きみに微笑む雨  A Good Rain Knows 
 原題: 好雨時節 호우시절(ホウシヂョル) <2009> [ 韓中合作映 画 ]

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建設重装備会社のチーム長パク・ドンハ(チョン・ウソン)。中国出張の初日、観 光ガイドをしているアメリカ留学時代の友人メイ(カオ・ユアンユアン/高園園)と奇蹟のような再会をする。

ぎこちなさもすぐに解け、当時の時代に戻っていく。 キスもしたし自転車の乗り方も教えてあげたというドンハと、キスどころか自転車の乗り方も知らないというメイ。時間が隔てた互いの記憶違い。どちらの記憶 が正しいのか二人は賭けをする。ドンハが正しければ、寝てもいいと宣言するメイ。二人は次第に、あの頃のように近づいていく。

別れの直前、ドンハは帰国を一日遅らす。すごく大切な一日。初デート、初キス、一緒にいることだけでも幸せな初恋の感じ。

この愛はちょうど良い時に降る雨のように、ちょうど良い時にやって来たのだろうか?今回は捕まえることが出来るのだろうか?

日本公式サイト:http://www.kimiame.com/

【予告編】

監督

ホ・ジノ(許秦豪)

<1998>八 月のクリスマス、 <2001>春の日は過ぎゆく、 <2004>20のアイデンティティ
<2005>四月の雪、<2007>ハピネス、<2009>五感度 segment 2 <私、ここにいます。>、
<2009>きみに微笑む雨

出演

チョン・ウソ ン(鄭雨盛)

出演作品一覧
キム・サンホ <2001>黒 水仙、<2003>トンケの蒼い空、 <2004>ビッグ・スウィンドル!
<2005>ユゴ 大統領有故、<2005>麻婆島 (マパド)、<2005>恋の潜伏捜査
<2005>ユア・マイ・サンシャイン、<2006>約束、<2006>コン・ピルドゥ、<2006>角砂糖
<2006>恋愛、その耐えられない軽さ、<2006>タチャ イカサマ師、 <2007>なつかしの庭
<2007>楽しき人生、<2007>食客、<2007>町内金庫連続襲撃事件
<2008>最後の贈り物、<2008>少年監督、 <2009>君に微笑む雨

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【レビュー&ネタバレ】
2009年10月韓国公開。観客動員数は、たったの約29万人!

まぁ、映画を観てみればねぇ、それも納得できるんですけどねぇ......
こんなありきたりなラブストーリーじゃねぇ.....
ホ・ジノ監督もどうしたことか....
前作ハピネスで、かなり大衆的になってきた感じがあったけれど、
まさに、大衆映画の王道といえる内容で、
いったい、何で勝負しようとしたのでしょう..............
まぁ、ラブストーリーが好きな方ならね、多少は価値があるかもしれませんが....
平凡でっせ。
イイとこも、あるにはあるんですけどね。
映像的には美しいですね。
あの竹林とかね。
ホ・ジノらしさもあるんですけどね.....
まぁ、moca的には不満足、ってなワケでございます。
一応、過去のホ・ジノ作品よりは万人ウケする内容ではあるかもしれません。
思いっきりベタなラブストーリでございます。
先が読める、読める.......
雰囲気はすごく良いんですけど。
恋をしたくなってしまう人もいるかもしれません。

会話はほぼ英語でございます。
それがmocaの不満の1つでもあるわけですが............
やっぱり合作映画は、なかなか良い作品がないですね................
いくら、ホ・ジノ&チョン・ウソンでも.........
moca的には、大好きなキム・サンホが見れたからヨシ!かな?(笑)

そして、メイと上司、ドンハと支社長の関係が、人間的で温かくなります。
最近の東京での上司と部下の関係では見られなくなりましたね。

原題の「好雨時節」は、杜甫の詩<春夜喜雨>の一節「好雨知時節」 から。
「良い雨は時を知り、春に降り万物を蘇生させる」という意味だそうです。
簡単に言えば、「時節を心得て降る雨 」ということで、タイミングがあるということ。
タイミングしだいでは、「良い雨」にもなるし、「悪い雨」にもなる。
この映画は、「愛」を「雨」に例えて描いています。
数年前は愛に発展しなかった二人、今度は、「好雨時節」となるのだろうか。

【ドンハ】 韓国人
チョン・ウソン
【メイ】 中国 人
カオ・ユアンユアン
【支社長】 韓 国人/中国在住
キム・サンホ

舞台は、四川大地震の1年後の四川。
そこで、アメリカの大学時代の友達だったドンハとメイは偶然再会する。
詩人になりたく、杜甫が好きなドンハは、支社長に杜甫草堂という観光地に案内してもらう。
メイは、そこで観光ガイドとして働いていたのだった。
ドンハはメイと、夕食後にお酒を飲む約束をする。

ドンハはメイのことが好きだったと告白するが、
メイは、ドンハはサトコが好きだったと反論する。
いや、サトコが勝手に寄ってきたんだ、好きなのはメイだ。キスもした、と反論するドンハ。
ドンハが帰国する前に、メイに自分の自転車をプレゼントしたが、アレはどうなった?と尋ねるドンハに、
メイは「売った」と、あっさり答える。
「なぜそんなことができるんだ!」と、不満をぶつけるドンハに、
「自転車に乗れない」と、メイは答える。
「自転車に乗れないのに、なぜプレゼントしたのか」と、逆にしっぺ返しをされるドンハ。
ドンハは納得がいかない。
「一緒に自転車に乗ったじゃないか!」
と、どうしても譲らないドンハ。
「じゃあ、どちらの言うことが正しいか証明できたら、寝てあげてもいいわ」
と、メイはドンハを挑発する。

