ハノイの花嫁  Hanoi Bride 
 原題:ハノイ新婦 하노이 신부(ハノイ シンブ) <2005.9.19>

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医療ボランティアに訪れたハノイで、医師のパク・ウヌ(イ・ドンウク)は、通訳 のアルバイトをする大 学生リ・ティブ(キム・オクピン)と恋に落ちる。帰国の日、ティブを待つウヌだったが、ティブは現れなかった。1年後、兄ソグ(イ・ウォンジョン)から婚 約者として紹介されたのは、なんとティブだった・・・

演出

パク・キョン リョル

<2005>ハ ノイの花嫁、<2007>塩人形、<2007>飛びたつ [ いづれもTVドラマ ]

出演 イ・ドンウク <2005>ハ ノイの花嫁、 <2006>アラン(阿娘)、 <2007>最強ロマンス、<2008>その男の本198ページ
キム・オクビン <2005>女 子高の怪談4-ヴォイス-、<2005>ハノイ の花嫁、 < 2006>阿娘(アラン)[特別出演]、
<2006>疾走(未公開)、<2006>多細胞少女、 <2008>1724 妓房狼藉事件、<2009>渇き Thirst
<2009>女優たち、<2011>高地戦
イ・ウォンジョン <1999>NOWHERE  情け容赦 なし、<1999>ア タック・ザ・ガス・ステーション!、 <1999>反 則王
<2001>風林髙、<2001>達 磨よ、遊ぼう、<2002>おもしろい映画、<2002>ライターをつけろ、
<2002>ベイビィ・パニック 僕らの育児奮闘記、 <2003>天国からの手紙
<2003>ザ・ブライド 花嫁はギャング ス ター2、<2003>オー! ブラザーズ
<2004>達磨よ、ソウルに行こう、 <2004>ラブリー・ライバル、 <2005>チャーミング・ガール
<2005>ハノイの花嫁、<2006>救世主(特別出演)<2006>多 細胞少女
<2006>カンナさん大成功です!、 <2007>ハーブ、 <2007>里長と郡守、
<2007>飛べ、ホ・ドング、<2008>ダメダメ宗婦伝(ナルラリ宗婦伝)、 <2008>マリン・ ボーイ
<2008>1724 妓房狼藉事件 、<2009>チョン・スンピル失踪事件、
<2009>ハヌルとパダ(特別出演)
ユ・ヘジョン <1998>ファー スト・キス、 <1999>愛のゴースト、 <2002>大変な結婚(家門の栄光)
<2005>ハノイの花嫁、<2005>オー ロラ姫、<2007>極楽島殺人事件

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【レビュー&ネタバレ】
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ベトナム戦争終戦30年記念として、秋夕(チュソク:旧暦盆)に放送された2時間の特別ドラマ。
放送されるやいなや、ポータルサイトの検索語1位となり、
SBSは異例にも、1ヶ月も経たないうちに再放送した。

表向きは三角関係をベースにしたラブストーリー。
けれど、兄ソグと、愛するティブを通し、生きることの意味に目覚めていく青年医師ウヌの成長記を描いているそうですが、その成長がイマイチ見えませ ん................
韓国の公式サイトには、以下のようなキャラクター説明があるのです が.........
ドラマ自体では、その人物像が全く描かれていないので、どこが成長したのか謎のまま。
そもそも、そんな軽薄な男だったんかいっ!てな感じ。
本当にただのラブストーリーです。成長期は期待せんでくださいまし。

   医師としてのプライドが高く、女を口説き落とすのが自慢のイケメン。
   田舎暮らしの兄と老母の犠牲の上に今日の生活があるのに、そんなことは考えたこともない
   わがままな末っ子。’完璧な理想の女を落とす’と豪語しているが、実際は自分の理想が
   何かもわからず、その時のフィーリングであの女、この女と渡り歩いている。
   ティブとの出会いで、仕事と結婚、そして家族の意味を見直し、医師としての人格を備えていく 。

その他にも、韓国のベトナム参戦前後に生まれた“ライタイハン”ではなく、
92年の国交回復以降、ビジネスでベトナムを訪れた韓国人男性とベトナム 人女性の間に生まれた子供である
<新ライタハン>問題を描いているということですが、そちらもちょっと薄っぺらい。
ベトナム戦争終戦記念にしては、けっこう大胆な内容です。
韓国の男、悪者にしてますから(笑)
そんな自虐精神あったのね。

単にラブストーリーと思って観れば、楽しめるドラマです。
ちょっとお粗末で、低レベルではありますが。
正直、最近の韓国映画は飽き飽きで、こういった単純なラブストーリーものの単発ドラマは
楽に見れて楽しかったですわ。
最近なかなか感じることのない’ザ・韓流’の雰囲気もたっぷりです。
ドラマ<夏の香り>でおなじみの、宝城(ポソン)の茶畑も楽しめます。
風景も美しく、癒されること間違いなし。
ベトナムでの、蓮の花も美しくてよ。mocaも欲しいよ。

