ダンサーの純情  Innocent Steps
 原題:ダンサーの純情 댄서의 순정(デンソエ スンジョン) <2005>

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ダンサーの純情

中国の延吉(ヨンギル)を出発して、韓国の仁川(インチョン)へ向かうフェ リーの中。降りしきる雪で滲んで見える仁川港が見え始めると、チャン・チェリン(ムン・グニョン)は胸のトキメキがますます恐れに変わっていく。

大人っぽ く化粧をし、精一杯おしゃれをしてみたけど、ぎこちないだけだ。チェリンは船が港に着けば、「朝鮮自治州ダンス選手権大会」でずっと優勝してきた姉のチェ ンミンに成りきらなければならない。

一時、最高の選手として嘱望されたナ・ヨンセ(パク・コニョン)。ヨンセにとってパートナーは格別な意味を持つ。2年間あきらめていた夢をまた探すという ことと、初恋の人セヨン(イ・ジョンヒ)を忘れるという決心。もしかしたら今回の新パートナーと3か月後の選手権大会で再起できるかも知れないという希 望。

しかし、姉の身代わりに来たことがバレ、チェリンの入国に大金を使ったヨンセの先輩マ・サンドゥ(パク・ウォンサン)は、チェリンを酒場に売り飛ばす。

200万ウォン(約20万円)の月給 と踊りを教えてくれるという条件に希望を抱くチェリン。ヨンセと過ごした数日間の暖かい思い出と、レッスン室から見た美しいドレスとシューズを思い出しな がらら耐え抜こうと決心する。しかし、現実はあまりにも惨い。

明るいチェリンの声が耳元をぐるぐる回るヨンセ。世間知らずで純真なだけのチェリン。絶対口 出しないと心 に決めていたが、放っておくことができず彼女を迎えに行く。

【予告編】

監督 パク・ヨンフ ン <2002>純 愛中毒、<2005>ダンサーの純情

出演

ムン・グニョ ン(文根英)

<2002>永遠の片想い、<2003>箪笥、<2004>マイ・ リトル・ ブライド、<2005>ダンサーの純情
<2006>愛なんていらない

パク・コニョ ン

<2004>DMZ、 非武装地帯、<2005>ダンサーの純情、<2006>ダメ男の愛し方、(生、ナル先生)
<2006>ガチデン 堤防伝説

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【レビュー&ネタバレ】
2005 年4月韓国公開、2006年4月に日本公開された「ダンサーの純情」でございます。
mocaはこの映画、韓国映画を観始めたばかりの頃に観たのよね。
まだ10本も韓国映画を観ていなかった頃だわ。
だから、すごく新鮮で・・・この映画も韓国映画にハマるきっかけになった映画よ。
泣きどころはないけれど、胸がキューンとなるわ。
最後の蛍のシーンでは、ホロリと泣かされたわ。
ダンサーの役だったから、とにかくダンスシーンばかりでイヤになりそうになるけれど、
韓流の王道とも言える純愛映画。
韓国映画の匂いが全面から感じられてとても好きだわ。

ムン・グニョンがあんなセクシーなドレスを着て踊るのも、
ちょっと背伸びしすぎな感じがしたけれど、ダンスシーンも見事だったわ。
延吉とは、北朝鮮との国境付近の町で、吉林省の延辺朝鮮族自治州の州都よ。
人口の約半数が朝鮮族で、街中の看板なども漢字とハングルが併記されているそうよ。
だから、チェリンも朝鮮語が話せるのよ。(訛ってるけど)


この映画のために、毎日10時間、半年間ダンスの練習をし、方言の勉強をし、
3ヶ月間中国語の勉強をしたそうだけど、そういや受験生じゃ?
よくそんな時間 があったなと思ったら・・・推薦入学で入ったのね。
いわゆる推薦入学ではなく、「特定の分野で優れた資質・才能があり、自らを推薦できる」という
特別推薦 だったようよ。
日本の広末涼子のような騒動に発展したみたい・・・・

チェリンの純情さ、懸命さ・・・そして、少しずつ育っていくお互いへの愛。
その過程がとってもステキな映画よ。
ちょっとどこか物足りないない気がするのは否めないけど・・・・
ヨンセがチェリンの足 を労わってあげたり、
床に足跡を描いてあげたり・・・
そんなシーンに心が温かくなるわ。
チェリンも、ヨンセが本当は優しい人だって感じていくのよね。
それで、傷ついているヨンセのために、
セヨンと踊っていた高度な技を自分にも教えて欲しいと頼んだり
二人の純愛が優しい気持ちにさせてくれるわよ。
けど、ヒョンスと踊るチェリンがまるで裏切り者みたいなので、
ヨンセのために我慢して踊っていることを、ヨンセが知るシーンも感動的に盛り込んで欲しかっ たわ。

