作戦 -The Scam- |
原題:作戦 작전(チャクチョン) <2009> |
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監督 | イ・ホジェ | <2009>作 戦-The Scam- |
出演 |
(故)パク・ヨンハ | 出演作品一覧 |
キム・ミン ジョン |
<1998>
囁く廊下~女校怪談~、<2002>バス、停留場、
<2004>僕ら
の
バレエ教室、 |
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パク・ヒスン | 出演作品一覧 |
【レビュー&ネタバレ】 |
2009年2月韓国公開。観客動員数は、約153万人。 日本でも、2010年1月16日より公開。 パク・ヨンハは既に、韓国より日本の方が人気がありますから、 韓国では「スター俳優主演映画」と、どこまで言ったらいいのやら? でもまぁ、一応スター俳優と致しましょう。 そして制作は、韓国では大ヒットし たチェイサーの制作社ピダンギル(絹の道) 大いに期待されたこの映画。 それにしては、冴えない結果です。 ヒットとも言えない無難な数字。それほど面白くもなく、それほどくだらなくもなく... 敢えて勧められる映画ではないという感じですね。 そもそもチェイサーは、moca的には退屈な映 画だったので、 ピダンギル(絹の道) と、相性が悪いのかもしれません。 チェイサー は、ロケ地的には最高でしたが、それだけで........... なので、あまりmocaのレビューで偏見を持たないよう、 予告編を日本版にしてみました。 この予告編で「観たい!」という気になれば、きっと楽しめるでしょう。 予告編であまり期待できなかった方は、じっくりご検討くださいませ。 この映画は犯罪スリラーですが、「スリル」を感じることができるのは、 ”株”などのマネーゲームに多少は足を踏み入れている方だけかもしれません。 この映画は、”株式投資”を知らない方にも、わりと親切に作られています。 それでも、実際にマネーゲームのスリルを知らなければ、 この映画のスリルも楽しめないような気がします。 そして、スリラーにしては、テンポが悪いのも退屈にさせます。 何より、観客そっちのけで、制作陣だけが楽しんでいる感がありますね。 やはり、登場人物に感情移入し、「そうだ!いいぞ!」と、楽しめる感覚がありませんね。 せっかくですから、一緒にマネーゲームを楽しめる構成にして頂きたかった。 最後には「なーんだ」という感じの種明かしで、 「見事!」と唸らせられるというよりも、スッキリしない欺かれた感が残ります。 劇的なラストを狙うあまりに、そのラストへ向けての伏線が組み込まれすぎ、 そのせいで、中だるみはするし、ダラダラするし.... 犯罪スリラーを求めるなら、他の犯罪スリラーをお勧めします。 単に、マネーゲームというのが、mocaには合わなかったのかもしれませんが。 逆に、”株”を知らない方にとっては、”株のHOW TO 映画”として、面白いかもしれません。 ”株”のからくりもわかりますし、いい教訓になると思います。 【裏話(ネタバレ)】 ※本編のネタバレではありませんが、一応ご注意を! シナリオと本編では、映画の趣旨が異なっています。 シナリオには、ジョングが窓の外を眺めながら「좆같지...(チョッカッチ:理不尽だな)」と、 つぶやくシーンはありません。 エンドロールで馬山創投が語るシーンもありません。 馬山創投のセリフは、同等のものが中盤(飛行機の中)で語られています。 シナリオでは、ウ博士の遺体に対しジョングが、 「그 새끼가 진짜 살인마다.... 주식살인마...(この野郎が本当の殺人魔だ... 株式殺人魔...)」 と、言い放ちます。 恐らく元々は、「俺達は自らの手を汚して人を殺した悪党だが、殺人魔ではない。 こいつは自分の手も汚さずに、楽しみながら多くの人間を死に追いやった殺人魔だ」 ジョングの言葉にはそんな意味が込められており、 それがこの映画で伝えようとした趣旨であったのだと思います。 ちょっとネガティブ的な趣旨から、ポジティブ的な教訓へと変更されています。 「株」とは、こうでなければいけないと。
パク・ヨンハは、7年ぶりですか?映画の出演は。 それにしても、老けましたね.... その上、ボッテリして.... ちょっとガッカリ。 ですが、俳優パク・ヨンハとしては、見事ですね。 彼は天性の役者としての才能があると感じます。 人を惹きつけずにはいられない。 そして、mocaのだーいキライなキム・ミンジョン。 それが、ビックリするくらいよくなりました!オドロキ!! 元々こういうクールな役どころの方が合っているのかもしれませんね。 表情演技も、嫌味がなく、見事。 そして何といっても、パク・ヒスンのかっこよさ! ヤクザを演じてもかっこいい.... カリスマが溢れすぎてます。悪役でも、憎めません。 ジョングは、道を外れなければ大物になれた人間。残念で仕方がないです。 ですが、パク・ヒスンの株はまたまた上昇! なにかといえば、「オッケー!」と口にするキャラクターが最高。 これはシナリオにはないですが、監督の演出なのか、それとも本人のキャラ設定なのか? ともかく、かっこいい! ミニョンは、ドラマ【一枝梅】のウンチェの兄。こんな顔でしたっけ? ジョングの部下イ代理は、マリンボーイのイム部 長。 ヤクザ役ばっかですね。 でも、イイ味だすんですよー ↓ 結末までネタバレします。ご注意を ↓
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