最強☆彼女  My Mighty Princess 
 原題:武林女子大生 무림여대생(ムリンヨデセン) <2008>

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4 次元、4(思)春期、トラブルメーカー、武功の武林女子大生、
武術より愛がいい

伝説の達人たちが、武林に存在する2008年ソウル。武林の4大長老の一人パンタン剛気の達人カプサンの一人娘ソフィ(シン・ミナ)は、車に当たろうが、 カナヅチが頭上に落ちようが、焼酎をどんぶりで飲もうが、別段異常無し!

武林最高の期待の星としてすくすく育ち、美しい女子大生になったその年…武術の練磨が人生最高の楽しみだと思っていた彼女に、春風に乗って愛が訪れた。颯 爽とバイクで風を切り、アイスホッケーに打ち込むなど、絶対的なカリスマを見せるジュンモに一目ぼれしたソフィは、控えめな女子大生になることを決意。こ れ以上武術を習わないと、青天の霹靂のような宣言をする。

武林最大の危機と 明らかになる秘密、武林の危機が彼女を呼ぶ!

門徒たちの心配をよそに、ピンク色の片想いにうっとり浸っている彼女を訪れた別の試練!幼なじみで武術同期イリョン(オン・ジュワン)が、昼夜問わず付き まとい、武術をまた始めるよう迫る。しかしステキな彼を目の前にして、ソフィに武術など遠い月の国の話。

そんなある日…武林最高の敵、黒虎が現れ、ソフィの父カプサンを倒し、武林最大の危機を迎える…

[制作年] 2006年
日本公式サイト:http://www.cinemart.co.jp/saikyo/

【予告編】

監督 クァク・ジェヨン(郭在容) <1990>雨降る日の水彩画、<1991>秋の旅、<1993>雨降る日の水 彩画2、
<2001>猟奇的な彼女、 <2002>純愛中毒(脚本)、<2002>ピアノを弾く大統領(脚本)、
<2003>ラ ブストーリー、<2004>僕の彼女を紹介します、 <2006>デイジー(脚本)、
<2008>僕の彼女はサイボーグ(日本映 画)、<2008>最 強☆彼女(制作: 2006年)

出演

シン・ミナ

<2001>火 山高、<2002>マ ドレーヌ、<2005>甘い人生、 <2005>野獣と美女
<2005>サッド・ムービー、<2008>最強☆彼女(制作2006年)、<2008>GO GO 70s
<2009>キッチン~3人のレシピ~、<2009> 今、このままがいいです、<2009>10億、
<2010>敵と共に寝る
オン・ジュワン <2004>僕 らのバレエ教室、 <2005>台風太陽、<2005>ピーターパンの公式、<2005>五つの視線、
<2006>死 生決断、<2006>シティ・オブ・バイオレンス -相棒-、 <2007>解剖学教室、
<2008>最強☆彼女(制作 2006年)
ユゴン <2006>多 細胞少女、 <2007>お姉さんが行く、 <2007>大誘拐 クォン・ブ ンスン女史拉致事件
<2008>最強☆彼女(制作: 2006年)

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【レビュー&ネタバレ】
2008年6月26日韓国公開。観客動員数は、なんと!2万6千人!!
少なくとも、もう1桁でしょう?
もう2桁でも、ようやくヒットと言われる数字。
やはり、2年半もの間お蔵入りされていただ けのことはある...................
上演館約300で、動員数約3万人とすれば.... 1館当たり100人...............................
これは、まさに公開してはいけなかった作品。
韓国での評価も散々たるもの。
日本でも、11月29日公開ですが.... 大丈夫か?
ちなみに、最強☆彼女は、’彼女 シリーズ’ではありません。
僕の彼女はサイボーグが、彼女シ リーズの第3弾です。

クァク・ジェヨンは終わったか?

2008年に公開された僕の彼女はサイボーグと、最 強☆彼女
どちらも、作品としての完成度は非 常に低い。
観終わった後の充実感が全くない。
見応えのある作品が多かったクァク・ジェヨン監督だけに残念。
今後に期待できるのか不安がよぎる。

クァク・ジェヨンは健在。

なんともいえないせつない余韻が残る美しい世界。
泣けるほどではないが、せつない。
愛するソフィを救うために躊躇せず深い海へと飛び込んでいくイリョンの姿。
イリョンの愛を知る回想シーンは美しくせつない。
そんなクァク監督の持ち味は健在。
映画は盛り上がりませんが、クァク・ジェヨンの世界は堪能できます。

