雪の女王 눈의 여왕

■ 第11話 ■ ハン・テウン/ハン・ドゥック(ヒョンビン)、キム・ボラ(ソン・ユリ)、ソ・ゴヌ(イム・ジュファン)、イ・スンニ(ユ・イニョン)

演出:イ・ヒョンミン(ごめん、愛してる)
脚本:キム・ウニ、ユン・ウンギョン(冬のソナタ)









ボラの目の前で、ドゥックは激しく打たれ続け、惨敗を記す。
そんなドゥックを見たボラは、涙が止まらない。
ボラを追いかけるドゥック。
ボラが一人泣いている姿を見たドゥックは胸が痛む。

一人ボラの家を訪れ、ボラの部屋を見上げるドゥック。
「ごめん。ボラ、ごめん・・・」

母は、ジャンスに借りた3000万ウォンを返すよう
店の敷金や’ドゥックが帰ってきたら・・・’と積み立てていた貯金を解約し
「返しておいで」と、ドゥックにお金を差し出す。

「テウンに会ったんですよ。本当です」
ジヘが病院で高校の恩師と電話で話しているのを耳にするゴヌ。
「ハン・テウンって人も、ボラさんのお兄さんを知ってるよね?」
ゴヌは尋ねる。
「もちろん知ってます。ジョンギュとは一番の親友でした」
ジヘは答える。
「そうなんだ。ホン先生は運がいいね。
小学校の同級生にも再会して、初恋の人にも再会して。
そういえば二人とも苗字が“ハン”だな。ハン・ドゥック・・・ ハン・テウン・・・
ありふれた苗字でもないけど、偶然って面白いね」
ゴヌは言う。
「言われてみればそうですね」
ジヘはうろたえる。

ボラが倒れ、入院する。
「こうなると思ったのよ。ご飯も食べず、眠りもせずじゃ・・・
一体何があったの?」
スンジャはトゥンナムに嘆く。
「いろいろあるんだって。私ちょっと出かけてくるから、ボラを見ててね」
トゥンナムはジムに向かう。
「少し話そう」
というドゥックの手を引き
「私に話すんじゃなくて、病院でボラに話して」
と、トゥンナムは訴える。
「トゥンナム、俺は行かない」
ドゥックは言う。
「ドゥックさんのせいなのよ。ボラがどんなに可哀想かわかる?
ご飯も食べず、しゃべらず、眠りもせず・・・
あの傲慢女がなんでこんなことになるの?
ドゥックさんが来ればきっとよくなるわ。だから早く行きましょ」
トゥンナムは訴える。
「トゥンナム。おまえが何を言っても、俺は行かない」
ドゥックはボソリと言う。
「ドゥックさん!ひどいんじゃないの?なんでそんなことが出来るの?
そんな人じゃなかったじゃない。誰がボラのこと好きになれって言った?
ちょっと顔見せるのがそんなに難しい?
ボラを好きじゃなくったって、それくらいできるでしょ?」
トゥンナムは理解に苦しむ。
ドゥックは「ごめん」としか言えない。
「わかった。もう行くわ。けど、ほんとにガッカリ。そんな人だとは思わなかった」
トゥンナムは怒って帰っていく。
「ドゥック、ちょっと行ってやれよ。
おまえのせいで具合悪いんだろ?顔見せて来いって」
聞いていたチュンシクも窘める。
「いいよ、先に入るぞ」
ドゥックは聞く耳を持たない。

ようやくボラが目を覚ます。
「ドゥックさんはどこに?ボラさんが病気なのに、ドゥックさんはどこに行ったの?」
ゴヌは尋ねる。
「ドゥックはもう辞めました。ドゥックは私が嫌いなんです」
ボラは言う。
「それで具合が悪くなったのか・・・
ドゥックさんに会えないから・・・ ドゥックさんがいないから・・・
何だよ、どういうことだよ。僕にそんな姿を見せて・・・
こうなるために僕と別れたの?」
ゴヌは憤る。
「ごめんなさい・・・ ゴヌさん」
ボラは胸が痛む。
「ボラさんには、こんなの似合わないよ」
ゴヌは言う。
「わかってます。似合わないってこと。
けど、ふられたのに普通なのもおかしいでしょ?
だから、かっこつけてるの。そっとしておいて・・・」
ボラは気まずそうに笑う。

