花嫁はギャングスター3 ソウルウェディング  My Wife Is a Gangster 3 
 原題:極道の女房3 조폭 마누라3(チョポク マヌラ3) <2006>

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花嫁はギャングスター3

香港最高の名門組織ボスの一人娘アリョン(スー・チー)。ボスのイム会長は、組 織間の勢力争いが行わ れている間、彼 女を母の母国である韓国へ逃避させ、韓国の東方派ボスのヤン社長(キム・ビョンチュン)に娘の護衛を依頼する。

ヤン社長は、密輸だけで中国語の実力を積 み重ねたナンバー3の ギチョル(イ・ボムス)を信じ、アリョンの保護を任せる。

アリョンの実体を全く知らぬまま、観光ガイドぐらいと考えたギチョル、コンチ(オ・ジホ)、トミ (チョ・ヒボン)は、名門家柄の後継者らしいアリョンの横柄さに当惑する。

密輸用 の中国語実力に限界を感じたギチョルは、延辺女ヨニ(ヒョニョン)を急遽雇うことにする。ギチョルとアリョンの間に殺伐な気勢が漂う中、ヨニは生存本能的 な猟奇的な通訳を駆 使し、彼らのドタバタ同居に合流する。

しかし、アリョンの命を狙うキラーが香港から韓国に急派され、アリョンだけでなく、ギチョルたちまで生命の威嚇を受 けることになる。

【予告編】
監督 チョ・ジンギュ <2001>花 嫁はギャングスター、 <2004>オッケドンム(竹馬の友)、<2006>花嫁はギャングスター 3

出演

イ・ボムス (李凡秀)

出演作品一覧

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【レビュー&ネタバレ】
やっぱり、ヒット作の続編はこと ごとく惨敗してますね。
part2は<好き>という方もいらっしゃるようですが(moca的には駄作)
今回のpart3は、完全な駄作だと思いますわ。
2作目は監督を変えたことが仇になったかと、今回は初代の監督チョ・ジンギュに戻ったわけですが、
あの映画は、<パク・サンミョンありき>だと思いますわ。
シン・ウンギョンも、あのポーカーフェイスでなかなか面白みを出してましたけど。
パク・サンミョンのおかしさと、あの純情まっすぐなキャラクター。
それが、<実はヤクザ>という妻と、絶妙な掛け合いを見せるわけ。
そして、ケンカの’ケ’の字も知らないような情けない弱っちい男が、
愛のために命を顧みずに飛びこんでいく。相手の全てを受け入れる、意外なラスト。
無駄なく、見事にラストまで楽しませてくれたわ。

けど、この映画はなんなんでしょうか........
イ・ボムスという、パク・サンミョンにひけを取らない俳優を起用しながらも、
イ・ボムスの持ち味がまったく出ていない。

試しに、↑予告編をご覧になってくださいませ。
これで笑える方はご覧になる価値はあるかもしれません。
三人同時に蹴られたと思えば、三人同じポーズで起き上がる.....
こんなギャグで笑えますか???
けど、これが観客動員170万人だっていうのだから、mocaは倒れそう。
韓国人の意識は、mocaと掛け離れてい過ぎ.... まったく参考にならず.........
アタック・ザ・ガス・ステーション などが好きな方には、笑えるんで しょうね、この映画。
mocaは、くだらなくて死にそうでしたらから... あの映画。
志村けんのような古典ギャグが好きな方には最適。

170万人とは、ヒットまでもう一歩というところ。
ちなみに、一作目は530万人。

この映画の見所は、延辺出身(北朝鮮近辺の韓国族が住む地域)のヨニの猟奇的通訳。
言葉が通じない主人公二人が、心臓が凍りつくような会話を繰り広げるので、
焦ったヨニは平和に収めようと、とんでない大嘘通訳をするのです。
なぜヒロインを香港の女優にしたのか納得。