ちょっと力量不足のシナリオではありますが、期待しなければ、それなりによいドラマだわ。
なんといっても、主人公がイ・ドンウクですから。
なぜか気になって仕方なくなる中毒性のある男。危険な王子さま。
そして、ヒロインはキム・オクビン。
かーわーいーいー。
(ベトナム人の設定は無理ありすぎです)
吉沢ひとみ系なので、可愛いけど人気はどうなるのだろう....という感じですが。
でも、mocaはキム・オクビンの演技がなぜか好き。
このドラマもなかなかですが、多細胞少女の淡々とした 演技がツボ。
そして、同じく多細胞少女で最高に好きになってしまっ たイ・ウォンジュンが兄 ソグ役です。
なんて嬉しいドラマなの!
ただ、演技がオーバーアクションすぎて、ちょー不自然。
今までは、ちょー特異なキャラばかりだったので、気づかなかったのね...........
彼に一般市民は演じさせてはいけまへん。
けど..... それでも、イ・ジョンウォン演じる40男のソグなら、mocaは結婚したひ!!

そして、それだけでなく、ウヌ・ソグ兄弟の母には、
ドラマ<ジュリエットの男>のキム・ミニ祖母、カン・ブジャ씨
イルラン(ユ・ヘジョン)の父には、新貴公子のチェ・ジウ父などなど、イ・スンジェ씨
mocaにとっては、嬉しすぎる豪華メンバー。
イルラン役のユ・ヘジョンは、ファースト・キスで は、チェ・ジウの同僚、
愛のゴーストでは、キム・ヒソンの幽霊仲間ペー ルフェイス、家門の栄光では、長男の嫁。
と......... 映画でもよく見た顔ですが、まったく気づかなかった........ 顔が崩れすぎでは.......?

で、ストーリーは......

愛し合った女性が兄の婚約者として現れる..........
かなり気になるわよね!
どんな事情があるのか........ と思ったら、かなりすごい設定です。
まさに、昼ドラ。ザ・韓流。

冒頭がなかなか凄いです。
片想いの女性に、男は言いたい放題。
「気のある素振りをして、もてあそんでるのか!」的なセリフのオンパレード。
かなりの自己中男。(だとは気づかなかった)
「俺のことを好きなのに、なぜだ?理由を言ってくれ」
このセリフには、mocaは......... 居た堪れず.......... 身につまされるのよ.......
好きなのに、踏み出せない辛さ........

主人公、それでも構わず言いたい放題。
ハノイでの任期が終わり、帰国が迫っているので焦るのはわかりますが........
で、結局。
「行かないで。その一言がそんなに難しい?」
と、激怒する主人公にヒロインは
「行かないで。会えなくなったら死んじゃう....」と、かなりメロドラマなセリフを告げるのです。
で、主人公がヒロインを思いっきり引き寄せて抱きしめるんですねー
あー なんてクサいのー
なんだけど、イ・ドンウクがやると腰がくだけそう。
かっこよすぎ。
ファン必見。

そして、ラブラブモードへ突入。
蓮の花を抱いてのキスシーンは美しいのですが、
そこじゃねーだろう!
唇でなくて、鼻の下ですがな。
ワザとですか?
雪の女王でも、ヒョンビン が唇がつかないよう小細工してました が......
ちょー可愛い女優相手に、なぜでしょう。
もったいない。

で、なぜキスしてるとヒロインの姉が通りかかるのよ(笑)
家の前でキスしてたわけじゃないでしょう。
シナリオお粗末すぎ(- -;;

そして、この姉がすべての悪の根源。
ヒロインの姉の娘が<新ライタハン>で、娘の父はビジネスでベトナムになってきた韓国人。
で、帰国したきりベトナムに戻らなかった。
’韓国の男は絶対に戻らない!’
と、姉は妹に口がすっぱくなるほど言い聞かせてきたわけです。
それが、ヒロインが主人公に踏み出せなかった理由。
姉が韓国の男を憎むのはご最も。
でも、それは韓国の男に限らないのよね........
それでも、姉が妹の恋に猛反対することを止めることはできるはずもなく............

そして、主人公の父が急死。主人公は帰国することに。
(それがなければいつ帰国するつもりだったのでしょうかね?)
ここで、問題発生。
明日の待ち合わせを空港に..... と、主人公は姉に伝言を頼むわけ。
おまえはバカかー!
敵に銃を渡すようなもんですがな。
そして当日。
ヒロイン現れず。
姉に確認すると、ヒロインに伝言は伝えたと......
主人公は、ヒロインは自分の意思で来なかったのだと判断する。(なんでだよ)
ヒロインに弄ばれた、捨てられた.....
主人公は心に深い傷を負ってしまう。
(公式サイトの人物像とエラく違うんですけど..........)

