雪の女王 눈의 여왕

■ 第13話 ■ ハン・テウン/ハン・ドゥック(ヒョンビン)、キム・ボラ(ソン・ユリ)、ソ・ゴヌ(イム・ジュファン)、イ・スンニ(ユ・イニョン)

演出:イ・ヒョンミン(ごめん、愛してる)
脚本:キム・ウニ、ユン・ウンギョン(冬のソナタ)










大学構内を歩くボラ。
テウンとの思い出が蘇り、胸が痛くなる。
バスケットコートを歩くボラ。
ドゥックに気づき、心臓が止まる。
すぐさま背を向けるが、ボラに気づいたドゥックが後を追い腕を掴む。
「ボラ・・・ 」
すぐさま腕を放すドゥック。
「ごめん、他の意味はない。ただ・・・ 」
「どうしてあんたがここにいるの?どうしてここにいるのよ?
もしかして私を待ってた?そうなの? あんたバカよ。
なんであんたが待ってるの?なんで待ってるのよ!」
ボラは泣きながら怒鳴りつける。

ジャンスは病院にゴヌを訪ねる。
「ここにはどんなご用で・・・ 」
ゴヌは尋ねる。
「知ってたんだな?ハン・テウンが誰だか知ってたんだろう?」
ジャンスはゴヌをまっすぐ見据える。
「申し訳ありません・・・ 」
ゴヌは気まずい。
「一つだけ聞く。正直に答えてくれ。
あいつはボラとどういう仲なんだ?私が心配しているような仲ではないんだろう?」
ジャンスは尋ねる。
「僕からお話しするべきかわかりませんが、二人は愛し合っています。
受け入れがたいのはわかりますが・・・ 」
ゴヌの言葉も聞かずに、ジャンスは出て行く。

「あんたがここで待ってるとは思わなかった。
私、会いたかった。あんたに会いたかった。あんたの顔が見られてすごく嬉しいの。
こんなのダメだってわかってるけど、
パパのこと考えたら、ダメだってわかってるけど・・・
それでも、あんたに会えて嬉しいの。
だから、イヤ。喜んでる自分がすごくイヤ。
すごくイヤで、憎い」
ボラは自分を責める。
「ボラ、ちょっと俺を見て。ボラ、約束するよ。
俺、これからはおまえのこと考えない。こんな風に待たない。
おまえを好きにならない。
おまえのためにする最初の約束。
おまえを忘れるなんていう申し訳ないことだけど
守るように努力するよ。必ず守る。
だから、そんな風に泣くな。自分を憎むな。
行こう、送ってやるよ」

二人は雪が降る中、ただ黙って手を繋いで歩く。

「どこへ行ってた?」
ジャンスは一人酒を飲んでいた。
「ちょっと風に当たりに」
ボラは答える。
「一人でか?」
ジャンスは尋ねる。
「はい」
ボラはハッキリ言い放つが、ジャンスはボラを見据える。
「パパ・・・」
ボラはわけがわからない。
「ハン・テウンという友達に会ったと言ったな?連れてきなさい。私も会ってみよう」
ジャンスは言う。
「パパがどうして会うの?会わない方がいいって言ってたじゃない。
会わないで、パパ」
ボラはうろたえる。
「なぜだ?ハン君だからか?」
ジャンスはボラを見据える。
「パパ・・・」
ボラは言葉を失う。
「2人好きあっているんだろう?だから、私の前で泣いたのか?
あいつが可哀想だと、あれほど泣いたのか?」
ジャンスは怒鳴りつける。 ボラは言葉を失う。
「パパ。私が悪かったわ。本当の事を言わなくてごめんなさい。
でも、言えなかったの。許して、パパ」
出て行くジャンスを引き止めるボラ。
「一つだけ聞こう。おまえがジョンギュの妹と知りながら好きになったのか?」
ジャンスは尋ねる。
「ハン・ドゥックが悪いんじゃないの。
私が好きになったの。私が先に好きになったの。
二度と会わないわ。だから、今回のことは忘れて」
ボラは必死で訴える。
「どうやって忘れろと言うんだ?
そう、ハン君がハン・テウンだったことは会わなければいいことだ。
しかし、二人が好き合っているのを、どうやって見過ごせというんだ?
二度と会わないだと? 私が信じると思うか?
おまえたちのことなど信じられない。
明日からは家を出られるとは思うな。
スンジャさん、しばらくボラは外出禁止だ。
トゥンナム、ボラの手助けなどするな」
ジャンスは言い放つ。

