用意周到 ミス・シン   Miss Gold Digger 
 原題:用意周到 ミス・シン 용의주도 미스신(ヨンイジュド ミスシン) <2007>

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用意周到 ミス・シン

第1段階= ひとまず全ての可能性を残して唾をつけなさい。

華麗な美貌と愛らしいスタイル。その上、広告代行社のAEという肩書まで。知性と美貌を 兼備したこの時代最高のシン・ミス(ハン・イェスル)。彼女が懸命 に見せる恋愛秘法第1段階は、まさにオープン・マインド。最大多数の候補者を率いたまま、ひとまずどんな相手とも可能性を保ちながら、ゆっ くり選ぶというのが彼女の作業原則。彼女の男ショッピング・リストには、財閥3世から高試生、セクシーな年下の男まで、多様な男たちが載っている。しか し、このように用意周到なミス・シンの前に、ことごとにタックルをかけてくるアンチ男が現れた。落選するかもしれないが、全ての可能性ということであれ ば、こいつも例外ではない。ひとまずアンチ男までショッピングリストに追加!

第2段階=本当に 大丈夫な奴なのか塩加減をみなさい。

石橋も叩いてみなければというではないか。 いくら容貌や財力、能力、ビジョンが良くても、再考すれば後悔なし。高度なテクニックで数多くの男たちを泣かせた彼女のデート目的は、 ひたすら塩加減をみること。

第3段階=危機の 瞬間、珍品は正体を現す。返品は大変だから、正しく選ぶこと。

最も決定的な瞬間に、人間は本性を表わす。これは恋愛でも同じこと。途方もなく用意周到 なことでいつも想像を超越した二股、いや多股の達人ミス・シンだ が、彼女にも危機が訪れる。完璧と思っていた彼女のショッピングリスト中 の男たちの予想外の反撃でパニック状態に陥ったミス・シン。しかし、こうした時に永遠の忠誠心で武装したまま彼女を危機から救出し、彼女の気持ちを満足さ せる男が、まさに珍品。A/Sも返品もない“恋愛の世 界”で彼女が選んだ男は、果たして誰であろうか。
【予告編】
監督 パク・ヨンジプ <2007>用 意周到 ミス・シン

出演

ハン・イェスル

<2007>用 意周到 ミス・シン、<2011>生まれはしたが

イ・ジョンヒョク <1999>シュ リ、< 1999>アタック・ザ・ガス・ステーション!、 < 2004>マルチュク青春通り
<2004>シン・ソッキ ブルース、<2005>Mr.ソクラテス、 <2006>卑劣な街
<2006>ある日突然 4番目の話-死の森、<2007>浮気す るのにいい 日、<2007>用 意周到 ミス・シン
<2007>ラジオデイズ、<2008>ミスにんじん、 <2009>パラレルライフ

クォン・オジュン

出演作品一覧

キム・イングォン 出演作品一覧
ソン・ホヨン <2007>用 意周到 ミス・シン

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【レビュー&ネタバレ】
2007年12月韓国公開。観客動員数は約59万人。
キム・テヒの<けんか>と共に’女主人公映画の興行失敗’の例として叩き台に挙げられた。
ドラマ<ファンタスティック・カップル>のハン・イェスルを起用し、
ドラマ人気の棚ボタ、おこぼれに与ろうと狙った姑息な映画。
しかし、そうは問屋が卸さない。
ただの二番煎じ映画に観客の関心は集まらないものでしょう。
人気ドラマの劇場版でもコケることもあるというのに、ちょっと甘いんじゃないでしょうか。

ジャンルとしてはラブコメなんですが、ラブコメというほど笑いに徹しておらず。
ラブコメとしては物足らず、恋愛を描いたリアリティーという面では、いったい何が言いたいやら。
全体的には飽きさせず先が気になる展開ですが、もう1歩!というところ。
せっかく、クォン・オジュン、キム・イングォンといった個性派実力俳優をキャスティングしたというのに......
観終わった後は、シングルズを観終わった後のような 余韻。
偶然にも、メインキャストのうち、ソン・ホヨンとイ・ジョンヒョクは
この映画の後ミュージカル版<シングルズ>に出演するとか?

