純情漫画 Hello Schoolgirl |
原題: 純情漫画 순정만화(スンジョンマヌァ)<2008> |
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監督 | リュ・ジャンハ | <2004>春が来れば、<2008>純情漫画 |
出演 |
ユ・ジテ(劉 智泰) |
出演作品一覧 |
イ・ヨニ(李延喜) | <2006>百 万長 者の初恋、<2007>M エム、<2007>私の恋、<2008>純情漫画 | |
チェ・ジョンアン | <1998>あきれた男たち、<2002>Run2U コリアン・コネクショ ン、<2005>お母さん、<2008>純情漫画 | |
カンイン |
<2007>花美男(イケメン)連続ボム事件、<2008>純情漫画 |
【レビュー&ネタバレ】 |
2008年11月韓国公開。観客動員数は、約74万人。 原作は、パボや、アパートメントなどの人気漫画家「カン・プル」 今回は傘売りのオジさん役で、出演しております。 「純情漫画」というのは、日本語でいう「少女漫画」を意味します。 まさに、少女漫画の典型といった内容。 オーソドックスな恋愛映画。 2組の男女の恋を、クロスしながら同時に描いていく。 特に何か見所があるわけでもなく、さわやか~にまとまっております。 気楽に観るにはイイ映画。 韓国映画らしい、あったかなぬくもりを感じる映画です。 雪景色も、ロマンティックで、童話のように美しい。 ただ、ホント、「少女漫画」にありがちな、ベタもベタ、オーソドックスな内容でございます。 何が面白いってわけではないけれど、 女性からすれば、男性主人公2人が「現代の王子様」のように見えるかもしれません。 小心者だけれど優しくて、女子高生に振り回されてしまうけど、 ロマンティックで、女心を満たしてくれるヨヌ。 どんなに冷たくあしらわれても、ストレートに愛をぶつけるスク。 こんな風に想われたら、心の中の氷も溶けてしまうかもしれないですね。 「腕組んで歩きたい」 と言って断られ、電柱やバイクに抱きつくスクは可愛くて仕方ない。 年下男のヨサ、ですね。 私の恋の雰囲気が好きな方なら、この映画も気に入るかもしれません。 ですが、私の恋ほど無理矢理な設定でもなく、納得できる内容です。 ハギョンとギュチョルの恋は、ちょっとせつない.... もう少し掘り下げて描いて欲しかったなぁ.... 相変わらずイ・ヨニの演技は鼻につきます。 もう少し演技力を磨いて欲しいものですね。 イ・ヨニの親友ダジョン役で、少女時代のスヨンが出演しております。 ご存知、イ・ヨニ、スヨンはSMエンターテイメントの演習生(練習生)で、一緒にレッスンしてきた仲で、 日本のTV番組「ASAYAN」の日韓ユニットのオーディションの最終選考を争った間柄。 結局スヨンが韓国側では優勝し、ユニット「ルート0(コン)」で日本デビューし、 雑誌モデルなどもしておりましたので、ご存知の方もいるのでは? ちなみに、カンインもSMエンターテイメントのスーパージュニアのメンバーです。 俳優としてのカンインは、けっこう好き。 コーヒープリンス1号店でブレイクした(?)チェ・ジョンアン。 ほんとキレイになったわよねぇ。 整形疑惑も消えないけれど、元々キレイ。 垢抜けた感じ。 ちょっとキレイになりすぎて、整形と思われても.... 仕方ないわよね。 ユ・ジテは、「善良で小心者な青年」が、あまりにも似合いすぎて、 面白みも何もないものでございます。
