義兄弟 SECRET REUNION 
 原題:義兄弟 의형제 (ウィヒョンジェ)<2010>

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6年前。ソウルのド真ん中で起きた疑問の銃撃戦。そこで初めて出会った二人の 男。国 家情報院要員ハンギュ(ソン・ガンホ)と南派工作員ジウォン(カン・ドンウォン)。

ハンギュは作戦失敗の責任を負って国家情報院を懲戒免職になり、ジウォンは背信者という烙印を押され、北から捨てられる。

そして6年後。偶然出会った二人は、互いの身分を隠し、それぞれの目的のために日常を共にすることになる。

敵だとばかり思っていた二人の男。しかし時間が過ぎるほど、友として、男として、互いを理解し始める。

そんなある日。6年前のあの日のように、北からジウォンに指令が伝わり、ハンギュとジウォンは、人生をかけた最後の選択をすることになる。

日本公式サイト: http://www.gikyodai.com/
【予告編】
監督 チャン・フン <2008>映 画は映画だ、<2010>義兄弟、 <2010>高地戦

出演

ソン・ガンホ (宋康昊)

出演作品一覧

カン・ドン ウォン(姜棟元)

出演作品一覧
【イ・ハン ギュ】
韓国国家情報院要員
ソン・ガンホ
【ソン・ジウォ ン】
北朝鮮工作員
カン・ドンウォン
【影】
北朝鮮工作員
チョン・ググァン
【コ・ギョンナ ム】
韓国国家情報院要員
パク・ヒョックォン
【ソン・テス ン】
北朝鮮工作員
ユン・ヒソク
【国家情報院次 長】

チェ・ジョンウ
【チ・ミョンフ ン】
元金正日政治軍事大学教授
クォン・ボムテク
【キム・ソンハ ク】
金正日の従兄弟
チョン・インギ
【ベトナム  ボス】
マフィア
コ・チャンソク
【地方警察署 係長】
※友情出演
パク・スヨン

チョン・ググァンは、作戦-The Scam-の馬山創投。さすが存在感があります。
ソン・テスンは、お熱いのがお好きアドリブ・ナイトのユン・ヒソク。ユン・ヒソク好きなの に、眼鏡かけている時は気づかなかった!
最近よく見かけるチョン・インギ。絶好調ですね。
そして、映画は映画だに続き、チャン・フン監督と二 度目のタッグ。コ・チャンソク。でも、キャラを活かしきれず残念.....
イテウォン殺人事件の書記官、パク・スヨ ン。

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【レビュー&ネタバレ】
2010年2月公開。動員数は約550万人の大ヒット。
しかし、このヒットの意味がわかりません... どの辺が良かったんですか?←聞くなよ

エンターテイメントのようでありながら、文学的な要素の多い作品です。
正統派映画です。
日本での公開も決定しております。

面白く無かったというよりは、mocaの求めていた映画と違っていた。
その落胆だと思います。
mocaはひじょーに期待をしておりました。
あらすじとタイトルから、義理・人情を感じられる感動作だと思ったからです。
確かに感動はありますが、薄いですね。
もっと温かくて、笑えて、泣ける映画を期待してました。
二人が互いに相手への思いが強くなっていく過程は後半に突入してからです。
単にmocaが映画慣れしてしまって、感性が鈍ってしまっているのかもしれませんが。

ラストシーンはmocaは大好きです。
きっと、皆さんも優しい気持ちで見終えることができることでしょう。

この映画は、映画は映画だのチャン・フン監督の二作 目。
それもmocaの期待を高める要因の一つでした。
しかし、映画は映画だはキム・ギドク監督の原作で制作 にも関わっておりました。
この映画を観て、映画は映画だは、キム・ギドク 監督 の力が大きかったように思います。
あれだけの斬新さは、この映画では垣間見れません。
本当にシンプルでオーソドックス。
完成度は非常に高し。
百想芸術大賞で、監督賞、そして、シナリオのチャン・ミンソクがシナリオ賞を受賞しています。
優等生だけれど面白みに欠ける.... そんなイメージの作品です。
ほんと、正統派です。
裏を返せば「良い映画」ってヤツですね。

ソン・ガンホは文句なしの名演。
ドンウォン君はどんどん演技がよくなってきてますね。
今回のキャラクターが彼に合っていたこともあるでしょう。
涼やかな目元が美しい。
ソン・ジウォンはmocaの理想かも。
ドンウォン君が妻子持ちの役というのは、ちょっとショックでしたが(笑)