ヒロインであるシン・ミス(名前が紛らわしいこと)。
’高飛車な女’ということで、ファンカのアンナを彷彿させるキャラクター。
けれど、アンナほど徹底しておらず、中途半端なキャラクター。
わがまま高飛車の中にも可愛らしさが垣間見れたアンナとは違い、
このミスの魅力って?
この一番の重要ポイントであるミスのキャラクター作りを怠ったことが、
興業失敗の一番の原因ではないでしょうか。
高飛車女のボーイ・ハンティング(古) 男ショッピング。
自分の男は自分でみつける。
ただそれだけの映画なのに、ヒロインに何の魅力も面白みもなかったら、
共感もできず、笑うこともできず、うだうだ。
結局、本気で愛した男に捨てられ、それ以来、保険を懸け用意周到になったということが明らかに。
それでも、ビミョーに共感できず。

ハン・イェスルは、正統派ラブストーリーのヒロインには不足でしょうけれど、
ラブコメなら彼女に!と推薦状を書きたいほどスンバラシイ。
観れば観るほど、韓国女優が嫌いになっていくmoca。
観るに耐えられる女優は、数えるほど.....
ラブコメ専門としてであっても、納得できる女優が増えて喜ばしい。
ファンカだけでは、ハン・イェスルが観るに耐えるのか半信半疑なところでありましたが、
この映画を観て満足でございます。
他の女優からはプンプン漂ってくる自我も感じず、なんといってもあのシャベリが好き。
あのシャベリは高飛車女だからこそ生かされるシャベリでしょうから、
他のキャラクターを演じた時が心配ではありますが。
薄化粧では笛木優子。厚化粧では浜崎あゆみ。
それでも、やっぱり美しい。
とにかく、ハン・イェスルの新たなラブコメが早く観たいですね。



ヒロインを取り巻く四人の男。
完全無欠のヒロインにことごとくタックルをかけてくるアンチ男にイ・ジョンヒョク。
最近メインキャストの作品が増えましたねー
アタック・ザ・ガスステーション では、ガソリンスタンドで歌って踊りだす脇役の一人でしたのに。
ドラマ<グリーン・ローズ>では悪役を演じたくらい、ニヒルな悪役顔なんですが、
最近ではちょっとお茶目さも感じる役柄に。
顔とキャラのギャップがちょっとユニークで面白いかも。
これからの活躍にちょっと期待したいところ。

財閥三世には、クォン・オジュン。
カネは あるが、顔が悪い。
って.....
しょんにゃー
クォン・オジュン好きのmocaには納得できないセリフ。
まぁ、確かに昔はそういうキャラばかりでしたけど、かっこいいことも多いじゃありませんかー
「カネはあるが、顔が悪い」
というセリフと共に映し出された彼の笑顔.... かっわいいじゃなーい!!
こんなクォン・オジュンも好物です。
さて、クォン・オジュン。
<ファンタスティック・カップル>のオファーを断ったそうで(シークレット・カップルではありません)、
オファーを受けていれば、ビリー役???
この映画で、にわか<ファンタスティック・カップル>の実現といったところでしょうか。
この財閥三世が強烈なキャラクターになったのは、クォン・オジュンあってのことでしょう。
さすが実力派。
変わった性癖のためだけに変人扱いされる彼が可哀想。
いや、’人’を愛せない問題ありの人間なのか?
八月のクリスマスを見せながら雪を降らせるロ マン ティックな演出をする男なら
問題ないと思うんですがー?
僕、手が好きなだけ。

純情一途でダサい高試生(司法試験を目指す人)には、キム・イングォン。
彼が演じるだけで多くを語る必要なし。
素晴らしい俳優だ。
徹底的にダサく、キモく。
でもって、国賓級の一途さに、笑わずにはいられない。
笑っちゃうんだけれど、ちょっと可愛い。
「ミスが見ている」
って張り紙しながら勉強する姿は、もうたまりません。
いまどき、いませんね。
けど最後には、いいとこなしの最低男であることが明らかに。

そして、歌手を目指す年下の男にソン・ホヨン。
国民的アイドルグループ g.o.d(ユン・ゲサン在籍)のメンバー。
この映画が俳優デビュー。

Love Brings Separation [ソン・ホヨン] 嘘 [god]

年下の男ヒョンジュン役はメジャーデビューを目指すミュージシャンということもあり、
演技ではなく、まんま?という気が。
俳優として花開いたユン・ゲサンとは違って、
俳優としてやっていけるのか???ちょっと心配。
g.o.dのソン・ホヨンはいまいちパっとしない気がして、気にもなりませんでしたが、
この映画で完全ノックアウト。
<マルジュク通り残酷史>でのイ・ジョンジンのフェロモンのようだわ.....
なぜ、こんなにSexyなんだ?

ハン・イェスルの父に、雪の女王の ボラ父、チョン・ホジン(特別出演)
あのわずか数十秒の出演で、どんな父かを表現してしまう素晴らしさ!
なぜあんなに温かそうな父なのに、母娘から疎まれたのか???
余談:クォン・オジュンの別荘として、ボラのヤンスリの別荘が!!