ヨヌは、スヨンの母の経営する不動産屋の紹介で、マンションに引っ越すが、 そこで、大胆な女子高生スヨンと出会う。 一方、ヨヌの働く洞事務所(役所)で、公益勤務要員(兵役の代わりに奉仕活動をする)として働くスクは、 駅で偶然見かけたハギョンに一目惚れしてしまう。 ヨヌから借りたネクタイを返す約束の時間にヨヌは遅れてしまい、 スヨンに食事をご馳走する。 そしてスヨンは、トマトを届けにヨヌの部屋を訪れるが、ヨヌは風邪で寝込んでいた。 スヨンを迎えに行くスヨンの母に、「家が近くだから」と、傘を貸し、濡れて帰ったためだ。 しかし、スヨンはそんなことは知らず.... スヨンはヨヌの様子をみて、慌てて薬を買いに行き、食事まで作り、帰って行った。 「まずかったら電話して」 と、携帯電話の番号を書いたメモを残して..... 「しょっぱい」 そう書かれたヨヌからのメール。 そのメールには、以前ヨヌの携帯のカメラで撮ったスヨンの写真が.... スヨンは思わず微笑む。 そして、ヨヌとペアの折りたたみ傘を購入。 ヨヌが風邪をひいたのは、傘を持っていないせいだからだと。 おりしも、そこにスクも。 傘を持っていないハギョンのために、やはりペアの傘を買おうと.... そして、スヨンとスクは傘を取り合って言い合いになる。 スヨンはヨヌに傘をプレゼント。 しかし、すぐさま「お礼はないの?」と、催促。 スヨンはヨヌに、クレーンゲームでクマのぬいぐるみをねだる。 しかし一向に取れそうにない。 小銭もなくなり、「もうやめよう」とスヨンに言われ、ヨヌは嬉し顔。 そんなヨヌに、「諦めが早すぎる」と、呆れ顔。 「私、あんたのこと好きじゃないの。ごめん」 と、ハギョンに痛烈な一言を浴びせられるスク。 「俺は好きだ!」 と、懲りないスク。 「誤解しないで、傷つくだけよ」 とハギョンに諭されても、「期待させてくれ、傷ついてもかまわない」 と、立ち去って行くスク。 洞事務所でのバザーに、スヨンが訪れる。 あまりの暑さに、「雪でも降ればいいのに」と、愚痴るスヨン。 「スヨンはデジカメに興味ないの。フィルム式の古いのがいいって」 と、ダジョンはヨヌに耳打ちする。 そんな時、ハギョンもバザーに訪れる。 そして、「出品できますか?」と、大切にしていたカメラを置いて去ってしまう。 夜、スヨンはメールでヨヌに呼び出される。 廊下に出ると、空から雪が舞い散っていた。 スプレー缶の人工雪を降らせるヨヌ。 スヨンはロマンティックな雪に、心躍らす。 その上、ハギョンの事情を知らないヨヌは、スヨンにハギョンのカメラをプレゼントする。 ハギョンは、昔の恋人ギュチョルが忘れられず、傷心の日々を過ごしていた。 そんなハギョンにスクは、「誰か捜してるの?俺が捜してやるよ」と、つい口にする。 「捜して」 思いもよらぬハギョンの言葉。 「イヤだ。俺にもプライドがある」 さすがのスクも、そこまで献身的にはなれない。 「プライドなんてないくせに」 そうハギョンに言われ、スクはハギョンに無理矢理キスをする。 「ごめん、別の人のことを考えてた。もう会うのはやめよう」 そう言ってハギョンは去って行く。 どんなに冷たくされても、めげないスク。 ある日、ハギョンを待ち伏せする。 「1回だけ、デートしようよ」 スクはハギョンにねだるが、あっさりと断られる。 「冷たくすると、死ぬからな」 スクのその言葉に、ハギョンの表情は凍りつく。 「え...... ?」 ハギョンは言葉を失う。 「自殺するってば!」 スクのその言葉を聞き、ハギョンは反射的にスクの頬を平手打ちしてしまう。 * * * 結 末までネタバレしちゃいますので、ご注意を! * * * 「キム・ギュチョル......」 あの日、私を終電に乗せたでしょう? 昔、電車を待ってて寝ちゃったことがあるの。 その時、彼が起こしてくれた。 「終電ですよ」 それが最初の言葉。 彼もスクのように、古い自転車に乗せてくれた。 ハギョンはスクにギュチョルとの思い出を語り始める。 「聞きたくない!」 スクは突っぱねるが、ハギョンはやめない。 「雪が積もった日、運動場で....」 