ドゥックは金を返しにジャンスを尋ねる。
「よかったのに・・・」
とジャンスは言うが、ドゥックも譲らない。
「そうか、では受け取ろう。
しかし、名残惜しいな。これを受け取るとおまえとの縁が切れるような気がして」
ジャンスは嘆く。
「この頃ボラの調子が悪くてな。口数も少なくなって・・・
体の弱い子だから心配だ。
よかったらたまには遊びに来なさい。
こんな言い方は何だが、おまえがいないと寂しい。
たまには顔を見せてくれるな?」
ジャンスは微笑む。
「はい、お元気で」
ドゥックは胸が痛む。

「トゥンナム、これ捨てて来て」
ボラはドゥックとの思い出の品が詰まった箱を差し出す。
トゥンナムからドゥックの話を聞いたボラは
「私にならともかく、あんたにまで冷たくするなんて・・ ひどいヤツ」
と、ドゥックを忘れる決意をしたのだ。

ボラを大学に送るジャンス。
「そうだ、CDをかけてくれ」
ジャンスは運転手に言う。
「あ、この曲・・・」
ボラはハっとする。
「これか?ハン君が辞める前にプレゼントしてくれたんだ。
友達が好きな曲だといって。
音楽はよくわからないが、いい曲だろ?」
ジャンスは微笑む。
「お兄ちゃんも好きだったのよ。これ、お兄ちゃんが一番好きだった曲なの」
ボラは言う。
「ジョンギュが好きだったのか・・・」
ジャンスは神妙な顔つきになる。

久しぶりにチョン教授を訪ねるドゥック。
「ハン君、久々の再会を記念してこれをやろう。
おまえバッハが好きだったよな?
客が少ないから、時間があれば行ってやってくれ」
教授はドゥックにチケットを差し出す。

講堂の音楽会に訪れるドゥック。
周りを見回し、ボラがいることに驚くドゥック。
ドゥックの視線にボラも気づき、講堂を出て行く。
「俺のせいで出てきたんなら、いいよ。俺が行くから。
音楽を聴きに来たんだろ?戻れ」
ドゥックは去って行く。
「ハン・ドゥック!」
ボラは呼び止める。
「ありがとう。あんたと出会ってから、あんたのせいですごくつらかった。
あんたのせいですごく苦しんで。
あんたせいでにいっぱい泣いたわ。
けど、あんたのおかげでいっぱい笑った。
あんたのおかげで・・・すごく幸せだった。ありがとう、ハン・ドゥック。
ありがとう。あんたを好きになったこと、後悔しない。
このことを絶対に伝えたかったの」
そう言うと、ボラは涙を拭きながら去って行く。

一人屋台で飲むドゥック。
そんなドゥックを、チュンシクとスンニは心配する。
「今日いいことがあったんだ。すごくいいこと。
すごくうれしくて・・・ それで飲んでるんだよ・・・」
ドゥックは微笑む。

ジムに帰ると、ドンピルに呼び止められる。
「おまえに渡すものがあったんだ。やるよ。
ボラお嬢さんジム来訪記念に撮ったんだけど」
ドンピルはドゥックとボラが写った写真を差し出す。
写真をみつめ、ドゥックは涙を流す。

ヤンスリの家に行くボラ。
幼い頃の兄との思い出が蘇る。

  「ボラ、おいで。測ってみよう。うちのボラは大きくなったかな?
  おぉ、大きくなったな。2ヶ月前より2cmは伸びてるな」
  ジョンギュは感嘆の声を上げる。
  「ほんと?やっぱり牛乳を飲んだからね」
  幼いボラは得意げだ。
  「ボラ、おまえがこれくらいになったら、かっこいいお兄ちゃんを紹介してやるよ。
  背が高くてかっこよくて優しくて、数学が得意なお兄ちゃん」
  ジョンギュは言う。
  「数学が得意なのはお兄ちゃんだけで十分よ。私は数学大嫌い」
  ボラはごねる。
  「とにかくかっこいいい兄ちゃんだぞ」
  ジョンギュはねばる。
  「遠慮しとくわ。好きな人がいるから。
  ううん、私が好きなんじゃなくて、私を好きなお兄ちゃんがいるの。
  だから、他のお兄ちゃんはいらないわ」
  ボラは得意げだ。
  「何だ?生意気なこと言って」
  ジョンギュは笑う。

柱の成長記録をみつけるボラ。
「まだ消えてないのね。お兄ちゃん。私、こんなに大きくなったのに
そのかっこいいお兄ちゃんをいつ紹介してくれるの?」
ボラはひとりつぶやく。

