最後の晩餐  The Last Supper 
 原題:最後の晩餐 최후의 만찬(チュェフエ マンチャン)<2003>

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最後の晩餐

組織間の勢力争いの日。無知で刺すことしか知らないホン・コンボン(イ・ジョン ウォン)は、よりに よって敵組織のボスを刺してしまった。とにかく逃げるが、行く所がない。

愛する妻とお腹の子供を助けるという努力も無駄になってしまった。医療事故の責任を負って監獄に行った悲運の医師ペク・セジュ(キム・ボソン)。刑務所を 出所したが、この 責任の重さに耐えてどのように生きていくか。両親に捨てられるだけでは足りず、天も私を見捨てた。

肝移植をしないと命が危ないイ・チェリム(チョ・ユニ)。彼女の慰安は、ブランド物のショッピングだけ。ショッピングにまい進する今は、借金だらけで人に 追われ、死ぬほ ど駆け足にまい進する。

互いの状況が憐憫に思えてきた三人。これ以上行く所がないならば、虎の皮でも残すか。堂々と敵の組を訪ねて行くコンボン。病気の肝臓を直すというチェリ ム。そして心のくびきを脱ごうと準備するセジュ。彼らに希望がやってくる。
【予告編】
監督 ソン・ヨングク <2003>最後の晩餐

出演

キム・ボソン

<1998>ファースト・キス(キスしましょうか?)、<2003>最後の晩餐

イ・ジョンウォン
<2002>密愛、< 2003>最後の晩餐

チョ・ユニ

<2003>最後の晩餐、<2004>ブラザーフッド

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【レビュー&ネタバレ】
これはどう考えてもヒットしない 映画だわ・・・・・
出演陣を見ても、期待度が窺われる・・・・・
コメディー色が強い映画だけれど、最後にはきちんと人間ドラマになっているわ。
たいして笑えるコメディーじゃないんだけれど、嫌いじゃないわ。
なんだか、ちょっと優しい映画。
人生の崖っぷちに立たされた三人が希望を見出す・・・・・・
その辺はあまりうまく描かれていないけれど、
見ず知らずの三人が、少しずつ心を許していき、
最後にはまるで家族のようになっていく様子が温かくて、
ラストもバカみたいに感動的なわけではなく、
無理のない優しいラストで、三人と別れるのが寂しくなるわ。
もっとこの先を見たくなる三人でした。
とにかく、チョ・ユニちゃんが大好きなので、この映画が観たかったの。
<ブラザーフッド>では、ちょっと話題になったけれど、可愛いのよ。
その後、自分のこの先に迷いがあったようでしばらく休業していたけれど、
昨年復帰して、嬉しいわ。
もっと観たいわー チョ・ユニちゃん。

キム・ボソンは、見るようで見ない顔。
ドラマ<守護天使>の500ウォン、スンドンが一番わかりやすいかしら?
イ・ジョンウォンも、見るようで見ない顔。
いろいろなドラマに出演しているので、韓流好きな方なら見たことあると思いますが・・・

キム・セジュンがチョ・ユニを追いかける借金取り。
<グリーン・ローズ>や、サランハムネダ~愛は天の川を越えて~
ソヌ・ジェドクが、イ・ジョンウォンのボス。



この映画はまず、人生の崖っぷちに立たされた三人をそれぞれ描くわ。
妻とお腹の中の子供を救うために無理な手術を行い医療ミスを起こしてしまった為に
刑務所に入り、仮出所した医師セジュ(キム・ボソン)
ヤクザの抗争で、敵の親分を刺してしまい追われる身となったコンボン(イ・ジョンウォン)
臓器がボロボロで、肝臓移植をしなければ死ぬチェリム(チョ・ユニ)
不安を紛らわすために買い物依存症になり、借金取りに追われる日々。

セジュは出所すると元の病院へ友人の医師を訪ね、そこでチェリムを見かける。
検査などイヤだと暴れ’今すぐ死ねる薬をちょうだい’と脅すチェリム。
友人は、死んだセジュの妻ヘリンに似ているだろう?とセジュに問う。
チェリムは病院を抜け出し、死ぬために睡眠薬を大量に売ってくれるよう薬局に行く。
渡されたのが’いくら飲んでも死ぬことはない’偽者だとも知らず、
最後の記念写真を取り、薬を大量に飲み下すが、
’飲みすぎても無害’の文字を見て、愕然とする。
そんなチェリムに執拗に男がナンパしてきて、通りかかったセジュが助ける。
セジュを乗せて車で走っているところへ、突然コンボンが飛び込んでくる。
追われる身となったコンボンは、自分に保険金を掛け、交通事故で死のうとしたのだ。
セジュは仕方なくコンボンも車に乗せ、自宅へ向かう。
結局そうして、三人の共同生活が始まる。