ハギョンの言葉をさえぎるスク。 「キスしたのか!?あのカメラは思い出の品か!? 俺は俺だ。お前を捨てた男とは違う!辛いのはお前だけじゃない」 スクはそう言い捨て、去ってしまう。 近所に不審者が出没するという話を聞いたヨヌは、心配してスヨンを学校まで迎えに行く。 手をつないで歩いていた時、偶然スヨンの母と遭遇してしまう。 「ハンさん... 」と、ヨヌ。 「オンマ!(ママ)」と、スヨン。 この時、ヨヌはヨンヒがスヨンの母だと初めて知る。 たじろぐヨヌの手を引き、スヨンは母に紹介する。 「この人が私が好きな人」 しかし、その瞬間、ヨヌはスヨンの手を振り放してしまう。 スヨンは母にヨヌとの交際を反対される。 ヨヌは大人で、スヨンはまだ18歳だと。 その上、ヨヌは幼い頃両親を亡くし、寂しく育った人だと。 スヨンはどうしたらいいのか悩むが、意を決してヨヌの部屋を訪ね、デートに誘う。 しかしヨヌははぐらかす。 「僕は大人なんだ。年も取ってるし、働いている。嘘だってうまい。 僕だって同じなんだ。スヨンさんが嫌いな大人なんだ.... わかるだろう?」 スヨンは答えず、「つまんない、帰る」と、去ろうとするが、 「あの時、なぜ私の手を離したの?噂になるのが怖くて?」 ヨヌは答えられず、言葉を濁す..... そのヨヌの気持ちを察し、スヨンは笑顔を返す。 「大丈夫。この辺で諦めるのも悪くないわ」 そう言って部屋を出ると、ドアの外で涙を流す── スクはヨヌ経由で貰ったハギョンが写した写真を見て、ハっとする。 近所のクリーニング店の写真...... キム・ギュチョル..... スクは夜中、こっそり洞事務所のパソコンで、住民登録を調べる。 そしてそこには..... 「キム・ギュチョル(死亡)」 スクはハギョンの気持ちをようやく理解し、言葉を失う。 ある日、ハギョンはスクを訪ね洞事務所を訪れる。 しかし、ちょうどスクは除隊した後だった。 「ハギョンさん、電車で帰ってみてください」 ヨヌは声をかける。 ハギョンが駅に向かうと、そこにはスクが。 スクはヨヌから預かったハギョンが撮った写真を手渡す。 「会いたいか?」 スクはハギョンに尋ねる。 「うん....」 ハギョンはうなづく。 「きっと、彼も元気でいるさ」 スクは笑顔でなぐさめる。 ハギョンは、スクの気持ちを悟る。 「もちろんよ、元気でいるはずだわ...」 ハギョンは寂しげに答える。 スクはそんなハギョンを笑わせようとする。 「嘘ついてたんだ。俺、実は22歳ですっ!」 ニンマリと笑うスクに、ハギョンも笑ってしまう。 「今日は私が送るわ」 ハギョンの言葉に、「マジで?」と、スクは喜ぶが、 「雨、降りそうだぞ?」 と、心配する。 ハギョンは少し躊躇して、バッグから傘を取り出す。 「傘ならあるわ」 いつか、スクがハギョンにプレゼントした傘だった。 一方ヨヌも、クリーニング店でアルバムを見て、 ハギョンの恋人は亡くなったこの店の息子だということを知る。 ヨヌもハギョンの気持ちを想う。 どんなに会いたくても会えない人を想う気持ち...... 「あの貯金箱くれませんか?小銭が必要なんです」 ヨヌはクリーニング店のおばさんに、小銭の詰まった豚の貯金箱をもらい、 ご機嫌で自転車を走らせる。 そして── 朝、スヨンが待つエレベーター。ドアが開いた途端、驚きのサプライズ。 そこには、「I LOVE YOU」と書かれた風船や、豚の貯金箱の小銭で取った クレーンゲームのたくさんのクマのぬいぐるみ。 「諦めの早い男ヨヌ」が見せた、強い想い。 そしてスヨンは身分証を取得するために、洞事務所を訪れる。 身分証の写真を撮影しようとするスヨンに、ヨヌは声をかける。 「好きです」 二人は微笑み合う。 |
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