ドレミファソラシド Do re mi pa sol ra si do  
 原題:ドレミファソラシド 도레미파솔라시도(トレミパソルラシド) <2008>

 オススメ

 ストーリー

 韓流王道

 泣き

 笑い

名作

 映像

×

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×

×

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お かしなキャラクターの着ぐるみを着て、遊園地でアルバイトしていたジョンウォン(チャ・イェリョン)は、自分のその姿をからかった若い男(チャン・グンソ ク)に、コーラを頭からかけて復讐する。

そんなある日、家の屋上からこっそりアルバイトへ行こうとしていたジョンウォンは、一週間前に隣りに引っ越してきたウンギュに出会い、ウンギュが遊園地で コーラをかけた相手だと知り慌てふためく。そして、こっそりアルバイトをしている事実を両親にバラすというウンギュの脅迫に勝てず、一週間、ギターをスタ ジオまで運んでやることになる。

ジョンウォンは、魅力的な声とキメ細やかさまで備えた<ドレミファソラシド>のリード・ヴォーカルのウンギュに、しだいに好感を感じ始め、ウンギュもジョ ンウォンに良い感情を持ちながら、二人はいつの間にか恋人関係になる。

そんな美しい愛が芽生えた頃、音楽スタジオを訪ねたジョンウォンは、10年前に、互いに好きだったが、しだいに疎遠になったヒウォン(チョン・ウィチョ ル)と偶然再会する。そし て、彼らの過去の秘密が、一つ二つ明らかになり、ウンギュ、ヒウォン、ジョンウォンの葛藤が始まる。



【予告編】
監督 カン・ゴニョン <2008>ド レミファソラシド(制作2006年)

出演

チャン・グンソク

<2006>着信アリ Final(日本映画)、<2007>楽しき人生、 <2008>待 ちくたびれて
<2008>ドレミファソラシド(制作2006年)、 <2008>赤 ちゃんと僕、<2009>梨泰院殺人事件
チャ・イェ リョン <2005>女 子高の怪談4-ヴォイス- 、<2006>殴打誘発者たち、<2007>特別市の人々(未公開)、
<2008>ドレミファソラシド(制作2006年)
チョン・ウィチョル <2006>暴風の丘、<2008>ド レミファソラシド(制作2006年)、<2008>ビー スティ・ ボーイズ
<2008>ロマンチック・アイランド、 <2009>五度図 segment 5 [瞬間を信じます。]、
<2009>私の愛、私のそばに
イム・ジュファン 出演作品一覧

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【レビュー&ネタバレ】
2008年4月韓国公開。観客動員数は、約20万人!
人気のチャン・グンソクを以っても、この数字。
そもそも、この映画は、長い長い間、お蔵入りされていた映画。
チャン・グンソクの人気に火がつき、ようやく公開を決定したのでしょう。

しかし、それでも、映画自体がねぇ.... 
お蔵入りされて当然のレベルの低い作品なものですから、20万人しか動員できないのも当然。
正直、こんな言葉を失うほどショボい映画は初めてでございます。
ほんと、作り手の独りよがり映画。
クサいし、不自然だし、ラストは、笑っちゃうくらいにお粗末。
まだ、それほど親密な関係じゃないのに、
「お前、俺なしで生きていけるか?」って..... ほんと、苦笑するしかありません。
映画の中での二人の進行具合を考えてから、セリフを選んでくれ。

とにかく、リアリティーに欠け、シラケル。
あまりにも非現実なネタの数々、演技力不足、演出のお粗末さ。
お蔵入 りして当然!

蔵に入れとけ


原作は、オオカミの誘惑や、あいつはカッコよかったのクィヨニです。
なのに、これって..................
原作読んでませんけど、きっと原作はよかったんでしょうね。
全ての責任は、カン・ゴニョン監督。シナリオも演出も、彼ですから。
オオカミの誘惑は、映画は不満 足でしたが、原作は、そこそこ面白かったですヨ。
ラストでは、ホロリと泣かされたり.....
この映画も、原作は良いのでしょう。原作は。

mocaは、あいつはカッコよかったのソン・スンホン演じる ウンソンが大好き!
mocaの理想!