翌日、ジャンスがドゥックを呼び出したことを知りうろたえるボラ。
しかし、スンジャやトゥンナムの手を借りるわけにはいかない。
「ゴヌさん、私です。申し訳ないですけど、助けてください」
ボラはゴヌを呼び出す。

「ごめんなさい。こんなことで呼んで。パパがどうしても出してくれなくて」
ボラは気まずい。
「どこへ行くんです?」
ゴヌは尋ねる。
「パパの会社です。パパがドゥックを呼んだんです。何の話をするのか・・・」
ボラはうろたえる。
「わかりました。行きましょう」
ゴヌは微笑む。

ボラを抱えて歩くゴヌ。
「お嬢様、どちらへ?」
護衛が行く手を阻む。
「私はボラさんの主治医です。具合が悪いので病院に連れて行きます」
ゴヌはキッパリ言い放つ。
「会長にお聞きしないと」
護衛は携帯電話を取り出す。
「連絡してください。僕をご存知だから、すぐに許可いただけるはずです」
ゴヌは言い放つ。
「あっ」と、声をあげ、ボラは胸を押さえる。
「ポラさん」
ゴヌはボラを心配する。
「これでも通さない気ですか?何かあったら、あんたたちが責任を取れよ」
ゴヌは言い放つ。
護衛たちは道を開ける。

「ボラさん、演技がうまいね。あのタイミングで痛いフリするなんて。
どこへ行きます?お父さんの会社でいいね?」
ゴヌは言う。
「いいえ、その辺りで降ろしてください。
ここまでしてもらっただけで有難いわ・・・ごめんなさいね・・・  ここで降ります」
ボラは言う。
「その方が気が楽?」
ゴヌは尋ねる。
「はい」
ボラは車を降りる。
「ボラさん、今日は僕を友達として呼んだんでしょ?
寂しいけど、それでも嬉しいよ。
友達になって、ボラさんを忘れるよ」
ゴヌは微笑み、去って行く。

