彼女と別れる数時間前  A few hours before break up with he  
 原題:彼女と別れる数時間前 그녀와 헤어지기 몇 시간 전(クニョワ ヘオジギ ミョッ シガン チョン)<2001.8.6>

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近いうちに視力を失うと宣告された男スヒョン(チソン)。自分の目が見えなく なってしまうまでの間と 考え、 事情を話さずに、1年間だけの約束で付き合い始めた恋人ヒョンス(ソ・ユジョン)がいるが、1年後、すっかり約束を忘れてしまっている彼女になかなか別れ を切り出せず・・・

演出

カン・シニョ

<2001>彼女と 別れる数時間前、<2001>あ なたは愛と言う 私は欲望だと思う

出演 チ・ソン(池城) <2001>彼女 と別れる数時間前、<2002>特 殊工作 員-ヒドゥン・プリンセス-北朝鮮+韓国 VS CIA
<2005>血の涙、 <2007>宿命
ソ・ユジョン <2001>彼女 と別れる数時間前、<2007>二 人だ

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【レビュー&ネタバレ】
SBSのミニドラマ 男と女シ リーズの「彼女 と別れる数時間前」でございます。
約1時間という短いドラマよ。
「韓 流恋愛専科」というDVD-BOXで発売 されたわよ。

「泣き」の評価は×だけれど、とってもせつないお話なの・・・・・
泣けるか泣けないかは、その人の感じるカタルシスしだいかしら・・・・・・・
mocaはすごく好きな作品なの。
スヒョンとヒョンスの関係もすごくせつないけれど、
スヒョンをとりまく家族も、胸に迫るものがあるわ・・・・
スヒョンは眼科で、近い将来・・・早ければ1年で失明すると宣告されるの。
その時、買ったコンタクトの色が気に入らないから他の色に変えろと、
派手な女ヒョンスが受付にかけあってるの。
使用済なのに壊れてないから変えろと無理な注文を押し付けるヒョンス。
ヒョンスに嫌悪感を覚えたスヒョンは、自分の不幸をヒョンスにぶつけてやろうと決意するのよね。
それで1年間の約束でヒョンスと付き合うことに・・・・
このドラマはつき合い始めた1年後の記念日の一日を、別れる数時間前から描いた作品よ。

ソ・ユジョンは、<日差しに向かって>チャ・テヒョンの妹。
<あなた、そして私>のソン・スンホンの姉。


さて、いきなり思いっ きりネタバレいっちゃうわー


「세탁(セタク:洗濯) 」という呼び声が団地内に響き渡る。
クリーニング店を営むスヒョンの一番上の兄が、洗濯物を集めるために大声を響き渡らせているのだ。
声優になりたかった兄は、毎日ピエロのような声で洗濯物を集めている。
その声に、家族6人の生活が懸かっているからだ。
そして、今日からスヒョンを含め7人の生活がのしかかる。
スヒョンは今日、会社に辞表を出すつもりだからだ。

二番目の兄ジョンヒョンはスヒョンと同じ年頃に失明した。
スヒョンもジョンヒョンと同じように、1年後には失明すると宣告された。
宣告されたその日、眼科で自己中で我侭な派手な女ヒョンスに出会った。
スヒョンはその女を見て心に決めた。
この我侭な女を1年愛そうと。この女なら、他人に振り回されて傷つくこともないだろうと。
毎日毎日スヒョンの美容室に通い詰め、1年間の約束でつきあうことを取り付けた。
そして、今日はその約束の1年後だ。

しかしヒョンスは、スヒョンとの約束を忘れたかのようだ。
ヒョンスは1週間連絡を絶ったスヒョンを職場まで尋ねてくる。ヒョンスは別れたくないと迫る。
今日は久しぶりに夜までデートしよう。
今日一日は僕の言うとおりにしてくれ、今日は僕らが出会って1年目だろう?
スヒョンの言葉に、ヒョンスは喜ぶ。スヒョンが今日別れを切り出そうとしていることも知らずに。

まずスヒョンは、ヒョンスが欲しがっていた大切な犬チンジュを、ヒョンスにプレゼントする。
「予防接種は必ず忘れないでくれ」
スヒョンの言葉に、私は忘れっぽいからあなたが連れてって・・・とヒョンスは答える。
ダメだ、君がやれ。カレンダーにメモしろ!スヒョンは思わず激怒する。
思いがけないスヒョンの怒りに戸惑うヒョンス。
その時、「写真を撮ってくれませんか?」と、カップルに頼まれる。
(※カップルは「あなたは愛と言う 私は欲望だと思う」のカメオ出演のユリとヒョンジュンよー)
しかし、スヒョンはカップルを映さず、思わずチンジュをあやすヒョンスを撮ってしまった。