そして1年後。
ベトナムで出会ったティブのことが忘れられないウヌ。
そんなある日、兄ソグがベトナムで見合いした相手を紹介する。
それは、なんと... ティブだった!

すげードラマだ!
mocaは気になって、気になって、それで見たくなったのよね(笑)
この先は、思 いっきりネタバレ しますので、未見の方はご注意を!!

互いに顔を見合わせ、硬直するウヌとティブ。
ソグの話では、ティブは見合いに参加していたわけではなく、通訳としてその場にいたのだと。
その場で即決!(会ったその日に初夜だそうです)の見合いに兄ソグは馴染めず席を立ってしまう。
それを追いかけてきたティブ。
「私はどうですか?あなたの望むような結婚なら興味があります」
ティブはそう言ってソグの花嫁に立候補してきた。
「なら、一度韓国へ来て、村や家、家族を見て気に入ったら結婚を考えるということに....」
と、ソグは初対面のティブにも優しい。
そうして、ティブは韓国へ来ることになった。
しかし、ティブは知っていたのだ。
ソグがウヌの実の兄であることを。
復讐のために近づいたのだ。
自分を捨てて韓国へ逃げ出したウヌへの憎しみを露にするティブ。
ウヌはティブの心がわからない。
とにかく目的が自分ならば、兄ではなく、直接自分に向けろと、ベトナムへ帰るよう言い放つ。
しかし、ティブの姉が伝言を伝えていなかったことが判明。
愕然とするティブ。
「けど、あの日空港へ行っていたからといって、あなたの人生はそれほど変わらなかったはず。
連絡しようとすれば、いくらでもできたはずなのに、それすらしなかった」
ティブは受け入れようとしない。
しかし、ウヌは何度も何度も手紙を書いては送っていたのだ。
だが、大学を休学し、引っ越してしまったティブの元に手紙は届かなかったのだった。
大学を休学し、引越しした理由を問うウヌ。
バカな男が追いかけてこないよう逃げたのかと。
「そんなこと知って、今更どうなるというの....」
と、ティブは傷心のまま立ち去ってしまう。
ベトナムの姉に電話して、泣き崩れるティブ。
なぜ教えてくれなかったのか、知っていればこんなバカな真似はせずにすんだのに... と。

うわー ウヌが手紙を何度も送っ ていたなんて知りませんでし たわー
絡み合う運命の悪戯。
けれど、観ている側としては、イ マイチ盛り上がりに欠けます わ。


一方、ソグが結婚すると知って、幼馴染のイルランは心穏やかでない。
幼い頃からイルラン一筋だったソグ。
しかし、年老いた母の願いを適えるために、振り向いてくれない相手を諦めることにしたのだった。
だが、他人のものになると思った途端、イルランの心は揺れる。
気づこうともしなかったソグへの想いに気づくイルラン。
そんな時、ティブはイルランを訪ねる。
自分はベトナムに帰る。ソグにはイルランしかいないと告げて去るティブ。
帰国する前に人目ウヌの姿を見たい。
そうして、影からウヌをせつなくみつめている姿を、ソグに見られてしまう。
全てを把握したソグ。
「ティブを捨てた韓国人は、おまえだったのか!」
ソグはウヌに殴りかかる。
「お前が韓国に帰ってから彼女がどうなったのか知っているのか!」
妊娠したから捨てられたんだ。子供は中絶した。
そう言って後ろ指指され、ティブは自暴自棄になり、
そんなティブを見ていられず、姉は自殺未遂。
ティブは休学し、引っ越したのだと。
(ベトナムってほんとにそんな国?(- -;; それに、娘がいるのに自殺未遂する姉って.......)
真実を知り、言葉を失うウヌ。
ウヌはティブを追いかける。
「もう1度やり直そう」と。
しかし、ティブは去っていく。
そばにいるからと、心が通じるとは限らない。
離れているからといって、心まで離れるとは限らない。
そう言い残して。

ウヌはティブを追いかけて、再びハノイに赴任する。
探しても探しても、みつからないティブ。
そんなある日、診察にやってきたのはティブの姉。
ウヌは姉からティブの居場所を聞き出し、走り出す。
街中で観光ガイドをするティブ。
「ベトナムさん!!」
ウヌはティブに向かって手を振る。(この笑顔が最高!)
二人は、駆け寄り抱き合う。
「ベトナムさんの意味を知りたかったら、嫁に来い」
ウヌはティブを抱きしめる。
「愛してます」
二人はしっかりと抱き合う。

END

というわけです。
その他にも、うちの自慢の息子にふさわしくない!などのバトルもあるわけですが、
イ・スンジェ씨のお話は、まさに!という感じです。
二人がよければそれでいい。
mocaも、最近ほんとうにそう思います。






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