすごく疲れちゃった。すごく疲れて、さびしくて・・・ 」
ボラは一人涙ぐむ。
「スズランの花だ。お母さんのお墓の周りにたくさん咲いてた」
ドゥックは、そんなボラに一輪のスズランを差し出す。
「お父さんは生きてらっしゃるから、お母さんが亡くなったんだろ?」
この花の花言葉、知ってるか? "必ず幸せになります"
お前のお母さんも、お前が来てくれて、きっと幸せだったはずだ」
ドゥックの言葉に泣き出すボラ。
ドゥックはそんなボラに驚き、居た堪れなくなる。

ボラを家に送り届けるドゥック。
ボラは言い出し辛そうに、一言「ありがとう」とつぶやく。
そこへ待ち構えていた父ジャンスが現れ、二人とも家の中へと連れて行く。

ジャンスはいきなりドゥックを殴りつける。
「この子が誰の娘か分かっていて・・・言ってみろ。金のためか?」
「パパ、どうしてこんなことを」
ボラはジャンスを止める。
「お前みたいな人間はよく知ってるよ。
女をたぶらかして、身を立てようって魂胆だろう。
いくら欲しいんだ?」
ジャンスは聞く耳も持たない。
「パパ!気でも狂ったの?本当になんなのよ!」
父に食いつくボラ。
しかし、部下に部屋から連れ出されてしまう。
「これを持って、二度と娘の前に現れるな」
ドゥックはテーブルに置かれた小切手を見て鼻で笑う。
「なんだ、足りないか?」
「足りなければ、もっといただけますか?」
ドゥックは見下げたようにジャンスを見る。
「そういうことなら話が早い。いくらならいい?」
ジョンスは金を用意しようと立ち上がる。
「いつもこんなことをされるんですか?娘さんと同じやり方ですね。
娘さんは今日、お母さんのお墓に行ってたんです」
ドゥックはジャンスをまっすぐに見据える。
「僕は娘さんをお母さんの墓まで送っただけで、どんな関係でもありません。
それから、子供が母親を恋しがることは、そんなにいけないことですか?」
そう言い放つと、ドゥックは部屋を出て行く。
「誰の墓だって...?」
ジャンスはクビをかしげる。

「あそこへ行った理由は何だ?はっきり言っただろう。無駄なことはするなと。
なのにどうして行ったんだ?私の言うことも聞かずなぜ行った!」
ジャンスはボラを怒鳴りつける。
「まるで行っちゃいけないところに行ったみたいに言うのね。
お兄ちゃんのお墓に行くのが、そんなにいけないことなの?」
ボラはそんな父を軽蔑するような目で見る。
「お前はどうしていつもそんなふうに私を苦しめる?
もう死んでしまった者の所へ行って、何をするって言うんだ?」
ジャンスは真っ赤になって怒鳴り続ける。
「死んでないかもしれないじゃない。」
6歳の時死んだって行ってたママも生きてたんだから、
お兄ちゃんだって生きてるかも知れないわよ?
どうしてお墓に行ったかって?
会いたくて行ったの。
一人であそこに眠ってると思うと、すごく胸が痛くて、それで行ったの。
それがそんなにいけないこと?
パパが殺したのよ。
お兄ちゃんは、パパに殺されたのよ!」
ボラの目から涙がこぼれる。
憎しみのこもった目で父を睨みつけるボラ。
ジョンスはの頬を叩く。
「そうだ。私が殺した!この言葉がそんなに聞きたいのか!
出て行け。今すぐ出て行け。お前みたいな娘、もう必要ない。出て行け!」
ジャンスはボラに言い放つと、オ室長を呼びつける。
「すぐにボラの留学先を手配しろ。アメリカでも日本でも、どこでも構わん。
同行する看護婦を探して、一週間以内に出発できるよう準備しろ」

ボラは泣きながら夜の街をさまよう。
そして、ある家の前にやってきた。懐かしそうに見上げるボラ。
そこから一人の女が出てくる。
「ママ・・・」
ボラは、遠くからせつなそうにつぶやく。
「ボラ?ボラでしょう?ボラ、会いたかった・・・」
母はボラを抱きしめるが、ボラは冷たく突き放す。
「会いたくて来たって誤解しないで。
他の男を追って家族を捨てて出て行った人がどんな風に生きてるのか、
どれだけ幸せになってるのか、確かめに来たの」
ボラは見下げたように言い放つ。
「ボラはママが憎いのね。当然よね・・・」
母親は泣きながらボラをみつめる。
「ママなんて言わないで。私にママはいない。ママは死んだの。
あんたは私のママじゃないわ!
幸せそうね。よかった。
私が思い切り憎めるように、幸せでいてくれて。
二度と来ないわ」
そう言ってボラは立ち去る。
「体は大丈夫なの?大丈夫なんでしょ?元気にしてるんでしょ?
ボラ、元気なんでしょう・・・?」
母親はボラにすがりつくが、ボラは冷たく突き放す。
目に涙を浮かべながら。

