オーバー・ザ・レインボー  Over the Rainbow 
 原題:オーバー・ザ・レインボー 오버 더 레인보우(オボ ト レインボウ) <2002>

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オーバー・ザ・レインボー

気象キャスターのイ・ジンス(イ・ジョンジェ)は、偶然交通事故に遭うが、大き な負傷なく業務に復帰 する。

しかし、8年間愛した自分の恋人が誰なのか思い出せなくなっていた。ジンスは、大学の友人で地下鉄遺失物センターで働くヨニ(チャン・ジニョン)に 助けを乞う。

ジンスと同じ写真サークルの友達ヨニは、ジンスの親友サンイン(チョン・チャン)と恋人関係にあったが、最近彼と別れ深い傷を抱いている。ヨ ニにとって過 ぎた日の記憶は、全部忘れてしまいたいものだったが、彼女はジンスのために、失った記憶を一つずつ蘇生させようとする。

会う回数が頻繁にな る共に、ジンスはヨニに新たな感情を感じるようになる。ジンスは、ついに過去の記憶を諦め、ヨニと新しい愛を始めようと決心する。

だが、ヨニはそのような ジンスの気持ちも知らず、ジンスの愛を探し続け る。ヨニの心の中にもジンスに向かう愛が芽生えが、彼の恋人を探してやることが自分ができる最善の行動だと信じていた…。

そんなある日、ジンスの恋 人だったという広告学科の後輩チェ・ヘヨン(パク・ユニョン)が現れる。

【予告編】
監督 アン・ジヌ <2002>オー バー・ザ・レインボー、 <2003>踊るJSA 帰還迷令発動中!?、<2006>明るい家族計画

出演

イ・ジョン ジェ

出演作品一覧

(故)チャン・ジ ニョン

<1999>愛 のゴースト、<1999>反則王、 <2000>サイレン、<2000>鳥 肌、
<2002>オーバー・ザ・レインボー、<2003>菊花の香り、<2003>シングルズ、<2005>青燕
<2006>恋愛、その耐えられない軽さ

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【レビュー&ネタバレ】
新人監督が頑張って作りました! と言わんばかりの作品。
能書きばかりの人間と見た!
あんたの夢につきあわされたくないわ・・・
それが第一の感想。
これでもう3本も映画を作ってるんだから、
韓国映画界は恐ろしい・・・
どれもこれも、動員数30万人超してないでしょう?
そろそろ実験をやめさせてくださいませよ。
<よい暮らしをしてみよう 明るい家族計画>は何万人でした?

この映画も、美しい映像でほどほどのよいのだけれど、
最初に犯人がわかってしまった推理小説並みにひどかったわ。
しかも、タネ明かしの部分がわかりにくい。
本当に、もう少しうまく作れなかったものかしら。
雰囲気はすごく好きなの。
それだけにもったいないわ・・・・・・

チャン・ジニョンは女優にありがちな自意識が表に出ず、
<ヨニ>という控えめな女性がピッタリで、すごく可愛かったし、
主人公はイ・ジョンジェと、かなり期待度高い作品なんですが・・・


愛する人の記憶を探す男は、気象予報士。
彼の手助けをする女は、地下鉄忘れ物センター職員。
未来を予報する男と、 忘れられたモノを大切に保管する女…
そんな二人のラブストーリー。

って、かなりロマンティックな響きなのですが・・・


気象キャスターのイ・ジンスはある雨の夜、交通事故に遭ってしまう。
幸い大ケガには至らず、すぐに職場復帰を果たすが、
逆光で顔の分からない髪の長い女性の幻覚を見たり、
大事な出来事を忘れていたりと不安定な状態が続く。

部分記憶喪失
しかも、8年間愛した女性が誰かわからない。

なんて韓国映画らしいネタ・・・

そんな時、現像ミスで顔の見えない幻覚そっくりの女性の写真が出てくる。
写真の裏には、8年前の日付と「日差しの跡」という文字。
ジンスが大学時代に撮ったものらしい。
そして、留守電には見知らぬ女性からのメッセージ。
ジンスはその女性と会うことにする。
その女性は、大学の写真サークルの同級生、カン・ヨニ
ジンスの部屋には以前、彼の親友で同じサークルの仲間だったサンインが住んでいた。
ヨニは、恋人だったサンインが引っ越してしまったことを知らずに
留守電にメッセージを残していた。

そこでジンスは失われた記憶を探るため、
大学時代のサークル仲間、カン・ヨニに助けを求める。
当時の記憶を振り返ることは、
同じサークル仲間だった恋人と別れたばかりの彼女にとっては辛いことだったが、
ジンスの苦しみを思い協力することに。
こうして髪の長い女性の記憶を辿る2人の共同作業が始まる…