ハン・イェスルの母に、のチェギョン母、イ ム・イェジン(特別出演)
ラストのあの衣装は....... チョット悲しいです。

イ・ジョンヒョクの父に、エア・シティ のオンチーム長、ユン・ジュサン(特別出演)
あの笑顔ったらー
癒し系のユン・ジュサンは最高です!(ヤリ手でもかっこいいですけど)

ハン・イェスルの上司チェ理事に、青春漫画のクォ ン・サンウ父、
ラジオ・スターの局長、チョン・ギュ ス。

ハン・イェスルの同僚ヤン代理に、
マドレーヌ愛してるから、大丈夫でヒロインの友達だったカン・レヨン。



慈善ボランティアに励むミスは、天使と呼ばれ慕われる

華 麗で美しい容貌、広告代理店AEという肩書き。
天下無敵のシン・ミス。
より良い男をGetするため、休日は慈善ボランティアに励み、
「天使」と呼ばれるほどの人格を演じる。
そこで出会った財閥三世ジュンソ。
顔は悪いがカネはある。とりあえず、候補。


隣に越してきたアンチ男。赤っ恥を掻かされたミスの天敵に

隣に越してきたいけ好かない男ドンミン。
腹いせに蹴飛ばした植木鉢が割れ逃げたミスは、ドンミンに捕まり
団地の館内放送で懺悔する赤っ恥を掻かされる。


ク ラブで逆ナンした年下男。ミュージシャンだと知りキープ男に。

医 者と結婚する友人を見て不機嫌なミスは、クラブで一番目立つ男ヒョンジュンを逆ナン。
「まだまだ私はイケる」
ミスはボーイハンティングの自信を取り戻す。


飲みすぎたミス。よりによってアンチ男の服に吐いてしまう 

年下の男を育てる年上女を楽しんだミスはつい飲みすぎて、
エレベーターの前で吐いてしまう。
しかも、よりによってエレベーターから降りてきたアンチ男ドンミンの服に.......
なんという悪縁。
その上、ドンミンはミスの取引先の責任者であった。

ドンミンに弱みを握られたミスは、ドンミンの婚約者のふりをさせられる。
「俺は愛のためなら全てを捨てられる!」
そんなドンミンの言葉に衝撃を受けミス。


ユンチョルを検事にするためなら、ミスは倒れるまで祈祷する

大 学時代からミスを追い回す純情男ユンチョル。
「今度落ちたら、もう会わない」
二度も司法試験に失敗したユンチョルにミスは脅しをかける。
寺篭りをしていたユンチョルに規則を破らせたミス。
そのせいでユンチョルは寺を追い出されることに。
ユンチョルが検事になれなければ、今までの自分の努力は!
ミスは高僧に哀願し、倒れるまで祈祷を捧げる。
そんなミスの魂胆も知らず、それをミスの愛だとユンチョルは勘違い。


映画に合わせて雪を降らせるジュンソにミスの心は傾いて....

貸切のドライブインシアターで映画を見ながら雪を降らせるジュンソの粋な演出に
ミスの女心は揺れる。
「キスくらいならいいか....」
と、ミスは唇を許すが....


よ うやくユンチョルが司法試験に合格!ミスは舞い上がる 

見知らぬ子供にアイスクリームで服を汚されても笑顔で許してやるユンチョル。
そんなユンチョルの優しさにミスはすかさず計算。
「この男は優しい。私が悪くても言い張れば謝る男だ」
でも、司法試験に合格しないし.....
そんなミスの不満を吹き飛ばす吉報。
ようやくユンチョルが司法試験に合格したのだ。
周りなどお構いなしで舞い上がるミス。
ユンチョルのために検事らしいスーツを買い揃えてやり、ご機嫌のミス。


運 動する時のヒョンジュンの腕のたくましさにミスはトキメク

若 いヒョンジュンに呼び出された先は、なんとジム。
トレーニングで鍛えるたくましいヒョンジュンの腕に、ミスはついムラムラと....
その上、疲れているミスに気を遣う優しさに、ヒョンジュンの株は上がる。


