アウトライブ~飛天舞~  Bichunmoo   
 原題:飛天舞 비천무(ビチョンム) <2000>

 オススメ

 ストーリー

 韓流王道

 泣き

 笑い

名作

 映像

×

×

×

×

×


アウトライブ~飛天舞~

時は1343年春。中国河北省山梅県。高麗遊民の子ジナ(シン・ヒョンジュン) と蒙古の将軍一族の娘 ソルリ(キム・ヒソン)は、幼い頃に知り合い、愛をはぐくんできた。しかし、ソルリの母が殺され、蒙古人の父タルガ(キム・ハクチョル)は、ソルリを本家 のあるソフン(紹興)に連れていく。ソルリは、満月の夜ソフンのウファジョン(羽華亭)で待っていると約束する。

ジナは山梅に残り、一緒に暮らす叔父クァ クジョン(キ・ジュボン)から飛天神記を習う。そして刺客の襲撃を受け死んでいくクァクジョンから家門に伝わる秘術と両親の死、そして意外な出生の秘密を 聞く。

ソルリがいるソフンの地に向かうジナ。刺客の威嚇から救ってくれたジュングァン(チョン・ジニョン)という恩人に出会い、二人は堅い友情を育てる。

満月が浮かぶ日、ジナはソルリとの約束を守りウファジョンに向かうが、ソルリは別の男と婚約させられていた。その男は、ジュングァン。元の国皇室の寵愛を 受ける漢族出身の財力家ナムグン家の息子。

ウファジョンでせつない再会を果たした二人は、ソルリの腹違いの兄ライ(チャン・ドンジク)の助けで逃避先に向 かう。憤怒した父タルガとジュングァンは、二人を追跡。ジナはタルガの矢に討たれ絶壁から落ちる。高麗人アシン(キム・スロ)の助けで奇跡的に助かったジ ナは、チャハラン (紫蝦狼)という請負刺客に生まれかわる。

【ミュージック・ビデオ】 「Never too late」  by Three Days Grace
監督 キム・ヨン ジュン <2000>アウトライブ~飛天舞~、<2005>無影剣、<2008>最後の贈り物...帰 休

出演

シン・ヒョン ジュン(申鉉濬)

出演作品一覧

キム・ヒソン (金喜善)

<1997>敗者復活戦、<1999>ホワイトクリスマス~恋しくて、逢いたくて~、<1999>愛のゴースト
<2000>アウトライブ~飛天舞~、<2001>ワニ&ジュナ~揺れ る想い~、<2003>天国からの手紙

チョン・ジニョン(鄭進永)

出演作品一覧

<< HOME

【レビュー&ネタバレ】
<アウトライブ>というタイトル は知りつつも、武侠モノは好きじゃないので、避けておりました。
そんなmocaでも、楽しめた作品でございます。
武侠モノはとにかくアクションやCGばかりに凝ってて・・・
韓国アクションはかっこいいと思うけれど、それメインというのは勘弁して欲しいのね・・・
武侠モノはストーリーはおまけ程度で、映画を観てるのか、格闘技を観ているのか・・・
けれど、この<アウトライブ>は、それぞれがバランスがよいわ。
ストーリーもそんなに凝ってはいないけれど、きちんと映画になっておりましたわ。
原作が漫画っていうのもあるからかしら。
アクションは香港仕込みのワイヤーアクションがふんだんに取り入れられていて、見事だったわ。
但し、アクション目当てで観るのだったら、やっぱり香港映画を観るべきでしょう。
mocaは新体操とかクルクル回るアクロバットやら、観るのが好き。
だから、この映画はmoca好み。
華麗で痛快だったわ。
ラストシーンはあまりにもベタで泣けなかったけれど、ジュングァンがジナを庇ったシーンでは涙がホロリ。
「やっと친구(チング:友達)になれたな・・・」
その言葉に、涙が止まらなかったわ。
ソルリの兄ライも男らしくて惚れ惚れだし、鉄騎十組のチャンニョンがかっこよすぎてしびれるわー
イ・ハンガルは、風のファイターや、千年湖でも観ているはずなのに、まったく目に留まらなかったの よね・・・
こんなにステキなのにー
イ・ハンガル
その日一日、イ・ハンガルDAYになるほど、ハマっちゃったわー
<男の中の男>と思える男たち勢揃いで、さすが女流漫画家の漫画ね!
女性もキレイよー
って、キム・ヒソンだけか?
彼女はこういう古装の方が断然似合うわよね。
妖艶でうっとりするほど美しいわ。
ちょっと主人公のジナだけが・・・どうしてもmocaはシン・ヒョンジュンの顔が好きになれないの・・・
韓国では<美形>と言われるらしいけど(日本でも?)、mocaはダメなのよぉー
キム・スロは、こういう普通の役をやるとちょっと笑っちゃうわね(笑)
けれど、すっかりこの<アシン>びいきになっちゃって、死ぬシーンはかなり辛くて・・・
この映画は死ぬシーンが多いわね・・・
クァクジョン(キ・ジュボン)が死ぬシーンも、もう辛くて仕方なかったわ・・・
こんなお爺さん役!と驚いたけれど、あのアクションは本当のお爺さんでは無理よね・・・
あんなアクションもできるのかと、驚きよ。