ボラは留学のため荷物をまとめていた。
服のポケットをさぐると、そこにはドゥックからもらったスズランが・・・
思いにふけるボラ。

ボラはドゥックのジムを訪ねる。
「どうしてここが?」
ドゥックは愛想なく尋ねる。
「友達に聞いたのよ。あんたの名前、ドゥックっていうのね。ダサ・・・」
ボラは照れ隠しのように笑う。
「実は、あんたに言いたいことがあって・・・
パパの代わりに私が謝るわ。ごめんね。これだけは行っていかなきゃと思って・・」
ボラはそわそわしながら、ドゥックに謝る。
「どこか、行くのか?」
ドゥックは心配するような目でボラに尋ねる。
「うん、遠い・・・とても遠いところよ。 あ、花言葉。スズランの・・・花言葉何だっけ?」
ボラは思い出したように尋ねる。
「必ず幸せになります」
ドゥックは答える。
「必ず幸せになります・・・ 素敵な言葉ね」
ボラは噛み締めるように呟くと、去っていった。
ボラの様子が気になるドゥック。


「ジョンギュ・・・行くな・・・行くな!」
ドゥックは夢でうなされ、目覚める。
寝付けないドゥック。
昼間のボラの様子が気になる。
「遠いところ・・・とても遠い・・・」
ドゥックは「考えすぎだ」というように、クビを激しく横に振る。

空港に向かうボラ。
車の中から父に電話をかける。
「最後に電話しようと思って。
パパ、スズランの花って見たことある?本当にきれいなの。
パパ、スズランの花言葉って知らないでしょ?
きっと幸せになります。
パパ、幸せになってね・・・」
ボラはそう言って電話を切ると、車を止めさせる。

ジャンスの元に電話が入る。
ボラが姿を消したと。
血相を変えてボラを捜させるジャンス。
ドゥックの元にも部下が訪ねてくる。
「もしや、うちのお嬢さんがここへ来ませんでしたか?」
「何かあったんですか?」
顔色が変わるドゥック。
「アメリカに発つはずだったんですが、空港への途中でいなくなったんです。
お嬢さんが行きそうな所知りませんよね?」
部下は困り果て去って行く。
血相を変えてジムを飛び出すドゥック。

「ごめん。実はそれを言いに来たんだ」
ジョンギュが訪ねてきた日の姿が頭をよぎる。
「ごめんな。ごめん、テウン」
ジョンギュの最後の言葉・・・
「ごめんね。本当にごめん・・・」
ボラの最後の言葉・・・
ドゥックは二人の最後の言葉が頭を離れない・・・
二人の姿が重なる・・・
頼むから・・・死なないでくれ・・・

ボラは、兄の墓に来ていた。
「お兄ちゃん。そっちは幸せ?私も、もう・・・幸せになりたい」
そう兄に語りかけると、崖へと向かっていった。
足を踏み出したその時、後ろからドゥックが抱きしめる。
「死ぬな。頼むから、死ぬな・・・」
ドゥックは、泣きながらボラを抱きしめる。

【一番下に、英語字幕ですが動画があります】
【レビュー

いやぁ、最高

「みんな見てるぞ。口だけじゃダメだろ?さっさと死ねよ」
「頚動脈を切れ」
こんなこと言われたら、ぐうの音しか出ませんわよね(笑)
ボラもボラで、
「血が出てるじゃない。治療しないの?」って・・・(笑)
ボラもよいわー

子供の頃は二十歳までもたないって言われたけど、
今二十二歳だから、もった方でしょう?私って、結構シブトイんですね。
高利貸しからサラ金、それに資金洗浄。それが元々父の専門なの。
見るからにお金には困ってないように見えるけど、それでも私と結婚します?


