アナーキスト  Anarchists  
 原題:アナーキスト 아나키스트(アナキストゥ) <2000>

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アナーキスト

1924年の上海大虐殺で家族を失ったサング少年(キム・イングォン)は、上海 公開処刑場で義烈団の 団員たちと出会い、共に生活するようになる。

常に洗練された端正な姿を維持し、事を起こす前には写真を撮り、その後にはワインとビールでパーティーをする 彼らの潔癖症に近い服装と素敵な容貌は、多くの女たちの欽慕の対象だった。

セルゲイ(チャン・ドンゴン)とサングは、ユン先生(チョン・ウォンジュン)の 命令で、ロシア人を暗殺し、独立資金を取り戻すためにモスクワへ向かう。セルゲイは、イ・グン(チョン・ジュノ)に、恋人かねこ(イェ・ジウォン)のこと を 頼み汽車に乗るが、イ・グンとかねこは、互いの魅力に引き摺られる。

セルゲイと サングは、首尾よく独立資金を取り戻すが、サングは金塊の半分だけを持って一人で帰ってくる。義烈団は、緊急にセルゲイを手配し、北京のアヘン洞窟でセル ゲイを見つけだす。

団員たちは、セルゲイを自ら処刑しろという団の指示を受ける。セルゲイは、毅然として死を受け入れるが、処刑直前にユン先生が、処刑の 代わりに日本総領事を単独で暗殺するという新しい任務をセルゲイに命じる。
【予告編】
監督 ユ・ヨンシク(柳永植) <2000>ア ナーキスト、 <2004>20のアンデンティティ

出演

チャン・ドン ゴン(張東健)

出演作品一覧

チョン・ジュ ノ(鄭俊浩)

出演作品一覧

キム・サン ジュン(金尚俊)

<2000>ア ナーキスト、<2001>マ イ・ボス マイ・ヒーロー、<2006>マ イ・ボス マイ・ヒーロー2
<2006>韓 半島、<2006>ウォンタクの天使、 <2008>父とマリと私、<2009>遺憾な都市

イ・ボムス (李凡秀)

出演作品一覧

キム・イン グォン

出演作品一覧

イェ・ジウォ ン

<2000>アナーキスト、<2002>気 まぐれな唇、<2002>2424(イサイサ)
<2006>オールド・ミス・ダイアリー劇場版、 <2007>ま ぶしい日に、<2007>死んでもハッピーエ ンド
<2008>あなたが寝ている間に

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【レビュー&ネタバレ】
抗日テロ活動の本山<義烈団>に 加担した
5人の朝鮮人無政府主義者(アナーキスト)を描いたノワール作品。
要するに、<反日映画>です。
なので、途中不愉快になったりもするものの、
やっぱり感情移入してしまって、せつなくて泣いたりします・・・
ただ、韓国でも人気がなかったのに、日本人にウケるのでしょうか?
脚本はJSAオールド・ボーイのパク・ チャヌク監督。
どうして自分で制作しなかったのでしょう?

とにかく・・・
今回はイ・ボムスがめちゃめちゃかっこよかったわー
いつも三枚目ばかりだけれど、
「イ・ボムスってかっこいいじゃない!」
と、惚れ惚れしちゃいましたわ。
キャラクターもそうだけれど、イ・ボムス自身ステキなの。
長めの髪を結んだりして、
そこからハラリと落ちる髪もSexyで。
かなりイ・ボムスを見直すわ。
ホント、何度でも見たいわ・・・このイ・ボムスは。

チョン・ジュノもこれまたかっこいい!
他の作品とは比べ物にならぬほど!!
ちょっとカリスマを感じるわよね。
役柄もピッタリだったわ。
チョン・ジュノはこういたクールで理知的な役が似合うのじゃ?

チャン・ドンゴンは、ビミョウ・・・・・・
彼だからこそのオーラがあって、セルゲイという役も光ったのだけれど、
いまいちキャラクターが掴みきれず。
彼にとっては意味ある出演だったのだろうけど、
ちょっと勿体ない。
それに、これはチャン・ドンゴンが主役じゃないでしょー!?
主役はチョン・ジュノじゃ?

そして、チョン・ジュノといえば、キム・サンジュン?
チョン・ジュノのマネージャーですね。
mocaは「マイ・ボス マイ・ヒーロー2」のボス役で、
キム・サンジュン大好きになっちゃったのだけれど、
この映画でも、理知的で育ちのよさそうなキャラクターを演じております。
シリアスも、コメディーも、どちらもイケるわよね。
俳優を諦めてマネージャーにならなくともよかったのに・・・
でも、チョン・ジュノのおかげで俳優として
再出発できたからよかったわよね。
チェゴ!チョン・ジュノ!

