ある日突然 最初の話-2月29日  February 29 - 4 Horror Tales
 原題: ある日突然 最初の話-2月29日 
 어느날 갑자기 첫번째 이야기 - 2월 29일(オヌナル カプチャギ チョッポンチェ イヤギ - 2ウォル 29イル ) <2006>

 オススメ

 ストーリー

 韓流王道

 泣き

 笑い

名作

 映像

×

×

×

×

×

×

×




高速道路料金所の料金徴収員ジヨン(パク・ウネ)は、雨が降る日の明け方2時に なるとやって来る、むせるような悪臭がする車両から差し出された血の付いたチケットを受けとり、震えあがる。

雨が降る明け方の陰湿な気勢と共に、その黒い車が通過すると、近所の料金所の料金徴収員が殺される事件が発生する。そしてジヨンは、殺人事件が発生する料 金所が、自分が勤務する料金所に近くなっているという事実を知る。

警察たちと共に夜間勤務に立った日。雨が降る明け方、再びその黒い車両が近寄ってくる。

【予告編】

制作 アン・ビョンギ <2000>友 引忌-ともびき-、 <2002>ボイス、<2004>コックリさん、<2006>ア パート メント
<2006>ある日突然 最初の話-2月29日(制作)、ある 日突然 2番目の話-4番目の階(制作)、
ある日突然 3番目の話-D-day(制作)、ある日突然 4番目の話-死の森(制作)
監督 チョン・ジョンフン <2006>あ る日突然 最初の話-2月29日

出演

パク・ウネ

<1998> チャン、<2000>彼が駅で降りた、 <2000>悲歌、 <2000>REC 【レック】、
<2001>HEAVENヘブン、<2005>ふたつの恋と砂時計、<2006>ある日突然 最初の話─ 2月29日
<2006>ひまわり、<2008>アバンチュールはパリで

イム・ホ

<2000>ゴーストタクシー、<2001>猟奇的な彼女(友情出演)、<2004>クレメ ンタイン、
<2004>非日常的な彼女、<2006>ある日突然 最初の話─ 2月29日

<< HOME

【レビュー&ネタバレ】
都市伝説を基に書かれた小説の映画化であり、全4話のオムバス。
観客動員数は以下の通り。
公開日 動員数 劇場数
2月29日 - ある日突然 最初の話 2006/07/20  60,086 38
4番目 の階 - ある日突然 二番目の話 2006/07/27 34,413 26
D-day - ある日突然 三番目の話 2006/08/03 21,069 28
死の森 -ある日突然 四番目の話 2006/08/17 3,886 12

まさに、創ってはいけない映画であり、
公開してはいけない映画だった。

一時はホラーの鬼才と呼ばれたアン・ビョンギも、アパートメントの 惨敗に続き、この有様。
コリアンホラーといえば’破綻した内容’であり、キャーキャー叫べればよい、というもので、
この映画もその1つ。
韓国でも、それでは通用しなくなってきているのであろう。

ただ、映画としての雰囲気はとてもよい。
ゾクゾクするようなせつなく、おどろおどろしい音楽と共に開かれる恐怖の世界。
オープニングで期待させられただけに残念。

この映画の敗因は、
内容のわかりづらさと、テンポの悪さであろう。
仮にもホラー映画。
観客を飽きさせないスピード感ある恐怖の連続でなければ、ホラーとしてもお粗末極まりない。
高度なミステリー風ホラーを狙いすぎたがために、独りよがりとなった。
原作は面白かったのかもしれませんが。
ラストの種明かしは、あまりにもお粗末で言葉を失います。
この映画自体が、精神病院に入れられたジヨンの回想.... 
ということで、更にわかりづらく、テンポが悪くなってしまいました。
ジヨンが四六時中居眠りしているのも、どうもイライラして仕方がありません。

あらすじでは、’雨の降る明け方2時’がキーポイントとなっておりますが、
本編では全く異なります。
そこからして、この映画が行き当たりばったりであったことを物語っておりますね。

タイトルである’2月29日’
ここに固執した内容であればまた面白かったのですが、
説得力がなく、お粗末。
まぁ、都市伝説とは、そんなものなんでしょうけれど。
偶然の産物。

筋書きとしては.....
主人公ジヨンの勤める料金所には、ある噂がある。
4年ごとに訪れる2月29日。
この日に、その料金所で人が殺される。
12年前の2月29日に、その料金所で人が一人事故死したのだ。
それは警察の護送車。
死んだのは、連続殺人犯である女死刑囚。
しかも、死体がみつからず。
車の状態からして、死体が丸焼けするほどではなかったという.....
この料金所で起こる殺人事件は、
果たして、12年前の殺人犯の怨念なのか?
それとも、まだ生きている殺人犯が犯行を繰り返しているのか?