この映画は、あいつはカッコよかったのウンソンと、イェリョ ンのキャラクターに、
オオカミの誘惑のストーリーを 混ぜたような映画。

この映画のウンギュは、「そりゃ、女にモテんだろ!」という、カッコいいキャラクター。
「俺とつき合っている間は、俺が守る!」
の言葉には、mocaは完全にノックダウンしましたね......
対して、ジョンウォンは、女だてらに、勇ましい女の子。
ほんと、あいつはカッコよかった のような二人のラブストーリー。
女は、群がるほど寄ってくる、男には一目置かれる男。
そんな男が、気が強く、唯一自分に歯向かってくる女の子に、恋しちゃうわけねぇ。
ほんと、同じシチュエーション。

ですが、キャスティングがこうだと、まったく魅力を感じられなくなるわけですね.........
チャン・グンソクは、そこそこ魅力的なウンギュを演じてはいますが、
あどけないっていうか、幼なすぎー
フェロモンも、カリスマも、感じないのよぉぉぉぉぉ。

脚本、演出は、ひじょーに重要です。
しかし、この映画は.... キャスティングの重要さというものを、改めて感じさせてくれる映画でしたね。
唯一、「生命」を感じるのは、弟役のイム・ジュファンのみ!
あんな弟いたら、ちょー幸せ。

あいつはカッコよかったでは、ソン・スンホン は、28歳くらいだったんですよね。
対して、チャン・グンソクは、19歳くらい?
しかも、演技経験も、ほとんどない程度。
カリスマ溢れ、器もデカく、
少女漫画の主人公のようなウンギュを演じるには、ちょっと不十分でしたね。

チャ・イェリョンなんて、話にならぬ。
チョン・ウィチョルも、同じ。

映画的には、オオカミの誘惑よりも、つまら ない。
この映画の良いトコロなど、一つも挙げられません。

ただ、キャスティングだけでも.....
ウンギュに、ソン・スンホン。ジョンウォンに、チョン・ジヒョン、ヒウォンに、チョ・インソン。
とかだったら、まーったく映画のレベルが変わっていたでしょうね。
きっと、”生きた”ドラマになっていたことでしょう。
この映画は、死んでます。

ともかく、DVD発売になんかなっちゃったものだから、注意を促そうかと。
チャン・グンソクのファンの方なら、作品自体がマズかろうが、観たいことでしょう。
映画自体に興味をそそられている方は、ご注意あそばせぇぇぇぇぇ!
mocaは、あらすじを読んで、作品自体に興味を持ってしまったのよ。
どんな秘密が明らかになるのか、興味津々で.....
しかし、なんてことねーよ。
なんてことあるかもしれないかもしれないけど、映画が全て台無しにしたワケよー

ここまで言えば、心して観てくださることでしょう(?)







【シン・ウンギュ】
ドレミ/ヴォーカル
チャン・グンソク
【ユン・ジョンウォン】

チャ・イェリョン
【カン・ヒウォン】
ドレミ/ベース
チョン・ウィチョル
【ユン・ジェグァン】
ジョンウォンの弟
イム・ジュファン




【ドンヒ】
ドレミ/ドラム
パク・スヨン
【ナリ】
ドレミ/キーボード
パク・ミンジ
【ユナ】
ジョンウォンの親友
イ・ウン
【シン・ソヒョン】
ウンギュの姉
ハン・テユン

ウンギュらのバンド仲間シン・ナリに、ジュニ・ジュノの パク・ミンジ
ジョンウォンの友達ユナに、、ドラマ【魔王】のイ・ ウン
ジョンウォンの父には、久々!ドラマ【彼女はボス】の神父、イ・グニ씨
ジョンウォンの母には、家族の誕生のキム・ヘ オク

mocaは、ドンヒが大好きでしたねー
男前で、なんてカッコいいのでしょー
今までもチョイ役しか見てませんが、こういうキャラを今後演じて欲しいです。

* * *

結 末までネタバレしますので、ご注意を!

