ゴースト・タクシー  Ghost Taxi 
 原題:恐怖タクシー 공포 택시 (コンポ テクシ )  <2000>

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ギルナム(イ・ソジン)は、タクシー会社の運転手。同僚の運転手ビョンス(イ ム・ホ)が時々事故を起こすが、長年タクシーを誠実に運転してきた。そして念願の個人タクシーを開業できたギルナムは、世の中の全てを手にしたかのように 喜ぶ。

ギルナムは恋人のユジョン(チェ・ユジョン)にプロポーズするため、薔薇の花束と指輪を買い、タクシーを運転してユジョンに会いにいく途中、突然目の前に 現れた '4444'というナンバーのタクシーのために高架道路から落ちて死ぬ。それから49日後。自分が 死んだという事実も気づかぬまま、 幽霊としてタクシーに乗って夜道をさまよう。

ギルナムは、程なく自分と境遇が同じ幽霊タクシー運転手のオーケイ(チョン・ヘギュン)とノンストップ(チョン・ジェヨン)に出会い、現世と冥土間をぐる ぐる回る自分の境遇を悟ることになる。また、自分を死に追いやった '4444'というナンバーのタクシーも、カマキリ(キム・ウォンボム)という幽霊が運転する幽霊タクシーだったことを探り出す。

【予告編】

監督 ホ・スンジュン <2000>ゴー スト・タクシー

出演

イ・ソジン

出演作品一覧

イム・ホ

<2000>ゴーストタクシー、<2001>猟奇的な彼女(友情出演)、<2004>クレメ ンタイン、
<2004>非日常的な彼女、<2006>ある日突然 最初の話─ 2月29日
チェ・ユジョン <2000>ア ウトライブ~飛天舞~ 、<2000>ゴーストタ クシー、<2001>葉っぱ
チョン・ヘギュン <2000>ゴー ストタ クシー、<2003>黄山平野 、<2004>最 後の狼、<2004>シンソッキ・ブルース
チョン・ジェヨン 出 演作品一覧

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【レビュー&ネタバレ】
イ・ソジンのスクリーンデビュー作。
今でこそ王子様のようなイ・ソジンですが、なんか猿みたいだし、冴えないわよねぇ。
星を射るで大嫌いになったイ・ソジンですが、茶母、 火の鳥、と... 少しずつ嫌悪感も薄れ、
キム・ジョンウンとの恋人で、イ・ソジン嫌いモードはすっかり解禁。
でもって、この映画を観たわけですが、なんだか、ヤン・ドングンに似てるわね。
キャラクター設定がきっちり成されていないので、どんなキャラなのかサッパリですが、
王子様とは対極にあるフツーの男。
しゃべり方も穏やかな紳士風ではなく、ちょっと面白いかも。

さすが2000年の作品だけあって、古臭い。
ストーリーも、安っぽい「ゴースト ニューヨークの幻」といったところで、あまりにも陳腐。
’幽霊になった男が愛する女を守るために戦う’というのが本筋なんでしょうけれど、
そんなの記憶にも残らないくらいにくだらない。
なぜ男が死なねばならなかったかといったネタまで、どーもゴーストっぽい感じ。

’ゴースト・タクシー(原題は恐怖タクシー)’と聞けば、誰でも「ホラー?」と思うでしょう。
確かに血はドバドバ流れますが、恐怖とは程遠い内容です。
’カルト・ホラー・コメディー’といった狙いなのでしょうけれど、’ホラー’の要素は薄く、
韓国では、’ホラーなのに怖くない!’と、酷評されたようです。

しかし、この映画の良さは’恐怖’にあるのではなく、
独特なカルトチック・コメディーの面白さにあると思います。
mocaとしては、アダムス・ファミリー的な面白さ.... 
突き抜けたバカバカしさに愛さえ感じました。

主人公ギルラムやビョンスにまつわるエピソードはお粗末もお粗末、酷い内容ですが、
オーケイやノンストップを始めとする、ゴーストたちのシュールでブラックな笑いに、
かろうじて映画の価値を見出せると思います。
つまんないラブストーリーと人間ドラマなんて、ちゃちゃっと捨てて、
ホラーチック・コメディーとして制作したら... と、非常に残念。

この映画のアナザーストーリーとして、オーケイやノンストップらを主人公に続編が見たいところです。
オーケイのブットンだキャラと、ノンストップのツッコミに、笑いが止まりません。
しかも、見た目からして、怪物っぽくて笑えます。
但し、この映画を観るには、良心、道徳、常識....
なんていうか、そういった人間としての尊厳は捨てることが大事です。
自分が生き延びるために人間を殺す... ではないけれど、
タクシーを最も速く走らせる燃料が人間の血であるということで、
そのために人間を殺したり、笑いのネタとなったりしますので、そこに嫌悪感を感じたら、
この映画の面白みが1つもなくなることになるでしょう。
ほんと、映画自体は救いようのないくらいお粗末ですから。