そして、今年もやってくる2月29日。

  映画の時間経過があまりにもおかしく、2月29日の前々日から殺人が起き始める感じですね。
  ジヨンとジョンスクの会話からすると、2月29日の前日が2日あるように思えますが、
  まぁ、夜勤を挟むので、時間経過も紛らわしいのだと思っておきます。

ジヨンは、その日も夜勤だった。
静かな料金所で一人退屈を紛らわせる。
その時、料金所の電気が消えた。
仕方なく、やってきた車からチケットを受け取り、懐中電灯でチケットを照らす。
しかし、そのチケットは.. 血がべったりとこびりついていた。

【ハン・ジヨ ン】
パク・ウネ
【パク刑事】
イム・ホ
【チェ刑事】
イ・デウ
【ウ・ジョンス ク】
イム・ヒョンギョン

ジョンスクは、兄嫁は19歳のキム・ジェウォンの元カノ、ソヨン。スマイルアゲインのソフトボール部員。

+ + +

ジヨンの元へ刑事が訪ねてくる。
しかし、昨晩この付近では停電はなかったという。
当直部屋で寝ていたジョンスクも、暗くなったような気もするけれどわからないと。
殺されたのは、ジヨンの料金所から10分ほどの料金所。
そして翌日もまた、近くの料金所で職員が殺された。
血のこびりついたチケットを受け取ったのは、またもやジヨン。
毎回犯人の顔を見ていないというジヨンに、刑事はおかしいと追求する。
ジヨンはとっさに話し始める。
「’彼女’の腕に何度も自殺したような傷跡がありました。」
顔を見ていないのに’彼女’だと?
パク刑事の追及に、ジヨンは告白する。
怪しい人間がいると。数年前に死んだという死刑囚。
そして、数日前から自分と同じ服装をして、自分に成りすましている女がいると。
自分に成りすまして人を殺しているのだと。

その日は2月29日。
パク刑事らは、12年前の事件を調べると共に、ジヨンの周囲を警護する。
ジヨンは夢でうなされ、霊の仕業としか思えない怪奇現象に苦しめられる。
そして、マンションの廊下で首を締められ失神し、パク刑事らに助けられる。
2月29日は職場の後輩ジョンスクの誕生日であり、
二人はどこかへでかけようと有休をを取っていた。
しかしジョンスクは、急遽当番の職員の代わりに出勤することになってしまう。
ジヨンはジョンスクを止める。そこにいたら殺されると。
ジヨンはすぐに料金所のジョンスクの元へ向う。
しかし、到着した時には料金所の明かりは消えており、ジョンスクは殺されていた。

明るくしないとあの女が私を殺しに来る!

ジヨンは、部屋を明るくするために、あるったけの電灯を買い込む。
そして、マンションの地下駐車場で、血のついたチケットを受け取った車を目撃する。
犯人は自分を見張っている!
ジヨンはパク刑事らに、車のナンバーを知らせる。
その車は盗難車。
犯人はわからない。

↓ 結末ネタバレ。ご注意を↓


ジヨンはパク刑事らの護衛で、夜勤に就いた。
おかしいことに、殺された被害者らは、誰一人として抵抗した形跡がないと刑事はいう。
果たして、12年前に生き返った女なのか、
それとも、12年前に死んだ悪霊なのか、
はたまた、顔見知りの犯行なのか?

そして、料金所の電気が消える。
料金所の前には、一台の黒い車が.....
パク刑事らは、ジヨンに動かないよう告げ、車に近づいていく......
銃声がこだまする。
パク刑事も、チェ刑事も殺された。
あの女が追ってくる!ジヨンは逃げる.....

そして、回想が終わり、現在に。

精神科医は記者に話す。
ジヨンは、あらかじめ連続殺人犯の女の顔も、手首に傷があることも知っていたと。
霊に襲われる事件も、ジヨンの妄想であり、
ジヨンは精神疾患だと認められ、精神疾患による無実を求めているのだと。
全てはジヨンによる犯行だった。
ならば、その精神疾患の原因は?
そう、料金所の停電はジヨンの言うとおりだった。
自家発電機の誤作動により、あの料金所だけが一時停電したのだと。
ひきがねは、暗闇への恐怖心....
幼い頃、排水溝に閉じ込められ数日後に救出されたジヨンは、
暗闇に対する異常なほどの恐怖心を抱くようになったのだった。





<< HOME

inserted by FC2 system