友情出演のキム・グァンギュ씨(はあと)



↓  結末までネタバレ。ご注意を ↓



韓国に潜伏する北朝鮮の工作員ソン・ジウォン。
北朝鮮に残してきた妻と電話で話すジウォン。
TVでは、「再会」という曲が流れている。
「今度は必ず帰る」
ジウォンは妻に堅く誓うかのように告げる。
妊娠中の妻のお腹の子に、電話で物語を語り聞かせていたところ、突然任務の知らせが来る。
車の注文書に見立てた暗号の命令文。


その暗号を解くと、金正日の従兄弟ソンハクの暗殺の命令であった。
困惑するジウォン。


一方、韓国の国家情報院要員のイ・ハンギュは、北朝鮮の工作員テスンの協力を得て、
”影”と呼ばれる北朝鮮の刺客を捕らえることに力を注いでいた。


ジウォンは広告貼りを装い、テスンはジウォンに道を尋ねるように見せかけ、二人は合流した。
「今度は絶対に国に帰る」
テスンに告げるジウォン。ジウォンの意思は固かった。
テスンの車に尾行がついていることに気づいたジウォンは、尾行を巻くようテスンを促す。


ジウォンは、”影”と接触する。
さすがに名高いだけあり、”影”は厳しかった。
会った早々、流行のダンスを踊れと命じられ、「勉強するよう支援したのに、ダンスがうまくなりやがった」と、
言い放つ。
そしてダンスを見てジウォンの機敏さを買い、自分と一緒についてくるよう命じる。
テスンは下で見張りをするようにと。

一方ハンギュは、テスンからの情報でソンハクのマンションに”影”が向かったことを掴み急行する。
しかし上に報告せず、自分のチームだけで行動していることを次長に知らせ叱責されるが、
それでもハンギュは、単独行動で”影”を追う。


”影”とジウォンはソンハクの家にやってくる。
対応に出たソンハクの義母を容赦なく射殺することに、ジウォンは驚愕する。
続いて、ソンハクの妻も殺害する。
「上からの命令では、ソンハクだけを暗殺しろと,,,,」
ジウォンはとがめる。
お前は息子のようなヤツだから忠告するが、その南朝鮮の情緒的感情は命取りだと。
北朝鮮のヤツと結婚なんてするからこんなことに。
こいつらみたいにバカみたいに利用されるだけだと”影”は忠告する。
そして幼い息子と帰宅したソンハクも殺害する。


その時、ハンギュら国家情報院要員がソンハクのマンションに到着する。


”影”が幼い息子にも銃を向けた途端、ジウォンは息子の前に飛び出す。
「子供はいけません」と。

その時、要員らが駆け上がってくる気配を察知する。
「お前、いろいろとやらかしてくれるな....」
ジウォンが情報を漏らしたと”影”は誤解する。
「私ではありません。私も知りませんでした」
ジウォンは必死に弁解する。

ジウォンは逃げ切れず、要員らに囲まれてしまう。

ジウォンはエレベーターのタイミングを見計らい、ソンハクの息子を連れて逃げることに成功。
階下に下りると、ソンハクの隣人に息子を託す。

ハンギュらは仲間が殺された上に”影”とジウォンに逃げられ躍起になる。
二人の顔を判別するために、とにかく降りてくる人間らの写真を撮れと命じる。


ジウォンは、思いがけない真実を知り驚愕する。
テスンが要員らと通じていた。裏切ったのだ。


ソンハクや仲間を殺害された上に、”影”らを逃がしてしまったハンギュは次長に叱責される。


ジウォンはテスンに電話をかける。
ハンギュと共にいたテスンは、電話をハンギュに換わる。
ハンギュはジウォンを説得する。
ジウォンらを捕らえる気はない。目的は”影”だけだと。
ジウォンが協力してくれれば必ず捕まえられる。捕まえたら、お前らのいいようにしてやると。
しかしジウォンは電話を切ってしまう。


その晩、またもや車の注文書を装い暗号が届く。
「再び会うことも、裏切りも許さない」
ジウォンは北朝鮮に捨てられた.... テスンのせいで.....