【登場人物】

【ギルラム】
イ・ソジン
【ビョンス】
イム・ホ
【ユジョン】
チェ・ユジョン
【オーケイ】
チョン・ヘギュン
【ノンストッ プ】
チョン・ジェヨン
【ナリ】
ファン・チェリン
【カマキリ】
キム・ウォンボム
【ホン課長】
アン・ネサン

イム・ホもこの映画がデビュー作。若い!若い!可愛い~

チェ・ユジョンは、ア ウトライブ~飛天舞~で、シン・ヒョンジュンを愛してしまう敵役ですね。


脇役もなかなか楽しめます。



警官には、食客のイム・ウォニと、偉大なる系譜のチョン・ジェヨン弟分、スカウトの求婚男キム・イルン
この二人がなんともブラックでユーモラスな笑いを醸します。



タクシーの乗客(強盗)には、友情出演、宿命のキム・ イングォン



同じく友情出演、パク・キョンリムに、<ただいま恋愛中>のスジ、イ・ウィジョン



レジデントには、放課後の屋上のチャ・スン リョル


【ストーリー】

ストーリーというほどのたいしたストーリーもないので、
結 末まで一気にネタバレしちゃいます。

念願だった個人タクシー開業の夢を叶え、恋人ユジョンにプロポーズしようと、
人生薔薇色、ちょーHAPPYなギルラム。
ちょールンルンでユジョンの元へタクシーを走らせるギルラム。
しかし、目の前にいきなり’ナンバー4444’のタクシーが割り込み、
ギルラムは高速道理から墜落し事故死してしまう。

というか、アレはギルラムにも非があるでしょう!
足元に落とした物を運転中に拾ったらダメです!!!
それで事故死した人いますから!!

49日後、ギルラムは幽霊としてこの世に蘇る。
同じ幽霊として出会ったオーケイ、ノンストップ、そして、おかしな女の子ナリ。
ナリは、自分は殺されて幽霊になったのだと悲しそうにギルラムに聞かせる。

そんなある日、ギルラムは’ナンバー4444’のタクシーをみかける。
オーケイやノンストップは、危険だからそいつにだけは関わるなとギルラムに忠告する。
そのゴーストタクシーを運転するかまきりは、飲酒運転で5人を殺し自分もそのまま死んだのだと。
そして、この世から抜け出す方法をかまきりが見つけたとオーケイはギルラムらに聞かせる。

ギルラムは、愛するユジョンに会いたくて、
自分の醜い姿を恐れながらも、ユジョンに会いに行く。
ユジョンは、病気の父のために多額の借金を抱え、心身ともに疲れ果てていた。
そんな時、ユジョンの命を狙う者が。
驚くことに、ギルラムの親友ビョンスだった。
ギルラムはナリから、信じがたい事実を聞かされる。
ナリを轢いた上に、事故を隠蔽しようと、まだ生きているナリを池に放り投げたのは、
実はビョンスだったのだと。
ビョンスも、苦しみから逃れようと、その日以来覚せい剤に手を出し始めた。
そんなビョンスの心の弱さに目をつけたのが、ナンバー4444のかまきりだった。
親友でありながらも、自分に対し説教するばかりのギルナムに劣等感を抱き、
個人タクシーを開業した上に、愛する恋人までいるギルナムが妬ましかったビョンス。
かまきりは、ビョンスが恨みを抱く者を殺してやると言い寄り、
その代わりにビョンスの体を乗っ取ろうとしていた。
ビョンスの願い通りギルラムを殺し、なじられてばかりのタクシー会社の課長を殺し、
かまきりはビョンスの体を乗っ取り、今度はユジョンを殺そうとしていた。
ビョンスはいくら妬ましかったとはいえ、親友であるギルラムを殺したことことを後悔し苦しんでいた。
そして、愛するユジョンを守るためにかまきりと戦う決意をしたギルラム。
常に人の血を使っているために最高の走りを誇っているかまきりに勝つために、
ギルラムも人間の血を手に入れ、戦いに備えた。
苦戦するものの、オーケイやノンストップの助けでかまきりを追い詰めたギルラム。
かまきりとギルラムの一騎打ち。
苦戦するギルラム。
その時かまきりに異変が.... 
ビョンスが、かまきりのタクシーを壊し始めたのだ。
「すまなかった!ギルラム!」
ビョンスは自分の命を犠牲に、ギルラムを助けようとしたのだ。
まばゆい光と共にかまきりは消滅する。
愛するユジョンを守ったギルラム。

なんだか、ラストがよくわかりませんね。
ゴースト・タクシーとゴーストって、一心同体なのでしょうか?
ビョンスの死もよくわかりません。



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