10回目の雨が降る日  The 10th Rainy Day 
 原題:10回目の雨が降る日 열번째 비가 내리는 날(ヨルボンチェ ピガ ネリヌン ナル) <2006>

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世 間知らずのシングルマザーと
ロマンチックな教 師の左衝右突ラブストーリー

平凡な29歳スジン(ソ・ユジン)は、結婚をしたこともないのに11歳になった娘スアン(ハ・スンニ)がいる。朝はスアンのオープンクラスに参加しなけれ ばならないという事を、スジンは確かに憶えていた。しかし夕方になるとスアンとの約束はすっかり忘れ、友達のミヨンと酒を飲んでいる。気が抜けるほど頼り ないママ。準備なしにママになったためか、10年目なのに彼女はママ役目が下手で失敗ばかりする。

純粋なオールドチョンガー(チョンガー=独身男。適齢期を過ぎた独身男)先生のミンホ(チョン・ソンファン)は、そこまでは思わないにしても、スジンを世 間らずのように感じていた。他人と滅多に衝突しないミンホだが、そんなスジンを見ていると、自分も訳がわからないが、酷い話をしてスジンを傷つけてしま う。雨が降ると一人で傘を差して逃げるように去って行くミンホを見ながら、スジンは心を痛めていた。

母子家庭でも、明るく育つスアンだと思って心配していなかったスジンだが、学校に行った以来スジンはスアンに「パパが必要なではないか」と考えるようにな る。

そんなある日、泥棒に入られたスアンは「パパがいたらいいのに」と言う。その日以来スジンは、人に会う度スアンのパパにどうか...と、自然に考えて 見るようになった。そしてそんな心を知っているかのように、スジンの心の中に住みつく男ができた。何ひとつ抜けるところない完璧な理想型。スジンは長い間 忘れていたときめきを感じて心の門を開いて行くようになる。果してその門を開き、幸せな家庭という夢の島に到着することができるか。

出演

ソ・ユジン

<1997>2424 (イサイサ)、<2004>大韓民国代表先生、<2006>10 回目の雨が降る日、<2008>脱走

チョン・ソンファン

<2002> ボイス

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【レビュー&ネタバレ】
2006年1月にMBCで放送されたTV映画でございます。
日本でいえば、2時間ドラマね。
6月に既にDVDも発売されてるので、ご自宅で楽しめますわよ。
「10回目の雨が降る日」というタイトルは、なんだかとってもロマンティックよねー
けど、期待するほどのものではなかったわ・・・・・
しかも・・・・ワニ&ジュナのパクリ?

とにかくスジンは世間知らず、物知らず・・・
そんな程度じゃなく、本当にイライラするほど鈍感で無神経、何をやらせても呆れるほどバカなのよね。
友達のミヨンはよくもスジンの面倒を見てあげ・・・・いや、なんで友達なの?と思うほど。
何かとりえがあるわけ????
純粋すぎるがためにここまでバカなのかもしれないけれど、その純粋さもバカにしか見えないわ・・・・・
とにかく、ソ・ユジンがうけつけないのよー
2424の時は、ちょっとはキュートに見えたのに、
どーしてこんなに不細工なの!と、鼻について仕方がないわ・・・・
チョン・ソンファンは、「ヨンタク@ピアノ」、「イ・スンハ@太陽に向かって」、でございます。
ウォンビンにかなり似てませんこと?
すごい可愛らしい顔なのに、脇役ばかりよね。


スアンは、ガラスの靴のキム・ヒョンジュの子役ちゃん!
天国からの手紙のキム・ヒソンの子 役でもあります。
大きくなったわねー
たった2、3年なのに........
抱きしめたくなるほどの可愛らしさがなくなってしまって残念....

さて、あらすじを読んだだけじゃちーっとも観る気になれないこの映画。
思いっきりネタバレしちゃいます!

ワニ&ジュナのよう な、あったかなアニメーションで始まるの。
雨の中を傘もささずに泣きながら歩くスジン。そこへ傘を差し出す軍服を着た男。
男は何も言わずに立ち去ります。
明らかにはなってないけれど、スアンの父と別れて泣いているのよね。
このアニメーションを見た瞬間、結末を予測できちゃったんですけど・・・・・・・
主人公はあくまでもスジンとミンホだけれど、
ここに芸能記者の話も絡んでちょっとした多重構成になっておりますわ。