* * *

ある日、女子高生のジョンウォンは、
親友ユナの代理で、
遊園地で、着ぐるみのバイトをすることに。


ところが、誰かの悪戯で、
頭のかぶりモノを、前後逆にされ、
前が見えなくなったジョンウォンは転んでしまう。
悪戯に心底怒ったジョンウォン。
犯人をみつけてやる!
と、怒り心頭で犯人探し。
そして、男子高校生のグループをみつける。

着ぐるみの尻尾をちぎり、投げつけるジョンウォン。
それを見た高校生たちは、逆に面白がる。
その中の一人ウンギュはジョンウォンを茶化す。
「もう一度転んでみるか?」




その瞬間、ウンギュの頭からコーラをぶっかける。





ある日、お隣に越してきた家族。
ジョンウォンは、屋上から挨拶する。
しかし弟ジェグァンを懲らしめていたジョンウォンは、
そのせいで、洗濯物のパンティーを頭に被ってしまい、
そのことを知らずに、挨拶していた。
そのことを笑われ、恥をかくジョンウォン。
しかし、よく見ると.....
その笑っている家族の中に、ヤツの姿が!
なんでまた隣りなんかに....
しかも、また笑いやがって.........
ジョンウォンは、不愉快だ。



ジョンウォンは、お隣から頂いた引越しの挨拶の餅の皿を
お隣に返すよう、母から言いつけられる。
だが、声をかけても、返事がない。
ジョンウォンはついつい、家に上がりこむ。
2階に上がると、そこはウンギュの部屋。
大量のCDに囲まれたウンギュの部屋。
「女が買ってくれるんだ。
とりあえず受け取って、話がしたければしてやる。
けど、音楽以外は興味ない」
と、ウンギュは、あっさり言い放つ。
ドレミファソラシドというバンドのヴォーカル、ウンギュは、
自分の作った曲を聴いていけという。
しかし、その曲は.....
あの日、遊園地で起きた出来事を歌ったものだった。
遊園地はヤダ。
コーラをバラまく.....
怪獣はヤダ。
「覚えてやがったんだ!コイツ!」
ジョンウォンは、キレそうになるのを堪えた。


ある日ジョンウォンは、夜中にこっそり屋上から、
コンビニのバイトへ出かけようとする。
しかし、それをウンギュが見ていた。
「バラされたくなかったら、
明日から俺のギターをスタジオまで運べ」
と、ウンギュは脅す。
「あんたの好きな子に持たせなさいよ」
ジョンウォンは言い返すが、
「俺が好きなんじゃない、向こうが好きなんだ」
と、反論する。
「代わりに、俺の手を握ってくれ」
ウンギュは笑う。
「誰が、あんたの手なんか!」
ジョンウォンは言い捨て、去って行く。
「俺、ウンギュ!よろしく」
と、ウンギュは去って行くジョンウォンに呼びかける。


翌日、言われた通り、
ウンギュの高校の前で待つジョンウォン。
しかし、ウンギュに好意を持つ女生徒らに絡まれる。
日頃、柔道で鍛えているジョンウォンにとって、
そんなの屁でもない。
次々と殴り倒すが、そこへ女生徒に好意を持つ、
巨漢の男子生徒が助けに現れる。
首を掴まれ、持ち上げられるジョンウォン。
「放してやれよ」
そこへ、ウンギュが現れる。
「何だ?お前が代わりにヤラれるか?」
巨漢の男子生徒が脅すが、
「お前、この前もやってたよな」
と、逆に脅され、ジョンウォンを手放す。



約束通り、ギターを担ごうとするジョンウォン。
しかし、ウンギュは断る。
「お前、首が痛いだろ?」と。
「何で助けてくれたの?
音楽以外に興味はないって言ってたのに。
もしかして、私に興味があるんでしょ?」
ジョンウォンは、茶化すように尋ねる。
「俺の目は高いの知らないのか」
ウンギュは否定する。
「ふーん、下げる気ないの?」
ジョンウォンは、ウンギュにつきまとうようにじゃれつく。
スタジオに着き、ジョンウォンは帰ろうとするが、
「曲でも聴いてけよ」と、ウンギュは誘う。
物珍しそうにキョロキョロしながら
スタジオに入るジョンウォン。
しかし、一人の男と目が合った途端、硬直し、
そのまま、逃げるようにスタジオから出て行ってしまう。
その男はドレミファソラシドのベース、ヒウォン。

