うさぎとリザード Maybe |
原題:うさぎとリザード 토끼와 리저드 (トッキワ リジョドゥ)<2009> |
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監督 | チュ・ジホン | <2009>う さぎとリザード |
出演 |
チャン・ヒョ ク(張赫) |
出演作品一覧 |
ソン・ユリ |
出演作品一覧 |
【レビュー&ネタバレ】 |
2009年10月公開。スクリーン数127で、動員数は、約8千人。
かなり期待を裏切った作品。 地味。とにかく地味。 なのに、ラストは突拍子もないほどにドラマティック。 ドラマティックといえば聞こえはいいけど、有り得ない!真実味がない!そんな感じでございます。 まぁ、だから”奇跡”なんだけどね。 悲しいわけでも、せつないわけでも、感動的でもなく、中途半端。 大好きなユリちゃんの初出演映画だから期待してたのになぁ。 文学的って言えば文学的。 かなり感性的な作品。 芸術のわからん萌香なんかにわかるハズもなく...... 改めて、八月のクリスマスはすごいなぁ、と考えさせられま した。 淡々と描きながらも、観客を引き込むものがある。 この映画も、何か惹きつけるものがあったらなぁ、と思います。 出だしはすごく好きなんですが。 萌香の一番好きなシーンは、チャ・テヒョンとの朝食のシーン。 特別出演のチョイ役なのに、なんであんなにインパクトがあるんでしょー だから特別出演もできるわけですが。 とにかく癒されます。 そのシーンだけ、チャ・テヒョン色です。主役を食っちゃってます(笑) ちなみに、「リザード」は、とかげのことです。 メイの背中に「とかげ」がいると。事故の際にできた傷跡がとかげの形なんだと思います。 それとも、「とかげ」と、メイが思い込んでいるのか。 ↓ 結末まで簡単にストーリー紹介(結末ネタバレ) ↓ 幼い頃にアメリカへ養子縁組されたメイは、実母と自分の過去を捜すために韓国へやってくる。 一方、タクシー運転手のウンソルは心臓が2、3秒停止してしまう珍しい病気に苦しんでいた。 空港で発作を起こしたウンソルは、苦し紛れにメイの手を掴んでしまう。 そんな出会いから始まった二人。 メイはウンソルのタクシーに乗って、記録に書かれている住所へ向かう。 しかし出迎えたのは叔母で、自分の両親は事故で亡くなっていたことを初めて知る。 「私の背中の...」 メイは背中にある傷も事故の際に出来たのか尋ねたかったが、聞けずにいた。 ウンソルはいつ死んでもおかしくない体だった。 心臓が止まっている時間が長くなれば、間違いなく死に至る。 懐かしい同級生に電話をかけ、写真などを焼いて身辺整理を始めるウンソル。 (いいよねー漢江でジャージャー麺の出前!やってみたい!) 親友のヨンナムを呼び出したウンソルは、「赤いうさぎを捜そう」と言い出す。 幼い頃に絶対に見たのだと。 偶然なのか、故意なのか、メイの目の前にしばしば現れるウンソル。 メイはそんなウンソルが鬱陶しい。 ウンソルに冷たい言葉を放ち立ち去ろうとしたその時、ウンソルがまたもや倒れてしまう。 救急車で病院に搬送されるウンソルにメイは付き添う。 容態は落ち着き病院から帰るが、夜中の三時でメイの泊まっているモーテルの主人は眠っていた。 仕方なくウンソルの家に泊まるメイ。 「赤いうさぎを捜そう。そうすれば、きっと病気は治る」 ウンソルは勝手にメイと約束してしまう。 翌日、メイはある場所へと向かっていた。 それは、幼い頃に住んでいたというイェソ駅だった。 途中でウンソルに遭遇したメイは駅まで乗せていくよう頼むが、ウンソルはイェソ駅まで送ってくれた。 イェソ駅には、思い出は何も残されていなかった。 メイがいない間にウンソルはメイの荷物の中を覗き見る。 養子縁組記録簿に貼られた幼いメイの写真を見た途端、ウンソルの幼い頃の記憶が甦る。 メイの両親が亡くなったバス事故。そのバスにウンソルも両親と乗っていたのだった。 メイの両親も、ウンソルの両親も事故で亡くなった。 助かったウンソルとメイ。 ウンソルは事故の二次災害からメイを守ってやる。 「赤いうさぎ」は、事故の被害者の血で真っ赤に染まったうさぎだった。 ウンソルはようやく思い出す。 もはや止まったかと思ったウンソルの心臓。 ウンソルが目覚めると、メイの手がしっかりと握られていた。 (メイとの再会の奇跡があったから、ウンソルは死なずに済んだのでしょうか?) 「背中の傷ごめんな。あの時はあれで精一杯だったんだ」 ウンソルはメイに告げる。 END |
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