別れの6段階 |
原題:別れる6段階 이별하는 여섯단계(イビョラヌン ヨソッタンゲ) <1995> |
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演出 | チョン・ギサン | <1994>愛の挨拶、<1995>別れの6段階、<1996>パパ、<1997>完璧な男に出会う
方法、 <2000>少女漫画のように、<2000> RNA、<2003>ボディーガード、<2005>快傑春香、 <2006>マイガール、<2007>魔女ユヒ、<2009>花より男子 |
脚本 | オ・スヨン | <1995>別
れの6段階、<1996>パパ、<1999>クァンキ、<2000>イヴのすべて、 <2000>秋の童話、<2001>四姉妹物語、<2002>冬のソナタ(原案)、<2003>ラブレター、 <2005>ウエディング、<2008>スターの恋人 |
出演 |
ペ・ヨンジュン(裵勇俊) |
<1995>別
れの6段階、<1995>海
風、<1995>初恋白書、
<2003>スキャンダル-朝鮮男女相悦之詞、 <2005>四 月の雪 |
チョン・ドヨン(全度妍) |
出演作品一覧 |
【韓国スターコレクション】 |
・別れの6段階・・・演 出:チョン・ギサン、脚本:オ・スヨン、出演:ペ・ヨンジュン、チョン・ドヨン、チャ・テヒョン(1995年) |
事故で亡くした婚約者を忘れられずにいる精神科医ギョンミン(ペ・ヨンジュン) と、彼の病 院に自殺未遂で運び込まれた無名の演劇俳優ジュニョン(チョン・ドヨン)。医者と患者という立場で出会った二人だが、次第に別れの痛みという経験を共感す るようになる。ジュニョンが提案した別れを克服するための6つの段階を一つずつ実行していく二人。辛い思い出を相手にぶつけることによって癒されながら、 互いに少しずつ惹かれていく。 |
・彼が駅で降りた・・・ 演出:ムン・ボヒョン、出演:ウォンビン、パク・ウネ、ヤン・ドングン(2000年) |
幼い頃に母親を失くして孤児院で育ったミノ(ウォンビン)は、借金を取立てるた め江原道 (カンウォンド)の海辺にある小さな田舎駅に到着した。ミノには借金の取立ての他にも、ソウルで死んだ腹違いの兄の遺品を一度も会ったことのない父親へ渡 す という目的があった。駅に着いてすぐに駅前の食堂の娘ジョンイン(パク・ウネ)と出会うミノは、明るく澄んだ心を持っているジョンインに次第に惹かれてい く。しかしジョンインは、ミノの死んだ兄ミンソクの恋人で、彼が帰ってくるのを待ち続けているのだった。父親との対面とジョンインへの複雑な愛情に悩むミ ノ だが… |
・セリが帰ってきた・・・ 演出:オム・ギベク、出演:イ・ビョンホン、イム・チャンジョン、イ・ジウン(1999年) |
裕福な家に生まれた画家志望のセリ(イ・ジウン)は、自分の領域が男達によって 侵されるこ とを極度に嫌い、恋愛に執着したくないがために同時に三人の男と付き合っている。カフェのオーナー、シチャン(イ・ビョンホン)と小説家志望のハンス(イ ム・チャンジョン)はセリの恋人。一年の予定でセリが留学している間、それぞれ他の女性と浮気をしている。ある日、突然帰国したセリからの電話を受けて慌 てる二人。浮気の証拠を隠滅するため奔走するが… |
・現金に手を出すな・・・演出:オ・スソン、出 演:チャ・テヒョン、ソン・ヒョンジュ、チェリム(1996年) |
中華料理屋の出前持ちをするキョンシク(チャ・テヒョン)と小説家志望のテホ (ソン・ヒョ ンジュ)は兄弟のように育った仲。配達中に賭博現場を目撃したキョンシクは、そこから大金を盗むことを決心する。反対していたテホも仕方なく協力すること になり、二人は現金を盗んで逃亡生活を始める。逃亡中、突然車に乗り込んできたジョンエ(チェリム)と出会い、一緒に逃亡生活を続けるように なるが、ついに三人は追っ手に追い込まれてしまう。 |
・ハッピーバースデー・・・ 演出:キム・ピョンジュン、出演:パク・ヨンハ、カン・ソンヨン(1999年) |
