トラック  The Truck 
 原題:トラック 트럭 (トゥロック)<2008>

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幼い娘と母を世話しながら、生活のために貨物を運送する平凡なト ラック運転手チョルミンは、先天的に心臓が弱い娘が急に倒れ、娘の手術費を稼ぐために危険な賭博場に足を踏み入れる。

しかし詐欺賭博に引っかかり、自分の全財産に等しいトラックまで奪われたチョルミンは、自分の命と娘の手術費のために組織ボスの殺人現場の後処理を 引き受けることになる。

たった一日... 24時間の間にトラックに積んだ死体を処理しなければならないチョルミンは、梅雨の雨を振り払うようにトラックを走らせるが、道路の随 所には警 察の検問所が立てられており、ひどく緊張する。

その瞬間... ひっそりとしていた国道の上に一人の男がトラックを遮って立ちはだかる。チョルミンは、見知らぬ男をトラックに乗せる ことになる。

残された時間は10時間。死体を積んだトラックと謎の男との同行。進退苦難に陥ったトラック運転手チョルミンは、果たしてどのよう にこの危機を解決するだろうか。
【予告編】
監督 クォン・ヒョンジン <2000>MOB 2025(インターネット映画)、<2006>私のちいさなピアニスト、<2007>トラック
<2010>ウェディングドレス

出演

ユ・ヘジン

出演作品一覧

チン・グ

<2003> 浪漫刺客、<2005>甘い人生、<2006>卑劣な街、<2006>アイスケーキ
<2006>愛なんていらない、<2007>1942 奇談、<2008>トラック、<2008>超感覚カップル、
<2009>母なる証明、<2010>食客:キムチ戦争、 <2011>モビーテック


【チョン・チョ ルミン】
ユ・ヘジン
【キム・ヨン ホ】
チン・グ
【チョン・ダヨ ン】
イ・ジュナ
【オ・ガウォ ン】
チ・スウォン
【シンサ組ボ ス】
キム・ジュンベ

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【レビュー&ネタバレ】
2008年9月公開。動員数は約56万人。
トラック運転手が主人公の犯罪スリラー。
正直、50万人を越えたことに驚き。韓国での動員数は、血を見るほど上がるのか?!
小さなピアニストとは全く趣向の異なるス リラーへの挑戦。
バンジージャンプするのキム・デス ン監督のように、
様々なジャンルに挑戦しつつその才覚を開花させる監督もいます。
ですが、この監督は才能がちょっと足りないようです。
三作共観ましたが、何かが足りない。
心を揺さぶるような何かが。
そつなくこなすけれど、魅力がない。

この映画はスリラーですが、スリルが足りない。mocaは血を見ただけで興奮できないんでねぇ...
破綻しがちな韓国映画。それを考えればマトモ。
キッチリと脚本が練られている。
ですが、キッチリ練られているのに、なんでこんなにつまんないのー?!
観客を裏切ろうと敷かれた伏線も、少しも効果を成していない。
観客にスリルを与えようとするエピソードも、本人の自己満足。
問題が置き、それがあっけなく解決してしまうのだ。
次から次へと問題が起きるのに、天の助けのような出来事が置き解決してしまう。
なんか... ドキドキできんよね。
スリラーは追い込まれていかなくては。それが解決しては、問題が置きーの....
シラケますワ。
回答が用意された試験問題のよう。
この映画も、蔵に入りかけたんじゃないかと思います。
2007年に制作され、公開まで時間がかかってますから。

脚本は本人ではないのですが、監督としての実力もショボい。
予告編観ました?
なんなの、あの初心者染みた編集は.....(苦笑)
もうちっとカメラワークとかも研究しちくりぃ。