その夜、ジョンウォンはヒウォンに呼び出される。
「ウンギュは、俺達の関係知ってるのか?
ウンギュに近づくな。
ヤツは、俺がドン底だった頃、そばにいてくれた親友だ。
お前が、マジで運が悪いってわかるだろ?
ウンギュまで巻き込んだら、その時は覚悟しろ」
ヒウォンは言い放つ。
「10年来の友達が、そんなヤツだとは。
腐ったようなヤツらとツルんで、ゾっとする。
あんたが大切にしてる友情って、何なワケ?
それ以上言わないで、私も耐えられない」
ジョンウォンは言い放つ。
「耐えないでくれ。頼む。わかったな?」
ヒウォンは、まともに答えない。
「二度と俺の前に現れるな」
そう言って、ヒウォンは去って行く。
雨に濡れながら家に戻ると、
ウンギュが待ち構え、傘を差し出した。
「スタジオでのこと、聞かないの?」
ジョンウォンは尋ねる。
「お前、泣いてただろう?それに、悲しいんだろう?
聞いたら、よけいに傷つくじゃないか」
ウンギュはジョンウォンを労わる。
「誰が泣いてたって?私は泣かないの!」
ジョンウォンは、強気に言い張る。
「じゃあ、俺がお前を泣かせたら?」
ウンギュは尋ねる。
「その時は、願いをきいてあげるわ」
ジョンウォンは宣言する。
ある日、ユナと買い物をしていたジョンウォンは、
突然足をひっかけられ、転んで顔を怪我してしまう。
ヒウォンの忠告も聞かずに、
ウンギュと会っていたことに対する、ヒウォンの報復だ。
しかしジョンウォンは、そんなことには屈しない。



スタジオの帰り、楽器店でヒウォンが足を止める。
「このベース、ビリーシーンが全盛期に使っていたのと
同じモデルだ」
ヒウォンは目を輝かせる。
「中古だけど、高いな....」
ヒウォンはそう言って、諦める。


家に戻ったジョンウォン。
「顔の傷、どうしたんだ?」
ウンギュは尋ねる。
「ちょっと.... デキモノが.....」
ジョンウォンは、ごまかすが、
ウンギュの顔も、腫れていることに気づく。
「そういうあんたの唇は?」
ウンギュは茶化す。
「キスした」
ジョンウォンは尋ねる。
「じゃあ、目は?」
またもや、ウンギュは茶化す。
「蚊に刺された」
そして、ジョンウォンに向かって、何かを放り投げる。
それは、ジョンウォンの名札だった。
ウンギュの学校の教室を覗き見していたジョンウォンは、
それをとがめた教師に名札を没収されたのだ。
ウンギュは、その名札を取り返すために、
教師に殴られたのだ。
ジョンウォンは感動して、思わず泣いてしまう。
泣かない約束だった。
「願いを聞いてあげる」
ジョンウォンはウンギュに告げる。
「屋上を越えるな」
ウンギュは、それしか言わなかった。
ジョンウォンは、思い切って尋ねる。
「あのさ、私... 今、すごく辛いんだ。
あんた、私の彼氏に一度なってみる?」
ウンギュは突然のことに、苦笑いする。
そして告げる。
「条件がある。明日は学校の前に来るな」と。
ジョンウォンを守るためだ。
しかし、ウンギュは茶化す。
「その顔だし、恥だ」と、笑って去って行く。
交際がスタートした、ウンギュとジョンウォン。
ジョンウォンは、ヒウォンに見せ付けるかのように、
ウンギュにベタベタした。
それは、「あんたの脅しには負けない」という、
ヒウォンへの宣戦布告だ。
「海に行きたいー」と、甘えるジョンウォン。









ふと、ウンギュは、ジョンウォンの絆創膏をはがす。
それは、どう見てもデキモノじゃない。
ウンギュは、ジョンウォンの手を掴み、
スタジオの外へと連れて行く。
「誰にやられた?
つき合っている間は、俺がお前を守る!」
ウンギュは、相手への怒りを露にする。
「そいつが、私のことを好きだとしても?
私の目の前で、惨めに踏み潰してくれるの?」
ジョンウォンは、声を荒立てる。
「何がそんなに複雑なんだ?
わかった、お前が話すまで、訊かない」
ウンギュはジョンウォンの気持ちを優先させる。


二人は、海の代わりに、仙遊島公園でデートする。
ウンギュは、ジョンウォンの首に、ペンダントをかけてやる。
「ファンが作ってくれたんだ。彼女ができたらあげてと」
そして、もう1つのペンダントを取り出す。
「これが、俺のだ」
男の子と、女の子の形をしたペアのペンダント。
男の子を、ジョンウォンが持ち、
女の子を、ウンギュが持つ。