この映画の失敗は、欲張りすぎであり、散漫になってしまったところであろう。
現代劇なのに、武侠モノ。
武侠モノなのに、ラブストーリー。
武侠アクションを求める人にとって中途半端であり、
ラブストーリーを求める人にとっても、中途半端である。
エンターテイメントとしては、そこそこ楽しめるんですけどね、
どこをとっても中途半端。
とにかく、いらないモノだらけ。
’怪力やめます!恋したものですから...’という怪力に悩む女の子のテーマか、
’武侠モノに絡めた、せつない初恋’というテーマかの、どちらかに絞るべきでしたね。
その上、ソフィが想いを寄せるジンモの、婦警ヘインへの片想いまで描かれて、
内容の薄さは、オムニバス映画並み。

そして、主演陣のグレードの低さ。
シン・ミナとしては、何かにつけチョン・ジヒョンと比較されることは避けられず、
やっぱりジヒョンちゃんに比べると、格が落ちちゃうわけであります。
シン・ミナちゃんも可愛いし、この役は彼女のハマリ役でもあり、見事に演じているのですけれど、
どうも、存在感が薄く感じられてしまいます。

そして、対するオン・ジュワン。
ピ(Rain)のなりそこないのような微妙な感じになってしまったオン・ジュワン。
イケてる時はめちゃめちゃカッコイー!のですが......
とにかく、シン・ミナ&オン・ジュワンでは、映画のグレードが下がったと感じてしまいます。

そしてもう1人のユゴンも。
第二のウォンビンと言われるほどの美形であり、演技力も認められております。
ですが、美形であれば売れる!ってわけではないことを、彼が証明しているような気がします。
いくら美形でも、少しも惹かれるものがない.......

10代の少女ならトキメクかもしれませんが、大人には’子供の恋愛’程度にしか見えません。

とにかく、いろんな意味でグレードの低い映画。


怪力やめます!
恋したものですから.........

そんなコピーに惑わされると、観終わった後に相当なズレを感じるでしょう。
怪力な女の子が恋したために思い悩むラブコメ。
mocaはそう思っておりました。
まったく違いますー
前半はそうですが、後半は全く逆方向へと向っていきます。
そこには、せつなく、深い愛が待っているのです。
この切り替えに失敗したから、この映画は盛り上がらなかったのでしょう。
怪力やめます!恋したものですから.... に比重を置きすぎ、
メインであるべきせつない愛がうすーっぺらく描かれてしまったので、
感動がなくなってしまったのでしょう。
非常に残念。
イリョンとの愛に比重を置いてくれたら、もっと物悲しくせつないよい映画になったでしょうに。


クァク監督ファンには嬉しいサプライズ。セ ルフ・パロディーのオンパレード(?)

クァク監督作品といえば、自身の作品のパロディがこっそり盛り込まれておりますが、
今回もいくつかありますよ。
これがいいか悪いかは人それぞれ。
mocaは逆にひきました。
映画が盛り上がらないのに、遊び心だけ満載でもねぇ........

[ ラブストーリーのジャケット相合傘 ]



[ 猟奇的な彼女の五つ子ならぬ、運 転手五兄弟 ]

但し、3人しかみつからず。
韓国のニュースで’一人三役’とあったので、出演は五兄弟のうちの三人だけ?
演じるのは... <ファンタスティック・カップル>のコン室長!キム・グァンギュ!(喜)








【登場人物】

【カン・ソ フィ】
大学生
シン・ミナ
【チョン・イ リョン】
ソフィの幼馴染
オン・ジュワン
【チョン・ジュ ンモ】
大学生
ユゴン
【ヘイン】
警察官
イム・イェジン
【カプソン】
ソフィの父/四大長老
チェ・ジェソン
【チョンプン】
イリョンの父 /四大長老
イ・デグン
【コル王】
四大長老
ディオン・ラム
【チャンハク】
四大長老
キム・ヒョンイル
【フクボム(黒 虎)】
武林最大の敵
チョン・ホビン

ジュンモが片想いするヘインには、猟奇的な彼女で も警察官だったイム・イェジン。

イリョンの父は、<彼女は最高>のカン・ソンヨン아빠!ガマガエル!
なかなかお目にかかれないので嬉しいー

ディオン・ラムとは、<マトリックス>シリーズのパート2と3、
<スパイダーマン2>のアクション指導をしたスゴイ人。

キム・ヒョンイルは、ピアノを弾く大統領の警護室長。

チョン・ホビンは悪役多し。
僕の彼女を紹介しますの脱獄犯。ふざけるな!の敵役、ヤス。
マイ・ブラザーのイ・ボヨン兄。
ドラマでは、<復活>のイ・テジュン議員の補佐官。<オールイン>のファルコーネの部下。