主演には、mocaの大好きなユ・ヘジン。小心者の主人公にはピッタリ。
まさにハマリ役。
それだけでなく、渾身の名演技。



↓  結末まで簡単にストーリー紹介(結末ネタバレ) ↓





チョルミンは平凡なトラック運転手。




ある日、農家で貨物を積み終えると老人が嘆く。
知人が付近の湖で自殺した。最近ではその場所は、死体だらけだと。




テレビでは、血筋も凍るような連続殺人犯のニュースが流れていた。
殺人犯はキム・ヨンホ。




目の中に入れても痛くないほど可愛い娘ダヨン。
ダヨンは先天的な心臓疾患を抱えていた。亡くなった母親と同じように。
ダヨンはある日無理をしたために倒れてしまう。




医者は心臓移植しか道はないという。
娘だけが生きがいのチョルミンは、医師に泣きすがる。
チョルミンの気持ちが理解できる医師は、医者として言うべきことではないが...と、
心臓提供者がいることを打ち明ける。
その提供者の心臓に適合するのは、ダヨンと、一人の男の子だけだと。
だが、男の子は移植しても助からない。だが、裕福な家庭なのだと。
医師は金を用意するようチョルミンに告げる。こんな機会はそう来ないと。




金策に明け暮れるチョルミン。だが、なかなか全額は集まらない。
それを知ったキム氏はチョルミンを賭博へ誘う。そんな大金は賭博でもなければ手に入らないと。




最初は勝ち続きだったチョルミン。だが、しだいに負け始める。
チョルミンはいい手が回ってきたが金が尽きていた。仕方なく自分のトラックを賭ける。




だが、相手は何と2の2ポーカーだった。目を疑うチョルミン。
チョルミンはイカサマにひっかかったのだ。怒ったチョルミンはキム氏を追いかける。




そして、勢い余って賭博場の階上のナイトクラブへ足を踏み入れてしまう。
そこでは、驚くことにシンサ組のボスが次々と人を撲殺していた。




チョルミンはボスに遺体の処理を命じられる。そうすれば借金は帳消しに、娘を助けるための金もくれると。
娘の命と自分の命がかかっている。チョルミンは拒むことはできない。




血を見ることすら恐ろしいほどの小心者のチョルミンが大量の遺体を運ぶことに。
チョルミンは恐怖で震える。




早速最初の問題が起きた。警官... 検問だ!
チョルミンはトラックを降りて荷台をチェックする。すると、荷台から血がしたたり落ちているのだ。
チョルミンは焦ってトラックをUターンさせる。
それを見た警官は訝しがる。
チョルミンは知らなかった。それは検問ではなく、交通事故の交通整理だったことを。
そして、梅雨の雨が荷台の血を洗ってくれた。




チョルミンは雨の中トラックを走らせる。
すると、田んぼの中に車が横転しているのをみつける。
車に駆け寄ると、血まみれの男性が数人車の中で倒れている。慌てて通報しようとするチョルミン。
しかし我に返り、今の自分の立場を考え通報することを取りやめる。




脅えながらトラックを走らせると、今度は目の前に男性が立ちはだかってきた。
チョルミンは思わず男性を跳ねてしまう。
愕然としていると、跳ねられた男性が助手席へと乗り込んできた。
男性は警官だった。
警官はキム・ヨンホを護送中に事故に遭った。さっき事故現場を見ただろうと話す。




警官は事故当時の状況を話し始める。
「私は死刑ですか?」と、キム・ヨンホが警官に尋ねた。あの時、気づけばよかったと。
キム・ヨンホはそれを聞いた途端に遅いかかって来たのだ。




チョルミンはまだオドオドしながら警官の話を聞いていた。
警官は言う。
「まるで感情が元からないような人間だった」と。




途中、ガソリンスタンドで給油し、トイレに入るチョルミン。
そこには驚くべきものが。
キム・ヨンホの手配写真!それは、あの警官だったのだ!!