英詩の授業でジンスが作った、虹を意味する
「The Trace of Sunshine(日差しの跡」という詩が、
愛する人を想って書いたものだとばれてしまったこと、
誰にも言わないジンスの愛する人を、皆で「虹」と呼んでからかったこと、
そして、その女性に繋がるキーワード、
写真・雨・フリージア・・・などに辿りついていくが、みつからない。
そしてジンスは、ヨニに会うたびに、ヨニに惹かれてゆく。
ヨニにとっても、ジンスとの時間は、心癒される時間になっていた。
ジンスは、今の自分が愛しているのは、過去の「恋人」ではなく、
目の前にいるヨニだということを確信する。
ジンスは過去を探すことをやめ、ヨニとの新しい愛を始めようとする。

ヨニの過去の恋人サンインと酒を酌み交わすジンス。
「カフェでヨニを一目見た時から好きになっていたのかもしれない」
と、ジンスはサンインに打ち明ける。
「ヨニはいい子だ。常に周りの人間に配慮できる子だ。
若すぎて、周りが見えず愛に突っ走ってしまうということがあるだろう?俺がそうだった」
と、サンインは後押しするようなことを口にする。
「本当に、<虹>の女性を探さなくていいのか?」
サンインはジンスに問う。

そんな時、軍入隊のために出発したジンスが、
愛する人と最後の夜を一緒に過ごすために、
列車から飛び下りて町へ駆け戻ったという話を、ヨニはサンインから聞かされる。
ジンスの恋人を探してあげることが最善だと、
ジンスへの想いを閉じ込め、ヨニは恋人を探し続けることにする。
そして、ジンスの恋人だったという広告学科の後輩ヘヨンが現れる。
また、ヨニの勤める忘れものセンターに、ジンスの昔の学生手帳が届けられていた。
そこには、一枚のマウントが挟まれており、
その上部には「무지개(ムジゲ:虹)」と書かれていた。

ジンスに手帳を届けるヨニ。
しかし、ジンスは見たくないと言う。
ヨニは一人マウントを現像に出すが、待ちきれずサンインを訪ねる。
「なぜ今更こんなことをして困らせるの!」と。
「いつからこの手帳を持っていたの!」
「本当に私のことを愛していたの!」
ヨニはサンインを責め立てる。
「君こそ俺を愛していたのか?」
君は何かといえば
「大丈夫、自分で何とかするわ」
そう言って、一度も心を開くことはなかった。
俺は、いつでも、何でも、君と一緒にしたかったのに・・・
俺たちは合わなかったんだ・・・

そして、サンインは過去の秘密を語り始める。

↓結末。キケン↓



ジンスが軍入隊に出発した日。
ジンスの<虹>の女性を撮ったマウントをこっそり現像したサンイン。
そこの映っていた女性を見て愕然とする。
自分も想いを寄せていたヨニだったからだ。
焦ったサンインは、その足でヨニを迎えに走る。
その日ヨニは、就職試験だった。
そのために、ジンスの見送りにも行けずにいたヨニは、
サンインに、ジンスの様子を尋ねる。
出発する前に一度会いたかったと・・・
雨の中、並んで歩く二人。
しかし、サンインは驚いて足を止めてしまう。
そこには、軍隊に行ったはずのジンスがいたからだ。
ジンスは愛するヨニに一目会いたくて、
電車を飛び降り、ヨニの好きなフリージアの花を持ってヨニを待っていた。
サンインはヨニにジンスが見えないよう
傘を少しずつかがめ、ジンスの横を通り過ぎた。


すべては、ヨニを好きだったサンインの策略。
そうしてサンインはヨニとつきあい始めたのね。
電車から飛び降りて会いに行ったという女性もヨニで、
<虹>の女性が「広告学科」の教本を持っていたというのも、
「広告学科」のヘヨンが、トイレに行く間ヨニに教本を預けていたからで、
その記憶が誤解を引き起こして・・・
サンインも、今更何で!という感じだけれど、
二人が元々運命の人だったということを教えてあげたかったのでしょうね・・
遠回りしたけれど、ようやく結ばれた二人。
<虹>の女性がヨニだということは、早々にわかちゃったけど。

そして、ラストシーン。

雨の中、ジンスを待つヨニ。
ジンスが少しずつ近寄ってくる。
数歩走って、ジンスの傘の中に駆け寄って行くヨニ。
ジンスをみつめながら幸せそうに微笑むヨニ。
ジンスは、隠していたフリージアの花束を差し出す。
感動するヨニ。
「私がフリージアを好きだということは思い出す?」
笑いながら頷くジンス。
「で、なぜ私が虹なの?」

エンディングも凝ってますわ。
こういうところばかりに力を注いで・・・・・
ホントに自己満足映画ね。

ヨニの写真から過去へと遡り・・・・
写真サークルの部室。
窓際で風に吹かれるヨニ。
テーブルの上に置かれた水の入ったガラスのコップ。
日差しがテーブルの上に溢れ、
コップを通過した陽光が、
テーブルの上に広がりながら、小さい虹を映し出す。
「パシャッ!」
カメラのシャッター音が・・・


おいおい、そんなことかよー
ちゃんちゃん。




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