グッバイ・マザー Goodbye Mom |
原題:エジャ 애자 (エジャ) <2009> |
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監督 | チョン・ギフン | <2009>グッ バイ・マザー |
出演 |
チェ・ガンヒ |
<1998>
囁く廊下~女校怪談~、<2001>ワ
ニ&ジュナ~揺れる想い~、 <2003>サランハムネダ 愛は天の川を越えて、 <2006>甘く、殺伐とした恋人、 <2007>私の愛、 <2009>グッバイ・マザー、<2010>ベストセラー(友情 出演) |
キム・ヨンエ |
※2000年
以前省略 <2002>海賊、ディスコ王になる、<2003>星、<2003>英語完全 征服、<2009>グッバイ・マザー |
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【レビュー&ネタバレ】 |
2009年9月韓国公開。観客動員数は、約200万人とヒット。 チケットパワーのない二人の女優のW主演でのヒットは、中身に期待してもよいのではないだろうか。 しかも、日本でもDVD発売。 これは期待しちゃうね。 でも、これが韓流の王道ド真ん中なんだな。 新鮮さがまったくない。 泣ける泣けないは感性の問題と、この手の映画が新鮮に感じるか否かにあるでしょう。 mocaは、もうこの手の映画はたんまりと観ましたので、マンネリにしか感じません。 一応死に行く母とそれを見守る娘のヒューマンドラマで、更にコメディ仕立ての映画で、 最後には、ファンタジーに。 最初から最後までまったくついていけませんでした。 純粋な方にだけオススメします。 そんな方にとっては、号泣モノの映画かもしれません。 チェ・ガンヒの涙の演技に泣かずにはいられないでしょう。 なんせ、一応韓国ではヒットしてますしね。 当たりとなるか、ハズレとなるか、人それぞれですので慎重にご検討を。 主演の一人はチェ・ガンヒ。 mocaの大嫌いだったチェ・ガンヒ。 あき竹城のような顔でなんでヒロインなんだ!と、長年嫌い続けた女優さん。 でも、マイ・スウィート・ソウルでその嫌悪感も消えました。 好きじゃないけど、普通に見れます。 この映画では高校時代まで演じてますが、違和感がないのには驚きです。 恐るべし童顔。 そしてもう一人の主演のキム・ヨンエ。 映画ではまったく見覚えがありませんが、 ドラマでは、「愛の群像」のペ・ヨンジュンの伯母役が大好きでした。 キム・ヨンエは事業の成功で2004年に一旦引退し、2006年にカムバックしました。 長年女優として生きてきたのに引退し、そのせいでうつ病を患い女優にカムバックしたらしいです。 いい女優さんだから、女優として頑張って欲しいですね。 最近よく見かけるのが、友情出演のイ・ダリョン。オンエアーの照明監督、銭の戦争のキム曹長。 味のある俳優さん。 ↓ 結末まで簡単にストーリー紹介(結末ネタバレ) ↓ ケンカにカツアゲ、屋上で鍋をやるわ、タバコは吸うわ.... エジャは学校一の問題児。 だが、文才にかけては、「釜山のトルストイ」と呼ばれるほどの才能を持っていた。 そして時が経ち、エジャは「一応」作家としての生活を送っていた。 破天荒なエジャに唯一対抗できる母は獣医。 ある日エジャは、恋人のジョルミンの浮気現場に遭遇する。 「おまえは俺を恋人として扱ったことがあるか?いつも服従させるだけで」と、ジョルミンは逆に責める。 そんなジョルミンに、アッサリ別離通達を言い渡すエジャ。 エジャは突然病院から呼び出される。母のヨンヒのガンが再発したと。 手術もできない。抗がん剤治療もできない。それでは入院の意味がないと、エジャは退院を求める。 エジャには勝てない医師のドンパルは、家でも治療できるよう器具一式をエジャに渡し退院させる。 エジャは実家に戻り、母の看病をしながら仕事をする生活を始めた。 そんなエジャに母は、お見合いし結婚するよう執拗に詰め寄る。 「新車」の言葉に負け、イヤイヤお見合いにでかけたエジャは、相手の男に失礼な言葉を浴びせ席を立つ。 この状況をどうにかせねば.... と、エジャは別れた恋人のジョルミンが思い浮かぶ。 家にジョルミンを呼び、母に紹介するエジャ。 ホームショッピングのPDでハンサムなジョルミンを母のヨンヒは一目で気に入る。 そんなある日、ヨンヒは再び倒れ入院することに。 禁酒を言い渡された母に「一杯くらい」と、酒を勧め、ドンパルに叱責されるエジャ。 しかし検査結果が良好で、これなら手術ができるとドンパルは言う。 「手術をすれば?」 エジャの問いに「数ヶ月は生きられる」と答えるドンパル。 エジャの顔に微笑みが溢れる。 帰国する親友の出迎えに出かけるというエジャ。そんなエジャに母はメモを渡す。 「早く戻って。退屈だから」と。 ある日家でパソコンに向かっていたエジャに、メッセンジャーが届く。 驚くことに母だった。 どうしてもチャットがしたいと嫁に頼んだのだと。 入力に不慣れな母にエジャは、「早打ち言葉」を習得するよう指図する。 そして母の手術の日。 開腹したが既に手遅れで、何もせず閉腹せざるえなかった。 エジャは母をドライブに連れて行く。美しい桜を見て、母は心から嬉しそうだ。 そんな時、ジョルミンが自分の親友と浮気(別れたんじゃ?)したことを知ったエジャ。 傷ついたエジャがふいにポケットをまさぐると、出てきたのは母からのメモだった。 メモを見て、心が救われるエジャ。笑顔で母の元へと急ぐ。 「手術を受けて!手術を受けて、1年だけいいから一緒に暮らそう。手術しないと3ヶ月ももたないんだって。 何もしてあげれないまま死なせられない」 エジャは泣きながら懇願する。 「手術を受けたら、あんたが苦労するの。わからない?」 娘の真心に胸を打たれながらも、娘を苦労させられない母心。 しかし、娘の切な願いを母は受け入れる。 生きている間に結婚し、有名な小説家になれと。 そんなある日、ヨンヒは大量に喀血する。それを見たエジャは愕然とする。 「今しかない」 と、ドンパルはヨンヒに手術を勧める。 しかしヨンヒは拒む。医者の立場を離れて考えて。あなたなら手術を受ける?と。 エジャは母を旅行に連れて行く。 行く先々で自ら注射を打ちながらも、景色を楽しみながら嬉しそうなヨンヒ。 その晩、二人は旅館に泊まる。 エジャは母がアンプルを手にし、注射しようとしていることに気づいていた。 たまらない気持ちのエジャ。 母はこのまま安楽死するつもりだったからだ。 母の手を握り締め、泣きながら「ダメだ」と首を振るエジャ。 「逝かせて」 母は言う。 「置いて行ってごめんね」 母はそう言って、そのまま息を引き取る。 母ヨンヒの葬儀。母が幽霊となりエジャの前へ現れる。 減らず口を叩きながらも、娘を慰める母。 泣きながら引き止めるエジャに、「泣くのは今日まで、いいわね?」と、ヨンヒは優しくエジャを抱きしめる。 そして時が流れ─ エジャは母の遺品を整理しながらパソコンをみつける。 パソコンを開くと保存しかけの文書が... そこには、いつか母に習得するよう指図した早打ち言葉がズラリと並んでいた。 笑みがこぼれるエジャ。 「何を見ているのさ?一生打てないとでも思った?」 母の最期のメッセージに心が温まるエジャ。 母から教えられた口笛を吹きながら、エジャは今日も元気に生きる。 END |
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