*マウミ...* 韓国映画レビュー100作以上あらすじネタバレ

マウミ...　　Hearty Paws　

　原題：マウミ...　마음이...（マウミ...）＜2006＞

オススメ	ストーリー	韓流王道	泣き	笑い	名作	映像
×	×	◎	△	×	×	△

11歳という年齢にふさわしくなく落ち着いた頼もしい少年チャニ（ユ・スンホ）。そして、チャニの6 歳下の妹ソイ（キム・ヒャンギ）。兄と妹の二人は、家を出て行った母が戻るのを待ちながら暮らしている。
ある日チャニは、子犬を欲しがるソイのために、誕生日プレゼントとして、生まれたばかりの子犬を一匹を盗んでくる。ソイは、母が自分の気持ちを知って送ってくれたといって、子犬をマウミ（心）と名付ける。そうして家族になったチャニ、ソイ、そしてマウミは、どんな時より幸せな一時を送るようになる。

いつのまにか1年が過ぎ、マウミはチャニがいない時、ソイを兄のように面倒みるほど、大きく凛々しい犬となる。その年の冬。凍りついた川辺で楽しくソリに乗った三兄妹に予期できない不幸が訪れる。薄氷が割れ、ソイが川に落ちてしまったのだ。そんな風にソイを失うことになったチャニは、その全てがマウミのせいだと考え、固く心の扉を閉ざす。母が家出し、ソイもいなくなり、そんな家が嫌になったチャニは、ソイの遺品のピンクのカバンを持って釜山にいる母に会いに出かける。ひとり残されたマウミは、チャニを探しに出かけるが...

果たしてマウミは、チャニを探せるだろうか。そしてチャニは、マウミの真心を知ることができるだろうか。

【予告編】

監督	パク・ウニョン、オ・ダルギュン	＜2007＞マウミ...
出演	ユ・スンホ	＜2002＞おばあちゃんの家、＜2003＞チャ・テヒョンのハッピー☆クリスマス、＜2004＞非日常的な彼女、＜2007＞マウミ...、＜2008＞ソウルが見えるか？、＜2009＞ 40minutes、＜2009＞父、山、＜2011＞ブラインド
	キム・ヒャンギ	＜2007＞マウミ...、＜2008＞プチトマト、＜2008＞ガールスカウト、＜2010＞ウェディングドレス
	アン・ギルガン	出演作品一覧

【レビュー＆ネタバレ】

韓国では、こういった犬を主人公にしたお涙頂戴モノというのは定番だそうで.....
犬を食べる国なのに、愛犬家も多いのでしょうか？？？
鼻につくほど＜涙＞を意識したつくり。
けど、これで泣けるのは子供くらいなものでしょう。
児童向け映画という感じ。
ただ...........
あまりにも暴力描写が酷いので、愛犬家にはオススメできない映画です。
ちょっとムゴイ。

Ｂ級の動物モノ。リアリティに欠けたぶっとびの設定。
感動もできず、面白くもなく....
それでも、映像の美しさと、単純明快なストーリーに飽きません。
Ｂ級なりの面白さ。
映画館で観ようとは思いませんが、疲れた日にゆっくり家で眺めたいですね。

観客動員数は100万人。
子役と犬の映画にしては大健闘ではないでしょうか。
例えば、同年の上映作では....
スターであり演技派の2人が主人公のとかげの可愛い嘘は、39万人。
国民的スターのムン・グニョン主演愛なんていらないは、50万人。
子役が主演の映画として、パク・チビンのアイスケーキは、52万人。

主役のユ・スンホは、もう＜子役＞と呼ぶのが微妙な年頃になって参りましたね。
まだまだ子供ではあるのですが、時々ドキっとするような＜男＞の顔を見せるのです。
2005年のドラマ＜悲しき恋歌＞では、まだ思いっきり子供だったのに...
男の子の成長の早さってコワイわ。
ユ・スンホは、ナメタ演技を見てからキライになりましたが、
この映画を見て、俳優としても成長したなーと、感じました。
大人顔負けの熱演です。

妹ソイを演じたのは、これが演技デビューとなるキム・ヒャンギ。
今注目の子役ちゃん。
写真ではわかりにくいですが、めーっちゃ可愛い。
もっと＜美しい＞子は他にもいると思いますが、この子の可愛らしさには癒されます。

子役から成長を遂げる渦中の女の子、チョン・ミナちゃん。
青春漫画～僕らの恋愛シナリオでは、キム・ハヌルの子役。
今回は、物乞いの女の子でちょこっと出演。
可愛い子だな...と思ったら！
これまた変わりすぎてて気づきませんでしたわよ。
（↓画像あり）

子供と動物の映画の中で、唯一の目立つ大人、アン・ギルガン。
アン・ギルガン大好きなmocaとしては、悪役は悲しー
演技派ですから、どんな役でもこなせる方なんですけど......
リアルさに欠ける有り得ない設定の子供向け映画ですから、ツッコミながら楽しめます。