一方、ハンギュも責任を問われ国家情報院を懲戒免職になる。


ハンギュは興信所を経営し、生計を立てていた。
ある日慶尚道の警察署長から、凶悪なベトナム人を捕らえてくれるよう頼まれる。
懸賞賞金に目がくらんだハンギュはすぐに乗り出すが、逆に掴まってしまう。


そこへ、一人の青年が現れハンギュを助ける。


マスクを取ると、驚いたことにソン・ジウォンだった。
宝くじにでも当たったような気分のハンギュ。
執拗に一緒に仕事をしようと勧誘するが、「今の仕事が気に入っている」と、断られる。


ハンギュは国家情報院時代の部下ギョンナムにジウォンをみつけたことを報告する。
「なぜ通報しないのか」
と尋ねるギョンナムに、「ジウォンの懸賞金はいくらだ?」と尋ねるハンギュ。
懸賞金のために自分一人で捕まえるつもりだ。

一方ジウォンも、金正日軍事政治大学時代の恩師で韓国に亡命したチ・ミョンフン教授に会う。
ジウォンもハンギュをみつけたことを報告する。
北朝鮮に妻子を残したまま7年間も国に帰れずにいるジウォンに教授は、
「自首したらどうだ」と、提案する。
「私に裏切り者になれと?」
ジウォンは拒否する。


ジウォンはハンギュに会いに行く。
「いくらくれる?」
単刀直入に尋ねるジウォン。マンションの保証金が必要なのだと。
ハンギュは値切ろうとするが、安い賃金ではジウォンは動かない。
「30万ウォン」
とハンギュは思い切ったが、「それくらいなら、今でも稼いでます」と言われてしまい、
つい、「インセンティブの話をまだ聞いてないだろう?30%のインセンティブ」と、言ってしまう。
それを聞き、ジウォンは共に働くことを承諾する。


順調に人捜しの仕事は進む。しかし、一悶着する。
ハンギュが捜し出した女性が逃げないよう手錠をかけたのだ。
「罪を犯したわけじゃないのに、人間的に扱え」
とジウォンはハンギュに言い放つ。
「なぜ荒波を立てようとするんだ」
ハンギュは現実的に考えるようジウォンを促すが、結局ジウォンに勝てず手錠を外してやることに。


ジウォンはハンギュのマンションに居候することに。
秘密裏に互いに相手を捕まえようとする危険な共同生活が始まる。


ジウォンは必死に北朝鮮に向けてメッセージを送っていた。
日々、ハンギュに関して報告するジウォン。
しかし、北朝鮮側からは何の反応もない。


ある日ジウォンは鳥肉料理(タッカンマリ?)を作ってやる。
「人に作ってもらった料理は久しぶりだ」
と、うまい、うまい、と喜ぶハンギュを慈しむような目でみつめ、自分の分を分け与えてやるジウォン。
ジウォンの温かな人柄が伝わる。


初めての休日。出かけるハンギュを尾行するジウォン。


橋のたもとに佇むハンギュ。そこへ離婚した妻と暮らす娘から電話が。
誕生日プレゼントにデジカメが欲しいと。
お金を送るから、そっちで買うよう告げるハンギュ。
電話を切った後の寂しそうなハンギュの背中に胸が痛むジウォン。
そこへハンギュから携帯にメールが。
「おいしいものを作って待っててくれないか?」
その言葉にハンギュの寂しい気持ちが伝わったジウォンは、尾行をやめ食事を作るために帰ろうとする。
その時、思いがけない人物が現れる。
テスンだ。
しかもハンギュはテスンに金の入った封筒を渡していた。
怒りがこみ上げるジウォン。


ジウォンはテスンを尾行する。
「いい暮らしをしているよな。俺たちを売って。俺は国にも帰れないのに!」
ジウォンはテスンを絞め殺す勢いだ。
その時、テスンが告げる。
「生きたい。生きていたい」と。
その言葉を聞き、締め上げた手を緩めるジウォン。


妻や子供らは実家にいると話すテスン。
そしてハンギュのことも。
ハンギュは懲戒免職になり、国家情報院の仕事はしていないと聞き愕然とするジウォン。

その頃ハンギュは、ジウォンの腕時計に追跡用のGPSを仕込んでいた。


今度は、「同窓会」だと正装して出かけるジウォンをハンギュが尾行する。
ジウォンは、数人の男らと会っていた。いづれも地位のある人間らだ。
それらが全て北朝鮮の工作員。
ハンギュは呆れる。