その夜、別れた二人。
ドンハは早速アメリカの友人ベンに電話をかける。
自分はサトコが好きだったか?
ベンはメイと付き合っていたのか?
ドンハはベンに確認し、安心する。
そして、メイと一緒に自転車に乗っていた写真を送ってくれるよう頼む。

翌晩、二人は四川料理を食べに出かける。
楽しい時間が流れる。
そして、広場でダンスを踊る二人。
そこに雨が....
雨宿りする二人。
メイは、「あなたが帰国した後に送った絵はがきは届いた?」と尋ねる。
受け取ったのに返事を書かなかったドンハをメイは追求する。
「最初は忙しくて、そして、時間ができた頃には別の人と付き合っていた」
ドンハは正直に告白する。
そして、「昔から君のことを愛していたとわかれば、何かが変わるかな」と、
ドンハは切実な想いをメイにぶつける。
「忘れてた、証拠はあるの?」
と、メイは昨日の証拠の話を持ち出す。
ベンからの写真はまだ届いていない。
「春が来たから花が咲くのか。花が咲くから春が来るのか」
メイは意味深な言葉を口にする。
そして、逃げるように帰って行く。

そしてドンハの帰国の日。
メイの携帯にドンハから写真が届く。
証拠の写真だ。
ドンハの言っていることが正しいという証拠。
仲良く自転車に乗っているメイとドンハの写真。
メイは悩むが、そのまま出勤する。
しかし、どうしてもドンハのことが気になってしまう。
「渡したいものがあるから、空港で待ってて!」
そう電話し、会社を休んで空港へ向かう。

空港へ到着したメイ。
プレゼントを渡し去ろうとするメイを、ドンハはお茶に誘う。
別れがたい二人。
ドンハは、滞在をもう1日延ばすことにする。
ホテルを取ったドンハ。
そして、熱いキスを交わす二人。
しかし、その先に進もうとするドンハをメイは制止する。
「時間をちょうだい」
そして、バスルームへと籠もるメイ。
出てきたメイは、「お腹がすいた」と、ドンハに笑う。
これはもう仕方がない。
二人はホテルを出て、パンダ公園でデートする。
デートを楽しむが、ドンハは欲情を抑えきれず、竹林にメイを連れ込みキスをする。

そして夜、二人は韓国料理店で食事をする。
しかし何と!そこに支社長が現れる。
帰国したはずのドンハはバツが悪い。
メイを見た支社長は、「何だ、そういうことか。言ってくれればいいのに」と、同じテーブルに座ってしまう。
「これ一杯で帰るから」
といいつつ、居座り続ける支社長。
二人はしびれを切らし、支社長を何とか帰らせようとする。
そこへメイの携帯へ電話が。
メイは店の外へ。
ドンハもメイを追い、外へ。
そこでドンハはメイを強く抱きしめキスをする。
しかし、メイは信じがたいことを口にする。

↓  結末ネタバレです!!未見の方は要注意!! ↓


ドンハを突き放すメイ。
「ドンハ!私、結婚してるの!」
ショックを隠しきれず、「戻るよ」と、店に戻ってしまうドンハ。
そして、メイはバッグを店に残したまま、そのまま雨の中帰ってしまう。

メイのバッグをホテルへ持ち帰ったドンハ。
そして、バッグの中の写真を見てしまう。
メイが見知らぬ男性と写っている写真.... 夫であろう男性と.....
ドンハは、胸が痛む。

そして翌朝、メイはホテルにバッグを取りに来る。
そして、空港まで車で送るという。
「年取る前に結婚しなきゃ。あなたは誰にでも優しすぎるからダメなのよ、
本当に大事な人だけ優しくすればいいの」と、メイはドンハを諭すように忠告する。
しかしドンハは、そんなメイの言葉が突き刺さる。
ドンハの様子に気を取られたメイは、接触事故を起こしかけ、ショックで気絶してしまう。
病院に付き添うドンハ。
結局、飛行機には乗り遅れてしまう。
そこへメイの上司マがやってきた。
ドンハは、彼女の旦那さんに連絡を取りたいと話すが、マは話があると外へ連れ出す。
そして、メイの夫は、1年前の大地震で亡くなったことを告げる。
ショックを受けるドンハ。
そして、メイの苦しい心中を、ようやく察する。
「メイは強い子です」
マは、ドンハにそう告げる。

そして時が流れ─

メイの元へ、ドンハから手紙と荷物が届く。
「君に逢いたい。愛してる」
そして、送られてきたのは、以前プレゼントしたような黄色い自転車だった。
自転車には恐怖心を抱いていたメイ。
しかし、自転車に乗ることをチャレンジする。
そして、楽しそうに自転車を乗り回すメイ。

そしてまた、時が流れ─

杜甫草堂の前で、ドンハがメイを待っている。
そこに現れたのは、黄色い自転車とメイだった。

END

ホ・ジノ監督初のハッピーエンドでしたね。




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