用意周到 ミス・シン Miss Gold Digger |
原題:用意周到 ミス・シン 용의주도 미스신(ヨンイジュド ミスシン) <2007> |
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監督 | パク・ヨンジプ | <2007>用 意周到 ミス・シン |
出演 |
ハン・イェスル |
<2007>用 意周到 ミス・シン、<2011>生まれはしたが |
イ・ジョンヒョク | <1999>シュ
リ、<
1999>アタック・ザ・ガス・ステーション!、
<
2004>マルチュク青春通り、 <2004>シン・ソッキ ブルース、<2005>Mr.ソクラテス、 <2006>卑劣な街、 <2006>ある日突然 4番目の話-死の森、<2007>浮気す るのにいい 日、<2007>用 意周到 ミス・シン、 <2007>ラジオデイズ、<2008>ミスにんじん、 <2009>パラレルライフ |
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クォン・オジュン |
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キム・イングォン | 出演作品一覧 | |
ソン・ホヨン | <2007>用 意周到 ミス・シン |
【レビュー&ネタバレ】 |
2007年12月韓国公開。観客動員数は約59万人。 キム・テヒの<けんか>と共に’女主人公映画の興行失敗’の例として叩き台に挙げられた。 ドラマ<ファンタスティック・カップル>のハン・イェスルを起用し、 ドラマ人気の棚ボタ、おこぼれに与ろうと狙った姑息な映画。 しかし、そうは問屋が卸さない。 ただの二番煎じ映画に観客の関心は集まらないものでしょう。 人気ドラマの劇場版でもコケることもあるというのに、ちょっと甘いんじゃないでしょうか。 ジャンルとしてはラブコメなんですが、ラブコメというほど笑いに徹しておらず。 ラブコメとしては物足らず、恋愛を描いたリアリティーという面では、いったい何が言いたいやら。 全体的には飽きさせず先が気になる展開ですが、もう1歩!というところ。 せっかく、クォン・オジュン、キム・イングォンといった個性派実力俳優をキャスティングしたというのに...... 観終わった後は、シングルズを観終わった後のような 余韻。 偶然にも、メインキャストのうち、ソン・ホヨンとイ・ジョンヒョクは この映画の後ミュージカル版<シングルズ>に出演するとか? ヒロインであるシン・ミス(名前が紛らわしいこと)。 ’高飛車な女’ということで、ファンカのアンナを彷彿させるキャラクター。 けれど、アンナほど徹底しておらず、中途半端なキャラクター。 わがまま高飛車の中にも可愛らしさが垣間見れたアンナとは違い、 このミスの魅力って? この一番の重要ポイントであるミスのキャラクター作りを怠ったことが、 興業失敗の一番の原因ではないでしょうか。 高飛車女の 自分の男は自分でみつける。 ただそれだけの映画なのに、ヒロインに何の魅力も面白みもなかったら、 共感もできず、笑うこともできず、うだうだ。 結局、本気で愛した男に捨てられ、それ以来、保険を懸け用意周到になったということが明らかに。 それでも、ビミョーに共感できず。 ハン・イェスルは、正統派ラブストーリーのヒロインには不足でしょうけれど、 ラブコメなら彼女に!と推薦状を書きたいほどスンバラシイ。 観れば観るほど、韓国女優が嫌いになっていくmoca。 観るに耐えられる女優は、数えるほど..... ラブコメ専門としてであっても、納得できる女優が増えて喜ばしい。 ファンカだけでは、ハン・イェスルが観るに耐えるのか半信半疑なところでありましたが、 この映画を観て満足でございます。 他の女優からはプンプン漂ってくる自我も感じず、なんといってもあのシャベリが好き。 あのシャベリは高飛車女だからこそ生かされるシャベリでしょうから、 他のキャラクターを演じた時が心配ではありますが。 