(手作りって言ってるけど、
BABY VOXの ヒジンが同じのしてません?
さすが、韓国クォリティ)








学校にいたジョンウォンに、弟ジェグァンから電話が。
「今からヒウォンをヤるから、見るなら見に来い!」
ジョンウォンの顔の傷が、ヒウォンにヤられたのだと、
全てを知っているジェグァンは悟ったのだ。
ジョンウォンはやめさせるため、必死に走る。

ヒウォンはジェグァンに、打ちのめされていた。
ジョンウォンは制止する。
「こいつは、私がヤるの!」と。
ジェグァンは納得がいかないが、去って行く。

「私達、友達だったじゃない。友達だったでしょ」
変わってしまったヒウォンを、ジョンウォンは諭す。
「そうだ、友達だった」
ヒウォンは肯定する。
しかし、3年前......
ヒウォンの父が轢き逃げしたのをジョンウォンが目撃し、
警察に通報したのだ。
(犯人と通報者を隣りに座らせるか!)
しかし、それがヒウォンの父だとは、
ジョンウォンは知らなかった。
駆けつけてきたヒウォンを見て、ジョンウォンは驚いた。

しかし、そのせいでヒウォンの父は刑務所に、
ショックを受けた母は、精神病院に入院してしまった。

「友達?ただ、つるんでただけだろう?
うちの家族を崩壊させたのが友達だったから....」
ヒウォンの言葉を、ジョンウォンは遮る。
「あんただったら、見過ごすの?
それに、私は、あんたの父さんだなんて知らなかった」
ジョンウォンは訴える。
「また、弁解するのか?」
ヒウォンは、そう皮肉って去って行く。
「もう一度言うが、ウンギュのそばから離れろ。
お前の笑った顔なんて、見てられない。わかったか?」
そう、言い捨てて。

しかし、そう言いながらも、ヒウォンの心は揺れていた。
ジョンウォンとの思い出の場所に行き、
二人で仲良く撮った写真をみつめるヒウォン。




ジョンウォンは、嫌がるジェグァンを引き連れて、
ヒウォンの家を訪ねた。
殴ったことを謝らせるために。

「大事な約束って、このことだったのか?」
その時、ウンギュが現れる。
ジョンウォンとジェグァンを見て、
「旧知の仲らしいな?お前が説明しろ」
と、ウンギュはヒウォンに告げる。
そして、ウンギュはジョンウォンを責める。
「なぜ騙した?
まずは、友達になる方法からしっかり習え」
ジョンウォンは否定せず、受け入れる。





何も知らないウンギュに、ジェグォンは訴える。
「あいつと姉ちゃんは10年来の親友だったんだ。
3年前、仲間に命じて
姉ちゃんを痛めつけたのは、こいつだ。
誰より信じていた人に裏切られる気持ちがわかるか?
それでも、姉ちゃんは一度もアイツを悪く言わなかった。
自分が悪いんだと。
何が悪い?
友達?友達が何か知らないのは、アイツの方だ」
ジェグァンは、ウンギュを責める。
ウンギュは予想もしていない事実に、呆然となる。


「苦しんでいるのも知らずに、ごめん」
ウンギュは、謝る。
「ううん、私がヒウォンの父さんのことを、警察に通報したの。
一番の親友の父親を残酷にも....
父親は刑務所へ、母親は病院へ入った。
その間、どれだけ辛かったか」
ジョンウォンは、ヒウォンを庇う。
「私が抜けるわ。
あなたまで、ヒウォンとの友情を壊さないで。
ヒウォンは今、傷ついているわ」
ジョンウォンは、そう言ってペンダントをウンギュに返す。






ウンギュとヒウォンは、取っ組み合いになる。




「最初は、あいつがお前の横にいるのがイヤだった。
けれど今は、お前の横にあいつがいるのが辛い。
俺はもう、本心を隠さない」
ヒウォンは語る。



「今でも、お前が好きだ」
と、ウンギュは告げる。

「ヒウォンが、もう一度お前とやり直したいと。
お前らがどれだけ苦しんだかもわかってる。
けど、それでも、そのまま俺のそばにいてくれないか?」
ウンギュは尋ねる。
「俺、ヒウォンがいなくても歌えるのに、
お前がいないと、歌えそうにないんだ.....」
ウンギュは、静かに訴える。

