M エム 
 原題:M <2007>

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M

華麗なプロフィールと容貌で、絶大な人気を得ている天才ベストセラー小説家のミ ヌ(カン・ドンウォ ン)。裕福で理知的な婚約者ウネ(コン・ヒョジン)との結婚を控えている彼の人生は、まさに完璧に見える。しかし、最近執筆を始めた小説は筆が進まず、深 刻な不眠に苦しめられている。そして、いつからか... どこへ行っても、誰かに会っても、何をしようが... いつも誰かの視線を感じる。

そんなある日、ミヌは、まるで夢を見るように引き込まれ、ある路地裏にある酒場ルパンバのドアを開けることになる。そして、そ こで紫の服を着た少女ミミ(イ・ヨニ)に出会う。11年前に別れたミヌの初恋の人であると同時に、彼を追っていた視線の主だ。

一方ウネは、ミヌの度重なる 不可解な行動に不安になる。そして、自分の一途の愛とは違い、彼の視線が他の誰かに向かっていることを直感する。

はかどらない自分の小説の糸口を見つける ために、そして、忘れ去られた初恋の記憶を取り戻すために乗り出したミヌ。何かに追われながら、ミヌの周りをウロウロするミミ。初恋の記憶にさ迷うミヌを 見守らなければならないウネ。彼らの恐ろしく悲しい、美しい愛の物語が始まる。

公式ホームページ:http://www.m0820.com/

【予告編】


監督 イ・ミョンセ(李明世) <1999>NOWHERE  情け 容赦なし、<2005>刑 事~Duelist~、<2007>M エム

出演

カン・ドン ウォン(姜棟元)

出演作品一覧
イ・ヨニ(李延喜) <2006>百 万長 者の初恋、<2007>M エム、<2007>私の恋、<2008> 純情漫画
コン・ヒョジン <1999>少 女たちの遺言、 <1999>ラスト・プレゼ ント、< 2001>ガン&トークス、<2001>火山高
<2002>品行ゼロ、<2002>無分別な妻、 波瀾万丈な夫、それから太拳少女、<2002>緊急措置19号
<2003>サプライズ、<2005>天軍、 <2006>家族の誕生、<2007>ハピネス <2007>M エム
<2008>タチマワ Lee -悪人よ、地獄行急行列車に乗れ!、<2008>ミ スにんじん
<2008>今、このままがいい、<2010>牛と一緒に旅する方法

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【レビュー&ネタバレ】
2007.10.25 韓国公開。観客動員数は約40万人。これはちょっと酷い。
関係者もかなり焦りを見せた数字。
カン・ドンウォンというスター俳優を起用したにも関わらず、
同年の同い年の家庭教師2(約53万人)やMy Son~あふれる想い(48万人)にでさえ
負けてしまっているという...........

mocaとしては予想通りの結果。
イ・ミョンセ監督の映画は映像ありきで、商業向けではないですから。
前作の刑事~Duelist~では、期待して痛い目に遭 いました。
きっと今回も同じだろうと思っておりましたが、まさに予想通りでございまして..............
映画というよりミュージックビデオであり、意味不明。
刑事~Duelist~ で後悔した方は二の舞を踏むこと間違いなしの作品です。
映像やスケールも、前回より落ちてますし。
それというのも、刑事~Duelist~の興行の失敗に て、予算がもらえなかっ たのでしょう。
この映画は、セットなど、他の映画のものをリサイクルなどした低予算映画でございます。
それにしては、イ・ミョンセ監督の映像マジックで、ハイグレードに仕上がっております。

ストーリー重視のmocaとしては、すっげーつまんない。
40万人しか動員できなくて当然。
しかし、この映画..... トロント映画祭に招待され、絶賛されたとか。
確かにこの映画、玄人にはウケそうだわ。
ちょっとシニカルな笑い、高度で多種な映像技術。
それらを観ているだけでも、なかなか面白い。
映画の定義は人それぞれですから、この手のものが好きな方も多いのでしょう。
謎が多く、あいまいな作りなのも玄人にはウケるのかもしれません。
わかりにくさは、初期のキム・ギドク作品といい勝負です。
キム・ギドク作品には、その曖昧さの中に深いテーマがありましたが、
このMは、単にミステリーですからお粗末です。

今回、カン・ドンウォンは’M’というタイトルに合わせ前髪を’M字カット’に...........
花のイケメンが台無しに。
ドンウォン君を目の保養に....... という楽しみが消えた............
その分、イ・ヨニちゃんの可愛さで解消致しましたが。
ただ、イ・ミョンセ監督なら、もっとイ・ヨニちゃんを可愛く撮ってくれるものと期待しておりましたが、
ちょっとイマイチでございましたね。