さて、結末までネタバレするわ よー



ヨンセ(パク・コニョン)はかつて韓国のトップダンサーだったが、
大会前に、ライバルのヒョンス(ユン・チャン)に、パートナーのセヨンを奪わ れ
脚にもケガを負われ、失意の毎日を送っていた。
ある日、マ・サンドゥが「もう一度やり直してみないか」とヨンセのところに やってきた
中国から新しいパートナーとしてダンスチャンピオンのチャン・チェミンを呼び寄せ、
中国から移民させることはできないので ヨンセと偽装結婚の形をとる、と。
だが、偽装結婚の手続きまでした相手は実はチェミンの妹で、
ダンス経験のないチェリン(ムン・グニョン)だった。
姉のチェミンは婚約者に反 対されて来られず、
サンドゥから受け取ったお金のために、チェリンが身代わりでやってきたのだ。
家族のために必死にヨンセに自分をパートナーにしてくれる ようせがむチェリン。
そんなチェリンのひたむきさに負け、ヨンセはチェリンにダンスを教えることにする。
しかし、姉の身代わりだということがサンドゥにバレ、
怒ったサンドゥはチェリンをいかがわしい酒場に売り飛ばしてしまう。

チェリンと過ごした数日間が頭から離れないヨンセは、
思わずチェリンを迎えに行ってしまう。チェリンとヨンセの厳しいレッスンが始まる。
ある日、感情がちっとも感じられない!とヨンセに怒鳴られるチェリン。
相手を信じ られなければ体を預けられない、愛がなければ信じられない、
踊っている間だけでも俺を愛せ、俺もお前を愛するから・・・。
その日から少しずつ自然に踊れる ようになる。
そして、二人の心にも愛が芽生え始める。
二人の結婚を偽装と疑う捜査官をも信じさせてしまうほどに・・・・

そして、2人が大会の申込みに行くと、チェリンの名前は既に登録されていた。
チェリンのパートナーはヒョンス だ。
サンドゥがチェリンを中国から呼び寄せたのは、実はヨンスを復帰さ せるためではな く、
ヒョンスにお金で頼まれ、ヨンスにチェリンを育てさせる為だったのだ。
ヨンセは2度も黙っていられないと、怒りを爆発させ、
チェリンもヨンセ以外の人 とは踊らないと言い張るが、相手はダンス協会会 長の息子ヒョンス。
偽装結婚をバラす、チェリンを中国に送り返す、と脅され上、
ヨンセはまたもや脚に大ケガを負わされてしまう。
一方チェリンも、踊らなけ ればヨンセを痛い目に遭わせると脅されて・・・・

苦しみを堪え、ヒョンスと練習を始めるチェリン。
でも、愛のない相手と踊る ことができない。
ヨンスのために頑張って踊ろうと、
「아저씨(アジョッシ:おじさん)と一緒に踊ってる気持ちで踊るわ」と、
セヨンに電話するチェリン。
「最初は아저씨の顔ばかり浮かんで上手く踊れなかったけど、
別の人と踊っていても、おじさんと踊った 時のリズムを感じて踊れるようになった。
大 会を見に来て欲しい」と、チェリンはセヨンに伝える。
そして大会当日。チェリンを陰から見守るヨンス。
チェリンとヒョンスは大会で優勝。
一緒にイギリスに行こうというとヒョンスと言い出すが、「もう踊らない」と断るチェリン。

大会が終わり、
ヨンセとチェリンは 定期的なインタービューを受けるために、 再会する。
それぞれ別の部屋で、互いへの想いを審査官に伝えるヨンセとチェリン。
二人の結婚はもはや、偽装ではなくなっていた。

中国に帰る決心をしたチェリン は、ヨンセの家の近くまで行き、最後に遠くから彼を眺める。
ヨンセに別れも告げず去ろうとするが、
その時、チェリンがサナギの時から育てていたホタルがヨ ンセの部 屋から飛んでくる。
ヨンセの家を訪ね、「ホタルを育ててくれてありがとう」と伝える。
「どうして迎えに来てくれなかったの?」と尋ね るチェリンに、
「ホタルは運命の人が来るまでじっとそこで待ち続けるものだから」と答える。
それは以前チェリンがヨンセに教えた言葉だった。
「私はあなたともう一 度踊りたい」
チェリンはヨンセに心からの言葉を伝える。
ケガした足を引きずりながら、以前のように2人はダンスを始める。
END



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