アンチ男ドンミンは、ミスとキスする妄想に駆られてしまう

しかし、友人に「ミスと寝た」と、嘘 をつき自慢するヒョンジュンに激怒したミスは別れを通告。
酔っ払ったヒョンジュンを仕方なくラブホテルに運んだところ、
なんと!ドンミンの車に衝突事故を起こしてしまう。
「いったい何人の男とつき合ってるんだ」
ドンミンは呆れ顔。
ジュンソから車をプレゼントされ抱き合う姿も、
ヒョンジュンが「好きだ!」と、住民中に聞こえるほどの大声で夜中叫んでいるのも
この男には見られている。
「どうしてそんな風に生きるんだ?
自分を愛せなくて、他人を愛せるか?自分の好みのタイプさえ知らないんだろう?」
ドンミンはミスに怒り始める。
「何にそんなに怒ってるんですか!」
ミスはわけがわからない。
「何があなたをそんな風にさせたのか、それに腹が立つ」
ドンミンは言い放つ。
ミスとキスする妄想に駆られたドンミンは、自分がミスを取り巻く男たちに嫉妬していることに気づく。


ドレスアップしたミスをジュンソは大絶賛!ミスはその気になるが...

ドンミンに認められ、新しい広告の契約に漕ぎ着けたミス。
クライアント主催のパーティーに招待されたミスは、ジュンソにパーティ用のドレスをプレゼントしてもらう。
意気揚々とパーティーに出かけたミス。
しかし、地方に行くと言っていたユンチョルの姿をホテルでみかける。
しかも、女と一緒。
「どういうこと?」
ミスは怒鳴り込むが、ユンチョルは「どなた?」と、シラをきる。
ミスに問い詰められ、相手の女を「恋人」だとミスに紹介。
ミスはキレてユンチョルに殴りかかるが、逆に突き飛ばされてしまう。
その拍子にドレスは破け、ミスは惨めさと怒りで震える。
そんなミスに自分の上着をかけ、ユンチョルに殴りかかった男....
アンチ男、ドンミンだった。


ミスを裏切り恋人を作ったユンチョルにドンミンは殴りかかる

ミ スもドンミンと一緒に大暴れ、警察に連行されてしまう。
しかし、ユンチョルは未来の検事、恋人の女は警視総監の娘だった。
ユンチョルと女は即刻解放。
不公平だとミスは刑事に食って掛かるが、
ユンチョルの善処で拘置所に泊まらずに釈放されると聞かされる情けなさ。


手を嘗ナメ回す手フェチのジュンソにミスはキレて殴りつける

用意周到なミス・シン。
なのに、残った男はもうジュンソ一人だった。
ジュンソに呼び出され愛を語られるが、
「僕の愛を受け止めてください」
そう言ってジュンソはミスの手をナメ回し始めた。
そう、ジュンソは手フェチ!
ミスはジュンソが愛しているのは自分の手だということに気づき、ジュンソを殴りつけてしまう。


酔っ払ったミスは父と勘違いし、ドンミンに語りかける

男 も失い、パーティーのケンカ沙汰で仕事も失ってしまったミス。
ヤケ酒をあおって潰れたミスを背負って連れ帰るドンミン。
ミスはドンミンを亡くなった父と錯覚し、語り始める。
パパ、なんでミス(未遂)なんて名前をつけたの?
未遂って、成し遂げられないってことじゃない。
私は自分の愛も未遂に終わった。
私はただ、ママのように生きたくなくて....
パパのような人に出会わないように、それだけだったのに...
パパ、ごめんね....


全てを失ったミスは、フランスで勉強し再出発することを決める

人生なんて、チャンスとチョイスがあるだけだ。
私はあの男たちが人生を変えてくれると思っていた。
だけど、彼らが人生を変えてくれたとして、果たしてそれで幸せだったろうか。
ミスはフランスへ行き再出発することを決める。


ドンミンはミスを引き止めるが、笑顔で握手しミスは旅立つ

ご両親には別れたと伝えて。酒癖が悪くて、男関係も複雑だったと。
そんな子を気に入る親はいないわと、ミスはドンミンに別れを告げる。
「何事にも懸命で賢くて、誰にでも合わせられる子なら、親は気に入るさ」
ドンミンの言葉にミスは救われる。
 「ひざまずこうか?」
ドンミンはミスを引き止める。
 「本当の自分を知りたいの。手遅れになる前に」
と、ミスの気持ちは揺らがない。
「何年待てばいい?」
ドンミンはミスへの想いを口にするが........


心機一転。新地フランスで、ミスの男狩りがまた始まる 

空港までミスを追いかけ引き止めるドンミン。
ドンミンが何と言っても首を振るミス。
「君は軍隊に行ったことにするよ」
ドンミンもようやく諦める。
握手をし、笑顔で旅立つミス。

フランスでの生活が始まったミス。
さっそくイイ男をみつけ、接近。

END

なんだよ、それー
という感じ。
ドンミンがどんどんどんどんイイ男になっていくだけに、肩透かしなラスト。
ドンミン、チェゴ




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