薄化粧では笛木優子。厚化粧では浜崎あゆみ。 それでも、やっぱり美しい。 とにかく、ハン・イェスルの新たなラブコメが早く観たいですね。 ヒロインを取り巻く四人の男。 完全無欠のヒロインにことごとくタックルをかけてくるアンチ男にイ・ジョンヒョク。 最近メインキャストの作品が増えましたねー アタック・ザ・ガスステーション では、ガソリンスタンドで歌って踊りだす脇役の一人でしたのに。 ドラマ<グリーン・ローズ>では悪役を演じたくらい、ニヒルな悪役顔なんですが、 最近ではちょっとお茶目さも感じる役柄に。 顔とキャラのギャップがちょっとユニークで面白いかも。 これからの活躍にちょっと期待したいところ。 財閥三世には、クォン・オジュン。 カネは あるが、顔が悪い。 って..... しょんにゃー クォン・オジュン好きのmocaには納得できないセリフ。 まぁ、確かに昔はそういうキャラばかりでしたけど、かっこいいことも多いじゃありませんかー 「カネはあるが、顔が悪い」 というセリフと共に映し出された彼の笑顔.... かっわいいじゃなーい!! こんなクォン・オジュンも好物です。 さて、クォン・オジュン。 <ファンタスティック・カップル>のオファーを断ったそうで(シークレット・カップルではありません)、 オファーを受けていれば、ビリー役??? この映画で、にわか<ファンタスティック・カップル>の実現といったところでしょうか。 この財閥三世が強烈なキャラクターになったのは、クォン・オジュンあってのことでしょう。 さすが実力派。 変わった性癖のためだけに変人扱いされる彼が可哀想。 いや、’人’を愛せない問題ありの人間なのか? 八月のクリスマスを見せながら雪を降らせるロ マン ティックな演出をする男なら 問題ないと思うんですがー? 僕、手が好きなだけ。 純情一途でダサい高試生(司法試験を目指す人)には、キム・イングォン。 彼が演じるだけで多くを語る必要なし。 素晴らしい俳優だ。 徹底的にダサく、キモく。 でもって、国賓級の一途さに、笑わずにはいられない。 笑っちゃうんだけれど、ちょっと可愛い。 「ミスが見ている」 って張り紙しながら勉強する姿は、もうたまりません。 いまどき、いませんね。 けど最後には、いいとこなしの最低男であることが明らかに。 そして、歌手を目指す年下の男にソン・ホヨン。 国民的アイドルグループ g.o.d(ユン・ゲサン在籍)のメンバー。 この映画が俳優デビュー。
年下の男ヒョンジュン役はメジャーデビューを目指すミュージシャンということもあり、 演技ではなく、まんま?という気が。 俳優として花開いたユン・ゲサンとは違って、 俳優としてやっていけるのか???ちょっと心配。 g.o.dのソン・ホヨンはいまいちパっとしない気がして、気にもなりませんでしたが、 この映画で完全ノックアウト。 <マルジュク通り残酷史>でのイ・ジョンジンのフェロモンのようだわ..... なぜ、こんなにSexyなんだ? ハン・イェスルの父に、雪の女王の ボラ父、チョン・ホジン(特別出演) あのわずか数十秒の出演で、どんな父かを表現してしまう素晴らしさ! なぜあんなに温かそうな父なのに、母娘から疎まれたのか??? 余談:クォン・オジュンの別荘として、ボラのヤンスリの別荘が!! ハン・イェスルの母に、宮のチェギョン母、イ ム・イェジン(特別出演) ラストのあの衣装は....... チョット悲しいです。 イ・ジョンヒョクの父に、エア・シティ のオンチーム長、ユン・ジュサン(特別出演) あの笑顔ったらー 癒し系のユン・ジュサンは最高です!(ヤリ手でもかっこいいですけど) ハン・イェスルの上司チェ理事に、青春漫画のクォ ン・サンウ父、 ラジオ・スターの局長、チョン・ギュ ス。 ハン・イェスルの同僚ヤン代理に、 マドレーヌ、愛してるから、大丈夫でヒロインの友達だったカン・レヨン。
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