菊花の香り~世界でいちばん愛されたひと~  The Scent Of Love 
 原題:菊花の香り 국화꽃 향기(ククァコッ ヒャンギ) <2003>

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菊花の香り

中学・高校をアメリカで暮らしたイナ(パク・ヘイル)は、韓国の大学に通うこと になる。

新入生のイナ は、ある地下鉄の 駅で不正を前に毅然としたヒジェ(チャン・ジニョン)を初めて見て、彼女から菊の花の香りを感じ、愛を予感する。

大学のサークル<ブッククラブ>の会長と してヒジェに再会するイナ。彼女に愛を告白するが、ヒジェは一時の情熱だといって相手にしない。イナは、消 すことができない愛につらい思いを感じる。

数年後、婚約者と両親を事故で失い、自分のまわりに壁を作って生きているヒジェ。ラジオ番組のPDになったイナ は、ずっと守ってきたヒジェへの愛を ラジオ番組のメッセージを通して世の中に知らせる。

一歩遅れて成し遂げた愛に幸せな毎日を送る二人。そんなある日、ヒジェは自分の身体が病魔に侵されてい る事実を知る。

【MV】사랑할 땐 몰랐던 것들 by 성시경

監督 イ・ジョンウク <2003>菊 花の香り

出演

パク・ヘイル (朴海日)

出演作品一覧

(故)チャン・ジ ニョン

<1999>愛 のゴースト、<1999>反則王、 <2000>サイレン、<2000>鳥 肌、
<2002>オーバー・ザ・レインボー、<2003>菊花の香り、<2003>シングルズ、<2005>青燕
<2006>恋愛、その耐えられない軽さ

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【レビュー&ネタバレ】
韓流の王道といえば、この映画で はないでしょうか?
純愛、病・・・・・・
泣ける要素たっぷりの映画。

パク・ヘイル、チャン・ジニョンも、mocaはこの映画で初めて見た俳優で、
けっこう観るのに躊躇しました。
まだ、韓国映画を観始めたばかりの頃だったので、新鮮で心に染みました・・・
泣いて、泣いて、泣いて・・・・・どれだけ泣いたことでしょう?

100万部以上のベストセラーとなったキム・ハインの小説を映画化したもの。
実は、四季シリーズの’秋の童話’は、
原作となった小説’菊花の香り’にインスパイアされて作られたそう。

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あまりにも劇的すぎて嘘のような話...
チャン・ジニョン씨が、この映画のヒロインのように胃癌で逝去されました....
「癌と闘い必ず戻ってくる」
チャン・ジニョンのその言葉を信じていたので、
亡くなられたことを知り、あまりのショックに言葉を失いました....

そして、まるで映画のように、チャン・ジニョン씨を心より愛した旦那様...
チャン・ジニョンの死期を知りながらも、「妻として送りたかった」と、結婚された方....
愛する人が去ってしまう辛さ...
それを思うと、涙が止まりませんでした.....
「mocaの命を差し出して助かる人がいるのなら、助けてあげたいと思います・・・・」
と、レビューの最後に書いています。
こんなことが起きるなどとは予想もせず....

実際、mocaの命と引き換えにチャン・ジニョン씨が助かったならば、どれだけ幸せか....
ただ、癌ではどうしてあげることもできませんが...
チャン・ジニョン씨の死は、とにかくショックで.... 
いてもたってもいられず、ドナー登録をすぐにしました。
愛する人を失う悲しみから救われる人が、一人でも減れば.....
そう願っています....

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【ソ・イナ】
パク・ヘイル
【ミン・ヒ ジェ】
チャン・ジニョン
【チェ・ジョン ナン】
ソン・ソンミ
【カン・ソン ホ】
キム・ユソク
   
【イナの母】
キム・ヘスク
【出版社社長】
クォン・ビョンギル
   

とにかく・・・・
パク・ヘイル演じるイナに、心を鷲掴みにされますわよ。
年下の純粋で優しい青年。
ヒロインを一途に想い続けるイナに、感動するわ。
片想いの時の、ヒジェの好きなヨーグルトを買い占めて
’必要なものは僕が用意するよ’
と、門の前に山積みにしてぬいぐるみと花を添えるシーンも美しく、
結婚したあと、ひたすら妻を思いやる優しい夫にも、感動せずにはいられないわ。
’愛’って、’結婚’って、いいな・・・と思わされるわ。
ただ、<世界で一番愛された人>というサブタイトル(すごいタイトルよね・・・)通り、
こんな風に愛されるなんて、奇跡に近いけれど・・・

