プチトマト  Cherry Tomato 
 原題:プチトマト 방울 토마토(パンウル トマト)<2008>

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プチトマト

座りこみたくなる瞬間、私のそばにこの子がいます...

まもなく喜寿を迎えるパク・グ(シン・グ)は、毎日毎日廃品を集めながら、両親 がなく自分しか頼れない幼い孫娘ダソン(キム・ヒャンギ)と貧しく暮らしている。しかし、刑務所から出所し突然現れた自分の息子でダソンの父のチュンサム (キム・ヨンホ)に、コツコツ貯めた金を全て盗まれ、更に苦しい生活をすることになる。その上、唯一の生計活動の手段だったリヤカーまで、家屋を撤去をし ようとする撤去班と、それを制止しようとする住民たちの間で潰され、これから生きる道が遥か遠くへと遠のいていく。

パク・グは、壊れたリヤカーを弁償させようと、ダソンを連れ、撤去の発端である開発業者ガプス(キム・ビョンチュン)の家に乗り込むが、ガプス一家はちょ うど海外旅行の最中で、家にいたのは、ガプス夫婦が可愛がる数千万ウォンの値をつける犬一匹と、管理人ドンフン(チェ・ドンギュン)だけだった。

ドンフンは、ガプスに対する復讐の手段として、ガプスが目にいれても痛くないほど可愛がる犬を徐々に殺そうと、犬に与えるカルビ肉にダニ農薬を入れ始めて いた。そんなことは知らないパク・グは、肉が好きなダソンにカルビをこっそりと盗んで食べさせるようになる。

公式サイト: http://www.cherrytomato2008.co.kr/

【予告編】

監督 チョン・ヨンベ プ チトマト

出演

シン・グ

出演作品一覧

キム・ヒャンギ <2007>マ ウミ...、<2008>プチトマト、 <2008>ガールスカウト、<2010>ウェディングドレス
【レビュー&ネタバレ】
2008年5月公開。
観客動員数は、なんと18000人!!
これまたヒドい。

この映画も、2007年の初頭にクランクアップしていたのに、なかなか公開されなかった。
出来上がりを見て、公開を渋られたのであろう。
そう思えるほど破綻した映画。
陳腐でお粗末で、見るに耐えない三文映画。
こんなにレベルの低い映画は久々。
韓国では、「最高のゴミ映画」と評する人もおります。
内容が温かいヒューマンドラマを目指しているだけに、厄介です。
シラケ度120%
イライダ度120%
不快度120%
この中で、祖父と孫の愛情を描かれても............
しかも、この監督、変質者なのか
オナラや排泄シーンが大好き。
いったい、どういうつもりで映画を創っているんだか。

mocaはシン・グ씨が大好きだ。
そのシン・グ씨の主演。
しかも、貧しい中で孫娘と必死に生きるヒューマンドラマ。
公開が決まり、どうしても見たくて、見たくて、ずっと待ちわびていた。
それだけに、見終わった後の喪失感といったら......

おばあちゃんと孫を描いたおばあちゃんの家に 対し、
おじいちゃんと孫を描いた家族ドラマが遂に完成だとかいう触れ込み。
誇大広告もたいがいにしろという感じ。

確かに、おばあちゃんの家
が好きなら、この映画も見る価値あるかもしれませんし、
おばあちゃんの家が嫌いなら、 絶対に見ないほうがよいでしょう。
そういった比較対象には、もってこいかもしれません。

貧しく虐げながらも、健気に生きている祖父と孫。
を想像しておりましたが、全く違います。

シン・グは、自尊心ばかりが強く、ワガママで自己中心的。
孫も、偉そうで生意気。
貧しさに同情する気になれないのです。

貧しさも、息子がろくでなしに育ったのも、
全てこの祖父の責任だと思わざるえないほど。

あらすじから受ける雰囲気と全く異なる映画です。
のっけから、リヤカーが壊されて可哀想という同情心すら芽生えない。
可哀想な孫のためにこっそり忍び込んで、犬のエサである肉をこっそり盗むなんていう
可愛らしいものでもありません。
旅行中なのをいいことに、図々しく豪邸の中に入り込み、
家の中のもの全て食い散らかし、一家が帰宅するまでそこで暮らしているのです。
見れば見るほど同情心が薄れていくばかり。
祖父も孫も、ちっとも可愛くない。

この監督は、感動のヒューマンドラマと見せかけて、
実は、「貧しい者や、独裁的な主人に奴隷のように扱われる人間は、自業自得なんだ」
という映画を創っちゃったんじゃ?
ガプスがドンフンに吐くセリフだって、なんか気分悪すぎなんですが?
「おまえのようなヤツがいるから、俺ら人間が人間扱いされないんだ」
って... それってなに???
この監督(それとも脚本家?)は、貧しい祖父や孫、虐げられているドンフン側の人間ではなく、
独裁的なガプス側の人間なのでは?
と、思ってしまう。

よくもまぁ、こんな映画造らせたわよね。

その必要性がないのに、突然孫を豪邸に残したままでかけると言い張る祖父。
単に、街の中を彷徨い、祖父の心情を語らせ、
孫にも、一人になった寂しさから、素直な心情を語らせる。
そのために、違和感ありありの不必要な行動を取らせる。
ほんとに、どーしょもない映画。
泣きのシーンを想定したのでしょうけれど、泣けるかっ!

しかも、出かけ際に犬のエサの器から肉を取ってきて、
肉の塊を差し出し「これでも食ってろ」って......
も少し現実味を考えてくれませんかね。

祖父と孫の心が通じ合った場面でも、
目薬差したような涙を一筋、シン・グとキム・ヒャンギにつけさせて....
観客をバカにしてるのか?
泣くどころか笑ったわい。

最後の最後まで、シラケっぱなし。
この映画を、「悲しく美しい愛の物語」という方もいるでしょうけれど、
子供のままの純粋な感受性を持ち続けた多感な方なんでしょう。
有能な脚本家、監督に練り直させれば
本当に悲しく美しい愛の物語になるでしょうけれど。

あまりにもガッカリしたので、ストーリーを説明する気にもなれません。

【パク・グ】
シン・グ
【ダソン】
キム・ヒャンギ
【チュンサム】
キム・ヨンホ

キム・ヒャンギちゃんは、マ ウミ...の頃と比べ、驚くほど演技が上達しましたね。
ラストで肉が食べたいと泣くシーンには、胸が痛みました。
こんな作品で、役者陣が気の毒です。
↑三人以外は無名の俳優ですが。
SSUまわし蹴りのキム・ヨンホは特別出演。


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