ハンギュはジウォンが会っていた牧師の元へやってくる。
牧師を痛めつけ真実を吐かせるハンギュ。
ジウォンの本名はインジュだった。
(韓国で暮らすには、韓国人になりすますってヤツでしょうね)
ジウォンは北朝鮮に妻子を残し、作戦の失敗で北から捨てられ7年も国に帰っていない。
妻子を脱北させようとしたが、思った以上に資金が必要でしばらく音沙汰がなかったが、
資金ができ、妻子を脱北させる相談をしていたのだった。


ある日、また一悶着がある。
逃げたベトナム人の妻トゥイアンの捜索を受けたハンギュら。
トゥイアンの夫の「殴ったら逃げた」の言葉に、ジウォンは敏感に反応する。
「夫の元に戻ったら、また殴られるんじゃ」
ジウォンは心配する。
「他人の心配じゃなく、自分の心配をしろ」
ハンギュは聞く耳を持たない。
「社長は金しか見えないんですか」
ジウォンは言い放つ。
「自分だって金が必要だろう!マンションの保証金!」
ハンギュも反論する。
「面倒ならやるな」
最後にはハンギュはそう言うが、ジウォンは付いてくる。


トゥイアンはすぐにみつかった。
しかし、嫌がるトゥイアンを無理矢理引っ張っていくハンギュにジウォンは腹を立て殴りつける。
結局二人は殴り合いになる。


その時、以前会ったベトナムのマフィアのボスが現れる。
「お前はもう死んだ」
ボスは言い放つ。
「決着をつけましょうか」
ジウォンはハンギュに耳打ちする。


大勢 vs 2人の対決はハンギュらが勝利。しかしハンギュは、ボスらを逃がしてやる。


ハンギュのちょっとした動きにも「殴られるのでは」と、敏感に反応するトゥイアンを見て、
さすがのハンギュも心配になる。
「旦那に、そんなに殴られたのか?」
ハンギュは尋ねる。
「結婚して2年経てば韓国籍を貰えます。ですが、それを求めると夫は殴るんです。
住民登録が出れば逃げるからと」
トゥイアンは語る。
「一つお願いがあります」
トゥイアンは告げる。
妹も韓国で結婚しているが、5年も会っていない。戻る前に会わせて欲しいと。
頼みを聞いてやるハンギュ。
姉妹の再会を見たハンギュは、このまま戻ろうとジウォンに告げる。
「手ぶらで帰ってどうするんです」
ジウォンは尋ねる。
「たかが賞金だ」
ハンギュは言い放つ。
「ベトナムのボスはなぜ逃がしてやったんですか?」
ジウォンは尋ねる。
「賞金が入ったらお前は辞めちまうだろう?お前に出て行かれると困るんだ。
お前はその何倍も稼いでくれる。違うか?」
ハンギュは、心にもないことを告げる。
ジウォンは、初めてハンギュの人間らしい面を知る。


その夜、二人は仲良く晩酌した。
「俺たち、一緒に始めてからどれくらい経ったか?」
ハンギュは尋ねる。
「4ヶ月は経ったでしょう」
ジウォンは答える。
「なぁ、형(ヒョン)って呼んでみろ」
ハンギュはジウォンに求める。
「何で社長が형なんですか」
ジウォンは拒む。
「イヤならいい。俺はお前が好きなんだ」
ハンギュは告げる。
(ハンギュがジウォンを好きな気持ち、わかるなぁ)


翌朝ジウォンが目覚めると、ハンギュは既に起きており、チェサ(祭事)の準備をしていた。
ジバンの書き方を知らないというジウォンに代わり、ジバンを書いてやるハンギュ。


「最近は、北朝鮮でもチェサをやるらしいな」
ハンギュはつぶやく。
それを聞いたジウォンは驚愕する。


「俺のことを知っていたのか!?」
ジウォンはナイフで威嚇する。


ナイフで切られても、ハンギュは落ち着いた態度で語る。
「俺たち、これから仕事を頑張ってみよう。俺たちの特技を活かせることが他にあるか?
それで依頼料も値上げして、稼いで、良いこともたくさんしよう」
ハンギュの言葉に、ジウォンは涙を潤ませる。


ハンギュの元に電話が。
「ソン・テス......」
思わず出てしまった言葉にジウォンは反応する。「テスン?」
「友達が事故に遭った」
と言って出かけるハンギュを尾行するジウォン。
そこには、変わり果てたテスンの姿が。
どうやら”影”に殺されたらしいとギョンナムらは語っていた。
「生きていたい」
そう言っていたテスンの言葉を思い出し、ショックから立ち直れないジウォン。