脅えながらスタンドの店員に手配写真を渡し、「通報してください」と懇願するチョルミン。
しかし店員は状況を飲み込めない。
仕方なくチョルミンは諦め、机の上にあったドライバーをくすめる。




チョルミンはドライバーでキム・ヨンホを襲う機会をうかがっていた。
しかし、先手を打たれる。
手配写真を剥がしたことをキム・ヨンホに知られていたのだ。
すかさずナイフをチョルミンに突きつけるキム・ヨンホ。
「腹を刺す時の気分を知ってるか?その時が一番興奮する」と、キム・ヨンホは笑う。




チョルミンはキム・ヨンホの言う通り、高城(コソン)までトラックに乗せていくことに。
しかし今度は本物の検問が待っていた。しかも検問は、逃走したキム・ヨンホを捜すためのものだった。




チョルミンはキム・ヨンホを酒に酔った同僚だと検問の警官に言い訳するが、顔を確認させるよう求められる。
追い詰められたチョルミン。
そこへちょうど暴走するトラックが検問に突っ込む。
「チャンスだ!」とばかりに、チョルミンはアクセルを踏み込み逃走する。




「一緒に働く同僚だと?」
ヨンホは笑いながらナイフをチョルミンに突きつける。
「こうやって恐怖に脅えるのが好きなんだ。すぐに殺すのが勿体なくなる」
追い詰められたチョルミンは、とんでもないことを言い出す。
「俺も殺人犯だ!」と。
信じられないならば後ろの荷台を見ろ、死体がゴロゴロしていると。
荷台の遺体を見たヨンホはほくそ笑む。
「殺人犯が殺人犯のトラックに乗ったのか?」と。




そこへ、急にアクセルを踏み込んで逃走したチョルミンのトラックを怪しんだ警官が一人バイクで追ってきた。
拳銃を向けられ焦るチョルミン。
しかしヨンホが警官の背後に回りこみ、首をかき斬ってしまう。




「一度見せてくれよ、殺すところを」
ヨンホは警官の拳銃をチョルミンに手渡す。
恐怖に震えるチョルミン。ヨンホはチョルミンの指を引き金にかけ、銃を放つ。
虫の音の息だった警官は息絶える。




「本当に死ぬとなると、生きたくなる。一度も幸せじゃなかったと考えると、悔しくなる」
ヨンホは語る。
高城(コソン)まで、あと15km




ようやくトラックは高城(コソン)へ到着する。これでヨンホとも別れられる、チョルミンはそう思っていた。
「あんたが気に入った!」
ヨンホはそう言って、トラックの鍵を奪ってしまう。
慌てて取り返そうとするチョルミン。しかしヨンホはあっという間に人質を捕る。
まだ息のあったホステスのセッビョルだ。チョルミンは仕方なくヨンホに付き合うことに。




その頃、高城精神病院の医師ガウォンは、ヨンホが逃走したというニュースを聞き不安になっていた。




ガウォンが家に戻ると、夫が血まみれで倒れていた。驚くガウォン。そして、ヨンホに気づき脅える。




ヨンホの精神鑑定をガウォンが担当していた。
ヨンホは、ガウォンが「正常」と診断を下したことに腹を立てているのだ。
自分のことを愛してると言ったのに。




夫がいるからいけないのだとヨンホはガウォンの夫にナイフを突きつける。
こいつのせいで、自分に会いにこれなかったのだと。
すると、チョルミンがガウォンを人質にとる。



ヨンホとチョルミンはもみ合いになる。ガウォンは猟銃でヨンホを撃つ。
しかし、的が外れ植木鉢に当たっただけだ。




しかし関心が反れた隙にチョルミンがガラスの破片でヨンホの左目を刺す。
動けなくなったヨンホ。
その隙にチョルミンらは逃げ出す。




チョルミンは荷台の遺体を湖に沈める。
その時、ヨンホが現れる。



チョルミンに襲い掛かるヨンホ。
その瞬間、刑事が到着しヨンホを撃ち抜く。




湖に沈んでいくヨンホ。
チョルミンはホールドアップし、警察に助けを求める。
こうして、ヨンホの逃走劇は終わった。
そしてニュースでは、シンサ組のボスソ氏が傷害致死で逮捕されたことを伝える。




時が流れ─

元気になったダヨンは、チョルミンと共に約束した海へやってきた。

END

めでたし、めでたし。
でいいのか!?
チョルミンはお咎めなし?!シンサ組のボスが逮捕されたのは別件?
殺人じゃなくて、傷害致死っていうことは....
スッキリせんね。

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