PM1:20 彼女と別れる11時間前。
次 は二人が出会った交差点へと向か う。
けれど、交差点は工事でなくなっていた。
この場所を覚えておきたかった・・・スヒョンは肩を落とす。
次に向かったのは、高級レストランだ。
ヒョンスは薄給のスヒョンを心配し他の店に行こうと言い出すが、スヒョンは受け入れない。
高級レストランで食事 をしてみたい、といういつかのヒョンスの 願いを叶えた かったのだ。
その上、以前スヒョンがすっぽかしたヒョンスの友達の公演のチケットまで買ったというのだ。
今日はヒョンスのしたかったこと、できなかったことを叶えてあげたい、と・・・。
사랑해(サランヘ:愛してる)・・・・ヒョンスはスヒョンに囁くが、スヒョンは席を立ってしまう。
トイレで涙を堪えるスヒョン。
席に戻ったスヒョンを心配するヒョンスの優しさに、ヒョンスは更にたまらなくなってしまう。
その時、ヒョンスの電話が鳴る。今日はヒョンスの友達の結婚式だと。
嫌がるヒョンスを無理矢理式場へ連れていくスヒョン。式場前で喧嘩になる二人。
スヒョンがヒョンスの後を追うと、ヒョンスは泣いていた。
出会った頃のことを思い出すスヒョン。

恋人ミンスにフラレたヒョンスは、スヒョンの恋人になってあげると、
酔ってスヒョンの職場まで訪ねてきた。
たばこを吸わないスヒョンに、誰かを愛したことがないでしょう?と尋ねるヒョンス。
会いたくて1本。プライドが傷ついて1本。寂しくてまた1本・・・寂しそうに呟くヒョンス。
なぜイルカの調教師になったのか?と尋ねるヒョンスに、失明した兄の話を始める。
アクティブだった兄はじっとしているのが嫌いだった。そんな兄がもう10年も引きこもっている。
プールの中で泳ぐイルカたちが兄に似ていると、プールの中でショーをし、エサをもらう。
もう筋肉が退化して、海には戻れない。
だから、もう1度エサの捕り方や泳ぎを教えようと・・・自由にしてやろうと、そのつもりだった。
そのつもりだったのに・・・と泣き出すスヒョンを、ヒョンスは優しく抱きしめた。
そんなヒョンスを思い出し、一緒に記念写真に参加しようと歩み寄るが、突然目が眩む。
失明の恐怖におののき、スヒョンは式場を飛び出してしまう。
スヒョンの態度に憤るヒョンス。以前よりスヒョンの愛情を感じるのに・・・
ヒョンスをみつめるスヒョンの目には愛が溢れているのに、私の勘違いだったの?
スヒョンの問いにヒョンスは何も答えることができない。
3ヶ月前の出来事を思い出すヒョンス。
眼科で検診を受けていると、ヒョンスが現れた。兄ジョンヒョンが連れてきたのだ。
自分が失明するとき、ジョンヒョンは愛する恋人に別れを告げた。
10年経った今でも彼女のことを忘れられないジョンヒョンは、
スヒョンに自分と同じ想いをさせたくなかったのだ。
憤るスヒョンに「傷つくのが怖いのか?ヒョンスはお前を傷つけたりはしない」、と諭すチョンヒョン。
俺が彼女を傷つけたら?彼女の人生を俺が縛るわけにはいかない。
ヒョンスを愛し初めていたスヒョンだったが、ヒョンスがねだるペアリングも拒んだ。
もし愛が終わった後に、愛を誓ったリングが残っていたら苦しいだろうと。
別れた後も指輪を外せないなら、その人にとって愛は続いているのよ、とヒョンスは答えた。
心からヒョンスを愛している・・・そう言ってキスをしたあの日・・・・その日のことを思い出す。
ヒョンスの問いには答えず、公演会場へと無理矢理連れて行く。
その公演は友達の公演などではなく、出会った頃別れた恋人ミンスの公演だった。
それを知ったスヒョンは、黙ってミンスに花束を押し付け出て行ってしまう。
俺の気持ちなど考えたことがあるのか?
いつも自分勝手だと、ヒョンスに怒りをぶつけるスヒョン。
あなたを自慢したかったの。私達は考え方も同じ、
望むことも同じ、したいことも同じ、そう思ってたの・・・
勝手な思い込みだったのね。そう言って、
それがスヒョンが別れたいと思う理由なのだと思いヒョンスは去って行った。
立ち去るヒョンスの後姿を見送りながら涙を堪えるスヒョン。
その時、チンジュが逃げ出した。チンジュを追うヒョンス。
スヒョンが雨の中打ちのめされていると、目の前にチンジュが。
チンジュを追うスヒョン。そこにはヒョンスの姿が。
ヒョンスを抱きしめるスヒョン。PM11:30 彼女と別れる50分前。