この映画は、夢と現実、過去と現在.... という多種な空間を行き来して展開する物語でございますが、
冒頭は面白い!
ですが、中盤くらいになると飽きてしょうがない。
ネタ自体は、自分に付きまとう謎の少女の正体は?という、ちょー単純なミステリー。
しかも、<初恋の人>という答えまで、上映前から明らかになっておりますし、
謎なんてないミステリーなんでございますわよ(笑)
強いて言えば、その少女がなぜ主人公の周りをウロついているのか、くらいでしょうか。
少しも興味を持てない謎で困るんですけど。

↑の評価で、なぜか<笑い>に○がついております。
イ・ミョンセ監督、作風が変わったのでしょうか。
コメディーではないですが、ちょっとシニカルな感じでなかなか面白い。
ガン&トークスの チャン・ジンのような雰囲気です。
これからもこの路線でいって欲しいものですが。

物語が単純なだけに、登場人物も少ない、少ない。
ですが、色濃い個性派揃い。
カン・ドンウォンが迷い込む酒場のバーテンダーに、ホ ワイト・バレンタイン の祖父役チョン・ムソン。
コン・ヒョジンの父で出版社社長に、情け容赦無し48階 段で殺されたソン・ヨ ンチャン。
編集長に、誰が俺を狂わせるかの イ・ビョンホンの同級生 の小説家役ソ・ドンス。
カン・ドンウォンの同級生の刑事ソンスに、シルミドこれが法だのイ ム・ウォニ(特別出演)
同じく特別出演に、カン・ドンウォンの事務所後輩イム・ジュファン。
雪の女王 のゴヌです。
イム・ジュファンはイ・ヨニを追い掛け回す謎の人物アンブレラマンということですが、
顔が映るのはラストの一瞬だけ!しかも、ちらーっと。
うわー かっこいい!と思ったら、イム・ジュファンだった.......
なぜ顔を映さないんだ!勿体ない。


とにかくつまんねー三流サスペンス。
ストーリーなんて、ほんの数十行で間に合っちゃうんですけど(- -;;
ストーリー自体には何も面白さはありません。
ストーリーを知ってても問題ないくらい、ストーリーは単純で、重要ではありません。

ある日カン・ドンウォン演じるミヌは、常に付きまとう視線に苦しめられる。
極度の不眠症に陥り、新作も手につかない。
その視線の主は、謎の少女ミミ(イ・ヨニ)。
偶然迷い込んだ酒場ルパンバ。
ミヌの隣りに並んで酒を飲むミミを問い詰めるミヌ。
なぜつきまとう?俺のことが好きなんだな?と。
ミミは否定するどころか、素直にミヌへの想いを表す。
そこで、ミヌは新作が書けないことを打ち明ける。
ミミはミヌの語る新作のストーリーを聞き、面白い!と太鼓判を押す。
ミヌは翌朝目覚めると、昨夜の記憶が曖昧だった。
誰かと会っていたような気がするが.......
ルパンバのバーテンダーに尋ねるが、ミヌが8月20日に店に来たことは記憶しているという。
しかし、同席していた女性のことは、覚えているような覚えていないようなと、言葉を濁す。
あの少女は何者だ?
故郷の同級生たちが久々に集まった。
そこで話題に上った一人の少女。
それは、理髪店の娘ミミ。
ミミはミヌが突然引っ越してしまい、ミヌの家の前で泣いていた。
それからというもの、ミミの様子がただならなかったと。
ミヌは思い出す。
ミミは、ミヌの初恋だった。心を開けるミヌの女神。
ミヌは同級生の刑事ソンスにミミの消息を調べるよう頼むが、返ってきた知らせは
ミミはかなり昔に亡くなったということだった。

↓ 結末ネタバレ↓



11年前。ミヌは父親の事業の失敗と自殺により、逃げるようにミミの前から姿を消した。
随分長い間連絡しなくてごめん。
会ったらまず謝りたかったのだと、ミミに告げるミヌ。
11年前の8月20日
ミヌはミミにようやく電話をする。会いたいと。
急いでミヌの元へと向かうミミ。
しかし、その途中、ミミは事故に遭い亡くなってしまった。
全てが明らかになった時、ミミはミヌの前から姿を消す。
愛しているから離れると。
ようやく冥界へと旅立つミミ。
ミミが姿を消した翌朝、ミヌは久しぶりに心地よい目覚めを迎える。






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