「ハッピーデイ」というカフェでバースデイソングを歌う歌手志望のチチャン (パク・ヨン ハ)は、娘のいる男と再婚してアメリカへ渡った母親を憎む孤独な青年。ある日、彼の前に血縁関係のない妹ユジン(カン・ソンヨン)が訪ねてくる。自分を捨 てた母に対する怒りから、ユジンの存在自体を否定するチチャン。しかし、難聴で音がはっきり聞き取れないながらも一生懸命明るく生きるユジンの姿をみなが ら、チチャンは次第にユジンを妹として受け入れていく。 |
【レビュー&ネタバレ】 |
韓国スターコレクション。 選りすぐりの作品ということで、良作が多いですね。 彼が駅に降りた、別れの6段階、ハッピーバースデーは必見です。 1995年放送の短編ドラマ。 既に10年以上の時が経っておりますが、よい作品とは色褪せないものですね。 約1時間のドラマなのに、これだけ中身の濃いしっかりしたドラマはなかなかありません。 さすがオ・スヨン女史。 ちょっと哲学的でありつつも、胸に響くセリフの数々。 凡人が考えもつかないようなアイディアの数々。 とにかく、オ・スヨンの才能を実感します。 暗く、せつないドラマかと思いきや、明るく爽やかなラブストーリー。 占い師とジュンヨンのやり取りは最高! オ・スヨンは素晴らしい! mocaはペ・ヨンジュンが苦手です。 あの作ったような不自然な笑顔を見ると、顔をしかめてしまいます。 彼の出演作は、よい作品が多いので、それを理由に避けてしまうのは勿体ないのですが.... ただ、この映画では、彼のそんな面も気にならなずに見れました。 これは作品の良さのためでしょう。 ペ・ヨンジュン演じる真面目な医師というキャラクターも好感が持てましたし。 放送当時、ペ・ヨンジュンの入浴シーンが話題になったそうですが、 それよりも、moca的には、あのダサダサなダンスシーンに注目頂きたい(笑) しかし、ペ・ヨンジュンもチョン・ドヨンも、当時いくつだったのでしょう? チョン・ドヨンなんて、良いのか悪いのか、顔が同じ(笑) チョン・ドヨン 23歳、ペ・ヨンジュン 23歳。同級生なんですね。 失った恋の痛手に苦しむ二人の男女。 自殺未遂で運ばれてきた女性患者ジュンヨンの半ば強制的な「助け合い」により、 二人は一緒に過ごす機会が増え、徐々に惹かれていく。 失恋しても、こんな風に一緒に忘れる努力ができる人がそばにいたら...... すごく支えになりますね。 しかも、相手が異性だったら.... 恋が芽生えてしまうのは当然かもしれません。 ’堅物’と呼ぶのがピッタリな精神科医に対し、自由奔放な演劇女優。 こういった堅物の傷ついた心には、ジュンヨンのような明るく気ままな薬が効くのでしょう。 一度も恋を失ったことがない方は幸せです。 けれど、そんな方は稀でしょう。 失った恋から立ち直るまでの6段階のステップ。 このドラマを見たら、失恋しても上手に忘れられるかもしれないですね。 6段階の方法のウンチクも、見逃せません。 「에이、별거 아니네!(エイ!たいしたことないね!)」 と、二人が思い出に対し笑い飛ばすシーンは、感嘆しつつ楽しめます。 「反対感情の並存(愛と憎しみが共存すること)」 など、その他、精神科医が語る心理学も、ためになります。 さ て、ネタバレします!! ご 注意を!! 別れの6段階とは.... 1段階・・・悪口を言う(できるだけたくさん) 2段階・・・思い出を壊す(エイ!たいしたことないね!에이、별거 아니네!) 3段階・・・精神的苦痛は肉体的苦痛に転換させる(熱いシャワーを浴びる、針で太ももを刺す) 4段階・・・許すこと(そう、そんなこともできる) 5段階・・・男、あるいは女という薬を飲む(新しい愛探し) 6段階・・・運命に任せること(愛が訪れれば...) ウェディングドレスの仮縫いの日に婚約者を交通事故で亡くしたギョンミンは、 1年半経った今でも、婚約者を忘れられず苦しむ日々。 一方、親友に5年間つきあっていた恋人を寝取られたジュニョンは、 睡眠薬を飲んで自殺を図り、救急車で運ばれる。 