年上で、心に傷を持っていて・・・
そんな相手とは・・・と、イナは母に結婚を反対されるのだけれど、
’元々心の温かい人だから、僕が昔に戻してみせる’
そんなイナの言葉に、’愛’の美しさを教えてもらったわ・・・
イナの母には、キム・ヘスク씨
mocaは貧乏で情の深い母役が好きだけれど、
こういう上品な役を演じると、なんだか美しく見えるわー
この母も、言っていることは最もで・・・ちょっと衝撃だったわ・・・
’心に傷を持つ相手との結婚’
お母さんの言う通りかもしれない・・・・・・
何の苦労もなく、まっすぐに育った女性の方がいいに決まっているわね・・・
けど、このお母さんも、さすがイナを育てた人。
とても情の深い、理解のある人。

そして、ヒロインの親友であり、イナに想いを寄せていた
女医ジョンナンにも、感動せずにはいられないわ。
韓国の’友情’や、’恋’って、やっぱり熱くて、厚くて、美しい・・・
ジョンナン役のソン・ソンミは、ちょっと垢抜けない感じだけれど、
すごくキレイな女優さん。
盗られてたまるかでは、すごくセクシーで 美しい人 妻を演じていて、
この<菊花の香り>の方が、1年後の作品だと知ってビックリ。
ソン・ソンミ、けっこう好きなんですけど・・・
出演作が少ないわよね・・・

そして、グエムルのお父さん。
mocaの大好きなピョン・ヒボン씨も古本屋の主人で出演!
本当にどんな役をやっても、癒してくれるわー
アン・ネサンも、海辺の家を貸してくれる先輩で出演。
アン・ネサンって、脇役ばかりよね。

ソン・ソンミの同僚医師に、イ・ソンギュン。
確か、医師役ってかっこよかったなぁ.... と、記憶しておりましたが、イ・ソンギュンだったとじゃ!
今見るとちょっと笑っちゃいます....




しっかりと自分を持ち、不正には毅然と立ち向かい
言いたいことはハッキリ言うヒロイン。
電車の中でのヒジェはステキだったわ。
「席を空けて」と言うだけなら、妊婦さんも気を遣ってしまうわ。
けど、自分が盾となって一緒に座ってあげて・・・
気の優しいイナだから、そんなヒジェに惹かれてしまうのよね。
「自国の歴史はどこで育っても学ぶべきじゃ?」
それは本当にごもっともですが・・・・キツい性格だわ・・・
けど、そんな二人だから・・・お似合いなのよね・・・
自分にないものをお互い持った関係。

全般に渡ってイナのヒジェへの献身的な一途な愛が描かれ、
結婚して3年。念願の子宝に恵まれ喜ぶのも束の間、
ヒジェは自分が’胃癌’で、余命幾ばくもないことを知ってしまう。
イナへ隠し続け、’紙の国’というペンネームで、
イナのラジオ番組に闘病のハガキを送るヒジェ。
イナは、’紙の国’の気持ちが理解できないという。
夫に隠したままだなんて・・・残されて行く者の気持ちをまったく考えていない、と。
’まだ顔を見てもいない子供の命と引き換えに、妻の命を諦める夫などいない’と。
ジョンナンも、手術を受けるよう説得するが、
’医者なら、生きることができる人間の方をを選んで’と、拒まれる。
イナは、ジョンナンから’コロンの匂いも今のヒジュには辛い’と指摘され、
’紙の国’のハガキに、同様に’コロンの匂いが辛い’と書かれていたことから、
ヒジェが癌であることを悟ってしまう。
そして、仕事を休職し、いつか合宿で過ごした海辺の家で、二人きりで生活する。

mocaも、ヒジェの気持ちが理解できないわ・・・
人間失格なのかしら・・・
なぜ、そこまでして子供を産もうとするのか・・・
自分が死んでしまうのに子供だけ残して・・・
子供を育てることは相当に大変なことなのに、苦労だけ残して逝くことも理解できない・・
「ジェイン(娘の名前)を残していくから許して・・・」
生まれたばかりの赤ちゃんを残して逝かれて・・・イナは嬉しいものなのだろうか?
愛する人の子供なら・・・人間はそれほど嬉しいものなのでしょうか・・・
愛する人が亡くなってしまうなら、その人の子供だけでも欲しいものなのでしょうか・・・
mocaには、’愛’がまだ理解できないようです・・・

この映画は、フィクションですが・・・
こういった話は、世の中にいくらでも転がっているのよね・・・
幸せの絶頂でこの世を去らなければならない・・・
愛する人が去ってしまう・・・
その辛さは、想像を絶するものだと思います・・・
mocaの命を差し出して助かる人がいるのなら、助けてあげたいと思います・・・・
これは、正直な気持ちです。
イナとヒジェのような愛し合う人ならば、助けてあげたい・・・





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