ふざけるな  Shit Up! 
 原題:ふざけるな 까불지마(カブルジマ)<2004>

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ふざけるな

ピョクトル(チェ・ブラム)とケットク(オ・ジミョン)は、一時は勢力を誇った 東方組の序列2位、3 位を争う間柄。サムボク(ノ・ジュヒョン)は、2人の直属後輩で、3人衆の組織力は、この一帯で知らぬ者はいない。

しかし、ピョクトルとケットクは、弟分 のドンパル(キム・ハクチョル)の策略に陥り、寃罪で15年の刑を受けることになる。サムボクは要領良く、かろうじて危機を免れた。そして、豆腐を持って 彼らを迎えるサムボク。15年ぶりにまた一つになった彼らは、自分たちに汚名を被せ組織を横取りしたドンパルを探しに出るが、ドンパルも寃罪をこうむって 警察に連行されていた。

ついにドンパルに会うことになった3人衆。復讐のために会ったのに、自分の娘ウンジ(イム・ユジン)を守ってくれとドンパルが取り 引きを求める。そんなわけで3人衆は、ウンジとウンジの恋人ミョンソク(キム・ジョンフン)までを密着保護するボディーガードになってしまう。

一方、ドン パルに陰湿な攻撃したヤス(野獣)は、ドンパルの隠し財産を奪い取るため、虎視耽々とウンジを狙い3人衆と敵対することになる。

【冒頭7分】


監督 オ・ジミョン <2004>ふ ざけるな

出演

チェ・ブラム (崔佛岩)

<1973> ホワイト・バッジ ファイナル 史上最大の作戦、<2004>ふざける な、 <2004>恋の潜伏捜査

オ・ジミョン <2004>ふ ざけるな
ノ・ジュヒョン(盧宙鉉) <2002>緊 急措置19号、<2004>最後の狼、<2004>ふ ざけるな、 <2004>恋の潜伏捜査
<2005>ナンパの定石、<2007>キム館長 対 キム館長 対 キム館長
イム・ユジン <2003>人生の逆 転、<2004>コックリさん、<2004>ふざ けるな、 <2005>HAAN ハン・ギルス

キム・ジョン フン(詳細

<2004>DMZ、非武装地帯、 <2004>ふざけるな、<2006>霧の視程距離

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【レビュー&ネタバレ】
でキム・ジョンフンにハマるまで、存在さえ知らなかった映画....
そして、知った途端に見たくてたまらなくなった映画(笑)
チェ・ブラム、オ・ジミョン、ノ・ジュヒョンの3人が主演だから。
韓国おじさん俳優好きのmocaにとっては、ツボにハマること間違いなし。
何といっても、' 美しい彼女 ' で、シム・ウナ父を演じたオ・ジミョンが大好きなのです。
ノ・ジュヒョンも、恋の潜伏捜査で、大好きになっ ちゃいました。
チェ・ブラムは、韓国では有名ですが、日本公開作品が少ないので残念です............
そして、キム・ジョンフンの相手役は、イム・ユジンちゃん!!
<あの青い草原の上で>の、四兄弟の紅一点、テヒでございます。
この映画では、セクシーダイナマイトなユジンちゃんが見れますわ。
あまりのギャップにビックリですが、彼女は元々HIPHOPグループ<HEAT>でデビューした子なのよね。
セーラー服を着ているユジンちゃんは、<テヒ>そのままなのですよね。
化粧を変えるとこんなに変わるものなのか.... 女は怖いですわ。





ピョクトル(チェ・ブラム) ケットク(オ・ジミョン) サムボク(ノ・ジュヒョン)




ウンジ(イム・ユジン) ミョンソク(キム・ジョンフン) キム部長(イ・ジンソン) ドンパル(キム・ハクチョル)

mocaが期待した通り、おじさん3人がイイ味出してますわよー
韓国のおじさんって、なんでこんなに可愛いんでしょー
しかも、ヤクザ3人組だから、もうヤリタイ放題、イイタイ放題(笑)

この映画、実は<アクション・コメディー>なの。
オ・ジミョン(66)、チェ・ブラム(65)、ノ・ジュヒョン(59)という高齢俳優が、激しいアクションにチャレンジ。
スタントマンだということはわかりきっているのですが、
それでもなんだか痛々しくて.......
見ている方が心配で、居た堪れなくなるわ..........
でも、かなり痛快なアクション。
スタントマンを使っているけれど、うまく連動させて撮ってるわ。
この監督、なかなかうまいわー
なんて、思っていたら...... 主演の一人、オ・ジミョンの監督デビュー作だった!!
しかも、脚本も!!
起承転結もきっちりしており、テンポよく飽きさせない。
最近見られがちな’破綻している’部分がない。
涙あり、笑いあり。
mocaは大好きで、大好きで、死ぬまで繰り返し観そうです。