今もヒウォンが好きだし、これからもそうだ。
ウンギュは、3人とも幸せになれる方法を探すと、
ジョンウォンに告げる。
「知ってたか?
怪獣の着ぐるみを着たお前の目も、
今みたいに可愛かったって」
そう言って、ウンギュはジョンウォンを抱きしめる。

入院中の母を訪ねるヒウォン。
檻の中のような部屋に閉じ込められ、
ベッドの上に座り、じーっと壁をみつめるだけの母の姿に、
ヒウォンは心を痛める。



ヒウォンは突然、ジョンウォンとまたつき合うと言い出す。
「つき合うと言っても、それは友達として。
私を困らせるつもりなら、以前のように困らせて」
と、ジョンウォンは訴える。
しかし、ヒウォンは聞き入れない。
ジョンウォンの肩にもたれ、
「久しぶりに眠い」と、ジョンウォンの気持ちを無視し、
眠ろうとする。
ヒウォンからの電話で、
ヒウォンの元へ駆けつけるジョンウォン。
ヒウォンは、ビルの屋上にいた。
いまにでも、飛び降りるかのように.....
ヒウォンは、母が自殺を謀ったと告げる。
俺がいたって....
と、自分の存在を否定するヒウォン。

ジョンウォンは必死に説得する。
「私がいるじゃない。
私がそばで、こうしていつも手を取るから。
私が笑わせてあげる。笑いたいんでしょ?
私を信じて。約束するわ。
ヒウォン、あなたが死ぬなら、私も死ぬから!
こうなったのは、私の責任。
だから、私にもチャンスをくれなきゃ」
ジョンウォンは必死に訴え、手を差し伸べる。

ヒウォンはジョンウォンの手を取り、
自殺を思いとどまる。


ジョンウォンは、安心してばかりはいられない。
それは、ウンギュと別れるということなのだから、
「1週間だけ、時間をちょうだい」
ジョンウォンは、泣きながら懇願する。


ウンギュと過ごせる時間は、あと6日。
ジョンウォンは学校を早退し、スタジオのウンギュの元へ。
「どこかに行こうよ」
と、せがむジョンウォン。
しかしウンギュは、それどころではない。
バンドにとって大事な大会が、6日後に迫っているのだ。
「6日しかないんだ。我慢しろ、怪獣」
ウンギュは諭すが、ジョンウォンはしつこく食い下がる。
どんなジョンウォンを見かねたドンヒが助け舟を出す。
「早退までしてきたんだ。行ってやんな」と。
二人は、マジックショーを楽しみ、
仙遊島へ行き、イベントを楽しむ。
あっという間に、楽しい時間が過ぎていく。







翌日も、早退しスタジオを訪ねるジョンウォン。
ウンギュは困り果てる。
大会まで5日だ。
ジョンウォンの気持ちを知らないウンギュは、
ジョンウォンの誘いを断る。
「突然おかしくなったのか?
この大会にどれだけ賭けてるのかわからないのか?
大会が終わった後、会えるだろう?
こんな真似するなら、もうここには来るな」
とうとうウンギュは、怒り出す。
「わかった、こんな汚いところ来ない。
賞金と歌を思い存分愛しなさいよ。
この最低男!」
ジョンウォンは言い放つ。

「私の気持ちも知らないで.....」
ジョンウォンは、腹を立ててスタジオを出て行く。
ジョンウォンはヒウォンに呼び出され、
買い物に付き合わされた後、家に戻る。
そこには、ウンギュが。
ウンギュは、雨に濡れたジョンウォンに
自分のジャケットを脱ぎ、肩にかけてやる。
「私のこと、嫌いになったでしょ?」
ジョンウォンは尋ねる。
「遊んでやれないのに、どうして嫌うんだ」
そしてウンギュは、ジョンウォンにキスをする。
ウンギュの唇のぬくもりが忘れられないジョンウォン。


そして大会の日。
その日は、ヒウォンとの約束のタイムリミットでもあった。
会場で歌うウンギュを涙でみつめながら、
演奏を見届けぬうちに、ヒウォンの元へ向かうジョンウォン。





