*死生決断* 韓国映画レビュー100作以上あらすじネタバレ

死生決断　　Bloody Tie　

　原題：死生決断（死を覚悟した決断）　사생 결단（サセンギョルタン）　＜2006＞

オススメ	ストーリー	韓流王道	泣き	笑い	名作	映像
△	△	×	×	×	×	×

3万人の顧客がうようよする黄金区域を管理する麻薬仲介人イ・サンド（リュ・スンボム）は、最高級オフィスホテル（ワンルームマンション）に住みながら人生を楽しんでいる。

しかし、麻薬界の大物チャン・チョル（イ・ドギョン）を捕らえるという執念につかれた狂人刑事ト・ギョンジャン警長（ファン・ジョンミン）に弱点をつかまれ、順風満帆なサンドの人生にブレーキがかかる。

結局、ト警長の脅迫に勝てず、おとり捜査に協力したサンドだが、おとり捜査が失敗し、サンドが監獄に入れられてしまう。

サンドをおとり捜査に使った一件で停職になったト警長は、チャン・チョルを捕らえるという一念で復職する。チャン・チョルの行方を掴みんだト警長は、出所したサンドをまた探す。後の面倒を見てやるから、もう一度協力するようサンドを説得するが、既にト警長のために監獄で８か月を送ったサンドはやすやすと乗ってこない。

ト警長の保護の下、縄張りを刃物で脅して取り戻したのに続き、ト警長から巨額の事業資金までせびり取ったサンド。結局、チャン・チョルの組織に入って自由に麻薬仲介を商うことをト警長が目をつぶる代わりに、情報を譲り渡すことにする。

チャン・チョルに最高刑を与えるために、麻薬流通の核心の製造現場を押さえなければならないト警長。しかし、商売に目が眩んだサンドは、３か月が過ぎても何の情報も譲り渡さず、ト警長の怒りは頂点に達する。

自分を保護してくれるというト警長の覚書を受け取った後に、製造者である「教授」の行方を知らせるサンド。一方、ト警長がチャン・チョルと「教授」が会う現場を押さえるために潜伏調査に入ると、サンドは天文学的金額に達するチャン・チョルの麻薬を盗み出す。チャン・チョルと「教授」が会う現場を押さえたト警長は、思いがけない人物と接触しチャン・チョルを取り逃がす。チャン・チョル逮捕の機会を利用し、釜山から一挙に全国区に躍り出ようとしたサンドの野望も、予想外の障害に阻止される。

それぞれの野望に向かって疾走する二人の男の＜死生決断＞は、予想もできない結末へと向かって行く。

【予告編】

監督	チェ・ホ	＜1998＞バイ・ジュン～さらば愛しき人～、＜2002＞フー・アー・ユー？、＜2006＞死生決断、＜2008＞GO GO 70s
出演	リュ・スンボム（柳承范）	＜2001＞ガン＆トークス、＜2002＞復讐者に哀れみを、＜2002＞品行ゼロ、＜2004＞ ARAHAN アラハン、＜2004＞20のアイデンティティ、＜2005＞野獣と美女、＜2005＞クライング・フィスト、＜2006＞死生決断、＜2007＞チョンソルリへようこそ（特別出演）、＜2008＞ラヂオ・デイズ、＜2008＞タチマワ・リー～悪人よ、地獄行急行列車に乗れ～、＜2009＞29年（制作延期）、＜2009＞容赦はしない、＜2010＞フェスティバル、＜2010＞房子伝、＜2010＞不当取引
	ファン・ジョンミン	出演作品一覧
	チュ・ジャヒョン	＜2005＞このまま死ねるか、＜2006＞死生決断、＜2008＞美人図、＜2008＞失踪

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【レビュー＆ネタバレ】

「バイ・ジュン～さらば愛しき人～」はめちゃくちゃつらまなかったし、
「フー・アー・ユー？」もあまりスキじゃーないのよねー
どーしましょー、って思ったけど、なかなか面白かったわよ。
ギョンジャン警長がなぜそこまでチャン・チョル逮捕に執着するのか、
その理由がイマイチ説得力がないのよね。
正義でもないしね。
眠れないし、死んだ同僚の妻と寝るようになったのはチャン・チョルのせいだ、って・・・・・
そんなバカなー　責任転嫁でしょー
兄貴のように慕っていた先輩刑事の復讐のため・・・なら、その執念もわかるけど。
そこが弱すぎたために、ギョンジャン警長が最後に取る行動が理解できないのよねー
「死生決断」
そこまでして、チャン・チョルを殺す意味が・・・・・
悪徳検事のせいで、チャン・チョルは無罪放免になるのは明らかだったけど、
ノアール映画に意味を求めちゃいけないのかしらね・・・・・

ジヨン役のチュ・ジャヒョンは、「ボベ＠明朗少女成功記」だわよー
ベボが大好きなmoca。
この子って、キレイな顔立ちなんだけど、エラ張りだからか、美人なのかビミョーで・・・
こういう汚れたヒロイン役しか、ヒロインはできないだろうなぁ・・・と。
今回の映画で一番かっこよかったかもねー
「借りがあるから」
そう言ってサンドを助けるシーンには、かっこよくて胸がスカーっとしたわ。
どーしょもない男どもの中で、一番潔いわよね。
麻薬中毒になっちゃうわけだけど、
それも自分のせいじゃなく、騙されたわけで・・・可哀想な人・・・
中毒者ということで、8kgもダイエットして役に臨んだそうよ。
この役で脱いじゃったことで・・・・、そんな役ばかり来たらどうしよう、と本人も言ってたけど、
mocaも心配・・・第２のムン・ソリにならなければいいけど・・・・
チュ・ジャヒョンは個性的で面白い役ができる女優さんだと思うんだけどな。

「血は水より濃い」
サンドの母親が死んだのは、叔父のテクチョのせいでもあるんだけど・・・
それでも叔父としてそばにいたサンド。
けど、その恨みは心の中にずーっと残っていて・・・
テクチョが最後自らの命を以て償うのは、サンドのことを想ってのこともあるのかな・・・・
ただ、やっぱり、いい人を感じさせる人の死に方は、心がエグられるように辛いです。
悪人ならどんなに死んだっていいけどー
あれだけ叔父に恨みつらみを吐き出すサンドだったのに、結局叔父を庇って・・・
「愛」って、泣けるわよね・・・

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