「どのようなご用ですか?」
ドゥックは尋ねる。
「友達から聞いてないのか?うちのデパートで働いていた友達。
そいつがおまえの本当の名前を教えてくれた」
ジャンスは言い放つ。
「会長・・・」
ドゥックは言葉に詰まる。
「生きていれば、会ってはならない人と会うことがある。
まさにおまえと私のように。
私はおまえが好きだった。
ジョンギュを思い出すせいもあるが、なぜかおまえのことが気に入っていた。
だから、おまえの力になりたかったし、手助けもしてやりたかった。
こんな形で会うのは私も辛い。
長々と話すのも辛いから、簡単に言おう。
ハン君。ここから離れろ。
おまえがジョンギュのためにずっと苦しんだことは知っている。
どこかへ行ってやり直せ。
アメリカでもどこでもいい。お母さんを連れて行ってもいい。
おまえの願い通りにしてやる。
勉強し直せ。いや、勉強でなくても何でもいい。
消えてくれ。
私が一生面倒をみるから」
ジャンスは静かに告げる。
「ジョンギュのためにこんなことをなさるのなら・・・ 」
ドゥックは言う。
「いや、ボラのためだ。おまえ、ボラが好きなんだろう?
ジョンギュのためなら、おまえに会わなければいいことだ。
この世にいない人間だと思えばいい。
しかし、おまえとボラはダメだ。それが理由だ。
おまえが少しでもジョンギュを思うなら、私とボラのために消えてくれ。
一週間猶予をやる。もう帰れ」
ジャンスは告げる。
「申し訳ありません、会長。ボラを愛する資格がないこと、私もよくわかっています。
しかし、私はボラを心から愛しています。本当に・・・ 」
ドゥックは土下座する。
「どうして私にボラを愛しているなどと言える?
ジョンギュの事を思うなら、こんなことはできないはずだろう?
おまえが私たちのために出来るのは一つだけだ。消えろ。
ここを離れて二度と帰ってくるな。二度と私たちの前に現れるな」
「やめて、パパ。お願いだから」
ボラが入ってくる。
「二度と会わないってハッキリ言ったじゃない。だから、もうやめて」
ボラは訴える。
「やめろだと?私が間違ったことを言っているか?
この男に夢中になって、ジョンギュのことは眼中にないか? もう忘れたか?
ジョンギュがなぜ死んだか、もう忘れたのか?」
ジャンスは言う。
「ハン・ドゥックのせいじゃないじゃない。
ハン・ドゥックのせいじゃないって、パパだってわかってるじゃない」
ボラはジャンスを責める。
「わからんな。おまえの口から言ってみろ。
ジョンギュはなんで死んだ?誰がジョンギュを殺したんだ」
ジャンスはとぼける。
「お兄ちゃんは、自殺したんじゃない。現実を受け入れられなくて、心が弱くて・・・
自分の劣等感のせいで死んだんじゃない」
ボラは言い放つ。
「もう一度言ってみろ!」
ジャンスはボラを殴りつける。
「ジョンギュが 何をどうしたって?」
ジャンスはボラを睨みつける。
ボラは部屋を出て行く。
「戻ってお父さんに謝れ」
ドゥックはボラの後を追う。
「バカじゃない?
あんたから見れば、お兄ちゃんはあんたのせいで死んだように見えるでしょう。
でも違うわ。お兄ちゃんはあんたのせいで死んだんじゃない。
いつまで犯罪者みたいに生きるの?」
ボラは訴える。
「俺は生きてるじゃないか。とにかく、俺は生きてるだろ。
ボラ、こんなことするな。こんなことしたら、俺が辛いんだ。
会長がジョンギュのことでどんなに辛いか、知ってるだろ?」
ドゥックはなだめる。 「わかってるわ。パパがどんなに辛くて苦しいか。
私が悪かったこともわかってるけど・・・ 」
ボラは言葉に詰まる。
「行こう、悪かったって言って許してもらうんだ」
ドゥックは言う。

「会長、日を改めて伺います」
そう言って、ドゥックは部屋を出て行く。
「それでも、ドゥックが悪いんじゃないと思ってる。
それを言うなら、お兄ちゃんに勉強ばかりさせたパパがもっと悪いわ。
お兄ちゃんを置いて出て行ったママがもっと悪いわ。
お兄ちゃんの寂しさを、少しもわかってあげられなかった私がもっと悪いわ。
ずっとお兄ちゃんはパパのせいで死んだと思ってた。
でも、今はちがう。
パパのせいじゃないわ。
そして、ハン・ドゥックのせいでもない。
パパはただ、あいつを恨みたいだけでしょ?」
ボラは訴える。
「キム君、ボラを出してくれ」
ボラは部屋から連れ出される。
深く項垂れるジャンス。

「話があるの」
書斎で仕事をするジャンスに呼びかけるボラ。
「私が行くわ。私が留学するから、ドゥックに消えろなんて言わないで。
元々留学するはずだったんだし、私が行くから」
ボラは言う。
「そんなに好きか?父親を捨てて行くほど、あいつが好きなのか?」
ジャンスは尋ねる。
「ごめんなさい、パパ。 パパには申し訳ないけど、ドゥックに’消えろ’なんて残酷すぎる。
あいつが消える理由がないわ。
ドゥックは8年間、お兄ちゃんのために苦しんだことで十分でしょう?
パパは、ドゥックと私が偶然にでも会わなければいいんでしょう?
だったら、私が行きます。ごめんなさい、パパ。そのつもりで準備します」
ボラは部屋を出て行く。

