花嫁はギャングスター3 ソウルウェディング My Wife Is a Gangster 3 |
原題:極道の女房3 조폭 마누라3(チョポク マヌラ3) <2006> |
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監督 | チョ・ジンギュ | <2001>花 嫁はギャングスター、 <2004>オッケドンム(竹馬の友)、<2006>花嫁はギャングスター 3 |
出演 |
イ・ボムス (李凡秀) |
出演作品一覧 |
【レビュー&ネタバレ】 |
やっぱり、ヒット作の続編はこと
ごとく惨敗してますね。 part2は<好き>という方もいらっしゃるようですが(moca的には駄作) 今回のpart3は、完全な駄作だと思いますわ。 2作目は監督を変えたことが仇になったかと、今回は初代の監督チョ・ジンギュに戻ったわけですが、 あの映画は、<パク・サンミョンありき>だと思いますわ。 シン・ウンギョンも、あのポーカーフェイスでなかなか面白みを出してましたけど。 パク・サンミョンのおかしさと、あの純情まっすぐなキャラクター。 それが、<実はヤクザ>という妻と、絶妙な掛け合いを見せるわけ。 そして、ケンカの’ケ’の字も知らないような情けない弱っちい男が、 愛のために命を顧みずに飛びこんでいく。相手の全てを受け入れる、意外なラスト。 無駄なく、見事にラストまで楽しませてくれたわ。 けど、この映画はなんなんでしょうか........ イ・ボムスという、パク・サンミョンにひけを取らない俳優を起用しながらも、 イ・ボムスの持ち味がまったく出ていない。 試しに、↑予告編をご覧になってくださいませ。 これで笑える方はご覧になる価値はあるかもしれません。 三人同時に蹴られたと思えば、三人同じポーズで起き上がる..... こんなギャグで笑えますか??? けど、これが観客動員170万人だっていうのだから、mocaは倒れそう。 韓国人の意識は、mocaと掛け離れてい過ぎ.... まったく参考にならず......... アタック・ザ・ガス・ステーション などが好きな方には、笑えるんで しょうね、この映画。 mocaは、くだらなくて死にそうでしたらから... あの映画。 志村けんのような古典ギャグが好きな方には最適。 170万人とは、ヒットまでもう一歩というところ。 ちなみに、一作目は530万人。 この映画の見所は、延辺出身(北朝鮮近辺の韓国族が住む地域)のヨニの猟奇的通訳。 言葉が通じない主人公二人が、心臓が凍りつくような会話を繰り広げるので、 焦ったヨニは平和に収めようと、とんでない大嘘通訳をするのです。 なぜヒロインを香港の女優にしたのか納得。 スー・チーの大柄な態度にムカついたイ・ボムスは、 「客なら客らしくしろ」と言うわけですが、 「先程はお怪我はありませんでしたか?」なんて、ヨニは言っちゃう。 「チョロいもんだ」と、スー・チーが答えれば、 「慣れていないからだそうです」なんて、汗ふきふきでヨニは伝える。 ヨニ演じるヒョニョンの可愛らしさと、表情が更におかしさを醸し出して最高 けど、それがどんどんエスカレートし、しまいには、自己中心的な通訳に! そこからはもう、ムカつきまくり! 自分に都合のいいように作る、作る。 「ヨニは親友だから、私と同じように大事にしろ」とか。 スー・チーが「あいつに殴られたら言えよ」と優しさを見せてるのに 「殴られてばかりいるなよ!」なんて言葉に変えちゃう。 もー ム・カ・ツ・くぅぅぅ!! ヒョニョンは、三十路(1976年生まれ)とは思えない可愛らしさ。 先日は、モー娘。の’恋愛レボリューション21’をリメイクし話題に。 (moca的には失敗だと思いますが.... ) 「恋をして♪ 仕事して♪」と聞こえますが、 「고이모실게 신경써줄게(コイモシルゲ シンギョンソ チュルゲ )」と歌ってます。 意味は全然違います。やっぱりココの響きは大切なのね。 スー・チーは、台湾出身の香港女優。 リュック・ベッソン監督の「トランスポーター」に出演し、世界的な女優へ。 元々は、ポルノやヌード雑誌に出演していたというから、驚き。 このポスター、なぜ横顔なのか妙に納得。 この方が美しい! 正面から見ると微妙なんですもん。爬虫類とゴリラを足したような..... でも、世界的な女優になるのも納得させるオーラがあるわよね。アクションも美しい。 寵愛のオ・ジホが、イ・ボムスの手下コンチ。 かなりの美形なのに、なぜか売れない。 ようやく、オム・ジョンファとのドラマ<カル取り オ・スジョン>で主演を射止めましたが、 どうしても、恋人の自殺騒動で名を売ったとしか思えなくて.... ドラマ<新入社員>では、ようやくメインキャラクターを演じることができたけれど、 その後もパっとしないし、あの騒動がなければ、いきなり主役なんて考えられないのよ。 死んだ恋人が気の毒で仕方ないわ。 ストーリーは、おまけ程度のこの映画。 言葉の通じない二人が恋に落ちる過程があまりにもお粗末! いつ、どこで、どんな風に.... 惹かれあったというのでしょう??? スー・チーと、イ・ボムスの父が漢字を使って心を通わせるシーンはステキです。 スー・チーにとっては、両親の悲しい別れが盛り込まれております。 父は敵対する香港マフィアに殺され、 母は幼い頃韓国へ戻ってしまい、今回再会を果たそうとしますが、 母には新しい家族がいた。 けれど、おまけ程度で描かれており、薄っぺらすぎて..... 父のシーンはせつないのではあるけれど。 スー・チーも敵対する香港マフィアから命を狙われるのだけれど、 スー・チーが強いんだ。気持ちいいほどに。 で、その殺し屋の中の女キラーは、無影剣の イ・ギヨン。 イ・ボムスは、スー・チーを守ろうと、連れて逃げるわけですが、ホント、出る幕なし。 ↓結末↓ スー・チーは、父が危篤との知らせで帰国。 「ママは幸せそうだった。これから私がパパを守る」 と、スー・チーは父の手を握りしめるのだけれど、それを聞いて安心したのか 父は息を引き取る。 イ・ボムスは、スー・チーを追いかけて香港へ。 ここでも、敵に襲われるスー・チーを前に出る幕なし。 一応、「守ろう!」とする心意気は前面に表れておりますが、感動も何も...... スー・チーは父の仇を討ち、無事父の組織を取り返す。 で、今度は、スー・チーの父の部下が通訳代わり。 また、本人が言っていることとは別のことを伝えて、二人をくっつけちゃう、と.....(苦笑) |
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