「俺達が、また始める記念だ」
ヒウォンは、ロウソクを立てたケーキを準備し、
待っていた。



ある日、ナリがジョンウォンを尋ねてくる。
「ウンギュ어빠を捨てたってホント?」
ナリは問いただす。
「ウンギュ어빠は優勝賞金で、
海に連れて行こうとしていたのに」
ナリは怒りをぶちまける。
「あんたが代わりに行けば?」
ジョンウォンは、クールに言い返す。
「もう、彼の前をうろつかないで!」
腹を立てたナリは、ジョンウォンを怒鳴りつけて去って行く。
「ウンギュの前ではよく笑うのに、
おれの前では、笑わないな」
ヒウォンはジョンウォンに、寂しそうに語る。

「ドレミバンドが、ファンの為に
最後のライブを開くんだそうだ」と、ヒウォンはジョンウォンに話す。
友情を守るために、ヒウォンにも参加して欲しいと。
ヒウォンは、自分も参加したいと、ジョンウォンに告げる。
自分は今でも、ウンギュが好きだと。
仲直りしたいと。
だけど、お前は譲らない。それだけはできない」
そして、二人でウンギュを訪ねようと言い出す。
「ジョンウォンと二人で来たんだ」
と、ヒウォンは、さりげなさを装い、ウンギュを訪ねる。
しかし、三人の関係はギクシャクしたままだ。
「ピザ食おうぜ。コップがねーな」
と、ヒウォンは、コップを探しに階下へ降りていく。

「幸せか?」
ウンギュはジョンウォンに尋ねる。
ジョンウォンは答えられない。
「今考えている。お前を見送る最善の方法を。
一番傷つかずに済む方法を。
なかなか浮かばなくて....」
ウンギュは告げる。

「ごめん、だけど私はヒウォンのそばにいてあげないと...」
ジョンウォンは、辛そうに語る。

「お前、俺なしでも生きられるか?」
ウンギュは尋ねる。
ジョンウォンは、黙って首を横に振る。
そして、戻ってきたヒウォンに、ギターケースを差し出す。
「開けてみろよ」
ウンギュは言う。
ケースを開けるヒウォン。
それは、ヒウォンが欲しがっていた、ビリー・シーンと同じモデルのベースだった。








驚きで胸が詰まるヒウォン。
そんなヒウォンに、微笑むウンギュ。




そして、ドレミバンド最後のライブの日。



爽快に演奏するドレミバンド。
しかし、途中で胸が詰まってしまったウンギュは、
歌えなくなり、ステージを降りていく。


「愛してしまって、ごめん」
ウンギュは、ジョンウォンの耳元で囁く。

「これからは、愛さないようにしよう」
ジョンウォンは、答える。



そして、自分の持っていた女の子のペンダントを渡す。
「お前が持っているのがウンギュだ。
そして、これがジョンウォン。二人、絶対に離さないで」
ウンギュは、訴える。
「ウンギュは、ジョンウォンと海に行きたかったから、
必ず、連れて行ってやって」
そう行って、ウンギュは会場から出て行く。
ウンギュの後を追おうとするジョンウォン。
「ダメだ!」
と、ヒウォンはジョンウォンを引き止める。
見かねたドンヒはヒウォンを諭す。
「ジョンウォンを放してやりな。
自分が辛いのがイヤで、二人を傷つけてるだけだ」と。
しかしヒウォンは、ジョンウォンを手放せなかった。
「こいつを失ったら、何が残る?」
そして、ジョンウォンに問いただす。
「笑わせてくれるんだろう?そばにいてくれるんだろう?」
ジョンウォンは、それでもウンギュを追おうとするが、
ヒウォンに制止される。
「約束する。
お前がいなくても平気になったら、その時は、見送るから」
ヒウォンは告げる。
ジョンウォンは、その場に泣き崩れる。
ジョンウォンの献身的な看病の甲斐あって、
ヒウォンの母は、徐々に元気を取り戻しつつあった。


今でも、ウンギュのことばかり考えてしまうジョンウォン。

「ありがとう。先生が、母さん随分良くなってるって」
ヒウォンはジョンウォンに礼を言う。
「よかった」
ジョンウォンは微笑む。
しかしジョンウォンの心、ここにあらず。
それに気づいているヒウォンも、胸が痛む。




