四月の雪 April Snow |
原題:外出 외출(ウェチュル) <2005> |
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監督 |
ホ・ジノ(許秦豪) |
<1998>八
月のクリスマス、 <2001>春の日は過ぎゆく、
<2004>20のアイデンティティ、 |
出演 |
ペ・ヨンジュ ン(裵勇俊) |
<1995>別
れの6段階、<1995>海
風、<1995>初恋白書、
<2003>スキャンダル-朝鮮男女相悦之詞、 |
ソン・イェジ ン(孫藝珍) |
<2002>
醉画仙(チファソン)、<2002>永遠の片想い、
<2002>ラブストーリー、 <2003>君に捧げる初恋、 <2004>私の頭の中の消しゴム、 <2005>四月の雪、<2006>ナンパの定石、 <2008>ファム・ファタール 、<2008>妻が結婚した、 <2009>白 夜行-白い闇の中を歩く、 <2011>不気味な恋愛 |
【レビュー&ネタバレ】 |
この<四月の雪>が公開される直
前には、まるでお祭りのようだったわよね。 日本のTVでもメイキングを扱った特番まで放送されて。 特番を観ている時点で、きっとハマれないだろうなぁ・・・とは、感じてはいたわ。 mocaはホ・ジノ作品は苦手よ。 どこにでもあるような人間ドラマを、地味に、淡々と描く・・・ それ故に、心理描写はとてもリアルであるかもしれないけれど、 わざわざ覗いてみたいとは思わないの。 どこにでもありそうでありながら、あまり目を向けることのない視線・・・ ある意味とてもショッキングではあるわよね。 moca的には、豪華なミュージック・ビデオという感じでございました。 というわけで?予告編ではなく、ミュージック・ビデオをご覧いただけるようにしましたわ。 ペ・ヨンジュンの出演しているドラマはどれも面白いのだけれど、 どうも映画ではハズしている気がするわ。 彼のわざとらしい演技(特に笑うとこ)はすごく嫌いなの・・・ こういう淡々とした内容だと、それがすごく目立って気に障るのよね・・・ ただ、ペ・ヨンジュンの声は最高だと思うわ。 こういう映画の語りなんて・・・もう鳥肌モノだわよー 雪が降ってきた時の、ソン・イェジンのセリフもすごく美しかったけど。 この<四月の雪>のテーマは不倫。 儒教の国である韓国では、日本よりもずっと不倫はタブー視されているわ。 不倫における人間の心理・・・ 裏切られた悲しみ・・・ 裏切られたことを知りながら、裏切られたことを知っている周囲の視線の中で、 裏切った相手を介護する惨めさ、情けなさ、恥ずかしさ・・・ それでも、相手が意識を取り戻すことを願う自分・・・ またその一方、裏切った相手への憎しみを消すこともできない。 <復讐>という名の下に、不倫相手の伴侶との不倫が始まり・・・ しかし、それは復讐ではなく、本気となり・・・ 今度は裏切った罪の意識、後ろめたさ・・・をも、味わうことに・・・ ソン・イェジンの旦那さんは結局死んでしまい、 ペ・ヨンジュンの妻は意識を取り戻す、という・・・最悪の展開に・・・ ちなみに、ソン・イェジンの旦那さん役で<冬のソナタ>のヨングクが友情出演してるの。 冬ソナつながりでの友情出演かしら? 原題の<外出>というのは、家から出て行っても、また戻ってくるということよね。 mocaは完全版は観ていないけれど、劇場版は<四月の雪>で、完全版は<外出>だと思うわ。 「どこへ行くの?」 「どこへ行こうか」 奇跡のように降ってきた四月の雪・・・ その雪の中、車を走らせる二人・・・ 好きな季節について以前ソヨンは「私は春」、インスは「僕は冬」と語っており、 「春に雪が降ればいいのに」 「そんな奇跡なんてない」 と話していたことが、奇跡として起きる・・・ ソヨンの好きな春にインスの好きな冬の雪が降った・・・ この先二人に幸せが待っているかのような想像をさせるラストシーンで終わった劇場版。 けれど、完全版ではその先二人が迎える別れまで描いていると・・・ 結局は、外出したけれど、戻っていくという・・・現実的なラストで結ばれているのよね。 そっちの方がホ・ジノ監督らしいわね。他の作品と比べてみても。 |
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