ストーリーとしては....　忠犬と飼い主の少年の物語。
＜愛の物語＞とは、ちょーっと違って....
可愛がっていた犬だけれど、その犬のせいで妹が死んでしまい、
少年は犬を憎み、置き去りにして母を捜す旅に出ます。
が、犬は少年の後を追う、追う.......
高速鉄道KTXにまで追いついてしまうという驚きの速さ。
少年を追って密陽（ミリャン）から、釜山へ。
そこで少年は、犬が自分を追ってついてきたことに気づきますが、
犬への憎しみが激しく、知らぬふり。
けど、犬の飼い主への愛は一途。
蹴られても蹴られても、アナタのおそばを離れません。
そんな健気さにも、少年の心の氷は解けず。
少年は、ストリート・チルドレンを集め、物乞いさせる男＜親分＞の元で暮らし始めますが、
闘犬を可愛がる親分に楯突いた犬は半殺しにされてしまいます。
ようやく犬への愛情が蘇る少年。
しかし、少年のせいで愛犬が死んでしまったと思い込む親分は、少年と犬を殺そうと追いかけます。

＜少年と犬の愛の物語＞
とは、ちょっと言い難いリアリティに欠ける物語。

誕生日プレゼントは子犬が欲しい！そんなソイの心が届いたから、お前の名前はマウミ（心）だよ

母に捨てられ、幼い妹ソイと暮らす大人びた11歳の少年チャニ。
ソイにねだられ、チャニはソイの誕生日に子犬を一匹盗んでくる。
自分の心が届いたと、ソイは子犬に＜マウミ（心）＞と名づける。

そんな鞄、捨てちまえ！　イヤだ！お母さんが買ってくれたんだもん

いつまでも自分を捨てた母を待ち続ける妹ソイに、チャニは苛立つ。
母が妹に買い与えた鞄を大事にする妹が腹立たしく、鞄を捨てようとする。
ケンカをしながらも、兄と妹は仲睦まじく暮らしてきた。

マウミ...　今助けるからね。マウミを助けようとしたソイは...

凍った川の上でソリ遊びをするチャニ、ソイ、マウミ。
しかし、割れた氷の下にマウミが落ちてしまい、助けようとしたソイが落ち、亡くなってしまう。
一人（一匹）這い上がり助かったマウミ。
そんなマウミが憎くて仕方がないチャニ。
ソイが死んだのはマウミのせいだ....
チャニはマウミを置いて、家を出て行った母を捜しに釜山へ向かう。

主人であるチャニを追って、どこまでもついて行くマウミ

そんなチャニをマウミが追ってきたことをチャニは気づかない。
電車に引き離されても、必死にチャニを捜しながら釜山まで追いかける。

なんで訪ねてきたりするの！生活費は送るから、家に帰りなさい

母の居場所を突き止めるチャニ。
しかし、母は恋人と一緒だった。
恋人と一緒に渡米するつもりの母は、チャニを邪険にする。
「何で来たの？お金が欲しいの？」
母の冷たい態度に、チャニの心は一層傷つく。

ソイの形見の鞄を捨てなければ、闘犬に殺させるとチャニを脅す親分

自暴自棄になったチャニは、孤児の少年少女を集め物乞いをさせる親分の家で暮らし始める。

母は僕らを捨て釜山へ行きました。母を恋しがる妹のために釜山に来ました

嘘八百の台詞に自分の身の上を重ねて涙ぐむチャニに、ジョンヒョンは戸惑う。
マウミを盲導犬に仕立てた演技で、ジョンヒョンとチャニは多額の寄付金を集めることに成功。
金が稼げねば、親分の虐待が待っているのだ。

どんなに邪険にしても、マウミはチャニのそばを離れない

リンチから逃れ、親分の元を逃げ出したチャニ。
後をついてくるマウミが腹立たしい。
しかし、どんなに邪険にされても、マウミはチャニのそばを離れない。
そんなマウミに、チャニの心の氷が溶け出す。
久しぶりに仲睦まじく過ごすチャニとマウミ。

病気のチャニをいたわるマウミ。震えるチャニに新聞紙をかけてやる

チャニが病気になった。（なんじゃそりゃー）
そんなチャニを心配するマウミ。
二人の絆が再び結ばれる。

そんな目で着いてきちゃダメだ。また捨てられると思ってるのか？

↓ 結末ネタバレ。ご注意を↓

親分に瀕死の重傷を負わされたことが原因で、マウミの目は失明寸前だった。
ほとんど見えない目で、チャニの後をついてくるマウミ。
そんなマウミに、チャニの胸は張り裂けそうだ。

マウミ...　ごめんよ、ありがとう

ようやく、ソイとマウミと暮らした町へと返ってきたチャニ。
あの頃の思い出が蘇る。
マウミはそっと息を引き取る。

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