医師と患者。しかしジュンヨンはギョンミンに提案する。 互いに辛いのだから、助け合おうと。 「ならば、病院の受付へ。ここの精神科医は優秀ですよ」と、ギョンミンはアッサリ拒む。 しかし、偶然の出会いが二人を待っていた。 婚約者を亡くした事故現場の近くの公園で、ギョンミンはジュニョンに再開する。 別れた恋人との相性を占い、「相性最高」と言った占い師に文句をつけていたのだった(笑) それから二人は、何かと会うようになる。 ジュニョンと会うようになってから、ギョンミンに変化が訪れる。 堅物だったギョンミンが、患者に対しユーモアを見せるまでになったのだ。 「生きるのが少し楽になった」 ギョンミンは同僚に笑って話す。 実はここにある神経細胞はフラフラして、IQも高くない。 だから、何度も洗脳しているうちに、「そうだ、たいしたことない!」と思うようになる。 二人は、大切な思い出を「たいしたことない!」と笑い飛ばし、 プレゼントや写真、チケットなど、思い出の品を燃やす。 そして、四番目。許すこと。 ジュニョンは恋人を寝取った友達に電話をかける。 許そうと。 しかし、思いもよらぬことを聞かされ動転してしまう。 既に別れてしまったというのだ。 そして、五番目。 男、もしくは、女という薬を飲む。 恋に対しいつでも準備万端だと笑うジュニョン。 「用意... バーン!」 と、ジュニョンはフザけてギョンミンに向かって撃つ真似をする。 「僕は撃たれたんですか?」 と、ギョンミンは真顔で尋ねる。 ギョンミンの様子にうろたえるジュニョン。 ジュニョンに惹かれ始めているギョンミンは、ジュニョンに交際を申し込むが断られる。 ギョンミンの心に誰がいるのか知っているのに、 ギョンミンは、私の心を知っているのに、 そうして、二人じゃなく、四人で生きていくのはイヤだと。 「もう二度とそんなこと言わないで。今度そんなことを言ったら、くっついて一生離れないかも。怖いでしょう?」 と、ジュニョンは去っていく。 ギョンミンはジュニョンのその言葉が頭から離れない。 「一生あなたのそばにいるわ」 と言った婚約者へヨンの言葉。 そして、「くっついて一生離れないかも」というジュニョンの言葉...... ジュニョンの後を追うギョンミン。 しかし、そこでジュニョンを待っていたのは、別れたジュニョンの恋人だった。 もう一度やり直そう、やり直せると主張する元彼。 「俺以上におまえを理解できるヤツがいるか」という元彼の言葉に、ジュニョンは頷くしかなかった。 しかし、昔のようには戻れないジュニョン。 真夜中に電話し、浮気していないか確認したり、 会社の同僚と親しげに話す姿を見て激怒したり、 「あなたのことを信じることができないの。こんな風にしたのは誰?」 ジュニョンは別れを告げる。 ある日、ギョンミンの病院へ公演のポスターを貼りに来るジュニョン。 (一緒にいるのは、無名時代のチャ・テヒョン!) 後輩にギョンミンの悪口を聞かせるジュニョン。 第一段階。 ある日、いつかの公園を訪れるギョンミン。 そこには、またもや占い師に文句をつけているジュニョンの姿があった。 「相性最高」 と言われ怒るジュニョン。 「相性最高で別れたんだから、相性最悪じゃないといけないと」 そこへ声をかけるギョンミン。 「もしかして、僕との相性を占っているんですか?」 ジュニョンは慌てふためく。 「こいつが陰暦の4月8日生まれかい?」 占い師の言葉に、ジュニョンは慌てて立ち去る。 「どうして僕の誕生日知ってるんですか?」 ギョンミンは笑う。 また同じことを繰り返したくない。塩水を飲むのもイヤだ。 正直、ジュニョンさんを許す自信もない。 ギョンミンはジュニョンに告げる。 私はもう既に悪口まで言っちゃったのに..... ジュニョンの言葉に、二人は顔を見合わせて笑い出す。 別れるまでの6段階。 最後の段階。 運命に任せること。 |
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