久々にドンヒと会うヒウォン。
「あんたが抜けて、メンバーがどれ程苦労しているか」
ドンヒは、さらっとイヤミを言う。
優勝し、CDを出すことが決まったドレミバンド。
「レコーディングは?
見に行こうとしたけど、ウンギュの電話がつながらなくて」
ヒウォンの言葉に、ドンヒは驚く。
「何言ってんだよ?」
ウンギュは事故に遭ったのだった。
他は正常だが、頭を怪我したようで....
ウンギュは、二人が苦しむと思って離れたの。

ドンヒから、そう聞かされ、ヒウォンは苦しむ。

「手放すべきかな?母さん....
俺も、すごく辛いんだ....」
眠っている母に、心で話しかけるヒウォン。
そして、涙を流す。
ウンギュの話を聞いたジョンウォンは、一人、海へ行く。
「必ず、海に連れて行って。
ウンギュは海に行きたがってたから」
と、ウンギュと約束したから.........


ウンギュは頭を怪我したせいで、幼児返りしてしまった。
近所の子供達に悪戯しては追いかけられ、
「家の中へ閉じ込めておけよ!」
という子供たちを、ジョンウォンは叱責する。
「閉じ込めておけ?あの子は猿か?」
そして、ウンギュには、子供相手のように優しく接する。
ウンギュに合わせ、芝居をしてみせたり、と。

ショック療法がいいと聞けば、
遊園地へ行き、絶叫マシーンに乗り、
催眠療法を試してみれば、
ウンギュは子供のように悪戯し、全く催眠にかからない。

そうして、3週間が過ぎた.....





ウンギュは、ペンダントを取り出し、
人形劇のように、ウンギュとジョンウォンの話を
語って聞かせる。
二人は恋人同士で、手もつないだし、キスもした.... と。

しかし、それを聞いたウンギュは、
女の子のペンダントを離れさせる。
「だけど、二人は離れたんだ」と、言って。


ウンギュの中には、まだ二人の記憶が残っている!
ジョンウォンは、嫌がるウンギュを、スタジオに連れて行く。 「ここで、あんたはいつも歌ってたの!
私の名前はアドブラじゃない、ユン・ジョンウォン!」
ジョンウォンは涙ながらに訴える。

しかし、責めてもウンギュは苦しむばかりだ。
ジョンウォンは、医師に尋ねる。
医師は、奇跡が起きなければ元に戻らないと.....
ある提案をするが......


それは、ウンギュが一番思い出したくない記憶の場面を、
再現してみせること。
ジョンウォンは、ドレミのメンバーに相談する。
しかしナリは反対する。
「そうして苦しめて何になるの!
ウンギュ어빠にとっては、今が一番幸せなのかも!」と。


しかし、ナリも協力してくれ、
あの最後のライブを再現することになる。
そして、あの日のウンギュの衣装を着たヒウォンが、
ステージに現れる。
その途端、ウンギュは何かを思い出したのか、
様子がおかしくなり始める。




そして、ヒウォンが歌いだした途端、
狂ったように暴れだす。

そして、あの日のように、
ウンギュの代わりのヒウォンは、途中でステージを降りる。
そして、ジョンウォンに告げる。
「愛してしまって、ごめん」と。
ジョンウォンも答える。
「これからは、愛さないようにしよう」と。

ウンギュは暴れて手がつけられない状態に。
苦しむウンギュを見て、
メンバーも、ウンギュの姉らも、
「もうやめよう」
という気持ちになる。
しかしジョンウォンは、首を横に振る。
最後まで貫くつもりだ。








あの日のように、ジョンウォンの横をすり抜け、
会場を出て行こうとするヒウォン。
その途端、ウンギュが泣き叫び始めた。
「ウンギュが行っちゃう!遠くへ行っちゃうよ!
何で、二人を離すの!」

そして興奮したウンギュは、あの時の気持ちを思い出す。
「俺が、どれほど辛かったかわかるか!」
自分の辛かった気持ちを、
爆発させたかのように吐露し始めるウンギュ。
そして、閉ざしていた自分を解放し始める。


「ウンギュ、戻ってきたのね.....」

二人はしっかりと抱き合う。

「戻ってきてくれて、ありがとう。ウンギュ」
「掴まえてくれて、ありがとう。ジョンウォン」

二人は、ようやく以前の二人のように戻った。





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