マッサージ  massage 
 原題:マッサージ 마사지(マサジ) <2004.9.12>

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マッサージ
5年前。ヒソン(キム・ジョンファ)は、強烈で束の間の愛に巻き込まれた。その男、インス(キム・ ヒョンソン)は、情熱的に愛を傾け、‘ある日突然’ 死んでしまった。5年が経った今、ヒソンはまだその愛の後遺症を病んでいる。結婚もしていない若い娘が、まるで未亡人のように生き、インスが教えてくれた 愛の方法’マッサージ’は、生活の手段となり、エステシャンという職業を持つことになる。インスの分身のような’木’は、ヒソンの家いっぱいに埋め尽くさ れている。酷い後遺症を病んでいることが明白だが、幸せばかりで満たされた思い出を少しずつ取り出し振り返るらせてくれるその後遺症は、ヒソンには生きて 行く力になる。ところが... 死んだはずのインスが、再びヒソンの前に現われる。エステの顧客だったヨンミ(チョン・ヘビン)の恋人となって...

演出

イ・ゴンジュ ン(이건준)

<2002>Loving you、<2003>ローズマリー、<2004>マッサージ、<2005>ラブホリック、
<2006>霧の視程距離、<2007>あまりにも善良な彼女 ※いづれもドラマ

出演 キム・ジョンファ <2003>僕の彼女を知らないとス パイ、<2004>マッサージ、<2006>後悔なんてしない
<2007>青い自転車

キム・ヒョン ソン

<1996>三人の友達、<2001>24、<2001>リザレクション、<2004>マッサージ
<2006>頭脳遊戯プロジェクト、パズル

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【レビュー&ネタバレ】
KBS < ドラマシティ> で放送された1時間ドラマ。
この<ドラマシティ>シリーズを始め、<男と女>シリーズ、<ベスト劇場>シリーズなど、
1時間ものの単発ドラマをDVD化したものは、短時間ながらも楽しめる作品が多いです。
(スター俳優出演によるDVD化はその限りではありませんが....)

人生に愛は果して何回訪ねて来ようか?
その愛の記憶がとても強くて、他の誰かを愛することができない人々...
彼らに捧げる物語。

それが、このドラマのテーマ。

さすがに、1時間のうちにカタルシスを感じ涙を流す....ということは難しいですが、
凝った作り、先行きに固唾を呑む展開....
' 躁鬱病 ' という、現代社会の問題を絡め、意味深い作品となっております。
特に、一人の人をずっと想い続けることが稀になったこの世の中で、
死んだ人間を想い続けるヒロインの姿は美しく、
' 愛 ' について苦悩する姿は、
' 愛 ' を忘れた人々にとっては、何かを省みるきっかけになるかもしれません。

イ・ゴンジュンPDは、ドラマシティシリーズの中でもたくさん作品を演出しておりますし、
Loving you、ローズマリーは、日本でもファンが多いPDです。
ちょっと、<マッサージ>というタイトルがちょっと違和感がありぎて........
まさに<マッサージ>というドラマですが、ちょっと受け入れにくいですね.....
それだけが気になるところですが。

キム・ジョンファは、かなりの美形でございますが、
キツい感じの美人顔でなかなか好きになれなくて.......... 
ドラマ<白雪姫>のメガネ娘が一番可愛い。
美形好きのmocaにしては珍しい.....
けど、このドラマでのキム・ジョンファは可愛い。とにかく可愛い。
mocaの大好きな加藤あいちゃんみたい。

お相手、キム・ヒョンソンは.... イケメンとも言いがたく.....
演技力が勝負なのかな?と.....
観ていると、何かわからない存在感を感じます。

キム・ジョンファのライバルともいえるヨンミには、' ビン 'こと、チョン・ヘビン。
まだ整形前ですね。可愛いわ。
この人ほど<整形前の方がいい>と言われる人も珍しいわよね。


ストーリーです。

5年前に死んだ恋人を想い、恋人がしてくれたマッサージをしながら涙を流し
「空を飛ぶ気になりたい。俺は木そのものだ」
と言っていた恋人を想い、
恋人の分身と思いながら、部屋中に木の鉢植えで埋め尽くし暮らしていたヒソン。
「痛みを取り除く儀式なんだ。僕の指を通して、君の悲しみが消えていく...
昔、父が母にしてあげていたんだ」と、
インスがしてくれたマッサージが忘れられない。

死んだ恋人インス。
彼は突如ヒソンの目の前に現れ、猛アタック。
突然高層階のヒソンのマンションの窓の外でサックスを奏でたり、
情熱的なキスをしたり、突然結婚を宣言したり、
ヒソンはそんな情熱的なインスの虜になっていた。

しかし.....

絶対にデートの約束を守るインスが現れなかった。
しかも、それ以来.... 2週間音沙汰なし。下宿にも帰っていない。
心配したヒソンは、インスの姉を訪ねるが、姉も姿が見えない。
ヒソンは大学の事務所で実家の電話番号を調べ、電話をかける。
しかし、電話に出た姉は、耳を疑うような言葉を口にする。

弟は死んだわ。葬式も済ませた。もう連絡しないで.....

* * *

そんなー
って感じよね。葬式も済ませたって... 普通死んだら知らせるでしょう?
ひどすぎやしませんか......