雨を避けるため、ラブホテルに入る二人。
トイレの中で一人想いにふけるスヒョン。
1年後の今日、ベッドの中でヒョンスに別れを切り出す計画だったのだ。
「俺が初めての男じゃなくてよかった。もし別れても少しは忘れやすいだろうから」
そう言って別れを切り出しても、ヒョンスは傷つかないだろうと思っていた。
けれど、スヒョンは予想に反してヒョンスを愛してしまった。
ヒョンスは自分の思っていたような女じゃなかった。
スヒョンは、別の言葉で別れを切り出すことを決意した。
不機嫌そうなスヒョンの様子を伺ながら
「つき合って1年だから一緒にいたかったの・・・仲直りもしたいし・・・」
健気に振舞うヒョンス。
そして、バッグの中からプレゼントのペアリングを取り出した。
スヒョンは贈ってくれないだろうから自分で買ったと。
そんな健気なヒョンスに負けてしまいそうで、スヒョンは思い切って別れを切り出した。
カナダにいる先輩が自分を呼んでくれていると。二度とないチャンスだから行くつもりだと。
ヒョンスが出て行った後、一人泣き崩れるスヒョン。
帰り道のバスの中、昼間兄に借りた録音機を取り出すスヒョン。
そこには、昼間のヒョンスとの会話が録音されていた。
目の見えなくなるスヒョンは、ヒョンスの声を残しておきたかったのだ。
ヒョンスが残していったペアリングを自分の薬指にはめるスヒョン。
AM1:30・・・

時が流れ・・・・
それからもヒョンスはスヒョンの家に電話をかけてきた。スヒョンの消息を知るために。

1年後。
スヒョンは視力を失っていた。
録音機で、ヒョンスの声を聴きながら、煙草を吸おうとするヒョンス。
兄を手伝い、洗濯物を集めようとするスヒョン。
「세탁、세탁・・・(セタク: 洗濯)」 と、スヒョンの練習する呼び声が響き渡る。
その声は美容室で働くヒョンスの元にも届いた。懐かしそうに聞き入るヒョンス。

スヒョンの声だとも知らずに・・・・・・

END

せつないでしょー?T-T
なんで1年間ヒョンスを愛そうと思ったりしたのよ!って言いたくなっちゃうほど・・・・
こんなせつない結末になるとは・・・
スヒョンは実は情が深くて優しい女だったのよね・・・そして、愛にはとても誠実で・・・健気で・・・・
予想に反して、スヒョンはヒョンスを愛してしまって・・・・
最後は、ヒョンスに苦労をかけたくなくて別れるわけよね・・・・
ヒョンスだったら、絶対にスヒョンを見捨てたりせずに苦労してしまう女だもの・・・・
ヒョンスの立場だったら、スヒョンと一緒にいられればそれが幸せだもの・・・
お互い愛し合ってるのに・・・・
愛しているから別れる・・・・一番せつない結末になっちゃったわ。
愛しているのに別れるなんて考えられない・・・mocaはずっとそう考えて生きてきたけれど
生きていくことってそんな簡単なことじゃないもの。
今はよくても、年老いたら盲目のスヒョンを支えて生きていくことはとてもしんどいはずよね・・・
それでも、やっぱり別れはあって欲しくないわ・・・・
二人の盲目の弟二人と母親、妻、子供二人・・・7人の生活を支える長男は大変・・・・
けれど、そんなこと一切思わないで・・・・韓国の家族の絆って胸が熱くなるわ。
一番上のお兄さんがめちゃくちゃステキに思えるmocaです。
そして、二番目の失明したお兄さんを見ていると、支えてあげたいと思ってしまうmocaです・・・・
この3人の兄弟なら、結婚してもいいと思っちゃいます。
目が見えなくても、一緒にいたいと思っちゃいます。




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