英語字幕版がありました。進み方は、右→ 下段↓ です。


スジンはTVショッピングのモデル。
スアンは父親がいなくても、明るく元気で、学級委員長を務める分別のある大人な子供。
スジンはいつものごとく、そそっかしさ全快。
遅刻しそうで慌てたスジンは、道でミンホと激突してしまう。
ミンホの落とした絵の具で服まで汚れて最悪だ。
スジンは誤ってミンホの傘を持ってきてしまう。
放送局に到着すれば、遅刻した上にその傘で番組のセットを滅茶苦茶にし、ナムPDに叱られる。
ビタミン剤を宣伝する番組なのに、
さくらんぼアレルギーのスジンは、さくらんぼをなかなか食べられずまたもやヒンシュクを買う。
仕方なく、やけくそでさくらんぼをほうばるスジン。
何をやってもうまくいかない。
その日はスアンの父兄面談。スジンはアレルギーで腫れ上がった顔で学校へ向かう。
なんと、スアンの担任ミンホは、今朝ぶつかったあの男だった。
腫れ上がった顔を隠すため、まぬけなほど真っ赤に塗った頬紅。
その上、アレルギーで痒い背中をミンホに掻かせる始末。
ミンホの話もろくに聞かず、一方的に帰ろうとするが、雨が降ってきた。
スジンは、今朝間違って持ってきてしまったミンホの傘を差そうとするが、壊れて開かない。
ミンホはそんなスジンを横目に、涼しい顔で一人傘を差し去って行った。
スアンにミンホへの不満をぶちまけるスジン。
「女に傘を差し出す男は見てきたけど、女に傘を差し出さない男は初めて見た」と。
だから独身なんだ。
あの男は一度も女に傘を差し出したことなどないに違いない!と、激怒するスジン。

二人で暮らすには広すぎるスジンの家。下宿人を探すが、適任者がみつからない。
ミンホを慕うスアンは、スジンを騙してミンホを下宿させてしまった。
スジンはそんなことも知らず、汚名挽回するために、MDやPDが集まる飲み会に参加していた。
踊りまくり歌いまくるスジン。
そんなスジンをナムPDは、
「実力がなくても、あなたが好きなの~♪とかやってればいいんだからいいよな」と見下し、
怒ったスジンは、「辞めてやる」と啖呵をきってしまう。
それを温かい目で見ていたチョンMD。
「さっきの歌も、ケンカもかっこよかったですよ」と、スジンを慰めるチョンMD。
夢見心地で家に帰ると、そこにはミンホが。
とにかく夜も遅いからと、一晩だけ泊まることになったが、そこへ泥棒が入る。
偶然泥棒を撃退してしまうミンホ。
泥棒の「女だけの家だと思ったのに」という言葉に、
「女だけじゃ怖い」と、スアンはミンホを下宿させることを承諾させてしまう。
仕事を失ったスジン。そこへミヨンから電話が。
なんと、ナムPDの番組のメインモデルにスジンが決まったと。
スジンを気に入ったチョンMDの計らいだ。
踊る気持ちのスジン。しかし、そのせいで部屋は滅茶苦茶。
ミンホは「また泥棒?」と驚くが、スアンは「ママはいつもこうなの」と、あっさりと答える。
しかも、スジンは忘れ物を届けるようスアンに電話をよこし、ミンホが代わりに届ける。
その日もまた雨が降ってきた。
ミンホの傘に入り込もうとするスジン。
「車と女房と傘は他人に貸すものじゃない」とスジンを拒むが、仕方なく相合傘で帰る二人。
その途中、スジンはミンホの傘を奪い、ミンホを雨の中へ置き去りにして帰ってしまった。
ミンホが帰宅すると、顔が真っ赤に腫れ上がっていた。
「雨アレルギーなんだ」と・・・・。
そんなこと聞いたことないと笑うスジン。
「雨の日に出会った人とは恋に落ちるんです。
愛は雨と一緒に落ちてくるんです」と語るスジン。
「愛する人と別れた日が雨だった。その日以来、雨が降るとアレルギーになる」と語るミンホ。
運命の人だと思った人に心をすべてあげてしまったから、
もう誰も愛せないようだと、ミンホは悲しそうな表情を見せる。

一方、スジンはMDにメロメロになっていた。
レストランで愛の歌を弾き語るMD。漢江のほとりで、二人はキスをする。



↑ロマンティックなシーンなのに、笑った!笑った!
なんなのー このキザ男。
キスするごとにわざわざ腕をハンドルに置いてー!!(笑)
絵になるけど、笑っちゃったわー