何の脈略もない意味不明の登場。特別出演チャ・テヒョン。
’鳩男’とは何ぞや?と思ったら、単に鳩にエサをやっているだけ。
あまりにも無意味すぎて、喜び半減。



大学教授には、特別出演チェ・ヨンミン。


【ストーリー】

・前半は、’怪力やめます!恋したものです から....’編


借力部に所属する大学生ソフィ。
武林の名門の後継者だけあって、借力の威力もハンパではない。
車に衝突しても、カナヅチが頭上に落下しても無傷。
しかし借力部の公演で、ソフィの力を見た観客たちの’恐ろしい’、’気持ち悪い’といった声を聞いたソフィは、
ショックを受ける。
しかも、同じ大学の先輩ジンモに恋してしまったソフィは、怪力を隠し、普通の女の子になることを心に誓う。
まずはジンモの所属するアイスホッケー部に入部するソフィ。
しかし、なかなかジンモは心を許そうとしない。
ジンモには、想いを寄せる年上の女性ヘインがいたのだ。
それでもくじけないソフィ。
そんなある日、ソフィの元へ、幼馴染であり、武術同期のイリョンがやってくる。
武術を辞めてしまったソフィを懸念し、
再び武術を始めるよう説得させるため、ソフィの父がイリョンを呼び寄せたのだ。
しかし、イリョンの説得なんて聞く耳も持たない。
ソフィはイリョンそっちのけで、ジンモを夢中で追いかける。
ひたむきなソフィの想いがジンモにも通じ、少しずつ二人の距離は近づく。
そんな様子を、イリョンは寂しげにみつめていた。


・後半は、’武林の一門の後継者となり闘う ’武侠編

キ ケンなネタバレ含みます。未見の方はご遠慮ください。


そんな時、武林四大長老の長であるコル王が黒虎に倒された。
黒虎は月光真剣を身につけたという。
月光真剣に対抗できるのは、武勇美剣ただ1つ。
ソフィの父カプソンは、武林を救い命を落としたソフィの母ソ・オクスンが残した秘伝書に習って
ソフィの母しか使うことのできなかった武勇美剣を身につけ黒虎に戦いを挑む。
しかし、現れたのは黒虎ではなく、何と、イリョンだった。
「イリョン!」
カプソンは親しげに近寄るが、イリョンはカプソンに武術を使い倒してしまう。
血まみれのカプソンを見たイリョンは血相を変えて病院へ運びこむ。
イリョンは、数年前.... 黒虎に斬られたソフィの命を救うため、黒虎に魂を売ったのだった。
黒虎の剣に塗られていた毒の解毒薬を持つのは、黒虎ただ一人だったからだ。
黒虎は解毒薬と引き換えに、自分の後継者になることを要求した。
ソフィを救うにはそれしかなかった。
そして黒虎は、イリョンに催眠術をかけ、そのまま死んでしまった。
遺されたイリョンが、黒虎そのものとなったのだ。

父が重傷だと知ったソフィは、黒虎を倒すことを決意する。
母の残した秘伝書に習い、武勇美剣を習得したソフィは黒虎に挑む。
しかし黒虎がイリョンだと知り、ソフィはうろたえる。
「ソフィなら、俺を斬ることができるだろう....」
イリョンのたった一つの願いは、愛するソフィの手で斬られることだった.....
それが唯一、黒虎から解放される方法だったからだ。
しかし、ソフィにイリョンが斬れるわけがない。
ソフィは必死にイリョンに語りかける。
「精神を統一して」と。
イリョンなら、呪縛から逃れることができると。
しかしイリョンにはどうすることもできない。
ソフィの首を絞めたその時、イリョンの涙が、清名剣へ零れ落ちる。
ようやく呪縛から解き放たれるイリョン。
泣き崩れるイリョンを抱きしめながらソフィは語る。
失っていた記憶が蘇ったと。
イリョンが自分を守るために、絶壁から飛び降りたことを思い出したのだと。
イリョンの自分への深い愛に気づくソフィ。
そして、父カプソンも意識を取り戻す。
ソフィとイリョン、これから始まる愛.....

END

ラストの制服姿のシン・ミナ可愛いわー






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