当時は、K-POP歌手のキム・ジョンフンの初演技ということが話題になったようですが、
それでも、動員数は全国45万人。
ソウルよりも、地方での動員が強かったそうです。
都会では、こういった<情>が古い、ダサいとなってしまったのでしょうかね。
45万人というのは、まぁ、失敗ですね。
それでも、中堅俳優の主演映画でこの数字ということで、高い評価をされております。
ちなみに、チェ・ジウ主演の連理の枝は11万人程度。
それを考えると、かなりすごい数だと思いませんか?
作品の完成度の高さをうかがわせます。
日本の韓流ファンには、わりと好きな方もいらっしゃると思います。
韓国の’情や義理’に弱い方には、最高にオススメ。

キム・ハクチョルは、娘との確執を演じることが多いですわね。ワンマンパパ。
アウトライブ~飛天舞~サプライズでも、同じような父親像。
ボーン・トゥ・キルでもヤクザで すし、ま ともなのはガン&トークスの部長検事くらい。

中堅俳優3人は言うまでもないですが、キム部長(ウンジのマネージャー)もイイ感じ。
大人で器が大きく、ウンジを守る最高のマネジャー!
なだけじゃなく、おじさん3人にうまく遊ばれる純真無垢さ。
で、逆に、困ったちゃんのおじさん3人を叱ったりもするのですが、この人が叱ると嫌味じゃない。
なんだか、不思議なキャラクター。
イ・ジンソンは、あいつは格好よかったでも、トボけた チョン・ダビンの兄を演じております。

チョン・ダビンつながりになっちゃいますが、
同じ<チョン・ダビン>でも、子役のダビンちゃんの方ですが、
ウンジの子役で、チョン・ダビン(정다빈)ちゃんが出演。
こんな可愛い子、見たことないわー
めちゃめちゃ可愛い!
大人顔負けの人気スターで、CMでも引っ張りだこだそうよ。
ドラマでは、'ワンダフル・ライフ(원더풀 라이프)'、' 本当に、本当に、好き(진짜 진짜 좋아해)'
映画では、連理の枝、愛してる、マルスンさん、女子高生、嫁に行く
ほんとーに、可愛いの。もっと見たいわー


オ・ジミョンは、自分のことを主人公たちに置き換えて作ったのではないかと思ったわ。
ピョクトルやドンパルの娘に対する想いは、自分の娘への想いなのでは....
<俳優>も、ある意味<ヤクザ>のようなもの。
オ・ジミョンは離婚も経験しているし、自分の想いを投影させているように思ったわ。
ウンジの父への恨みも、ピョクトルの娘の父への恨みも、痛いほどわかってしまって....
けれど、ドンパルも、ピョクトルも、自分なりに娘を愛している.....
親子の確執は難しい問題ね。
その氷を溶かすのは、親の絶対的な愛情しかないのよ....
ウンジの心の氷も、ピョクトルたちを通した父の愛で解けたようなもの。
本当は、ドンパルに<貸し(恨み)>があるのに、
ウンジに「なぜ、私を助けたの?」と聞かれ、「お前のオヤジに<借り>があるから」と答えるピョクトル。
深い愛情を感じずにはいられないわ。
クライマックスに向かって、おじさん3人の深い情に涙の連続よ。

もう1つの見所?ウンジとミョンソクの恋。
笑っちゃうくらいに初々しい恋です。
おじさんが監督しているからか、アイドル的存在キム・ジョンフンが演じているからか、
あまりにもわかりすぎる<していないキスシーン>(笑)
でも、この二人の恋は、純粋で、初々しくて、見ていて癒されるわ。
羨ましい。
キム・ジョンフンの出演分量はそれほどでもないけれど、ナチュラルな演技はイイ感じよ。
のユルは最高のキャラクターだったけ れど、 ちょっと大袈裟すぎだものね。漫画原作だか ら。
こういうナチュラルな演技の方が、逆に<リアル>で、安心するわ。


