寵愛 La Belle |
原題:美人 미인(ミイン) <2000> |
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監督 | ヨ・ギュンドン(呂均東) | <1994>セサン・パクロ 外の世界へ、<1995>マン?、<1997>殺
す話、<2000>私のコンピューター、 <2000>寵 愛、<2003>もし、あなたなら~六つの視線~(大陸横 断)、<2006>絹の靴、 <2008>1724 妓房狼藉事件 |
出演 |
オ・ジホ |
<1998>
KKA(か)、<2000>寵愛、<2001>アイラブ
ユー、 |
イ・ジヒョン |
<2000>寵
愛、<2001>7人の夜明け、 <2002>ひ
とまず走れ!、<;2002>ボス上陸作戦、 |
【レビュー&ネタバレ】 |
これはスゴい。 一般の映画ではないところがスゴい。 一般の映画で、こんなAV並みのことをしちゃう韓国映画界がスゴい。 LIESも、この<寵愛>も、ほとんどAV並み。 <LIES>は、とても観ていられないけれど、 この作品は、美しい。 やっていることはAV並みなんだけれど、中身は文学的なのよね。 韓国では、女性の圧倒的支持を得たというけれど、 それもわかる気がするわ。 愛する男がいるのに、ナンジの部屋で暮らし濃厚なSEXを交わし、 しかし、愛する男に呼ばれれば、 ナンジに何も言わずにそそくさと出て行ってしまう。 何の約束もない関係。 なのに、つかず、離れず・・・ 体を求め合うことでしか、成り立たない関係。 気ままな女に苛立ちを感じながらも、 その体を愛さずにはいられず、 体で愛し合えば、そのわだかまりも消えてしまう・・・ しかし、女を自分のものにしたい。 他の男には触れさせたくない。 そんな人間の本能を、あるがままに描いているわ。 一方、殴られて、冷たくされて・・・ それでも、男に呼ばれれば喜んで会いに行く女。 プライドも全てかなぐり捨て、 ひたすら愛する男だけ。 しかし、愛する男と会った後、きままにナンジの部屋に戻り、 濃厚なSEXを交わす。 自由奔放で、かといえば、愛する男しか見えない女。 とにかく、イ・ジヒョンの体が美しいの。 篠山紀信から、写真集のオファーがあったというのも頷けるわ。 イ・ジヒョンの体あってこそ、 この映画は<芸術>になったのかもしれないわ。 本当に、観ているだけで溜息の出る映画。 そして、男の<白い部屋>も、スタイリッシュで無機質で美しいの。 男を演じる、オ・ジホの体も見事だけれど。 オ・ジホも下積みが長いわね。 こんなに端正な顔立ちなのに、どうして売れなかったのかしら? こういう人を、<ついてない>というのかしら。 それとも・・・他人には見えない理由でも? ストーリーというほどのストーリーはない映画。 なので、語るほどのストーリーもないし、 ネタバレしちゃっても、それほどつまらなくもない映画。 ですが、結末まで書いちゃいますので 念のため、ご注意を。 簡単に言えば、ただひたすらSEXするだけの関係のナンジと女。 しかし、いつしかナンジは女に執着していく。 女がケーキ屋の男の指からクリームを舐めれば嫉妬し、 女が体にペインティングして帰ってくれれば、 「他の男に触れさせたくない」と、激しく嫉妬する。 女は、自由きままに去って行っては、 また戻ってくる。 しかし、ある日・・・・・ 女はあざだらけの体で戻ってきた。 激しい憎悪が沸き立つナンジ。 ナンジは、女の愛する男を路上で刺殺する。 ナンジは女を連れ、海に行く。 海ではしゃぐ女。 しかし、女の携帯に男が死んだと知らせが入り、 女は狂ったように海の中に入って行く。 逢いたかった・・・ 君はいつも去ってしまうから・・・・ 「もう、この辺で終りにしましょう・・・・」 女は男に告げる。 ナンジは、女の首を締める。 ぐったりした女の体を抱きしめ、泣き続けるナンジ。 ナンジは、女の体を海辺に横たえ、 女の体に重なる。 |
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