ビースティ・ボーイズ  The Moonlight of Seoul 
 原題: ビースティ・ボーイズ 비스티 보이즈(ビスティ ボイジュ) <2008>

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大 韓民国最高のラグジュアリー新空間清潭洞(チョンダムドン)を牛耳るホスト。彼らは華やかな清潭洞の店で女性客を接待しながら、自分たちのスタイリッシュ な人生を維持す る。女性客から指名されるために体力管理はもちろん、容貌とスタイルに磨きをかけ自分自身に投資を惜しまず、BMWに乗って清潭通りを疾走する彼らの夜 は、昼間より躍動的だ。

華やかな夜の世界に身を置きながら、裕福だった過去を大事に胸にしまったまま生きていく、清潭洞No.1のホスト、スンウ(ユン・ゲサン)と、愛も夢も未 来も先送りにしたまま、今この瞬間だけを楽しむホストバーのリーダージェヒョン(ハ・ジョンウ)。彼らは今日もクールで、格好よく、華やかなライフスタイ ルを維持しながら、ラグジュアリーの代名詞清潭洞を徘徊する。

そうした毎日の中でスンウは、純粋であるがゆえに、自分とは異なる面を持ったジウォン(ユン・ジンソ)に惹かれ、スンウの姉ハンビョル(イ・スンミン)と 同棲しているジェヒョンは、新しい公私の相手に出会い、毎日を反復していた彼らの人生は、少しずつ変化していく…

公式サイト:http://www.beastieboys.co.kr/

【予告編】

監督 パク・ヒョンジン <2005>許されざる者、<2008>ビースティ・ボーイズ

出演

ユン・ゲサン

<2004>僕 らのバレエ教室、<2007>6年目の恋愛中、 <2008>ビースティ・ボーイズ
<2009>執行者、<2010>もう少しだけ近くに、<2011>豊山犬(プンサンゲ)

ハ・ジョンウ

出演作品一覧
ユン・ジンソ <2003>オー ルド・ボーイ、 <2004>スーパースター☆カム・サヨン、<2004>20 のアイデンティティ
<2005>親切なクムジャさん、<2005>私の生涯で最も美しい一週間
<2005>愛してる、マルスンさん、<2005>泣いてもいいですか?(公開未定)、
<2007>浮気するのにい い 日、<2007>二人だ、 <2008>ビースティ・ボーイズ、 <2008>裡里(イリ)、
<2010>秘密愛
イ・スンミン <2000>リ メンバー・ミー、<2000>ラ ブストーリー ミス・ヒップホップ&ミスター・ロック
<2000>少女漫画のように、 <2008>ビースティ・ボーイズ

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【レビュー&ネタバレ】
観客動員数は約73万人。
期待に期待し、待ちに待っていた映画。
韓国ホスト界を華麗に、そして、徹底的に描いた、スキャンダラスなトレンディードラマ。
そう思い込んでおりました。
開けてビックリ玉手箱。(死語)
ここまで予想を裏切った映画は滅多にありません。
暗く閉塞的で、華やかさのカケラもない。
華やかさや煌びやかさとは対極にある映画。
ホストの世界なんて、おまけ程度。
ホストを職業にしている二人の男の、愛と駆け引き、騙し合い、そして、愛憎を描いた映画。
ドラマティックさ....など、まったくありません。
エンターテインメントではありません。
ドラマというよりも、ドキュメンタリーを見ている気分。
文学的作品ですね、どちらかといえば。
八月のクリスマスのホ・ジノ監督や
女は男の未来だのホン・サンス監督の 作品だと言われれば納得してしまうような映画です。
ゆっくりと、淡々と描かれる人間模様、
そして、暗く、じっとりとした映像。
インディーズ映画のような、ボヤけて、ザラついた安っぽい映像。
好きな人にとってはたまらない映画。
mocaのように大衆映画大好き!な人にとっては、苦痛でしかありません。
ほんとに、久々に退屈で退屈で、寝てしまいそうになりました。
期待を大きく裏切られ、後悔以外の言葉がありません。
ユン・ゲサンやハ・ジョンウが見たいという方は別ですが、
映画そのものを楽しみにしている方は、慎重にどうぞ。

監督が実際にホストと寝泊りして聞いた実話を交え、
あたかも、ホストの世界を垣間見れるような発言をしておりましたが、
ホストだから珍しいだけで、ヤクザでもよかったじゃん、という内容。
ホストについて掘り下げているわけでもなし、
ヤクザの話だったら、ごろごろ転がっていそうです。
単に、ろくでなし男二人の物語。

この映画が、いったい何を描きたかったのか全く理解できません。
ホストといえば華やかで煌びやかな憧れを抱きがちだが、
その中身は実はヤクザ同等のロクデナシと言いたかったんでしょうかね。
この映画からは、その程度しか伝わりません。
まぁ、若者のもがき、葛藤を描いているといえば、いえるかもですが。

なにゆえ73万人も動員できたのか?
インディーズレベルの映画ですわよ。
話題作りには最適なんですかね?
ホストなんて新鮮なネタであれば。

期待させるような前宣伝ばかりで、ほんと腹の立つ。
ユン・ジンソも、大嘘つきですね。
「上半身の露出演技がありましたが、自然な流れだったので負担ではなく、さらりと脱げました」
的な発言をしておりましたが、
最高の露出は↓程度です。



脱いでねーじゃん。
誤解されませんように。
ヌードが見たいわけではありません。
こんな嘘をついてまで客を呼びたいか!と腹が立つのです。
幸福のイム・スジョンの発言。
「高い露出なので」とかなんとか、開けてみれば太ももチラリだけ。
ソン・イェジンも、しょっちゅう露出度の発言をしています。
今、愛する人と暮らしていますか?の ハン・チェヨンも、
あれだけ本編では見えると豪語していたのにまったく見えず。
なんて業界の奴らは嘘つきぞろいなんだぁ?
こういう姿勢が腹が立つんです。
脱ぐ脱がないは、不自然じゃなければいいじゃない?
もうちょっと脱いでも... という映画も多々ありましたが、
不自然じゃない映画の方が多いでしょう?
とにかく、露出を期待させて裏切る嘘つき発言がムカつくんだよ。
なぜ平然と嘘がつけるんだ?