「お兄ちゃん」
ドゥックがジムに戻ると、スンニがドゥックに抱きつく。
「どうした?何かあったのか?」
ドゥックは尋ねる。 「さっき父さんから、お兄ちゃんの話聞いた。
ほんとにごめんね、お兄ちゃん」
スンニは涙を流す。
「バカだな。俺が悪いのになんでおまえが謝るんだ?」
ドゥックは言う。
「泣きたくないのに、お兄ちゃんがかわいそうで涙が止まらないの」
スンニは笑う。
「チュンシクは?もう帰った?」
ドゥックは尋ねる。
「チュンシクお兄ちゃんとは連絡が取れないの。
自分が会長に話しちゃったこと、ショックだったみたい」
スンニは言う。
「スンニ。チュンシクはおまえにだけは連絡してくるよ。
だから、電話を放さないで、連絡があったらすぐに知らせるんだ。いいな?」
ドゥックは言い聞かせる。
「わかったわ」
スンニは答える。

翌日、ジャンスがジムに訪れる。
「昨日私が言ったことは忘れてくれ。
おまえが消えようがどうしようが、私が口を出す問題ではないのに。
私が言い過ぎた、忘れてくれ。
今後、私たちもおまえを忘れるから、おまえもボラのことは忘れてくれ。
おまえと会うのもこれが最後だろう。その方がいい」
 ジャンスは去って行く。
「お父さん」
ドゥックはジャンスを呼び止める。
「ジョンギュのお父さんだとわかっていたら、 一度そう呼んでみたかったです。お元気で」
ドゥックはジャンスの背中を見送る。

母の家の前で待つドゥック。
「こんなところで何してるんだ?」
母は驚く。
「泊まってもいいよね?」
ドゥックは尋ねる。

「あのお嬢さんのこと今も想ってるのかい?」
母の問いに、ドゥックは言葉に詰まる。
「そんな簡単には忘れられないよね。
おまえは私よりお父さんによく似てる。
顔も、声も・・・ そういう生き方まで父さんにそっくりだ。
父さんも人がよくて、他人にイヤな話一つも言えない人だった。
何かあるとくよくよと考えこんでて、「俺のせいだ」って・・・ 自分を責めて
そんな生き方だった。
ドゥック、私はテウンがあまりにも気の毒だよ。
ドゥックは大丈夫だけど、テウンは可哀想だ。
テウンは背負う荷物が重すぎる。
母親にも申し訳なくて、友達からも罪人のように隠れて暮らして
愛することも思うままに出来ない。
テウンが可哀想だ。
それでも私は、おまえがテウンに戻ってくれたら嬉しいだ。
なぜなら、それがおまえだから。それが本当のおまえだから」
母は言う。

ボラはゴヌに別れの挨拶をする。
「どこに行くの?」
ゴヌは尋ねる。
「ラップランドよ」
ボラは微笑む。
「どこ?」
ゴヌは聞き返す。
「ラップランドという、前から行きたかった所があるの」
ボラは明るい顔で言う。

「ありがとうって言ってもいい?」
ボラは握手をしながら尋ねる。
「ダメ。最後みたいじゃないか。帰ってきたら知らせてね」
ゴヌは微笑む。
「当たり前でしょ」
ボラはすねる。
「名残惜しいな」
ゴヌは寂しそうに微笑む。
「ソ・ゴヌ先生。この手、放していただけます?」
ボラは言う。
「はーい。わかりました」
ゴヌは元気に笑う。
ボラの去って行く姿を、溜息をつきながら見送るゴヌ。

ボラは、ドゥックのくれたスズランの花を見つめていた。
’花言葉知ってるか?きっと幸せになります’
’その子を愛して、初めて幸せにしてやりたいと思った’

「荷物も詰めずに何してるの?」
トゥンナムが呼びかける。
「これ、ハン・ドゥックがくれたの。 考えてみたら ドゥックは私にいろんなものをくれたわ。
なのに、私が上げたものは一つもないな」
ボラは溜息をつく。

スンニはドゥックを教会に連れて行く。
「なんで急に教会なんか・・ 信者でもないのに」
ドゥックは訝しがる。
「クリスマスにはこういう所に来るものなの。
あ、先に入ってて。トイレに行って来るから」
スンニはドゥックを中に追いやる。
「お兄ちゃん、メリークリスマス!」
スンニは笑って走っていく。