さてさて、ネタバレし ていきます。


プロローグは15年前。
けど、おじさんだから15年の歳月がわからないー

で、ドンパル(ウンジの父)の策略で、ピョクトルたちは冤罪で15年の刑を受けることに。
この策略というのが恐ろしくて......
ドンパルの手下たちがピョクトルたち3人を襲撃するのだけれど、
そんな襲撃はヤクザ映画には当然つきもので、驚きもしないけれど...........
警察がやってくると、ドンパルの手下たちは次々と自害していくのよー!!!!!!
その罪を、ピョクトルたちに着せたわけ。
こんな恐ろしいことができるなんてー ちょっと衝撃を受けたわ。
サムボクはピョクトルとケットクにも刃物を投げ
「これで自分を刺せ!」と叫ぶのだけれど、うろたえているうちに、2人は御用。
サムボクだけは、自分で自分を刺し
なんということか、「ピョクトルたちに刺された!」と、サムボクまでピョクトルたちに罪を着せ
罪を免れてしまうのですわよ..........
サムボクはすぐにドンパルの策略を見破ったわけで、
ということは、ヤクザの世界では、こんなの日常茶飯事なわけ?
まさに下克上。コワイよぉ.......


で、15年。
ようやくピョクトルとケットクは釈放。
サムボクは悪びれずに2人を迎えに来る。
なんだかんだ文句を言いつつも、2人はサムボクを許してあげるのよ。
さすが、義理と人情のヤクザだわ。

で、自分を陥れたドンパルの仇討ちに向かうのだけれど....
なんということか!ドンパルも自分の弟分ヤスに冤罪を着せられ逮捕されてしまい、仇討ちもできず。
しかも、ヤスに「江南(カンナム)の土地と、娘を奪う」という予告文を受け取ったドンパルは、
ピョクトルたちを刑務所に呼び出す。
「お詫びの印として、50億ウォンを支払う。ウンジを守ってくれ」と。
今後、3人の面倒は自分が看る、と.....
一文無しの3人は、結局お金に負け、ウンジの護衛を引き受けてしまう。

というわけで、以降はおじさん3人衆と、ヤスの怒涛の戦いでございます。
笑いとアクションの連続。

そして、結末

3人のケンカの腕に歯が立たないヤスたちは、
ウンジをコンサートの最中に拉致するという暴挙に出る。
ヤスは3人を倉庫へ呼び出す。

「ケットク。俺達、もう十分生きたよな?これくらいにしておこうな」
ピョクトルはケトクに語りかける。

もう、ここから涙が止まりません。

「サムボクはここでお別れだ。今までいろいろと世話になったな」
ピョクトルは微笑む。
「そうだ、おまえはここで抜けろ」
ケトクも穏やかに言い聞かせる。

「水臭いこと言ってやがる。兄貴たちのようにケンカが強くないから邪魔なのか?
俺だけ生き延びるために離れるのはご免だ」

自分だけ罪を逃れようと、自分まで冤罪を被せたサムボクまでが......
このシーンは忘れられません。
チェ・ボラムと、オ・ジミョンの演技がまた泣かせます。

そして、決戦。

あれほど3人に歯の立たなかったヤス一派が強い、強い。
おじさんを痛めつけるのはやめようよ.....
辛くて見ていられません。

3人はこれまでか........

と、思った瞬間。その幕を引くのは、警察なわけね。

一発の銃弾が鳴り響く。

警察の介入というのが、一番手っ取り早いわよね。
安心だし。
これでヤス一派もTHE END

この時のユジンちゃんが、あまりにも美しいの!
涙で化粧がはげている設定ですが....



ウンジは父の愛を知り、<歌手生命の終り>ともなる事実、
<ヤクザの親分の娘>だということを認める。
恋人であるミョンソクにも、<父親は銀行の頭取>と嘘をついていた負い目から、
ウンジは婚約指輪を置いて、海外へと旅立ってしまう。
ウンジが旅立ってしまったことを知ったミョンソクは、3人のおじさんに助けを求める。

─飛行機の機長です。
皆様、しばしの間ご理解くださいますようお願い致します。
ただいまソウルから、メッセージを受信しました。
旅立つ恋人に贈る、せつない男性からのメッセージです。

─ミョンソクの声が流れる。

ウンジ。守ってやれなくてすまない。
お前が望むなら、どこへでも行くよ。
連絡をくれなくてもいい。
その代わり、帰ってきてくれ。お前のこと、ずっと待っているよ。
愛してる。

ミョンソクの声に涙ぐむウンジ。
飛行機内は祝福の嵐。
ケットクが空港職員を襲い、飛行機と通信させてくれるよう脅したのだった。

そして、めでたくウェディング・ベル。
父親の代役で、ウンジとバージン・ロードを歩くのはピョクトル。
「せめて、バージン・ロードを一緒に歩いてやっていたら...」
いつかウンジに嘆いていたピョクトル。
オヤジを憎むなよ... オヤジはこうして、心の中で泣いているんだ、と。
ピョクトルはウンジに「ありがとうよ... 」とつぶやく。





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