「おい、ドゥック。誰か紹介しようか?」
チュンシクは明るく笑う。
「チュンシク、心配するな。俺、忘れるから。
時間はかかるけど、ゆっくり忘れるから」
ドゥックは言う。
「じっとしてたら忘れられるか?他のこと考えないと。
気弱になるな。紹介してやるから」
チュンシクは言う。
「なぁ、チュンシク。勉強しながら忘れちゃダメか?大学に行こうかなって」
ドゥックは言う。
「大学行って何する?」
チュンシクは尋ねる。
「ただ・・・ 勉強がしたくて」
ドゥックは答える。
「おまえのせいでどうかなりそうだ。おまえいくつだ?25だぞ。
卒業したら30だ。だろ?
その間、誰がお母さんの面倒を見る?それに授業料だって高いんだぞ。
卒業してもみんな就職できるわけじゃないのに、何でだ?
よく考えろ。俺たちが大学なんて。
贅沢だよ。贅沢。検定試験を受けて高卒の資格を取れ」
チュンシクは諭す。

ジムにサンホが尋ねてくるが、ドゥックは留守だ。
「いつの友達ですか?」
スンニは尋ねる。
「高校の友達です」
サンホは答える。
「ほんとにソウル大学に行ってるんですか?」
ドンピルはサンホの教科書を見て、興味津々で尋ねる。
「え?大学は卒業して大学院に行ってます」
サンホは答える。
「大学院。そりゃすごい」
ドンピルは感嘆の声を上げる。
サンホは頭を下げ、帰って行く。
「ドゥックにあんな友達がいるんだな・・・」
ドンピルは感心する。

「そういえばジムの人たち、何も知らないみたいだな」
二人はカフェで落ち合う。
「話してないから」
ドゥックはサラリと言う。
「8年もあそこに住んでたら家族みたいなものだろ?
話さなくていいのか?」
サンホは尋ねる。
「いつかは話さなきゃと思ってるけど・・・
ここでハン・ドゥックって呼ばれるのが落ち着くんだ。
嘘をついてるのは申し訳ないけど、聞かないでいてくれるのが嬉しいんだ」
ドゥックは語る。
「じゃあ、これからもずっとハン・ドゥックとして生きるのか?
ハン・テウンには戻らないつもりか?」
サンホは心配する。
「いつか時が来れば戻るだろう。だけど、それは今じゃない」
ドゥックは答える。
「なんで?ジョンギュの妹のせいか?」
サンホは尋ねる。
「ハン・テウンに戻ったら、あいつを好きでいられないだろ?
俺はまだ、あいつを想いながら、ハン・ドゥックとして暮らしたいんだ」
ドゥックは微笑む。

「検診のついでに寄ったんです。電話くれたんですって?」
ボラはゴヌを訪ねる。
「そうだ、ホン先生って、お兄さんのクラスメイトだったんだって」
ゴヌは言う。
「本当に?お兄ちゃんと仲良かったんですか?」
ボラは声を弾ませる。
「それなりには。ハン・テウンっていう人が、一番の親友だったそうです」
ゴヌは言う。
「どんな人か一度会ってみたいな。
お兄ちゃんが学校でどんな人だったか気になって」
ボラは言う。
「ゴヌさん。実は、お話しがあって来たんです。
私たち、もう会わない方がいいと思います。
私はゴヌさんと友達みたいに会えてうれしいです。
でも、ゴヌさんが私に期待してるのは、友達じゃないでしょう?
これ以上ゴヌさんに申し訳なく思いたくないんです」
ボラは告げる。
「僕たち、このままじゃだめかな?
僕がボラさんを諦め切れるまで、友達としてそばにいたい。お願いだ」
ゴヌは懇願する。
「ごめんなさい、ゴヌさん。
ゴヌさんにとって、これ以上悪い人になりたくないんです」
ボラは気まずそうに言う。

「ボラさんの言う通りだ。別れた二人が、何が友達だよ?
最後の贈り物だと思って、ボラさんの前からかっこよく去れ」
ミノはゴヌに言い放つ。
「贈り物?」
ゴヌは考え込む。

「ホン先生。ハン・テウンって言う人の連絡先教えてくれる?
ボラさんに彼の話をしたら会いたそうにしてたから、どうにか会えませんか?」
ゴヌはジヘに言う。
「すいません。連絡先がわからなくて・・・
携帯の番号が変わったみたいで 、わかったらお教えしますね」
ジヘは言葉を濁す。