人の気配を感じて振り向くドゥック。
「スンニ 来たか?」
しかし、そこにいたのはボラだった。
唖然とするドゥック。
「スンニがあんたに会わせてあげるって。クリスマスプレゼント。
いいって言おうと思ったけど、やっぱり来たの。
あんたと出会って、初めてのクリスマスだから。そして 最後の・・・ 」
ボラはドゥックをみつめる。

「ハン・ドゥック。クリスマスプレゼントないの?
ほんとにないの? 私はあるのに・・・ 2つも」
ボラはプレゼントを差し出す。
箱を開けるドゥック。中にはスズランの花が・・・
「’きっと幸せになります’覚えてる?あんたがくれたのよ。
パパ父があんたを恨んだのは、お兄ちゃんへの想いが大きすぎただけなの。
あんたが悪いんじゃない。
だから、もう自分を許して。そして、幸せになって・・・
もう、あんたは幸せになってもいい。
たぶん、お兄ちゃんもそれを望んでるはずよ。
それから、これは私があんたにあげる最後のプレゼント」
そう言って、ボラはドゥックにキスをする。
「ハン・ドゥック。あんたはもう自由よ」
ボラは去って行く。
呆然とするドゥック。

チョン教授を尋ねるドゥック。
「素数の中に全ての長さの等差数列が存在する?
組み合わせ論の問題だが、おまえが証明してみないか?」
教授はドゥックに宿題を出す。 それは、未解決難題だった。
「めでたいニュースがある」
ドゥックの論文が学会誌に選ばれたと、教授は告げる。
「何か問題があったら、直せ」と、論文を差し出す教授。
ドゥックは何か書き直し、出て行く。
「ハン・テウン?」
教授はクビをかしげる。
論文は、’ハン・テウン’と書き直されていた。

ゴヌに病院に呼び出されるドゥック。
「ドゥックさん、今日ボラさんが発つこと知らないよね?
ボラさんから口止めされてたけど、やっぱり言わなきゃと思って。
別れの挨拶くらいはしなくちゃ」
ゴヌは言う。
「どこへ行くんですか?」
ドゥックは尋ねる。
「最初は旅行するって言ってたけど・・・
どこだっけ? ラップランド? そうだ、ラップランドって言ってたな。
こんなことしてる場合じゃない。2時の飛行機です。早く行って。
最後の挨拶をしなきゃ。ドゥックさん、急いで」
ゴヌは急かす。
「行きません」
ドゥックは拒む。
「ボラを見たら行かせられなくなりそうで・・・ だから行きません。
最後の挨拶なんてしないほうがいい」
ドゥックは言う。
「クリスマスですけど、予定は?」
ドゥックは尋ねる。
「ご覧の通り当直です。ドゥックさんは?」
ゴヌも尋ねる。
「俺は約束があって。ずっと守れなかった約束なんです。
だから、今日守りに行くつもりです」
ドゥックは言う。 ゴヌのポケベルが鳴る。
「012 220 0284」
ドゥックは突然思い出したように口にする。
「え?」
ゴヌは驚く。
「昔聞いたポケベルの番号を思い出したんです」
ドゥックは答える。

ポケベルの番号に電話するドゥック。
応答メッセージが流れる。
まだポケベルが解約されていないことを知り、ドゥックは愕然とする。

以前、ボラと約束した遊園地に来るドゥック。
幼い日のボラとの思い出を思い起こす。
’おまえは今頃どこにいるのかな?最後の挨拶も出来なくて、ごめん。
今度会ったら・・・ その時は、二度とおまえの手を放さない。
愛してる・・・ 愛してる・・・ おまえを、愛してる・・・ ’
ドゥックは一人心の中でつぶやく。

