真実ゲーム  The Truth Game 
 原題:真実ゲーム 진실게임(チンシルゲイム) <2000>

 オススメ

 ストーリー

 韓流王道

 泣き

 笑い

名作

 映像

×

×

×

×

×


真実ゲーム

狂乱に近い熱気に包まれたコンサート場内で人気歌手チョ・ハロクのファンクラブ 会員たちが彼の名前を 叫んで熱狂している時、地下駐車場で注射器に胸を突かれたチョ・ハロクの死体が発見される。死因は、薬物過多によるショック死。

事件直後、チョ・ハロクの ファンクラブ会長のハン・ダへ(ハ・ジウォン)という女子高生が自首し、強姦に対する報復殺人として事件は簡単に終結するように思われた。

一方、検察内部 のパワーゲームに負けたチョ検事(アン・ソンギ)は、担当していた不正事件を後輩検事に渡し、情況が明白なチョ・ハロク殺人事件担当に左遷される。危機 感を感じたチョ検事は、マスコミを通し事件を社会的論議に拡大させ、再起の踏み台を用意しようと、ミン刑事(クォン・ヨンウン)と共に執拗な捜査を繰り広 げる。

しかし、出世欲で一つの道だけを歩いてきたチョ検事にとって、自分の娘と同年齢の女子高生の姿は理解できない。参考人として召還されたファン クラブ会員たちとマネジャー、ダへの母などの交錯した陳述の中で、チョ検事はダへの両面性を発見し、事件はますます迷宮に陥る。


監督 キム・ギヨン <2000>真 実ゲーム

出演

アン・ソンギ (安聖基)

出演作品一覧
ハ・ジウォン(河智媛) 出演作品一覧

<< HOME

【レビュー&ネタバレ】
ハ・ジウォンのスクリーンデ ビュー作。
新人とは思えない強烈な演技。あの目力は圧倒されるわ。
主役であるベテラン俳優アン・ソンギを食ってしまうほどの凄まじさだったわ。
どう考えても、この映画の主役はハ・ジウォン・・・・・
彼女の努力と苦労を感じる映画です。
シャワーシーンでは、乳首まで映ってます。
遠めだったからでしょうけれど、何のために映したのでしょう?
ハ・ジウォンが最近のインタビューで、
「新人時代には、むやみに脱ぐ演技をさせようとする作品も多くて、 心配になったりしたんですよ」
と語っていただけあって、彼女の言わんとしていることも、苦しみも理解できました・・・
アップでは、きちんと隠してくれただけが幸いですね・・・
いや、チラリと映っちゃってるので、スタッフはじっくり見ていたんでしょうね・・・
アン・ソンギはまったく実力発揮できず。アン・ソンギである理由を感じない。

この映画は、’ジュース’のメンバーだったキム・ソンジェの死亡事件をモチーフにしたフィクション。
その事件とは、1995年11月19日にSBSの’生放送 歌謡20(생방송 가요 20)'に出演後、
弘恩洞のホテルに戻り、翌朝、遺体で発見された。死因は薬物中毒。
腕に注射針の跡があったことから、他殺で捜査される。
最後にキム・ソンジェの部屋を出た、元ファンであり、恋人である金某さんが逮捕されたが、
証拠不十分で無罪判決を受ける。
今もなお、事件の真相は闇に葬られたまま。

一応フィクションなんですが・・・・
実際の事件をこんな風に映像にしてしまうのはすごいことよね・・・
だって、一応無罪で終わったんですから・・・
’名誉毀損’とかなかったんでしょうか・・・?
何も言えないほど、その恋人は’黒に近い白’だったんでしょうかね・・・
いったい、どこまでがフィクションなんでしょうか・・・・・・・・

タイトルにもなっている<真実ゲーム>とは、
韓国で若者を中心に流行った、言わずと知れたゲーム。
相手の質問に必ず真実を話さなければならないが、1つだけ嘘をつくことができる。
(チョ検事はルールまではきちんと知らなかったようですね)
もちろん、<どれが嘘か>は、明らかにする必要はありません。
心理戦ですね。

かなり飽きさせない展開。
ハ・ジウォンが’小悪魔’を通り越して、’悪魔’的な香りを漂わせるわ。
真実はまったくわからずで・・・
最後の最後で驚く展開。
不完全燃焼のまま終わるかと思ったのに、きちんとタネ明かしがあるので安心です。

ハ・ジウォンとは何度も共演しているシニが、
ハ・ジウォンの親友ヨンジュをリンチする不良放送部員で出演。
アン・ソンギの妻は、チャングムのハン三宮、ヤン・ミギョン。
ハ・ジウォンの同級生に、<マイ・ボス マイ・ヒーロー> のヒロイン、オ・スンウン。