最高!
ブリっこ女よりずっと好き。
こんな高慢な高飛車女が、ソン・ユリに似合う、似合う(笑)
あの美しさなら、許す(笑)
ほんと可愛いわぁ。
「春のワルツ」にキャスティングされた時、「演技力不足」で叩かれ降板しちゃったけど、
そんな必要ないのに・・・
高慢な女王様も見事に演じているし、
寂しそうな表情を見せる孤独なボラも、見ていてせつなくなるわ・・・
あの留置場のシーンや、警察前のシーンの表情・・
mocaは、こういう表情で演技ができる女優さんがすき。
なにより美しくて、言うことなし。

見合い相手のゴヌも美しいわねー
お人形みたい。
w-indsの慶太をお人形のようにした感じね。
でも、年齢設定がちょっと・・・
29歳には見えないわ。
元々、ヒョンビン、ソン・ユリ、イム・ジュファンは同学年で、
イム・ジュファンが一番幼く見えるのに、
25歳、22歳、29歳・・・という設定。
ちなみに、韓国は数え年なので、日本の年齢より1つ上になります。
日本でなら、24歳、21歳、28歳です。
トゥンナム役のチョン・ジアンは実際いくつかわからないけれど、
25歳っていうのは無理がありすぎじゃ・・・
どう見てもソン・ユリより幼く見えるのに・・・

ドゥックの親友チュンシクも最高。
いつもチャラチャラしてるけど、
封筒をドゥックの封筒にねじ込むシーンには、胸が打たれたわ・・・
お互いがお互いを思いあう友情・・・
「まさかクビにはならないさ」
「クビになった」
あの絶妙なタイミング、最高だったわ。笑ったわよね。
チュンシクは、キャスティング当時は
高校生の時に相手を妊娠させてしまい、
男手一つで7歳の娘を育てており、
娘のために、夢も、何もかも諦める男・・・
という設定だったのに、随分変わったものねぇ・・・
でも、チュンシク大好きだから、こっちがいいわ!

ドゥックはどこまでも優しくて・・・
そして、かっこいい。
英語で相手をねじ伏せちゃうなんてかっこよすぎ。
「優しい」のと、「気が弱い、人がいい」それは、別物よ。
しかし、財閥の子息って、あんなのばっかりなのかしらねー
穴の開いたTシャツを着ているドゥックの方がかっこいいわ。
mocaは、貧乏でかっこいい男が好き、らしい・・・(笑)
1話でも、あのラップランドのシーンで、
まず、ヒョンビンのズボンに穴が開いているところに目がいった・・・(笑)
自分でも、いったいどういう趣味かと思うわ・・

テウンとしての人生を捨て、
ジョンギュの好きだったボクシングをしながら、
ジョンギュの好きだったボクサー「ドゥック」の名前を名乗って生きているテウン・・
8年ものあいだ・・
その苦しみは・・・どれほどのものなのでしょう・・
人一人の死は、重いわ・・・

このドラマは、ボラのことをどれだけ理解できるかにかかっていると思うわ。
ボラのような高慢な女はムカつく!という方がほとんどでしょう。
mocaは好きなソン・ユリが演じていることもあるし、
ボラの悲しみが伝わってくるから・・・
最初からボラが好きだったわ。
「素直になった方がいい」
と言われて素直になれるなら、とっくの昔に素直になってるわ。
ボラはまっすぐで、純粋すぎるからあんな風になるしかなくて・・・・
お母さんのことだって許したいのに、許したらいけないと・・
許したらどれほど心が楽になるか・・
許して、甘えられたら・・どれほど幸せになれるか・・
憎むほうが苦しいのに・・・
そんな潔癖すぎるほどのまっすぐさだから、脅迫症にまでなって。
ボラが生きることに疲れてしまった気持ち、わかるわ・・
空港に向かう途中で父親にかけた電話。
涙が止まらなかったわ・・
ボラの心の氷を溶かしたのは、ドゥックのまっすぐな優しさ。懐の広さ・・
ボラが始めて心を開いた相手でしょう。
mocaも、ボラのような子がいたら、友達になりたいわ。
いや、でも、トゥンナムのようになるかしら?
ボラにどんなに当り散らされても我慢する!と思っても、
ボラの高慢さに、やっぱり我慢できなくなってしまうかしらね?

出発間際。
「トゥンナムを連れていったら、オバさんが寂しいじゃない」
「そのヘアピンなに?こっちの方がまだマシね」
って、悪態つきながらヘアピンをあげたり、
そんなボラの素直になれない中に見え隠れする優しさ・・
それがせつないわ・・・

「ごめん、愛してる」のソ・ジソプの元恋人のチェ・ヨジンがカメオ出演しています。
財閥の令嬢役。やっぱりインパクトあるわね。

ちなみに、重症筋無力症とは・・・
筋肉の力が弱くなる病気で、特に同じ筋肉を何回も動かしていると力がでなくなってくるそうよ。
まぶたが落ちてきたり、笑おうとしても怒ったような顔になる 、息がしにくい・・
症状は様々だけど、気をつけて生きていけば死ぬケースは稀らしいのだけど・・・
二十歳まで生きれないと言われたのはなぜでしょう?









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