廊下でうずくまっていると、他の要員にみつかってしまう。
「お前のことはよく理解している。捕まえたいのは”影”だけだ。協力してくれないか?」
ギョンナムはジウォンを説得する。
「私を裏切り者にしたいので?」
ジウォンは言い放ち、逃走する。

ジウォンは牧師に電話する。
「私のせいで家族まで危険になりました。私がいなくても、必ず脱北させてください」
ジウォンは死を覚悟した。


タクシーのTVで「再会」が歌われているのを見たジウォンは、慌ててネットカフェへ向かう。
すると、以前のように車の注文書を装った暗号が届いていた。


今度の指令は北朝鮮の核問題対策の中心人物であるチ・ミョンフンの暗殺。
チ・ミョンフンを追い詰める”影”とジウォン。
そこへ、ハンギュが追ってくる。
必死の形相でジウォンの腕時計を外し、投げ捨てるハンギュ。
「GPSが仕込まれている。要員らがお前を殺すかもしれない。早く逃げろ!」
ハンギュは血相を変えてジウォンを促す。
しかしジウォンは微動もせず、まっすぐハンギュの背後をみつめている。
振り返るハンギュ。
そこには、ハンギュに銃を向けた”影”がいた。
ジウォンは咄嗟にハンギュの腹をナイフで何度も突いた。
倒れるハンギュ。

”影”はあっけなくチ・ミョンフンを殺害する。
しかし、チ・ミョンフンの言葉から、暗殺が党からの指令でないことをジウォンは知り、憤る。


「テスンも、あなたが殺したのですか?」
ジウォンは、淡々と問いただす。
「裏切り者の処刑は、祖国のためだ。お前も同じだ」
”影”はジウォンに銃を突きつける。
「私は裏切ってません」
ジウォンは反論する。
「お前、北にいる家族を脱北させただろう?」
”影”は、意味ありげに言い放つ。
「私の家族をどうしたんですか!」
ジウォンの顔色が変わる。
「どうなったと思う?」
”影”は意味深に言い放つ。
その瞬間、ハンギュが意識を取り戻す。
咄嗟にハンギュに銃を向ける”影”。
しかしジウォンはその銃口を自分に向けさせる。
「私の家族はどうなったんですか!」
ジウォンは涙ながらに訴える。
すぐさまハンギュが銃を”影”に向ける。
「ジウォン、手を見せてみろ」
ハンギュはジウォンに告げる。
その瞬間、ジウォンは手からナイフを放す。
ジウォンの手は血まみれだった。
ナイフを逆に持ち、自分の手で刃先を握りハンギュを刺すフリをしたのだ。


「お前のせいで、仲間を失い、職場を失い、家族まで失った」
ハンギュは銃口を”影”から離さない。
「殺してください」
北にいる家族が自分のせいで殺されたと察したジウォンは、”影”に告げる。
ジウォンはそのまま”影”と一緒に屋上から落下する。


瀕死のジウォン。そのジウォンを”影”が狙っていた。


身を挺してジウォンを守るハンギュ。
見事、”影”を仕留める。
「ジウォン、しっかりしろ」
ハンギュはジウォンを励ます。
瀕死の状態でも、懸命に訴えるジウォン。
「私は... 誰も... 裏切っていない...」
病院へ搬送されるジウォン。


ある日、ジウォンから手紙が届く。
中には、娘ユンジのいるロンドンへの航空券が。
「형님(ヒョンニム)」
書き出しでいきなりハンギュはニヤリとする。
「体もよくなり、元気に暮らしています。もうすぐユンジの誕生日じゃありませんか?
顔でも見てきて。家に篭ってばかりいないで。
형(ヒョン)、私はここより少し騒がしい場所へ行きます。
それでも、ここよりは生活が楽でしょう。
ここで家を買って生活をするのは辛いから。
来年になったら、会いましょう」
ジウォンの手紙には、そう綴られていた。

飛行機に乗るなり「一番高いウィスキーを」とスチュワーデスに頼むハンギュ。
すると後方から、「いいワインもあるのに、田舎者丸出しだな」という声が聞こえる。
自分のことか?と、後ろを振り返るが、誰かわからない。
すると、また聞こえてくる。
「糞と味噌の区別がつくのか?」と。
またもや後ろを振り返るハンギュ。すると、読んでいた新聞をたたみ、ジウォンが顔を出す。
隣りには、ジウォンの妻子が。


互いに見つめあい微笑む二人。



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