今回頑張ったのはユン・ジンソじゃなく、ユン・ゲサンです。
尻丸出しで暴れております。
代役ではなく、本人でしょう?
今回、アイドル俳優からの脱皮を図ったのでしょうか。
わりと汚れ役。



ラストシーンが日本のホスト街、歌舞伎町が映し出されるのにはビックリ。
あの有名なホストクラブ、新宿の「愛」が出てきます。



ハ・ジョンウとチョン・ギョンホ、日本に来たんですか?
遠めでわからないけれど、チョン・ギョンホよね?
友情出演なのに、これだけのために日本に???

とにかくこの映画、暗くて、遠めで、画質が悪い。
なので、顔のアップなどほぼなし。
ゆえに、キャスト表はありません。

ハ・ジョンウの同棲相手ハンビョルは、ラストダンスは私と一緒にのジャンミです。
映画でいえば、リメンバー・ミーのキム・ハヌル の親友であり、恋人を奪ってしまうソンミ。

+ + + + + + + + + +

あらすじからは、まったく内容が掴めませんね。
だからこそ、まったくベクトルの違う期待を抱いて観てしまう方も多いことでしょう。

映画は、ホストを職業にする二人の男、スンウとジェヒョンを描きます。
ジェヒョンはスンウの姉ハンビョルと同棲しており、スンウをホストの世界に引き込んだ張本人。
スンウは三ヶ月目ながらNo.1に君臨するエース。
ある日客としてやってきたホステスのジウォンに惹かれるスンウ。
二人はすぐにベッドインするが、スンウはジウォンの洗面台に歯ブラシが多すぎることが気になった。
そして気になるのは、ジウォンが金をせがんできたこと。
しかし自分なんかより金持ちは腐るほどいるし、最初は自分から金をやると言ったのだ。
ジェヒョンは騙されていると忠告するが、
3千万ウォンを一括ではなく、毎月3百万ウォンずつとの提案に快く頷くジウォンに安心し、
スンウはジウォンと暮らし始める。

一方ジェヒョンはギャンブルで作った借金に追われる日々。
同棲相手のハンビョルの店の金にまで手を付ける有様。
その上、ミソンという女を騙し、ハンビョルと別れる本気だとたぶらかす。
ハンビョルに愛想をつかされ、ハンビョルの金を当てにできなくなったジェヒョンは
ミソンから金を都合してもらうよう約束する。
しかし、突然ミソンは金は出せないと言い出した。
そんなミソンをジェヒョンは、「お前みたいなブス相手にしてやったんだ!整形女!」と罵り殴りつける。

そんな頃、スンウはジウォンがた度々連絡不通になることに不安を感じていた。


と、こんな感じのドロドロのお話でございます。

さて、この先に待っているのは?

↓ 結末ネタバレしますわよ↓

もうネタバレだなんて、なんて中身の薄い映画でしょう。


スンウはジウォンの影に見え隠れする男を呼びつける。
男を殴って脅し、ジウォンをも殴りつけるスンウ。
ジウォンは逆上し、別れることを宣言。
こんなはした金であんたのものになったと思ったのか?
こんなはした金返すと。

スンウはある日、ジウォンの後をつける。
驚くことに、ジウォンはホステスなどではなく、風俗嬢だった。
ジウォンを指名し、客として待つスンウ。
やってきたジウォンはスンウが待っていたことに驚き出て行こうとするが、
力ずくでベッドに押し倒され強姦される。
抵抗することをやめたジウォンは、スンウのなすがままであることが許せなかった。
清純なフリをしていたジウォンは本性を表し、スンウの上にまたがり腰を振り始める。

一方ジェヒョンは、金の当てがなく困り果てていた。
ハンビョルの部屋へ居座るが、借金取りが押しかけてきてもハンビョルはそ知らぬ顔。
しかし、目の前でジェヒョンが借金取りに指を潰されるのを目の当たりにし、
自分の身を担保に金を集める。
しかしジェヒョンはそんなハンビョルの気持ちを踏みにじり、
その金で高飛びのための航空券と、ブランド物を買っていた。
それを知ったハンビョルはジェヒョンに殴りかかるが、
それでもジェヒョンはのらりくらりと嘘で言い逃れをしようとする。
しかしそれを見ていたスンウは怒り爆発、ジェヒョンに殴りかかる。
そんなスンウからも逃げ延び、ジェヒョンは逃走した。

華やかだった二人の人生のその後は?

スンウはジウォンの元へやってくる。
「お願いだから、もう二度と目の前に現れないで!」
と、スンウを罵るジウォン。
そんなジウォンに、スンウは用意していたナイフを腹に突き立てる。

一方ジェヒョンは、日本の有名ホストクラブで働いていた。


とまぁ、ホストの実態を描いたドキュメンタリーのような映画。
華やかな世界の裏側には、ドロドロとした欲望が渦巻いている。
ですが、スンウのエピソードはホストでなくとも描けるのでは?




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