ビバ!ラブ  Viva! Love 
 原題:慶祝!私たちの愛 경축! 우리사랑 (キョンチュク! ウリサラン)<2008>

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カラオケ店と下宿屋をして家計をやりくりする「がむしゃら」お母さんポンスンさ ん(キム・ヘスク)。 彼女の分別がなプー太郎の娘ジョンユン(キム・ヘナ)、下宿生のグサン(キム・ヨンミン)と結婚すると宣言していたが、ある日、就職したという置き手紙一 枚だけを残したまま家出して しまう。

とんでもないジョンユンの家出でフィアンセをなくしたクサンは、日々酒を飲んで暮らすようになる。そんなグサンに憐憫でない愛情を感じたポンスンさん。思 わずグサンと一夜を送るようになる。

その日以来、21歳年下の男グサンに、これ見よがしに愛情攻勢を繰り広げるポンスンさんに、クサンもますます心を開くようになる。

ポンスンさんとグサンの愛情行為を知った夫(キ・ジュポン)は、娘を前面に押し出してポンスンさんの心を変えようと努めるが、50歳に訪れたポンスンさん の遅い恋は頑な だ。
【予告編】
監督 オ・ジョムギュン <2006>わたしと彼の秘め事、<2008>ビバ!ラブ

出演

キム・ヘスク(金海淑) 出演作品一覧




【ウ・ボンス ン】
下宿屋おばさん
キム・ヘスク
【ハ氏】
ポンスンの夫
キ・ジュボン
【グサン】
下宿生/平和洗濯主人
キム・ヨンミン
【ジョンユン】
ポンスンの娘
キム・ヘナ

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【レビュー&ネタバレ】
2008年4月公開。観客動員数は、たったの約1万3千人!!
しかし、日本でも2010年にシネマコリアの「真!韓国映画祭」で上映。
シネマコリアの上映作品は、低予算で良い作品が多いので、ちょっと期待。
予告編も面白い。

が、期待しすぎた作品はガッカリすることが多し。
監督のインタビューで、評価は「両極端でした。良いと言う人は8~9点、ダメという人は1点でした(笑)」
とあるように、賛否両論であることは萌香も感じました。
萌香は、「ダメ」の方でしたが(笑)
でも、好きな方には満足して頂けるぬくもりを感じる映画です。
商業映画よりも、穏やかな小作品が好きな方にはオススメです。

ジャンルはラブコメ。
ですが、ラブコメだと思ったら大間違い。
これは家族ドラマであり、ラブコメではありません。
驚くべし家族愛。
芸術作品と言ってもいいと思います。
と、思ったら....
大鐘賞映画祭/新人監督賞・シナリオ賞、釜山映画評論家協会賞/新人監督賞、釜日映画賞/新人監督賞、
百想芸術大賞 映画部門/作品賞 と、あらゆる映画賞で受賞しているんですねぇ。

冒頭のアニメーションが圧巻!
オバちゃんの虚しさが、全てがこのアニメーションから伝わってくる。

mocaはある人とのことに傷ついて長い間恋ができません。
今後もできないだろうと思うmocaにとって、この「壮年の恋(晩年か?)」を描いた映画は、
未来のmocaに希望を見出せるのでは?
なんて思ったけれど、何の参考にもならず、希望も見えず(笑)

ヒロインのキム・ヘスクが恋するオバさんを自然に演じております。
肝っ玉母ちゃんが多いキム・ヘスク씨ですが、女心も演じきりました。
制作段階では、キム・ヘスク씨のベッドシーンがあるという話でしたが、カットになったようですね。
よかった。
正直、映画を台無しにしちゃうでしょう。

mocaとしては、大好きなキ・ジュポン씨が影の主役だと思います。
21歳も年下の男に妻を寝取られた夫の複雑な心境を見事に演じ、
また、一家の大黒柱としての頼りがいも見せてくれます。

21歳年下の下宿生には、春夏秋冬そして春受取人不明、そして、残酷な出勤のキム・ヨンミン。
夫婦の娘役には、ヨガ学院のキム・ヘナ。

ロケ地には、マドレーヌやグリーンローズで有名なあ の橋が出てきます。
韓流好きには有名な橋になっちゃいますね。




↓  (moca的に)つまらない映画なので、ちゃちゃっと紹介。結末までネタバレ!ご注意を!! ↓




下宿屋の「オバちゃん」と、カラオケ屋を営みながら細々と暮らすボンスンさん。
夫は、酒とカラオケ三昧。



息もできないのヤン・イクチュン。気づきました? (右)

下宿生のグサンと娘のジョンユンは肉体関係も持った恋人同士。




ボンスンさんは「下宿生急募」のチラシを貼りに行く途中でグサンと遭遇する。
チラシをチェックするグサン。
「核安」じゃなく、「格安」かと.... それと、「1週に1度ごちそう」も、「週に1度」と書いた方が....
ポンスンさんが傷つかないよう配慮しながらアドバイスする。




カラオケ屋では、娘のジョンユンを訪ねてグサンが来ていた。
個室でSEXしようとする現場を目撃してしまうボンスンさん。慌てたジョンユンは、グサンと結婚すると宣言する。