* * *

それからというものの、インスとの思い出の中で生きてきたヒソン。
それが、突然インスそっくりの男が目の前に現れる。
ヒソンに声をかけられた男は、慌てて逃げ出した。
「インスだ... 間違いない... 」
ヒソンは確信する。しかし、その男はエステの客ヨンミの恋人だという。
ヒソンは失意のまま家に戻ってしまう。

* * *

死んだはずなのに.... どういうこと?かなり気になりますよね。
予想もつかぬ展開です。

* * *

どうしても納得がいかないヒソンは、男がサックスを吹いていたバーを訪ねる。
そこには、何と、インスの姉がいた。
ヒソンは姉を問い詰める。

「死んだことにしたのは、弟の希望だった.....」
姉は語る。納得できないヒソン。
「弟は、躁鬱病なの」
インスの母は、インスが高校生の時に躁鬱病で自殺した。
その時、インスも発症したのだと姉は語る。
躁鬱病で一番怖いのは、自殺率の高さだと。
ヒソンと交際していた時のインスは<躁>の状態で、突然動脈を切ったのだと、
一命は取り留めたが、以来インスは<欝>になってしまった。
「引き離したのは、弟とあなた、二人のためよ」
姉は言う。
「一生面倒を看れないなら、もう来ないで」
愛だけでは解決できない問題だ、そんなたやすいものじゃない、と。

ならヨンミは?
ヒソンは納得できない。
しかし、ヨンミの単なる片想いだった。
ヨンミは全てを知った上で、ヒソンが気になりエステに行ったのだと告げる。
「私達の愛が本物だったのか.... 確かめたいの」
ヒソンはヨンミに語るが
「なぜ疑わしい思い出を大切にするの?」
と、ヨンミに手痛い事実を突きつけられる。

↓結末↓


「あなたのくれた愛を、今度は返したい」
ヒソンはインスに告げる。
「俺の人生に愛はない」と、インスはヒソンを拒む。
「躁状態で浮かれて、つい私を弄んだだけだと?」
というヒソンの問いに、インスは頷く。
「俺はもう死んだ」
と言い残し、インスは去って行く。

大切してきた鉢植えを投げつけ、荒れ狂うヒソン。
そんな時、インスの姉からインスが消えたと連絡が入る。
インスの部屋には、「空を飛びたい木。この木は俺だ」と語った気が描かれていた。
慌てて、あの思い出の場所へ向かうヒソン。
「俺は古い冷蔵庫に張り付く霜のような存在だ。何の役にも立たない」
インスは、あの木で首を吊って死のうとしていた。
「いっそ死んで。死んだと思っていた時の方が幸せだった」
ヒソンはインスに言い放つ。
空を飛びたい木....
あなたには辛いことでも、私には希望だった。
なぜか?
木はあなたの分身だったから...
生きる支えになった。

ヒソンの言葉に、インスは自殺を思いとどまる。
いつかインスが自分にしてくれたように、インスにプロポーズするヒソン。
もう一度やり直そうと....
インスは自分の腕をヒソンに突きつける。無数のリストカットの跡。
「これが俺だ」
躁の時は異常に浮かれ、欝の時は死にたいほど惨めになる。
平凡に生きたくても生きられない。
それがどれだけ苦しいかわかるか?
俺に執着しないでくれ。

ヨンミがヒソンを訪ねてくる。
「恋にはルールがあるの。負けたのがわかったら、潔く引き下がらないと」
ヨンミは笑って、一つの箱をヒソンに渡した。
ヒソンの写真で満たされていた箱を見て、ヒソンは驚く。
’死んだ’と言って消えた後も、インスはヒソンを影からみつめ、写真を撮り続けていたのだ。
更に驚きの事実... ヒソンは思わず声を失う。
その箱から現れたのは、高校生のヒソンの姿だった。
インスは、ずっとずっと昔から、ヒソンのことをみつめ続けていたのだった。
投げ捨てた木の鉢植えを抱きしめ涙を流すヒソン。
「私の愛は本物だったの?」

「気持ちを殺すのは、病気より苦しい。
だから母さんは、父さんから離れられなかったんだ」
インスは姉の前で涙を流す。

眠っているインスの部屋を訪れるヒソン。
インスにマッサージを施す。いつかインスがしてくれたように。
インスとの思い出を振り返りながら涙を流すヒソン。
インスは目覚め、ヒソンの涙を拭う。
二人はそのままキスをする....

END

躁鬱病の問題は難しいわ.......
病気を乗り越えて行く恋人たちの物語は、ドラマの世界にも、現実世界にも多いけれど、
精神病を乗り越えていく物語は少ないわよね.....
それは、支え続けることの難しさを語っているのか.....?
支えてくれる人がいなければ生きられない...
けど、支えてくれる人がいても死んでしまう....

人間にとって一番辛いことは、愛する人を失うことじゃないでしょうか。
なのに、「死んだ」と偽って姿を消してしまう...
それはひどすぎるわ....
けど、「愛があれば」なんて綺麗ごとも言えない....
そんな簡単なことじゃない。
でも、愛し合っているのなら、やっぱり離れないで欲しい....
二人なら、何か道が開けるかもしれないわ。
「自分はヒソンの思い出にしがみつく霜のような存在」だなんて悲しいこと
考えちゃいけないわ....
その存在だけで生きる支えになるというのに....





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