走れ自転車 Ride Away |
原題: 走れ 自転車 달려라 자전거 (タルリョラ チャジョンゴ)<2008> |
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監督 | イム・ソンウン | <2008>走れ自転車 |
出演 |
ハン・ヒョジュ |
出演作一覧 |
イ・ヨンフン | <2006>後 悔なんてしない、<2008>GP506、 <2008>走れ自転車、<2010> 解決士 |
【レビュー&ネタバレ】 |
2008年8月韓国公開。観客動員数は、約3000人。 スクリーン数12館のインディーズ映画。 韓国のインディーズ映画が、日本でDVD化されるってすごいと思いませんか? インディーズ映画で思い出すのは、後悔なんてしない 後悔なんてしないは、クチコミ でどんどん話題になった映画です。 インディーズ映画にこそ、本来の韓流の良さが残っているのでは? と、ちょっと思いました。 最近の映画は、日本映画もどきで、かなり韓流らしさに欠けています。 この映画が、なぜDVD化されたか、よくわかりました。 予告映像を観ただけで「これは!」と思いましたが、まさにビンゴ! 韓流らしい匂いのする映画です。 映画の内容は、平凡で、日常的な感じです。 どこにでもある恋物語。 初恋の初々しさを感じる映画です。 そして、若くして人生の重荷を背負ってしまった主人公二人の心の葛藤と苦悩.... 大学入学時から、将来のために公務員試験を目指すハジョン。 自分のためにではなく、若くして家族のために生き続けるだけの人生。 そして、ある事情から、今の自分から飛び出せないスウク。 人生、何が起きるかなんてわからない。 家族や恋人により、若くして人生の重荷を背負ってしまった二人を通して、 人生の苦しみを描いています。 そして、この映画のアイテムとなるのが「スノー・クイーン」という競走馬。 誰が見ても勝てそうにない弱々しい馬。 しかし、スウクは言う。 「こんなに一生懸命走る馬は見たことがない」と。 一生懸命走れば、奇跡は起きる。 「走れ自転車」 というタイトルにも込められた、監督からのメッセージ。 諦めるな、走れ。 目新しい映画ではありません。 やはり、インディーズでなくては作れないのかもしれません。 日本の韓流ファンには、けっこうお勧めしたい映画です。 韓国映画のぬくもりを感じます。 落ち着きます。ホっとします。
mocaの嫌いなハン・ヒョジュも、この映画ではけっこうオッケー。 彼女は、アドリブ・ナイトや、この映画のよう な平凡で等身大の役どころが一番です。 春のワルツは、 「キャラ的にも悪かったし....」と、ちょっと自分に言い聞かせておりましたが、 華麗なる遺産も、mocaとしてはダメですねぇ.... ハン・ヒョジュは...... ドラマとしては面白いのに.... そして、イ・ヨンフン。 これがまた、自然なんですねー 彼は決して「イケメン」とは言えない容貌ですが、人を惹きつける何かがあります。 この映画では、ガラスの割れた眼鏡をしていて、そこが妙に好きでした。 でも、割れた眼鏡をしているには、理由があったんです。 それを知り、人間の脆さ、弱さ、というものを痛感しました。 そして、雪の女王のキム・ウンス。 宮のイ・ウン。 イ・ウンは、脇役として最高ですね! 自然体なのに、イイ味だしますよねぇ~ 彼女が演じると、どんな役でも憎めない。 ↓ 結末までネタバレします!ご注意を! ↓
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