彼氏ができたというスアン。
それを聞いたスジンはWデートしようと提案する。
スアンが連れてきたのは、ミンホだった。
チョンMDに子持ちだということを隠しているスジンは、スアンを妹だと紹介する。
チョンMDに、スジンと結婚するつもりなのか?と問うミンホ。
恋愛はフィーリングさえ合えばいい。楽しむだけでいい。結婚は誰とでもできるものじゃない、
恋愛した相手と結婚しなければならないなら、もう100回は結婚してるよ、と不実なチョンMDにミンホは憤る。
MDの前で、スアンはスジンの娘だとバラしてしまう。
しかも、チョンMDにフラれたスジンは、メインモデルまで降ろされてしまう。
スジンを心配するミンホに、スジンは「私は先生の生徒じゃない」と、つっかかる。
ミンホも、怒って家を出て行ってしまう。
「戸締りは忘れていないか、レンジに火をつけたまま寝てしまっていないか・・・
なによりも、またヘンな男に出会って傷つけられてないか・・・」
スジンのことを心配するミンホ。同僚に、「それは恋だ」と指摘される。

世間で、「雨の降る日」という詩が話題になっていた。
インターネットで配信されているその詩は、
雨の降る日、ケンカをして別れてしまう男女の話だった。
雨に隠れた女の涙に気づいて、男が戻ってきてくれたら・・・・・
振り向いて、一度だけ、一度だけ抱きしめてくれたら、永遠の別れになることはなかったのに・・・・
その詩をアニメーション化したいと友人に相談された芸能記者は、創作者を捜す。
その詩を書いたのは、スアンだった。
10年前の雨の日、一度だけ抱きしめてくれたら別れることはなかったのに・・・
と語ったスジンの話だった。
「一度だけ抱きしめてくれたら」なんて、くだらない、とバカにする記者。
どうしてくだらないの?一度だけ抱きしめてくれたら、
お母さんとお父さんは別れることはなかったのにって・・・
もしそうだったら、今お父さんと一緒に暮らしてたのに・・・
一度だけ抱きしめてくれたら、子供の日にお父さんと遊園地に行ったり、
家族新聞にお父さんの顔を載せられたのに・・・
毎日毎日「お父さん」って叫んでみたいのに、
一度抱きしめてくれなかったから、永遠に失くしてしまったのに・・・
なんでそれがくだらないんですか?
スアンの言葉に、胸を打たれる記者。
邪険にしていた離婚した妻の言葉にも耳を傾け、自分を省みる。

MDにフラレたスジンは、自棄酒を飲んで帰ってきた。
「スアンが心配じゃないのか?」というミンホに、自分が母親失格なのはよくわかってる、と・・・・
情けない母親のせいで、スアンは生まれた時でさえ、誰からも祝福されなかった。
その上、スアンを恨んだ、と。
あまりにも血が昇って、わけもなく殴ったこともある、と・・・・
私みたいな情けない女、誰も愛してくれるはずない。自分でも情けなくて嫌いなのに・・・
表面は心配してるように見えても、心の中では軽蔑してるんでしょ!と、ミンホにつっかかる。
どんなに傷つけてもいい女だと、乱暴に扱ってもいい女だと・・・・
その言葉に、さすがに怒ったミンホは黙って立ち去ってしまう。
ミンホの背中を、泣きながら見送るスジン。
振り返って、一度だけ抱きしめてくれたら・・・・

スアンが同級生に怪我をさせた。
ミンホと一緒に撮った写真を奪われ、取り返そうとして階段から落ちてしまったのだ。
しかし、相手の母親たちはスアンが突き落とした、問題児だ、と責め立てる。
ミンホはなだめようとするが、
「一緒に住んでるからってひいきもいい加減にしろ、父親のつもりか」となじられ、
「そうです、僕がスアンの父親です」と食ってかかってしまう。

時が流れ
 

仲睦まじい三人の写真がたくさん並んだ部屋。
相変わらずスジンの朝は慌しい。
玄関でスジンを待つミンホとスアン。
傘立てには、スジンの名前の書かれた傘、
ミンホの名前が書かれた傘、スアンの名前が書かれた傘が並んでいる。
「今日は雨だよ」
スジンに傘を差し出すミンホ。

冒頭のアニメーション。
泣きながら歩くスジンに傘を差し出す軍服の男。
立ち去る男・・・・その顔は、ミンホだった。

愛は雨と一緒に降ってくる・・・・・・
「10回目の雨が降る 日」というのは、「10年目の雨が降る日」ということ ね。
10年前のあの日に、 愛は降ってきていた、というわけよね。
10年前のあの日、ス ジンもミンホも愛を失い、そして、次の愛を受け取って いたのよね。
こんな予想できるオチ は勘弁して欲しいわー
あのアニメーション観た瞬間に予想できちゃったし、
スジンがミンホは今まで一度も女に傘を差し出したことなんてないのよ、と
激怒するシーンで確信しちゃったわよ。

なんか、こんなバカな女が愛されるなら・・・・って思っちゃうのよね。
スアンが記者に食ってかかるシーン・・・あれだけがちょこっと胸を打たれましたわ。
アニメーションは美しかったのに、もったいないわね。
パクリだし(笑)



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