少女漫画のように |
原題:純情漫画のように 순정만화 처럼(スンジョンマヌァ チョロム) <2000.11.22> |
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演出 |
チョン・ギサ ン |
<1994>愛の挨拶、<1995>別れの6段階、<1996>パパ、<1997>完璧な男に出会う
方法、 <2000>少女漫画のように、<2000> RNA、<2003>ボディーガード、<2005>快傑春香、 <2006>マイガール、<2007>魔女ユヒ、<2009>花より男子 |
出演 | チョ・インソン(趙寅成) | 出演作品一覧 |
パク・ジヨン |
【レビュー&ネタバレ】 |
KBS 'ドラマシティ'
で放送された1時間ドラマ(正確には50分) チョ・インソン人気でDVD化されたのでしょうけれど、作品としても下手な映画よりずっとよい。 たった1時間ほどのドラマなのに、引き込まれてしまいます。 この KBS ドラマシティでDVD化された作品は、かなりレベルが高いといいますか、深いですね。 文学的。 1時間であるのがもったいないですし、1時間なのに、楽しめます。 ヒロインが漫画家であり、<少女漫画のように>というタイトル通り、 ドラマの中には漫画が挿入されます。 漫画の中のシーンを引用しながら、洒落た展開です。 韓国では、少女漫画のことを純情漫画(순정만화:スンジョンマヌァ)というのにはビックリ。 ヒロインの名前はパン・グスン(방구순) 8人女の子が続いて9番目に生まれた女の子。 ということで、グスン(九順) ちなみに、’私の名前はキム・サムスン’は、三女なので’三順(サムスン)’です。 ’○スン’という名前は、かなりダサい名前のようです。 名前が三番目とか、九番目とかじゃ、そりゃあねぇ...............(- - ;; しかも、おなら............ 冒頭は笑いというか、軽いタッチで展開しますが、 このグスン。 人生において名前は大事であるのに、安易に適当に名づけられたことを恨んでいるわけ。 両親にとって子供は、畑仕事の人手が一人増えた程度のことでしかないのだと。 がしかし、グスンが売れっ子漫画家になると、両親は何かとグスンにお金を無心するようになるわけ。 10人兄弟の中で稼ぐのはグスンだけ。 兄弟の示談金やら何やら.... グスンは稼いでも稼いでも楽になどならないの。 せつないラブストーリーを描きながら、このシーンまではいくら、ここまででいくら、と お金の計算をしながら描いているというありさま。 離婚した夫に、再婚しないのか?と心配されても、 恋愛なんて、お金と時間に余裕がある人の趣味よ、と言い放つ。 そんなグスンに心が揺れる相手が.... 9歳年下のジョンヒョン。 「ジュリ(グスンのペンネーム)さんより苦しい人はたくさんいる。 けど、もっと心にゆとりがある。 ジュリさんは言い訳してるだけだ。問題はジュリさんの中にある。」 と、痛烈な言葉を浴びせる。 なんだか、mocaも身につまされるようで........... こんな感じで、かなり明言の飛び出す文学的なドラマになっております。 この作品は2000年。↑日本版のパッケージなのに.... と、ちょっと古めかしそうで不安でしたが、 (↑このパッケージで欲しいと思うのか???) 中身はいい具合にアンティークな感じです。 ↑のキャプチャーの下段真ん中。 これぞ、THE 韓流だとmocaは思うわけで。 童話のような美しさ、堪能してくださいませ。 んで、漫画がモチーフになっているだけあって、臭いほどにロマンティック。 かすみ草のシーンは美しぃー チョ・インソンは、今とはまた違ったかっこよさ。 とにかく、彼の美しいお顔にため息です。 これをそばで見ていたパク・ジヨン。よくも倒れませんでしたわね。 そして、唯一の不満はヒロインで.......... バツイチのおばさんがヒロインなわけで................ ですが、もちっとマシな女優さんもいるでしょう?なして.............. ぐちぐちぐち。 どこにでもいそうなオバさんの方が、視聴者が親近感を抱き、 自分に置き換えて夢見ることができるとでも思ったのでしょうか? ドラマ<コッチ>でも(これも2000年)、ウォンビンに想われる役なのよね...... mocaの方が感覚が変なのかしら? チョ・インソンより9歳年上の設定でしたが、もっとオバさんに見えますが?(- - ;; 二人の恋のキューピッド。 ジュリの弟子で、ジョンヒョンの友人であるウネ役は、 ドラマ<ラストダンスは私と一緒に>のジャンミ役、 <リメンバー・ミー>で、キム・ハヌルの恋人と結婚してしまった友人ソンミ役の キム・ミンジュ(現在はイ・スンミン)が出てます。 この頃はすごい八重歯なのでビックリ(今は矯正してしまったそうです)。 ストーリーとしてはね........... バツイチの偏屈でだらしない人気漫画化が、9歳年下のファンの男の子と出会い、 互いに気になりながらも、一歩先に踏み出せない.... そんな物語。 漫画の中のセリフ。 ’蝋燭は自分の身を燃やして明りを灯すの’ ハ・ジウォンちゃんが弟チョン・テスに言ってたけど、このドラマ観たのかしら。 この蝋燭を引用したシーンは1つカットされてます。 元々のシナリオには、ラストにも出てきます。 ’蝋燭が消えてしまうのが怖くて、最初から放棄したの’と。 ジョンヒョンに惹かれながらも、前に進めないジュリの女心........... このセリフ、あった方がよいのに。 ラストは、元々のシナリオと大幅に変更になっております。 やっぱり、元のシナリオの方がきちんとまとまってますね。 |
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