秘蜜  Green Chair 
 原題:緑の椅子 녹색의자(ノクセギジャ) <2005>

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緑の椅子

三十二と十九。時には、世の中が認めない愛がある… 初めて会った瞬間からどうにもできない感情の渦に巻き込まれた32歳のバツイチ女ムニ(ソ・ジョン)と19歳の法的未成年者ヒョン(シム・ジホ)。 互いの感情に率直な二人の関係は、逆援助交際という名の下、社会的な問題となってゆく。 二人の愛を不浄と見る世間の視線とヒョンの未来に対する自責、鋭い混沌の沼にはまったムニはヒョンに別離を告げる。間違った愛であればあるほど痛い。

しかし思ったよりヒョンの存在感が大きかったのだろうか・・・ ムニはたまらない寂しさを感じ、結局二人はムニの友達ジン(オ・ユノン)の家で暮らしなが ら、世の中のすべての束縛から脱する。 そしてヒョンの二十歳の誕生パーティー。 この世にはまるで二人しかいないかのようにダンスをするムニとヒョン。 この時間が永遠に続きそうなのに… 翌朝、目を覚ますとヒョンはジンからムニが去ったという話を聞く。

愛。
ただその言葉だけを信じ、重荷を背負わなければならなかった彼らは…

【予告編】

監督 パク・チョルス <1978>ガキ大将、<1979>夜になれば降る雨、<1980>痛い成熟、
<1981>こんな女いませんか、<1981>ニルヴァーナの鐘、<1982>野良犬、
<1983>鋳掛け屋の女房、<1985>母、<1986>霧の柱、
<1987>パク・チョルスのハロー、イム・コクチョン、<1988>葵のあなた、<1989>今日の女、
<1990>オセアム(五歳庵)、<1990> 水の上を歩く女、<1991>テレサの恋人、
<1991>ソウル、エビータ、<1992>雪花、<1994>俺達の時代の愛、<1995>301・302、
<1996>学生府君神位、<1996>ビールが恋人よりいい7つの理由、<1997>産婦人科、
<1998>家族シネマ、<2000>ポンジャ、<2001>24、<2005>秘 蜜(緑の椅子)
<2008>マイラブ・ユリエ(制作指揮)

出演

ソ・ジョン

<1999>ペ パーミント・キャンディー、<2000>魚と寝る女、<2004>スパイダー・フォレスト 懺悔、
<2005>秘蜜(緑の椅子)

シム・ジホ(沈知浩) <2005>秘蜜(緑の椅子)、<2007>ファムファタール(無防備都市)
<2008>霜花店(サンファジョム)-運命、その愛

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【レビュー&ネタバレ】
2005年6月韓国公開。観客動員数は、約1万2千人。
スクリーン数は、たったの15館。
それもそのはず。くっだらねー映画。
但し、これを芸術と呼ぶ人もいる。
うーん、、文学的ではあるんですけどぉ,,,, ラストが思いっきり監督の独りよがりになっちゃいましたね。
いや、人間の内面を掘り下げた一番の文学的シーンなのかもしれませんが。
32歳のバツイチ女と、19歳の未成年の恋愛を、世間はどう見るか。
日本でいう31歳と18歳ですね。
いくら法律に反しているとはいえ、考え方は人それぞれで....
それを否定する人も肯定する人もいるでしょう。
それをわざわざ映画で、「私はこう思います」って、
劇中にほとんど無関係の登場人物を登場させ、パーティーを開き語らせなくても。
もうほんと違和感ありすぎ。
映画の雰囲気ブチ壊し。

31歳のバツイチ女と未成年の男の恋愛に、
未成年の男が無免許で運転し続けることを絡ませているけれど、
これも気分が悪くなるのよね........
いったい何が言いたいわけ?
無免許で運転してはいけないというのは、社会が決めたこと。
だから、そんなの無視して俺は運転する。
同様に、未成年の男が成人女性と性的関係を持つのはいけないということは社会が決めたこと。
だから、そんなの無視して俺は愛し合う。
それを同等としているこの映画。
なんかガッカリよね。
「愛に年の差なんて関係ない」
そういう映画だと思っていただけに。

秘愛だとか、秘蜜だとか、エロを前面に押し出し日本発売された映画が多いですが、
この映画もヒドイわね。
タイトルだけでなく、パッケージまでエロ一面。
全裸で抱き合う主人公二人のオンパレード。
これだけ見たら、映画じゃなくてAVだと思うわよ........................
いったいココまでして、どれだけ売れたんでしょう?
韓国映画が目的の人を萎えさせるだけですし、
エロ目的の人なら、こんな子供騙しじゃなく、AVを買うでしょうに。
mocaも無関心で見ることはないと思っておりましたが、
無防備都市で シム・ジホにノックダウンし、ちょっと気になって。
ダイジェスト見たら、エロというよりも純愛に見えたのよ。
31歳のバツイチ女と未成年の男の純愛。
なんだか、ちょっと見てみたくなってしまったの。
けど、間違いだったわ。
ほんとに間違った。
純愛なんかじゃないわ。

後半になるにつれ、気分が悪くなる映画。
二人がキスをし、抱き合うシーンもうんざりで、まともに見てられません。
ほんとに、呆れるを通り越してうんざりなの。
友達の前でも、店の中でも、どこでも抱き合いキスしまくり。
不愉快を通り越して、気分が悪い。

とにかく女がヒステリックでワガママで幼稚で、イライラしっぱなし。
男のセリフに「ムニさんは独善的」だとありますが、ほーんとその通り。
自分の思い通りにならないと気がすまない。
のっけから、「なんだ?この女!」という感じ。
釈放されたムニに群がる記者たちに髪を結ぶゴムを貸せと言い、
自分の要望だけ満たして去っていく。
普通なら、前科者にされてしまった女性が気の毒で、
それをとやかく言う記者の方に腹が立つわけですが、
この女の行動で一転。
「話す気がないなら、ゴムなんて借りるな!ってゆうか、返さないんだから泥棒だ!」
って怒鳴りたくなるくらい、この女、ムカつく。
ほんと最初から最後までムカつきっぱなし。
男が親友とSexする夢を見て暴れた後、涙ぐみながら親友になだめられる様なんて、
張り倒したくなるわ。
この友達、人間できすぎ。よくもこんなのと親友やってられるわ。

それに対し、男が純粋でステキなのよ。
どうしてこんな女に惚れたのか....

シム・ジホの透明感ある美しさに、この未成年役がピッタリ。
決して美形とは言えないけれど、シム・ジホってこんなにかっこよかった?と驚くわ。

そして、二人が居候するムニの親友の家。
親友の男に欲情してしまう親友スジン(呼び名はジン)。
相手が未成年であること。
親友の男であること。
二重にモラルに反する心情。
けれど、それが人間の本能というもの。
それを理性で抑えるのが人間。
何かと文学的ではありますが、少しも面白くありません。
玄人様にはオススメです。



この誕生パーティーの辺りから、ちょー気分悪。
こんな映画に出ちゃったキム・ヘオクが気の毒だわ.......

ラストも、「いつか終わる愛なら終わる前に」なんて、またもや独善女全開。
ほんとに、なんだったんだ?この映画。





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