’殺し合っても何も解決しない’と言い放つセジュに腹をたてたコンボンは、
’金持ちはいいよな。女だって金で口説くんだろう?’と、言い捨て、
二人は喧嘩になる。
’そうさ、俺は金持ちに生まれ、医大に行って医者になった。
手術ミスで妻を殺すまでは幸せだったんだ。そこまで言わせたいのか!’
セジュは怒鳴りつける。
セジュはベランダで一人物思いにふけりながら、青酸カリをみつめるが
’さっきは悪かった’と、コンボンに突然声をかけられ驚いて薬を地上に落としてしまう。

コンボンは’ここにいたらみんなに迷惑がかかる’と出て行くが、
結局、敵にみつかりまたもや戻ってくる。
その日は、チェリムの誕生日だった。
三人で誕生日を祝い、楽しい一夜を過ごす。
コンボンはセジュに尋ねる。
’もしお前が死んだら、この家とかどうするんだ?’と。
’金は天下の回り物だ。孤児院にでも寄付する’と、
’金に捕らわれるな’と、コンボンを窘めるセジュ。

コンボンは、こっそり母親に電話をする。
頼むから仕事をやめてくれ・・・たいした稼ぎにならなだろう?
心配で夜も眠れないんだ。
俺は今度部長に昇進した。結婚も決まった。
資格も取った。
などと、泣きながら嘘をつくコンボン。
その電話を思わず聞いてしまったチェリム。
コンボンは腹を立て、チェリムに怒鳴りつける。
喧嘩になり、チェリムは家を出て行ってしまうが、
コンボンは後を追いかけ、’俺が出て行くから戻れ’と、窘める。
コンボンの優しさに気づいたチェリムは、コンボンの頬にキスをする。


↓結末↓

仲間の裏切りで、コンボンの居場所がバレてしまう。
セジュの機転で、的はその場から逃げて行く。
病気を悲観したチェリムは、手首を切って自殺を図る。
動転するセジュとコンボン。
コンボンはチェリムのために輸血するが、その最中に敵がやってくる。
契約書に母印を押され、廃工場に来いと脅される。
’母親がどうなっても知らないぞ’と。
コンボンは、自分が死んだら肝臓をチェリムに移植するようセジュに言い残して
敵陣に乗り込んでいく。
半殺しにされたコンボンは、病院に担ぎ込まれチェリムへの移植準備が始められるが、
チェリムの臓器が全て正常に戻ってしまうという奇跡が起きる。

セジュは、二人に1億ウォンを残して、アフリカへ旅立った。
妻との思い出と一緒に生きることにしたと。
いろいろあったけれど、家族みたいで楽しかった。
新婚旅行には、アフリカに来てくれ。幸せに暮らせよ、と。

退院したコンボンとセジュは車にお金を乗せ走る。
’これ、おまえがつけててくれ’と、
コンボンの母親からもらったという指輪をチェリムの薬指にはめるコンボン。

という感じで終わりますが、、、

結局、病気から逃げていたチェリムは、コンボンが命をかけて戦いに向かったことを知り、
自分も病気と闘うことを決意するのよね。
その精神的なもので、すべての臓器が正常になったということでしょう?
そして、コンボンも・・・
的のシースルー男。’おまえ、昔友達だったろう?’って言ってたけれど、
本当に友達だったのね・・・だから、コンボンを最後に助けたのよね?
あのシーン、好きだわぁ
そして、お金を二人に残して消えたセジュ。
けど、コンボンとチェリムは、孤児院に寄付しようとして車を運転していたわけよね?
じゃないと、なんで孤児院の看板が最後に映し出されたのか・・・
セジュの言葉通り’お金に捕らわれず’、セジュがしようと思ってた通りに、
孤児院に寄付しに来たのよね、きっと。
あの三人で撮った写真や、岩場を三人で駆け回るシーン。
いったい、アレはいつなの?という感じ。
そんな時間なかったでしょう?
もしかして、その後の物語?
追求すれば、果てしなく・・・・深く考えずにおきましょう・・・
その先の、三人のハッピーエンドを想像しながら・・・






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