空港を歩くボラ。バッグの中でポケベルが鳴っている。

「もう閉園の時間だよ、何してるんだ?
そういえば昼からずっといるね。恋人が来ないのかい?」
職員のおじさんに声をかけられるドゥック。
「なんとなく・・・待ってるのが嬉しくて・・・」
ドゥックは答え、返ろうとする。
「어빠!(オッパ:お兄ちゃん)」
誰かを呼ぶ声に振り返るドゥック。
そこにはボラが立っていた。
唖然とするドゥック。
「私が遅れたからって、そのまま帰ってどうするのよ」
ボラはドゥックをみつめる。
「ボラ、おまえどうして・・・」
ドゥックは言葉を失う。
ボラはポケベルの画面を見せ、微笑む。
「バカね。どうせならここにいるって言ってくれなきゃ。
携帯もないのに、遊園地中探し回ったじゃない」
二人は微笑み合う。
「久しぶりだな、おちびちゃん」
ドゥックは笑う。
「어빠(オッパ)も」
ボラは涙を流す。
「今度会ったら名前を教えてって言ってたでしょ?覚えてる?
私の名前はボラよ、キム・ボラ。어빠(オッパ)は?」
ボラは言う。
「俺の名前は・・・ 俺の名前は・・・ ハン・テウン」
ドゥックは答える。
「ハン・テウン。素敵な名前ね」
ボラは微笑む。
「ボラ。今日おまえの手をつかんだら、もう二度と放さない。
おまえにたくさん辛い思いをさせることになるけど、それでもいいか?
おまえ、それでも俺の手をつかんでくれるか?」
ボラは頷き、ドゥックに歩み寄る。
ドゥックは手を差し出す。
ドゥックの手を取るボラ。

【一番下に、英語字幕ですが動画があります】
【レビュー】

ということで、次回より’ドゥック’を’テウン’に改めます(間違えちゃうかも)

二人で雪の中を黙って手を繋いで歩くシーン。美しいわー
ラストシーンも美しかったわね。
ボラが真実を知ってから、ドゥックに恨みをぶつけるシーンだけカットして欲しいわ。
もう少し他の展開を考えられなかったのかしら・・・
ジャンスも。
前半は人徳のある人格者を感じさせる人物だったのに、
ボラがテウンに会った、と聞いた時のアレはなに?
チョン・ホジンも、ヤケになって演じているように思えるわ。
ヒョンビンも、後半のお粗末な演技は本人の演技力の問題ではないのでは?と思えてしまうわ。

そして、ゴヌはどこまでもいい人ね。いい人すぎるのよ。
’毒’を知らない人。
だから、’毒’を知っている人からしたら、わかりあえないと思ってしまう・・・
ボラの’カイ’になれなかったのは、ゴヌが未熟なせいじゃないわ・・
ゴヌが’毒’を知らない人なだけ・・・

そして、ドゥックがボラの’カイ’になったように、
ボラも、ドゥックの’カイ’になり、氷のカケラを抜くことができてよかったわ・・・
他の誰かが「おまえのせいじゃない」と言っても、ドゥックの氷のカケラは抜けなかったでしょう。
ボラの言葉ひとつひとつが、ドゥックの心の中の氷を溶かしたことでしょう・・・

世の中、自分の罪を認めずのうのうと生きている人の方が多いわ・・・
ドゥックのように、ちょっとした心のすれ違いのせいで、大変なことになっただけで・・・
ずっと自分を責めて生きている人はどれだけいるのでしょう・・・
早く、氷のカケラを抜いてくれる’カイ’が現れることを祈るわ・・・

スンニも、本当にいい子ね。
ドゥックが察したように、チュンシクのことが気になっているのならいいけど・・・
すごくお似合いなのに・・ 心根の優しい者同士。
’可哀想’
自分のために泣いてくれる人が一人でもいたら、生まれてきて幸せだと思えると思うわ・・・

しかし、このドラマのキスシーンはちょっと笑うわね。
ここまで明らかにキスしないドラマって(笑)
今回のボラからのキスも、唇じゃなくて、微妙にズレてるわよ(笑)
この教会のシーン。
正真正銘のクリスマスの夜だそうで。
15ヶ所断られて、ようやくみつけたそうよ。
そりゃ、1年に1度の本番なのに、ロケのために貸してはくれないわよねぇ・・・







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