この映画の焦点は、’誰がチョ・ハロクを殺したか?’
ハ・ジウォン演じるダヘが’強姦されたので殺した’と自首するので、
事件は簡単に解決するように誰もが思ったが・・・
ダヘは’愛しているから殺した’と、理解できない発言をし、
ダヘの体からは、ハロクの精液が発見されず、
現場の状況も、矛盾だらけだった。
チョ検事は、ダヘが何かを隠していることを察し、事件を再捜査する。

ダヘの母親は、ダヘは人を殺すような子じゃないと主張する。
成績も優秀で、善行賞まで受賞するような子だと。
ハロクの母親はダヘがハロクに送った手紙を差し出し
ダヘがハロクを殺したと主張。
’他の女と会ったら、心臓をえぐりだしてやる’などと、手紙には過激なことが書かれていた。
高校の同級生は、ダヘがヨンジュという熱狂的なハロクファンの子を
殴る蹴るの暴行を加え、いじめ、自殺に追い込んだと主張。
ダヘは、何かと言うとチョ検事を誘惑するような目で見る。
現場検証の際、’私はレイプされた!’と主張するダヘに、
’ハロクがおまえなんかに興味を持つわけがない’と、チョ検事は言い放つ。
チョ検事の言葉に悔しがるダヘ。
ファンクラブの連絡手段であるメッセージBOXの内容を調べたチョ検事は、
’ろうそくパーティーに行きたくない・・・’という会員のメッセージを不審に思い
ダヘを問い詰めるが、ダヘは狂ったように怯え、吐き、救急センターに運ばれてしまう。
’ろうそくパーティー’に秘密があると察したチョ検事は、捜査を開始する。
そんな時、ファンクラブ会員の一人がハロクの後追い自殺をする。
その会員の部屋で、燃えかけたビデオテープをみつけたチョ検事は、
そのビデオの内容に驚愕する。
そのパーティーは、マネージャーたちがファンクラブの会員たちに
体を提供させる乱交パーティーで、ダヘも無理矢理マネージャーにレイプされていた。


↓結末↓


ダヘはチョ検事に’真実ゲーム’をしようと持ちかける。
検事がきちんと答えれば、自分もきちんと答えると。
ダヘは、’自分のシャワーしているところを覗いたか?’
’自分に欲望を感じるか?’’無人島で自分と二人きりになったら抱くか?’
などと質問し、チョ検事は全てに頷く。
そして、チョ検事は、ダヘはハロクではなくマネージャーにレイプされたのだとダヘに言い放つ。
レイプしたビデオをバラまくと脅し、あの事件の日もダヘを呼び出しレイプした。
ハロクは自分で薬物を注射しており、その頃’盗作疑惑’で情緒不安定になっていたハロクは、
過剰に打ち過ぎ、それを止めようとしたマネージャーは注射器を奪おうとして、誤って刺してしまう。
ハロクはダヘとマネージャーの目の前で死に、慌てたマネージャーは指紋を拭き取り
ダヘに注射器を持たせ’おまえはまだ若いからたいしたことない。レイプされたと言え、すぐ出られる’
と、ダヘに罪をかぶせたのだ。
ろうそくパーティーで会員たちをレイプした男たちは逮捕され、
マネージャーは、部屋から薬物を押収され、ハロクに日頃から薬物を与えていたとされ、
ハロク事件の犯人として逮捕され、ダヘは釈放される。
釈放されるダヘを見送るチョ検事。
「信じてくださってありがとうございます」
ダヘはにこやかに頭をさげる。
そして、「真実ゲームのルール知らないんですね」と言い捨て去って行く。
ダヘの胸に下がっているネックレスに目を見張るチョ検事。
それは、ハロクのネックレスだった。
チョ検事はハっとする。

’真実ゲーム’とは、すべて真実を言わなければならないが、一つだけ嘘を言ってよく、
その隠された嘘を見抜かなければならないのに、チョ検事はダヘの言葉を全て信じてしまったのだ。
チョ検事は、ダヘの’嘘’を推理する。
マネージャーにレイプされたダヘ。
マネージャーが去ると、運転席で朦朧としているハロクに近寄るダヘ。
盗作の審議の結果が出た。어빠(オッパ)はもう終わりよ。
こんな姿、ヨンジュの愛したハロクじゃない。安らかに眠って・・・
ダヘは注射器をハロクに突き刺す。

Game Over

ダヘが愛していたのはハロクではなく、死んだヨンジュ。
ヨンジュを愛するがためにハロクを愛し、ハロクが自滅して行く姿を見て、ヨンジュのために殺した。
ということですね。




<< HOME

inserted by FC2 system