スー・チーの大柄な態度にムカついたイ・ボムスは、
「客なら客らしくしろ」と言うわけですが、
「先程はお怪我はありませんでしたか?」なんて、ヨニは言っちゃう。

「チョロいもんだ」と、スー・チーが答えれば、
「慣れていないからだそうです」なんて、汗ふきふきでヨニは伝える。

ヨニ演じるヒョニョンの可愛らしさと、表情が更におかしさを醸し出して最高
けど、それがどんどんエスカレートし、しまいには、自己中心的な通訳に!
そこからはもう、ムカつきまくり!
自分に都合のいいように作る、作る。
「ヨニは親友だから、私と同じように大事にしろ」とか。
スー・チーが「あいつに殴られたら言えよ」と優しさを見せてるのに
「殴られてばかりいるなよ!」なんて言葉に変えちゃう。
もー ム・カ・ツ・くぅぅぅ!!

ヒョニョンは、三十路(1976年生まれ)とは思えない可愛らしさ。
先日は、モー娘。の’恋愛レボリューション21’をリメイクし話題に。
(moca的には失敗だと思いますが.... )
「恋をして♪ 仕事して♪」と聞こえますが、
「고이모실게 신경써줄게(コイモシルゲ シンギョンソ チュルゲ )」と歌ってます。
意味は全然違います。やっぱりココの響きは大切なのね。


スー・チーは、台湾出身の香港女優。
リュック・ベッソン監督の「トランスポーター」に出演し、世界的な女優へ。
元々は、ポルノやヌード雑誌に出演していたというから、驚き。
このポスター、なぜ横顔なのか妙に納得。
この方が美しい!
正面から見ると微妙なんですもん。爬虫類とゴリラを足したような.....
でも、世界的な女優になるのも納得させるオーラがあるわよね。アクションも美しい。

寵愛のオ・ジホが、イ・ボムスの手下コンチ。
かなりの美形なのに、なぜか売れない。
ようやく、オム・ジョンファとのドラマ<カル取り オ・スジョン>で主演を射止めましたが、
どうしても、恋人の自殺騒動で名を売ったとしか思えなくて....
ドラマ<新入社員>では、ようやくメインキャラクターを演じることができたけれど、
その後もパっとしないし、あの騒動がなければ、いきなり主役なんて考えられないのよ。
死んだ恋人が気の毒で仕方ないわ。


ストーリーは、おまけ程度のこの映画。
言葉の通じない二人が恋に落ちる過程があまりにもお粗末!
いつ、どこで、どんな風に....  惹かれあったというのでしょう???
スー・チーと、イ・ボムスの父が漢字を使って心を通わせるシーンはステキです。

スー・チーにとっては、両親の悲しい別れが盛り込まれております。
父は敵対する香港マフィアに殺され、
母は幼い頃韓国へ戻ってしまい、今回再会を果たそうとしますが、
母には新しい家族がいた。
けれど、おまけ程度で描かれており、薄っぺらすぎて.....
父のシーンはせつないのではあるけれど。

スー・チーも敵対する香港マフィアから命を狙われるのだけれど、
スー・チーが強いんだ。気持ちいいほどに。
で、その殺し屋の中の女キラーは、無影剣の イ・ギヨン。
イ・ボムスは、スー・チーを守ろうと、連れて逃げるわけですが、ホント、出る幕なし。

↓結末↓


スー・チーは、父が危篤との知らせで帰国。
「ママは幸せそうだった。これから私がパパを守る」
と、スー・チーは父の手を握りしめるのだけれど、それを聞いて安心したのか
父は息を引き取る。

イ・ボムスは、スー・チーを追いかけて香港へ。
ここでも、敵に襲われるスー・チーを前に出る幕なし。
一応、「守ろう!」とする心意気は前面に表れておりますが、感動も何も......
スー・チーは父の仇を討ち、無事父の組織を取り返す。

で、今度は、スー・チーの父の部下が通訳代わり。
また、本人が言っていることとは別のことを伝えて、二人をくっつけちゃう、と.....(苦笑)




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