紅一点、「かねこ」役のイェ・ジウォン。「かねこ」って・・・(笑)
日本人なんだけどね。
チャン・ドンゴンの恋人で、チョン・ジュノに惹かれてしまう・・・・・・
水商売の女・・・・といえばいいのかしら?
高級クラブのNo.1みたいなもの。
イェ・ジウォンって、蓮っ葉な役とか、いろいろな役を演じてるけど、
どんな役でもハマるのよね。
この映画でも、気品がありながらも妖艶な香りを漂わせているわ。
ただ・・・moca好みじゃないんですけど・・

もう、映画ではおなじみの脇役キャラ、キム・イングォン。
ほんと、三枚目というか・・・お笑いキャラ。
でも、この映画では重要な役割を演じているわ。
初めてのメインキャラ(準主役ですが)なのに、妙な存在感。
けど・・・
最後には張り倒してやりたくなるわ。
彼に罪はないんだけど・・・



彼らの「故郷」に対する想いがせつないわ・・・
ラストでは、「反日」に不愉快になりつつも、
衝撃の結末に泣けてくるわ・・
あまりにも惨すぎて・・・



では、ストーリーを超コンパクトにまとめます。
じゃんじゃんネタバレしますので、ご注意を。
特に、未視聴のドンゴンファンの方。



処刑寸前のところを<義烈団>に助けられ、
仲間に加わったサング(キム・イングォン)
リーダー格のミョンゴン(キム・サンジュン)
冷静沈着なグン(チョン・ジュノ)
アヘン中毒でありながらも、
信頼厚いセルゲイ(チャン・ドンゴン)
ならず者のトルソク(イ・ボムス)

で、あらすじのまんまのストーリーが展開し・・・
チャン・ドンゴン!
そこで死ぬのかよ!!
という、驚きの展開を見せます。
いや、ホントに驚いた。
こんなに早く死んでいいものか・・・
主役じゃないの?
結局、セルゲイは<義烈団>に利用されただけ・・・
一人で日本領事館を襲撃させられ、
無事遂行し、戻ってきたところを<義烈団>の連中に射殺されるの。
なんて汚い。
死に方も、ショッキングなこと。
額を一発で打ち抜かれて終わり。
予想外のこともあって、かなりの衝撃でした。

結局、ミョンゴンたちは自力で
「故郷 韓国」に戻ることを決心し、
故郷の戻ることだけを目的に、テロ活動を始めるの。
彼らの「故郷を想う気持ちの深さ・・・」
これがせつないの・・・

最後の賭けとして・・
日本の要員たちが乗り込んだ船を襲う計画をするのだけれど、
待ち合わせの場所に現れたのは、
ミョンゴンとグンだけ。
トルソクは待ち合わせ場所に向かう途中で射殺。
これがまた・・・
胸がしめつけられたわ・・・
ミョンゴンとグンはその姿を車の中から目撃しつつ
どうすることもできず、
目的達成のために、涙を呑んでトルソクを見殺しにするの。
サングといえば?
上海で恋仲になった中国人リンリンの部屋に泊まったのだけれど、
サングを死なせたくない・・・行かせたくないリンリンが、
時計の針を狂わせて、サングを待ち合わせの時間に遅刻させたの・・
サングは「・・・・・・・・」という感じで、
約束を果たせなきゃ男が廃る!
くらいの勢いだったんだけれど・・・・
なんか、建前というか、かっこつけただけにしか見えないわ。
結局、全て自分のマヌケさ故じゃないの?
と、思えてしまうのよね。

で、ミョンゴンとグンは無事船に乗り込むのだけど・・・
ミョンゴンはもう、病で死の寸前。
血を吐きつつも、目的達成に命を賭けるのだけれど、
志半ばで、無念の死。
そして、残されたグンの手にすべては委ねられるのだけど・・・
結局、グンも目的を達成できぬまま、殺されてしまうの・・・
結局、一人生き残ってしまうサング。

そして・・・
トルソク、ミョンゴン、グンの遺体は
全裸で路上に晒されるの。
「売国奴」、と。
あれほど故郷を想い・・・
故郷に帰りたくて、帰りたくて・・・
何度も故郷に帰ることを夢見て・・・
それだけのために、ここまで戦って来たのに・・・
なのに、売国奴・・・
あまりにもせつなくて・・・居た堪れなくなったわ・・・

いい映画とはとても言えないけれど、
心に残る作品でした。





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