「受け取れ。俺のだけど初めしか読んでないから新品同様だ。これもやるよ」
チュンシクはさっき買ったばかりの参考書をドゥックに差し出す。
「せっかく勉強する気になってるのに、イヤな言い方してごめん。
考えてみたら、余計なことだったよな。
心に決めたなら頑張ってみろよ。今すぐでも勉強を始めろ。ドゥック、ファイト」
チュンシクは去って行く。


科学高校の事務局を訪ねるゴヌ。
「ハン・テウンは自主退学していますね」
職員は答える。
「彼は天才だと聞きましたが、なぜ退学を?」
ゴヌは腑に落ちない。
「そこまではわかりません」
職員は困り果てる。
「連絡先を教えていただけますか?」
ゴヌは尋ねるが、断られる。

「ハン・テウン。なんで自主退学したんだ?」
病院に戻ったゴヌは、考え込む。
「ホン先生見なかったか?」
ゴヌは同僚に尋ねる。
「チャン博士と学会へ行ったよ。知らなかったのか?」
同僚は答える。
「なんでインターンが学会へ行くんだ?」
ゴヌは腑に落ちない。
「今回はインターナショナルカンファレンスがあるんだって。
ホン先生はネイティブだから連れて行かれたんだろ」
同僚は答える。
「ネイティブ?」
ゴヌはクビをかしげる。
「お父さんが外交官だから、小学校までイギリスにいたんだ」
同僚は答える。
「今イギリスって言ったか?」
ゴヌは驚く。
「イギリスの小学校に行ってたって?」
なんでウソを?ゴヌは訝しむ。

’同級生?科学高校の?’
’いえ、小学校のです’

’ホン先生、小学校までイギリスにいたんだ’

’98年に自主退学しています’

’高校中退?なのになんで頭がいいんだ?’

’運がいいね。小学校の同級生にも初恋の人にも再会して。
二人とも名字が “ハン” だな。ハン・ドゥック ハン・テウン’

「ハン・テウン・・・ ハン・ドゥック・・・ 」

ゴヌの中でパズルのピースがつながる。
「ジムに向かってるんだけど、ちょっと会えますか?10分くらいで着きます」
ゴヌはドゥックを呼び出す。

「聞きたいことがあるんだけど、
もしかして、お兄ちゃんの友達でハン・テウンっていう人を知ってる?」
ボラはジャンスに尋ねる。
「どうしておまえが知ってる?」
ジャンスはうろたえる。
「ゴヌさんの知り合いから聞いたの。父さんも知ってる人なのね。
もしかしてうちにも来たことがある?
一番の親友だったらしいけど、どんな人か気になるわ。
お兄ちゃんの話も聞きたいし、一度会ってみようかしら?」
ボラの言葉をジャンスは遮る。
「ボラ。夢でも会ってはダメだ。
ジョンギュが友達のせいで死んだという話は聞いたことがあるだろ?
その友達がハン・テウンだ」
ジャンスの言葉に呆然とするボラ。

ドゥックはジムの外へと出てくる。
「ハン・テウン!」
ゴヌの呼び声に思わず振り向くドゥック。
「君、ハン・テウンだな?」
ゴヌは言い放つ。


【一番下に、英語字幕ですが動画があります】
【レビュー】

チュンシク!いいわー
好き、好き。
参考書を持って現れるシーンには、泣けたわよ。
これぞ、友情。
友達ならば、相手のことを考えて意見することもあるわ。
けれど、その辺に転がっている友情なんて、それだけで終わり。
友達というものは、相手の気持ちに立って考えるものでしょう?
そんな当たり前のことが感じられない世の中だから、
チュンシクの友情は心に染みるわ。

そして、ジョンギュ・・・・いえ、イ・ソノ。いいわよねぇ・・・
彼の演技、もっと観たいわ!!
なぜこんなに引き込まれるのでしょう・・・

ジュンギュは本当にテウンのことが好きだったのね。
大きくなったら妹と・・・
妹の幸せも、テウンの幸せも願って・・・
そして、何より、義兄となることで、揺るぎない絆を結びたかったのかもしれない・・・
生涯、そばにいたかったのかもしれない・・・
失うのが怖かったのかもしれない・・・

そして、とうとうゴヌが真相を知ってしまいました。
彼にしてみれば、ボラへの’最後の贈り物’のつもりだったのですが、
とんでもない’贈り物’になってしまいましたね。
とはいっても、ゴヌから漏れるわけではありませんが。







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