観ているうちに、「この人だあれ?」と必ず思うはずですわ!
突然出てきて、なーんの説明もなく劇に参加されちゃっているわ(笑)
誰だかわからないから、ストーリー展開にもついていけない・・・
DVDの特典で「人物相関図」がついているらしいけど、それも納得できるわ・・・(笑)
チョ・ベクスンたち<青辰藩>の人間が登場する辺りがちょっとわかりづらいわよ。
キム・ヘソンがなんでこの男を殺すの?と、mocaは理解不能でございました・・・
みんな似たような顔だし・・・
ちょっと予習してね。




【ジナ/チャハラン】
(高麗遊民 柳家の子孫)
シン・ヒョンジュン
【ソルリ】
(蒙古族と漢族の混血)
キム・ヒソン
【ナムグン・ジュングァン】
(漢族権門勢家の息子)
チョン・ジニョン



【ヨジン】
(チョ・ベクスンの手下)
チェ・ジニ
【ライ】
(ソルリの異母兄)
チャン・ドンジク
【幼いジナ/ナムグン・ソン】
(ジナとソルリの息子)
パン・ヒョプ



【サジュン】
(チョ・ベクスンの手下)
ソ・テファ
【タルガ】
(ソルリとライの父 蒙古族将帥)
キム・ハクチョル
【ハ・チャンニョン】
(鉄騎十組)ジナの右腕)
イ・ハンガル



【クァクジョン】
(ジナを育てた湖北儒家の武人)
キ・ジュボン
【チョ・ベクスン】
(青辰藩の藩主)
ハン・サンチョル
【アシン】
(ジナを助けた高麗人)
キム・スロ


ストーリーのわかりづらい部分をちょこっとだけ・・・


死にゆくクァクジョンに、自分が高麗人だと知らされたジナ。
ソルリとの約束を守るために紹興に向かう。
途中立ち寄った居酒屋で、ナングン家の息子ジュングァンがジナに声をかける。
ジナが自分の初恋の女性にそっくりだと。
その初恋の女性というのは、実は亡くなったジナの母が描かれた掛け軸の女性。
ジュングァンはジナに「
친구(チン グ:友達)になろう」と言う。

ジナが紹興に辿り着くと、ソルリは別の男と結婚させられることを知らされた。
その男とは、ジュングァンだった。
ソルリの兄ライの助けで二人は逃げ出すが、結局は追い詰められる。
ソルリの父タルガの矢に射抜かれ、絶壁から落下していくジナ。
ジナが死んだと思ったソルリは、ジュングァンと結婚する。

時が流れ──

ジナは鉄騎十組の棟梁チャハランとして、戻ってくる。
請負刺客であるチャラハンは、青辰藩に雇われ、また、自らの復讐も兼ね、ナングン家を皆殺しにする。
チュングァンは旅に出ており難を逃れるが、ソルリと息子のソンは捕らえられる。
逃げるソンに追っ手が迫るが、覆面をしたジナに助けられる。
ソルリは、ジナにソンがジナの息子であることを告げる。

青辰藩ではナングン家襲撃の首謀者、チョ・ベクスンが祝宴が催す。
彼の側近ヨジンは、ジナに言い寄るが相手にされない。
チョ・ベクスンの新たな指令を受け、ジナと鉄騎十組は旅立つ。
その間、ソルリが襲われる。
ソルリが死んだとの知らせを受け、ジナはひとり引き返す。
秘書<飛天神記>を手に入れたいチョ・ベクスン。
日頃からジナが目障りなサジュン。
ジナにプライドを傷つけられたヨジン。
ジナを陥れるための罠だった。
ジナは毒を浴び、囚わ れる。

ソルリは兄ライに助けられ、無事であった。
ジナがベクスンたちに殺されたと知ったソルリは、宴の踊り子に化け、ベクスンを刺殺する。
一方ジナは、ヨジンの捨て身の助けにより一命を取り留めていた。
しかし、毒は完全に抜け切れず、術を使えば死ぬと・・・

結末でございます。

ジュングァンはジナと決着をつけるべく、闘いを挑む。
体にまわる毒のため、フラつくジナに、サンジュンの手下が矢を放つ。
矢の前に立ちはだかるジュングァン。
「これで、やっと・・・
친구(チン グ:友達)になれたな・・・」
ジナは毒で朦朧としつつも、サンジュンに立ち向かう。

敵討ちに遭ったソルリは虫の息だった。
「ごめんなさい。また、あなたを一人にして」 と、ジナの腕の中で息をひきとる。
ジナはライに「死なせてくれ」と言わんばかりに目で哀願する。
ライはソンの目を手で覆い、ジナを楽にしてやる。
ジナとソルリは重なりながら、死んでいった。





<< HOME

inserted by FC2 system