粗末な嫁入り道具を買った母に不満を抱くジョンユン。
そんな時、都会の会社から就職内定を貰ったジョンユンは、置手紙一つ残して家を出てしまう。




ジョンユンの手紙を読んでショックを受けたグサンは酒に溺れる。




酒に酔ったグサンを介抱するうちに、ボンスンさんは欲求を抑えられず、一晩を過ごしてしまう。




一方、ボンスンさんの夫のハ氏は、美容院の女と不倫していた。




翌朝、偶然グサンと遭遇するボンスンさん。
グサンのきごきない挨拶、動揺を隠せない様子にボンスンさんの心は複雑だ。




そんな折、ボンスンさんは吐き気をもよおす。ボンスンさんのグサンへの想いは募り、グサンの店を訪ねる。




ウブな少女のように、はにかみながら差し入れを渡して立ち去るボンスンさん。
グサンの心は複雑だ。




そんな時、ボンスンさんが妊娠したと、町内中の噂になる。
冷やかされるハ氏。しかし、ハ氏には身に覚えが無い。
その上噂を知った愛人から、「私にしか勃起できないと言ったくせに」と、離別通知を言い渡されてしまう。




「私、妊娠したの」
はにかみながら、赤ちゃんのエコー写真をグサンに差し出すボンスンさん。グサンは当惑する。




「すみません、一緒に病院には行けません」
グサンは金の入った封筒を渡す。
「堕ろさない」というボンスンさんに哀願するグサン。「まだ借金は残ってるし、まだ30歳なんです..」と。
そんなグサンに心を痛めるボンスンさん。
「ただ、あなたが好きなの」
恥じらいながら告白するボンスンさんに、「僕もボンスンさんが好きです」と、グサンも答える。




恋をして、すっかり女らしくキレイになったボンスンさんは、グサンとの恋愛を楽しむ。




夫のハ氏も、美容室の女とヨリを戻す。




ある晩、寝付かれないボンスンさんは突然置きだし夫に告げる。
「あなた、ごめんなさい。私、好きな人がいるの」
ボンスンさんはそう言うと、グサンの部屋へ一目散に駆けて行く。呆然とするハ氏。




妻のお腹の子の父が判明し、愛人との仲も更に深まる。
愛人はハ氏にけしかける。奥さんと下宿生を姦通罪で訴えろと。
慰謝料も払わずに済むし、下宿もカラオケ屋も手に入ると。




困り果てたハ氏は、娘にSOSを送る。
実家に戻ったジョンユン。
「これを機に、家族の絆を取り戻そう」と、夫と娘は一致団結するが、ボンスンさんは心ここにあらず。




「出て行ってくれないか」
ついにハ氏はグサンに告げる。




しかしそこへボンスンさんが現れ、「出て行くことはない」と言い、手作り弁当を甲斐甲斐しく食べさせる。
そんな人目も憚らない妻に怒り心頭のハ氏だったが、どうすることもできない。




ハ氏は失意のまま愛人の元へ向かう。そして、離別通知を言い渡す。
「これは間違っている。天罰が下ったんだ」と。




「今後の家族三人のことについて話し合おう」
ハ氏はボンスンさんを無理矢理捉まえる。
「俺はおまえと20年一緒に暮らして幸せだった。金も子供もある、何が不満なんだ?」
しかしボンスンさんの心は頑なだ。
「離婚して欲しいのか?」
という夫の言葉に、「離婚していい」とまで言い出すボンスンさん。
ジョンユンも黙っていない。
「彼の子だって証拠はあるの?一度の浮気で愛だなんて、あまりにもバカげてない?」
ジョンユンの言葉に、「この年になれば一度でわかる」と、ボンスンさんも譲らない。




そんな時、ハ氏から別れを言い渡され腹を立てた愛人が、町内中に噂を広める。
ボンスンさんのお腹の子は、クリーニング店の男の子だと。




噂が町内中に広まり、ついにハ氏はボンスンさんに堕ろすよう言い放つ。
聞く耳を持たないボンスンさん。
そこでジョンユンが爆弾発言をする。
「私も彼の子を妊娠しているの?どうするの?私が堕ろさないといけないの?」と。
それを聞いたハ氏は卒倒する。




グサンはグサンで、ハ氏の友人らに叩きのめされる。
「三日やるから出て行け!」と告げられるが、
「僕は、ボンスンさんを愛してるんです」と、受け入れない。




朦朧としながら下宿へ帰るグサン。すると、自分の荷物をハ氏が運び出していた。「出て行け」と。
しかしボンスンさんが荷物を再び運びいれ、グサンは下宿へ戻る。




「カラオケ屋で三人を見かけました。仲の良い三人を見て、僕はまた追い出されるんだ... と、思いました」
グサンは乗り気でなかったボンスンさんの心も知らずに傷ついていたのだ。
「僕さえいなければ平和なんだ」と。
ボンスンさんは首を横に振る。
「あなたも家族よ。私に宝物をくれた。これから先、好きな人ができたら気にせずに行って」
ボンスンさんは涙を流しながらグサンに告げる。
グサンはボンスンさんの涙を拭う。
二人の真剣さを知ったハ氏はジョンユンに告げる。
「俺たち、オンマを理解しよう。俺たちまでオンマを見捨ててどうするんだ」と。




そしてボンスンさんは出産する。
ジョンユンも、弟の子守までしてやる。(ジョンユンの妊娠の真相は解明してないですね)




ボンスンさんは、「下宿生急募」のチラシを貼りに行く途中でグサンとまたもや遭遇する。
今度はグサンのアドバイスを取り入れた上に、ハートマークまで愛らしく飾られている。




自転車の後ろに乗るよう勧めるグサン。
「パンクしちゃうわ」
と、遠慮するポンスンさん。
「乗ってください。僕の大事なボンスンさん」
その一言に照れながら、腰をかけるボンスンさん。
晴れやかな二人の笑顔。自転車は軽快に坂を下っていく。

END



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